中沢くんに転生……?マジカ!?   作:ガウマ

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思ったより、長くなりそうなので分割にします。


独白 或いは、彼女の激情

始まりは、そうですね…

あの時からかな。

 

……わたし、もともと心臓病を患ってまして…

 

あ、もちろん今は完治してますよ?

ただ、転校したばかりのわたしは、自分で言うのもあれなんですけど、弱々しくて、根暗で…

 

え?今も転校してきたばっかって?

あぁ、いや、そうなん…ですけど…

 

あ、当時の状況…ですか?

あはは、今思いだしても恥ずかしいんですけど……

 

---------------

 

『ーーーというわけで、転校生を紹介します!

 暁美さん、入ってきてくださ~い!』

 

『は、はい!』

 

先生の合図でわたしは、教室のドアを開けて入った。

その途端、クラスメイトの視線が一気にわたしに集中するのも…見て分かった。

 

『大丈夫?…暁美さん』

 

『はい…』

 

無理はしないでねという先生の忠告ですら、まるで不鮮明な記録映像のようにぼやけて聞こえる。

 

『暁美ほむら…です。よろしくお願いします』

 

よかった…何とか自己紹介は出来た。

 

『暁美さんは、ずっと心臓の病気で入院していたの。

 皆、助けてあげてね』

 

先生のフォローもあって、クラスメイトから浮くことはない…かな。

 

『暁美さんの席は…一番前。中沢くんの…そこの生徒の隣です。』

 

『はい…』

 

一番前でよかった。

後ろからしか視線が来ない分多少気は楽だから。

 

そう思って席に座ろうと歩き出した瞬間、わたしの目に映ったのは…今、わたしが踏みしめたはずの床だった。

 

『暁美さん…!?』

 

わたしの隣の生徒がこちらへ駆け寄ってくるのが、足音を聞いて分かった。わたしは…倒れたのでしょうか。

どこか頭がボーっともします。

 

『暁美さん、しっかり!…中沢くん、彼女を保健室までお願いできますか?』

 

『は、はい!』

 

何か…話してるみたいだけど…頭に入ってこない…

あれ、なんだか眠くーーーー

 

---------------

 

ということがあったんです。

えへへ、ちょうど今の状況と反対ですね。

わたしったら、緊張して倒れちゃったみたいで。

…あのときの中沢くんはすごかったんですよ?

わたしが、保健室に運ばれてからもずっと目を覚ますまで、傍にいてくれて。

そのことをあとから聞いたとき、授業は大丈夫なのかって聞いたら…

 

「『もしあの場で何もしなかったとき、僕は自分が恥ずかしくなるから。』って変わってますよね…」

 

それからの日々だって、いつの間にか中沢くんといつも関わるようになって…

 

---------------

 

『暁美ぃ!頼む!!勉強…教えて?』

 

『はぁ…またですか?』

 

あの転校転倒事件から、数日…

元々中沢くんとは席が隣同士ということや、彼が普段からわたしと関わろうとしているせいか、わたしと彼でワンセットという共通認識が広まってしまっていた。

 

『そんなこと言わずにさぁ!お願いします!!』

 

とうとう土下座までしてきた。…もはや、ここまてくるとプライド以前の問題な気がしてくる。

 

『中沢くん、一応聞いておきますが…前回の定期考査の点数は?』

 

『ええと、おおかた全部70点台だったけど…』

 

『それ、わたしが何か教える必要がありますか?』

 

わたしの主観だが…中学での定期考査での70点台ならば、ある程度余裕はある方だろう。平均が異様に高かったりしない限りという注釈はつくが。

 

『そりゃあ、そうだけど…でも、暁美さんは一つ勘違いをしている!』

 

『勘違い?』

 

勘違いとは何だろうか?思い当たる節がない。

 

『ここ見滝原市という場所は、近年になって再開発が進められている場所というのは転校してきた暁美さんも知ってるとは思う』

 

『ええ、まぁ知ってますけど…』

 

『で、この見滝原中学校もその影響を受けててね?

公立校でありながら、そこらの私立校でもまだ導入されていない最新技術が多く使われている』

 

『は、はぁ…』

 

『問題なのは…それに比例するように学力の高さも求められているってことなんだぁ!!!!』

 

彼の叫び声が教室内に反響した。視線が痛い…

しかし、学力?わたしが入院する前に通っていた東京の学校と進み具合こそ違えど、教えている内容はあまり変わらないはず… 

 

『早い話が…応用問題だよ。この学校は平気で高校レベルの内容を出題してくるんだ…』 

 

いやいや、さすがに大げさだろう。

そう思って教室内を見回してみたが…深く頷いているほとんどのクラスメイトが答えだった。

 

『授業で習った所はそりゃ分かるさ…でも高校の問題が解ける訳ないだろ!?なぁ、頼むよ暁美さん…基礎、基礎で良いから…教えて、教えてください…』

 

もはや、最後の方は蚊の鳴くような声だった。

 

『はぁ…分かりました。でも本当に基礎だけですからね?わたしもそんなに理解しているわけではありませんから…』

 

『ありがとう!恩に着ます!いつかこのお礼は精神的に!』

 

『大げさですって…』

 

まぁ、嫌いでは…ありませんけど…

 

---------------

 

ということもあったりして。

結局そのときは基礎どころか、内容までしっかり勉強するハメになりましたけど…。

で、その、…こういう日々を過ごしていれば当然というか、なんというか、早い話そういった仲で見られることもありまして…。 確かに、休日に一緒にお出かけとか、

放課後に勉強とかは、したりはしたんですけどね。

 

え?わたしがどういう風に過ごしたかは、分かったから

さっきの魔法云々の話は、なんなのかって?

 

あ、ああ…そう、でしたね。わたしったら、つい…

 

えと、改めて言うね?

中沢くん…これはもしかしたら貴方にとって受け入れないことかもしれない。もしかしたら、あり得ないと吐き捨てるようなことかもしれない。

 

でも最後まで聞いてほしい…これは、貴方のお願いでもあるから。

 

……わたしがそれを知ったのは、ちょうど転校してきてから一ヶ月が過ぎたころだった。ーーーーーー




次回予告は省略…
だってその内容までする予定だったの!
ゴメンね…
これもグリッドマンユニバースコラボってやつの仕業なんだ。
投稿予定日は7/30(遅くとも)
あと、概要に書いた通り、アンケートも締め切らせていただきます。
それぞれ書かなきゃあな…
頑張ろ…

プロフィール及び、質問コーナーいる?

  • プロフィールだけ
  • 質問コーナーだけ
  • どっちも良いんじゃないかと…
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