SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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調子がいいので9話目投稿です!


第9話 王道ならざる者達

ホワイトベースのガンダム達とガンダムSEEDに登場するモビルスーツ達の交流が始まった頃辺りの話である。

 

やあ、俺はS(スペリオル)ガンダムだ。今日はパトロールに行っていたのだが、早速トラブルが発生した。

 

「あ~、婆さんや、今日の晩飯はまだかのう?」

 

「いや、俺は婆さんじゃないし、今は午前中だから」

 

彼はザニー、ガンダム公式において後付けではあるが連邦最古のモビルスーツである。そのせいなのかは定かではないが、この世界のザニーはかなり高齢のモビルスーツで、しかも頭もボケはじめているらしい……。そういえばれんぽー本部から彼の捜索願いが出てたっけ。つまり俺はパトロールの途中、迷子となって徘徊していたザニーを見つけたのだ。

 

そしてザニーから話を聞いているのだが、この爺さんは中々いけなくなっているようだ。モビルスーツも認知症になるんだなーと半ば俺は現実逃避しながら、取りあえず俺達の基地であるペガサスⅢに連れ帰ることにする。その時だ、赤色を基調としたガンダムタイプのモビルスーツが姿を現す。

 

「婆さん?」

 

「いや、絶対に違うから。君は誰だ?」

 

とザニーをいなしながら彼に話しかける。すると彼は

 

「悪ぃな……。俺はガンダムアストレイレッドフレームって言うんだけど、ペガサスⅢはどっちか分からないか?」

 

レッドフレーム?確かガンダムSEEDの外伝の主役級のモビルスーツだったか。何故彼が俺達のペガサスⅢの場所を訪ねてくるのだろう?俺はレッドフレームに

 

「ペガサスⅢは俺が勤務している所だけど何の用事だ?」

 

と聞く。レッドフレームは

 

「そりゃちょうどいいな!実は兄弟で集まる為にそこの前に行く気だったんだよ!悪いけど連れてってもらえないか?」

 

と答えた。俺は、

 

「丁度俺達もそっちに向かう所なんだ。だからついでに連れてってやるよ」

 

と答えた。レッドフレームは

 

「ありがとう!助かる!」

 

と感謝した。ザニーは俺達の会話を聞いていたらしく、

 

「婆さんや、今日の晩飯は焼き肉なのかのう?」

 

と聞くが俺は無視した。レッドフレームはというと、先程からボケっぱなしのザニーをどう扱っていいのか解らず、困惑しているのが見て取れた……これは中々カオスな事になってきたな。そうこうしているとスクラップの山の横を通りかかった時にレッドフレームが、

 

「あっ、そうだ丁度いいし、少しここで待ってくれないか?その爺さんを『修理』してやるよ!」

 

と言って来た。俺は

 

「修理?」

 

と疑問を呈する。何をする気なんだ?するとレッドフレームは

 

「これだけの材料があれば、直ぐに済むぜ!」

 

とザニーの手を引いてスクラップの山の傍に来ると、複数の工具を取り出して目にも留まらぬ動きを始めた。

 

「ほおおおおおおおおおおお!?」

 

とザニー。俺は

 

「な、何をやっているんだ!?」

 

と呟く。そうこうしている内に、レッドフレームは作業を終えたようだ。

 

「よし!これでいいはずだぜ!」

 

と言うレッドフレーム。するとザニーが

 

「はっ、わ、儂は一体なにを……」

 

と言う。俺はもしやと思いザニーに質問する。

 

「なあ爺さん、あんた自分が誰だか解るか?」

 

するとザニーは

 

「儂はザニー、れんぽーに所属するモビルスーツじゃ。ところで、何故儂はこんな所におるのじゃい?」

 

とよどみなく答えた。信じられないがこのレッドフレームという男はザニーの認知症を直してしまったらしい。

 

「レッドフレーム……あんたは一体……」

 

と俺は聞くとレッドフレームは

 

「いや、本当に大したことしてねえんだけどよ。爺さんの頭の中身のいけなくなっている部分を修理しただけだぜ」

 

