中沢くんに転生……?マジカ!?   作:ガウマ

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祝!
ルーキー日間50位!

ありがとう
…本当にそれしか、言う言葉が見つからない…

そして…お待たせして大変申し訳ございませんでした!!

これもすべて、アズレンコラボって奴の仕業なんだ……



過去編 変化 或いは、少年の決意(1)

『暁美も変わったよな』

 

帰り道……彼は唐突にそう切り出した。

 

『如何したんです。藪から棒に』

 

転校してもう一ヶ月にもなる。普通なら学校にも馴染み友達の一人や二人できてもおかしくはないはずなのだが……如何せん、わたしの性格が災いしたのか…

はたまた転校初日のあれが影響したのか誰もわたしに声を掛けてくる人達は誰もいなかった。

 

さすがに授業中のグループワークなどでは会話もあるがやはり何処かよそよそしい。そのため…わたしがこの学校で気軽に声を掛けられるのも、掛けてくるのも、中沢くんただ一人であった。

 

しかし、変わった…?

 

『変わったって何処がです?』

 

大きな面倒くささと少しばかりの興味を乗せた声で聞いてみた。

 

『勿論、雰囲気だよ。最初は暁美…先生にすらオドオドしっぱなしだったじゃないか』

 

さも当然とばかりに身振り手振りも加えてそんなことを言ってきた。

 

『仕方がないでしょう?見知った人達がいない状況ですよ?少し挙動不審になるの無理はありません』

 

『いや、あれ絶対挙動不審の域を超えてたっていうか、』

 

『そんなことはありません。ねっ?』

 

『ア、ハイ』

 

過ぎた真似は身を滅ぼしますよ?

 

『っと、とにかく!

俺が言いたいのは、暁美がこうして腹を割って話してくれるようになったことが嬉しいってこと!』

 

『そりゃ、あんなにも関わってこようとしたなら対応も変えますよ…』

 

最初の頃の中沢くんは、あの自己紹介での出来事があったからか、授業中のサポートを良くしてくれた。

しかし、1週間、二週間ともすれば授業の合間合間にもわたしのことを聞き出そうとしたり、勉強を教えて貰おうとしてきた。

だから、その…次第に鬱憤が出てしまったのはわたしの責任ではない。絶対に。

 

『いやぁ、凄かったよ?あの時の暁美。教室ではっきり言ってきたんだからなぁ』

 

『それを言うなら中沢くんもです!!なんでハッキリあんなこというんですかぁ!!』

 

『いや、だって事実だし』

 

『事実でも言って良いことと悪いことがありますぅ!』

 

『悪かったって。でも、こうして一緒に帰れてるのも皆が計らってくれたからだろう?』

 

何故かドヤ顔してきた。少し様になってるのがどこかモヤモヤする。

 

そう、わたしがこうして中沢くんと一緒に帰っているのも、ある発言がきっかけだった。

わたしが、うっかり教室であんなことを言ってしまったせいで、こんなことに…。

オマケに、わたしがクラスメイトと一緒に帰ろうとしても、『中沢くんに悪いから』なんて言ってくる始末。

 

それ以来、一緒に帰るのがわたしたちの通例となっていた。

『もう、友達なんてつくりません…』

 

そう、心に小さく決意した瞬間だった。

 

『っと、分かれ道だ。俺、今日はこっちだから。』

 

そう言った中沢くんだったが、以前とは場所が違う。

 

『中沢くん?そっちは違いますよ?』

 

『いーや、こっちで良いんだよ。俺は今日の買い物しねぇといけねぇから』

 

『買い物って一人暮らしですか?』

 

『あれ、言ってなかったっけ?親が転勤族でな。』

 

意外だった。

 

『……わたしもついて行きます。丁度買うものもありましたから』

 

『いや、別に無理しなくても、』

 

『無理じゃありません!わたしがそうしたいからするんです!』

 

『は、はい…』

 

そのときだった。

 

『あれ?…ここどこだ?』

 

そう彼が、声を上げたのは無理もなかった。

わたしたちの視界に広がったのは、とても名状しがたき空間。それでもあえて言うのならば、子どもが乱雑にペンキを塗り広げたような意味が分からない場所だった。

 

『おいおい!一体いつからここは、ビックリドッキリショーになったんだよ!』

 

あたかも、この状況に呆れているような口ぶりだった。

それこそ慣れているような口ぶりで。

だけどよく注意して聞けば…声が震えていた。

 

強がっていても、やはり彼もこの異常事態に戸惑っているのだろう。

 

 

『ひとまず……暁美!』

 

『は、はい?!』

 

急に呼ばれて、声が上擦ってしまった。

 

『ちょっと許してくれよっと!』

 

一体何をするのかとそんなことを考える余裕があったのはここまでだった。

 

『三十六景逃げるに如かずってなぁ!』

 

彼は、わたしを抱えて走りだしたのだ。

それも……お姫様抱っこで。

 

『ちょ!何してるんですか!!』

 

か、家族にもされたことないのに…

それに……もっとシチュエーションとかあるでしょう!?