と答える。何なんだ、この男は?俺はレッドフレームの登場する作品はあまり詳細を知らないが、原作でのレッドフレームのパイロット、ロウ・ギュールはとんでもない技術力を持った男だと聞く。このレッドフレームも、非凡な凄まじい技量を持っているようだ……。

 

俺は

 

「凄い技術だな……。何をやればそんな技術力が手に入るんだ?」

 

と聞く。レッドフレームは

 

「まあ、ジャンク屋を長い事やっているとこれくらいの腕は身につくもんさ」

 

と答えるが、それは謙遜しているようにしか見えなかった……。正直言って自信を無くしそうだ。まさかこんなとんでもない男がこの世に存在していたとは……俺はこの後起こるであろう混乱に早くも頭痛を覚えるのであった……。

 

俺達はペガサスⅢに到着した。

 

「おー、此処がペガサスⅢか」

 

とレッドフレーム。俺はザニーに

 

「ザニー、あんたにはれんぽーから捜索願いが出ていた筈だ。取りあえず受付に行ってきて然るべき場所に帰ってくれ」

 

と言う。ザニーは

 

「儂に捜索願いだと?儂はそこまで耄碌しておらんわい!」

 

と言う。いや、さっきまで耄碌してたんだよ。するとレッドフレームが

 

「爺さんにそのつもりが無くても探してる人は居るみたいだぜ?早く元気な顔を見せてやればいいよ」

 

と言う。ザニーは

 

「そうかのう……。分かったわい」

 

と言って受付の方へ行く。俺とレッドフレームはと言うと、此処に集まるというレッドフレームの兄弟達を待つことにした。

 

「ペガサスIIIか……。中々凄そうなモビルスーツ達が居るみたいだな」

 

とレッドフレーム。俺は

 

「まあ、俺を含めて優秀な連中が揃っているよ。俺の仲間達は丁度パトロールの最中の筈だが……」

 

と言う。そうして待っていると、仲間であるトルネード、Zプラス、FAZZがそれぞれ何処かレッドフレームに似ているモビルスーツ達を引き連れて戻って来た。もしかして、レッドフレームの兄弟か?俺はレッドフレームに

 

「もしかして、俺の仲間の後ろに居る奴らがお前の兄弟達か?」

 

と聞く。レッドフレームは

 

「ああ、間違いねえ!ブルーフレームにゴールドフレームにグリーンフレームだ!」

 

と答える。俺はレッドフレームの兄弟達が近づいて来ると

 

「お帰り皆。早速だが、後ろにいるモビルスーツ達はアストレイとか名乗ってなかったか?」

 

と言う。するとトルネードが

 

「よく分かったね!この人はアストレイゴールドフレーム天ミナさん、おーぶからやって来たんだって!」

 

と言い、FAZZは

 

「ああ、俺の後ろに居るのはアストレイブルーフレームだってさ。兄弟とここで待ち合わせる予定らしい」

 

と、そしてZプラスは

 

「こっちはアストレイグリーンフレームだ。何でも田舎から上京してきたんだってよ」

 

とそれぞれアストレイの兄弟達を紹介する。レッドフレームは

 

「皆久しぶりだな!元気だったか?」

 

と言う。ブルーフレームが、

 

「ああ、こっちは変わりない。レッドフレームこそ元気が余るほどあるようだな」

 

と言い、ゴールドフレーム天ミナが

 

「レッドフレームもブルーフレームも相変わらずの様だ。元気でなにより」

 

と言う。そしてグリーンフレームが

 

「いやあ、こうして兄さん達の顔を見るのも久しぶりだべなあ」

 

と感慨深げに言う。俺はレッドフレームに

 

「お前の兄弟はこれで全員か?」

 

と聞く。レッドフレームは

 

「いや、あと1人居るんだが……、居ないな。遅れてるのか?」

 

と心配そうな顔をする。すると、突如として空が歪んだかと思うと紫色を基調とするモビルスーツが姿を現し、レッドフレームに爪を振り下ろした!レッドフレームは日本刀の様な武器でもってその攻撃をガードする。ゴールドフレーム天ミナは、