 

『仕方ねぇだろ!お前……体力ナメクジだし』

 

『うっ……』

 

それを言われると何も言い返せない。

確かに長期の入院生活で元々少ない体力は、格段に下がっていた。体育の授業で見学になるほどに。

 

『分かったんなら、少し大人しくしてろ。ってなんか出てきたし!』

 

わたしたちの正面に現れたのは、絵本にも出てきそうなメルヘンチックな……ナニカだった。

 

『#@&&~!?…_†¶‡※』

 

ナニカは突然現れたかと思えば、奇怪な声を上げわたしたちに襲いかかってきた。

 

『うぉっ?!危なっ…』

 

それを間一髪で避けた中沢くん。相手が小柄なのが幸いしたみたいだ。

 

『何が何だか分かんねぇけど…』

 

立ち止まった?

一体何を…?

 

『スゥ……こっちまでおいで~!!』

 

 

 

『………!?いっ、一体何をしてるの!?

なんでわざわざ自分から誘うような真似を…』

 

正気の沙汰じゃない。確かにわたしも状況が把握できていないが、少なくともアレはわたしたちに対して友好的ではないのは分かる。捕まったら悲惨なのは彼だって分かるはずなのに。

 

『ばっか野郎!』

 

ーーえ?

怒った……?

今まで怒ったことのない彼が?

しかし、彼はそんなわたしを余所に言葉を続ける。

 

『確かに普通ならこんなことをするような奴はいないだろうな。でも、さっきみてぇなのがいるなら話は別だ』

 

話が見えない。

どういうこと?

 

『さっきのヤツは不意に突然俺たちの目の前に現れた。瞬間的に、ね。……少なくとも何のインターバルもなくこんなことができるってことは、この場所はヤツらの独壇場で、俺たちにしてみりゃあ凄く不利な条件。』

 

ここまでは、分かるだろ?と聞いてくる中沢くん。

わたしも肯く形で反応を示す。

 

『でだ。さっきのが何回もこられちゃあ俺たちは詰み。だったらあらかじめできるだけ数を把握しておこうとね。』

 

『ちょ…ちょっと待って。それでもなんでわざわざおびき寄せるの?見つからないに超したことはないじゃない』

 

『普通の鬼ごっことかかくれんぼならね。何が起こるか分からない以上…リスクの高い賭けにでなきゃどうしようもない』

 

イヤならやめるけど…どうする?と

 

彼はまたも聞いてきた。恐らくこちらの答えは分かった上で聞いてきてるから、本当に良い性格をしている。

 

『答えは分かってるんでしょう?』

 

『当然』

 

『だったら中沢くんに任せます。せいぜいわたしを守ってくださいよ』

 

ふと、ここでわたしはあることを思いついた。

 

こんな状況で言うことじゃないが、きっと彼なら乗ってもくれるだろうと、彼に耳元を此方へ向けるように促す。

 

『……期待してますよ?お・う・じ・さ・ま

 

あ、ヤバい。

これ、結構恥ずかしい

失敗した……これ。

 

『……しっかり捕まっとけよ』

 

中沢くんもわたしに掛ける声はどこか弱々しかった。

慣れないことはするもんじゃないな。

 

そのとき

 

『¶&¶@?@&”,”~~~!,”~』

 

さっきのヤツとは違うのが現れた。

幸い、距離は離れているためか、まだ此方に気づいている様子はない。

 

『新しいヤツか?』

 

中沢くんもそれに気づいたみたいだ。

 

さっき躱したのは咄嗟の行動だったのか

改めて目の前にしている中沢くんの足が震えているのが分かった。

 

『中沢くん……?』

 

そんな視線に気づいたのか、彼は抱きかかえているわたしの頭をわしわしと撫でた。

 

結構、乱暴で痛い。

けど、嫌いじゃない。

不器用なのは、何処でも一緒だな。

 