 

「居たのかミラージュフレーム。最初から姿を消していたな」

 

と言う。ミラージュフレームと呼ばれたモビルスーツは

 

「チィッ!」

 

とレッドフレームから離れる。レッドフレームは

 

「紹介するぜ、こいつがミラージュフレーム。アストレイ5兄弟最後の1人だ」

 

と言う。いや、平然と言っているが今お前兄弟に襲撃されたよな?するとミラージュフレームは

 

「確かに俺は5兄弟の最後だが、レッドフレーム兄さんのことは嫌いでな、隙あらばこうやって襲撃するのだ」

 

と言う。この兄弟の過去に何があったんだ……。まあ、訳ありだろう。俺は取りあえず、レッドフレームに

 

「随分と物騒な兄弟だな……」

 

と言った。するとレッドフレームは

 

「いや、悪いな……。よく誤解されるけど、悪い奴らじゃないんだぜ?」

 

と言うのだった……。本当にそうなんだろうか?するとブルーフレームが

 

「まあ、この通り性格も何もかもバラバラな兄弟でな、苦労はするが退屈はしないんだ」

 

と言う。俺は、

 

「なるほど。皆個性が強そうだな……」

 

と言う。ゴールドフレーム天ミナは

 

「折角なので、改めて彼らに自己紹介をしようか」

 

と言う。アストレイ5兄弟はそれぞれ、

 

「長女、ガンダムアストレイゴールドフレーム天ミナだ。おーぶの議員をやっている」

 

「長男、ガンダムアストレイレッドフレームだ!ジャンク屋をやっているぜ!」

 

「次男、ガンダムアストレイブルーフレームだ。傭兵を営んでいる」

 

「三男の、ガンダムアストレイグリーンフレームですだ。普段は田舎でのんびりしてるっぺ」

 

「四男、ガンダムアストレイミラージュフレーム!忍者だ……、冗談だ」

 

と自己紹介した。俺は

 

「改めて、Sガンダムだ。よろしく頼む」

 

と挨拶をする。仲間達も

 

「トルネードです!」

 

「Zプラスでい!」

 

「FAZZだ」

 

と挨拶をした。ゴールドフレーム天ミナは

 

「自己紹介も済ませたし、私は帰るぞ」

 

と言った。トルネードは

 

「えっ、もう帰るんですか!?」

 

と驚く。確かにアストレイ5兄弟が集結してからまだ数分と経っていない。ゴールドフレーム天ミナは

 

「議員としての仕事が忙しいのだ。今回の集まりもスケジュール調整を重ねに重ねて来たのだぞ」

 

と言う。俺は

 

「そうか……。忙しいなら仕方がないな。また暇な時にでも来てくれ」

 

と言う。ミラージュフレームも

 

「私も今回のレッドフレーム兄さんの暗殺に失敗したし、後はどうでもいい……!帰らせてもらう」

 

と踵を返す。ブルーフレームは

 

「アストレイ5兄弟の集まりはいつもこういうものだ。かく言う俺もこの後仕事があるしここで切り上げさせてもらおう」

 

と言って、何処かへ行ってしまった。あっという間にアストレイ5兄弟の内、3人が去り残ったのはレッドフレームとグリーンフレームだけになってしまった。レッドフレームは

 

「俺を含めて2人になったけど、どうする?」

 

と言う。グリーンフレームは

 

「まあ、オラもこのペガサスIIIに用事は無いしすぐ帰るだ。取りあえず挨拶しにきただけだからな」

 

と返した。そうして残ったレッドフレームとグリーンフレームも俺達に別れを告げたあと、2人でどこかへ行ってしまった……。なんなんだあいつら……。俺とZプラス、トルネード、FAZZは呆れた顔になるのだった……。

 

こうしてアストレイ5兄弟は嵐の様に去っていった。しかし、このアストレイ5兄弟との邂逅はこれから訪れる新時代の幕開けというものに過ぎなかったと俺は知ることになる……。

 




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