『さーてっと、姫様を守るのは騎士の役目ってね』

 

一言。

今のわたしにとってその言葉は何よりも信頼できるものだった。

 

『……でもどうするの?下手に動いたら……』

 

『分かってるって、だから、こうすんの!』

 

『え……?きゃっ!!』

 

走った。

彼は行ったのはただ、それだけ。

 

何かゲームみたいに魔法を使うわけでも、

 

何か小説みたいに能力があるわけでも、

 

何か特撮みたいに変身するわけでもなく、

 

ただの一般人の行動だった。

 

それから、一、二分走り続けた頃……

 

『はーっ、はーっ、……つ、疲れたぁ……』

 

わたしを抱えて全力疾走した中沢くんは、そっとわたしを地面に降ろし、自分自身も倒れ込みながらそういった。

 

周りを見渡しても、この不気味な空間以外は何も見えない。

 

『ホント何だよぉ此処は!!気味が悪い!……どーする?此処、電波すら通ってないみたいだぜ?』

 

むしろ、電波が通っていたらそれこそ気味が悪いのではないだろうか?

 

まぁ…確かに、連絡手段が無いのは痛い。

何とかして此処から脱出する方法を考えなくては。

 

『ホラー小説とかだと、バチが当たって云々って感じだけど……なんか心あたりある?』

 

『あるわけないでしょう?そういう中沢くんこそ、なにか心あたりでも?』

 

いくらなんでも、あるわけないだろうと、意趣返しに聞き返してみた。

 

『ん~~……ないな!』

 

でしょう?

 

『じゃあ、どうする?出来ることはないし……宿題するか?』

 

この状況で?

 

『ちょっとまってください?この状況でするんですか?』

 

いくらなんでも、図太い神経の域を通り越してる。

 

『だってよー、今日の宿題多かったじゃねえか…今からしないと間に合わないし』

 

『だからって……殺菌みたいなのがまだウヨウヨしてるんですよ!?』

 

『そんときゃあ、そんとき。今の僕には関係ないね。』

 

呆れた。

恋愛漫画の登場人物が意中の相手に対する感情……今なら分かる気がする。

 

『暁美もやろうぜ?』

 

地面にノートを開いてうつぶせに這いつくばる姿はなかなかどうして滑稽だ。

ただ……同じようにするのは、いささか女子としてのプライドが……

 

『中沢くん?貴方は、女子に対しても同じことをしろと?』

 

それを聞いた彼は、二、三秒ほど固まったが、すぐに自分がどんな体勢をしていたか理解し正座して、膝に乗せるスタイルに変えた。

 

反応がどちらかといえば、女子のする反応だし、

その体勢もし難いと思う。

 

『ご、ごめん。悪気はないからっ!』

 

悪気がある人を見たことない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなをしていたときだった。

 

『ティロ・フィナーレ!!』

 

そんな声が向こうから聞こえてきた。

女子の声だ。それも恐らく大きく年の離れていないだろう。

台詞もアニメの必殺技っぽさがあった。

 

その声の直後、わたしたちは元の場所にいた。

 

 

『なにごと?』

 

彼が聞いてきた。

 

『さぁ……』

 

わたしはそう返すことしか出来なかった。

 

またしても、声は聞こえてきた。

 

話し声か?

しかも近づいてきているみたい。

 

『やっぱりマミさんは凄いです。わたしなんて使い魔を倒すくらいしか……』

 

んん?知っている声だ。

 

『あら?そんなことはないわよ、魔女になって人々を襲う可能性を減らしているのだから、むしろ誇るべきことよ?』

 

今度は知らない声だ。

 

『ま、マミさん…!』

 

そして、声の主はわたしたちの元へやってきた。

 

『え……あれ?』

 

そこにいたのは。……同じクラスの鹿目まどかさんと、

一学年上の、たしか巴マミ先輩だっただろうか?

 

 

二人はわたしたちを見て、しばらく悩んでいた様子だったが、まどかさんが意を決した様子で声を掛けた。

 

 

『あの、その……今のコトは、クラスメイトには内緒……だよ?』

 

 

 

 

………ん?




次回!

『過去編 変化 或いは少年の覚悟(2)』

8月中旬 投稿予定……

お楽しみに


ところで、マギレコってインキュベーターの秘密とか書かれていますかね…?

プロフィール及び、質問コーナーいる?

  • プロフィールだけ
  • 質問コーナーだけ
  • どっちも良いんじゃないかと…
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