SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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ちょっと時間飛ばしましたが、ガンダムSEED FREEDOMの熱が冷めないうちにこの話を書いておこうと思いまして……


第10話 ラクス誘拐事件

あれから次々とガンダムSEEDシリーズのモビルスーツ達が登場していった。彼らとの交流を深めていき、しばらく経った頃である。

 

休日、俺達はホワイトベースに遊びに来ていた。トルネードは

 

「私、今日初めてホワイトベースの内部に来たんだけどなんだか居心地が良いね」

 

と言う。確かにホワイトベース内は畳張りの部屋や炬燵が設置してあって、炬燵の上にはみかんが置いてある。実質的な家主であるガンダムは、

 

「なんか皆そう言うんだよなあ。俺は何か分からないけど」

 

と言う。するとZプラスが、

 

「ガンダムってどこか抜けてるからな。それで居心地が良くなるんじゃねえの?」

 

と言ってガンダムはむすっとしていた。……とそこで、ホワイトベース内に入って来た者達が居た。ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスといったガンダムSEEDシリーズに登場するガンダム達だ。彼らは何やら深刻そうな顔をしている。

 

「ガンダムさん!大変ですっ!」

 

とストライクフリーダム。ガンダムは

 

「どうしたんだ?」

 

と彼に尋ねる。するとインフィニットジャスティスが、

 

「ラクスが……、ラクスが、攫われた!」

 

と言った。

 

「な、なんだって!?」

 

と驚く俺達。ラクスはガンダムSEEDシリーズに登場するヒロインで、こちらの世界でも歌姫として活動しているのだ。そんな彼女が誘拐された!?

 

「ど、どういう事なんだ?説明してくれ」

 

とガンダム。ストライクフリーダムは、

 

「はい、彼女は地方巡業をしていたのですが、その途中で謎の集団に襲撃されて攫われてしまったんだそうです……。護衛としてこんぱすという組織の僕達の後輩たちが居たんですけど、彼らも重傷を負ってしまって入院しているんです……」

 

と説明する。こんぱす?ラクスの誘拐?何か何処かで耳にしたような……。ガンキャノンが

 

「おいおい、マジかよ……!犯人は分かんないのか?」

 

と言う。ブリッツガンダムが

 

「拙者達は最初は、フォビドゥン、レイダー、カラミティの三人組がいつものように悪さをしたと思って、とっ捕まえて尋問したのでござるが……」

 

~回想~

 

「さあ、とっととラクスさまの居場所を吐くでござる!」

 

「しっ、知らねえよ!」

 

「俺達じゃねえ!」

 

「濡れ衣だ!」

 

~回想終了~

 

「……と、今回の件に本当に関わっていなかったらしく、まともな情報は得られなかったでござる……」

 

と言う。フォビドゥンガンダム、レイダーガンダム、カラミティガンダムの3人は不良みたいな性格で(原作SEEDの薬中三人組よりはマシだが)度々悪事を行うので疑われていたようだ。日頃の行いが悪いと言えばそれまでだが……。

 

その時、インフィニットジャスティスが端末を取り出す。

 

「病院でライジングフリーダム達の意識が回復したようだ!犯人の顔を見ているかもしれない!」

 

と言う。俺達は病院に向かうことになった。病室ではストライクフリーダムに似たモビルスーツ、ライジングフリーダムとインフィニットジャスティスに似たモビルスーツ、イモータルジャスティスが寝かされていた。訪ねて来た俺達に対してライジングフリーダムは

 

「すみません先輩……ラクスさんを守れませんでした……」

 

と謝る。インフィニットジャスティスは

 

「ラクスが攫われたのはお前達のせいじゃない、悪いのは犯人だ。犯人の顔は見たのか?」

 

と尋ねる。イモータルジャスティスがそれに答える。

 

「いえ、あっという間の奇襲で、犯人達の顔は見てないです……」

 

デュエルガンダムが

 

「くっ!このまま犯人の声明を待つしかないのか……!」

 

と悔しそうに言う。俺はというと、ライジングフリーダムとイモータルジャスティスの顔を見て、あることを思い出していた。これ、ガンダムSEEDの劇場版の話が関わっているんじゃないのか?俺はライジングフリーダムに

 

「なあ、ちょっと質問するが、君の仲間にギャンっぽいモビルスーツは居なかったか?」

 

と尋ねる。トルネードが

 

「スペリオル君?」

 

と怪訝そうに言う。ライジングフリーダムは

 

「はい……、僕達こんぱすの部隊に、ギャンシュトロームという者が居ました。しかし彼女は襲撃後に行方不明になって、恐らくラクスさんと共に攫われたものだと……」

 

俺は

 

「違う。恐らく襲撃を手引きしたのはギャンシュトロームだ」

 

と言う。ストライクフリーダムが、

 

「ええ!何で彼女だと思うんだ!?」

 

と驚く。他のSEEDのモビルスーツ達も大なり小なり驚いているみたいだ。俺は

 

「そもそも護衛が居たのにあっさり襲撃された上に犯人が複数いた筈なのに誰も犯人の顔を見てないのがおかしいんだ。ラクスと共に消えたっていうギャンシュトロームが裏切って、警備の情報を流したと考えれば辻褄が合う」

 

と言う。更に俺は

 

「ところで、ふぁうんでーしょんって国は地球に存在しているか?」

 

と尋ねる。するとガンダムの妹のアレックスが、

 

「ユーラシアの南部にふぁうんでーしょん王国って国がありますけど……」

 

と答える。やはり、これはガンダムSEED劇場版の事が関わっているみたいだ。

 

「ラクスさんはふぁうんでーしょん王国に居るはずだ」

 

と言う俺にインフィニットジャスティスが

 

「そちらの根拠は?」

 

と聞いてくる。俺は、

 

「そちらに関しては、俺の勘だ」

 

と答えた。だって原作ガンダムSEEDの知識からだって言えないんだもん……。デュエルが

 

「この状況でふざけているのか!?」

 

と言ってくる。するとガンダムが、

 

「いや、勘って案外馬鹿にできないぞ。俺も偶に数秒先の未来が分かったりするし」

 

と助け船を出してくる。デュエルは

 

「そんな馬鹿な……」

 

と言い、少し悩んでいる様子だった。しかし結局インフィニットジャスティスの

 

「いいだろう。その勘に乗ってやる」

 

という鶴の一声によって俺達は皆でふぁうんでーしょん王国へ向かうことになったのだ……。道中、ストライクノワールが、

 

「ふぁうんでーしょん王国には水の魔物ケルピーがいるという……。恐ろしい……」

 

と言う。それに対しガンキャノンは

 

「そんなに恐ろしいなら留守番してろよ……」

 

と言う。今のホワイトベース内にはSEEDシリーズのモビルスーツ達以外にも数多くのモビルスーツが乗っていた。俺は

 

「随分多くのモビルスーツが行くんですね……」

 

と言う。ストライクフリーダムは

 

「皆ラクスのことが心配なんだと思うよ」

 

と苦笑する。そしてホワイトベースの家主ガンダムは、青いアーマーを着込んでいた。俺は

 

「それは?」

 

と尋ねる。ガンダムは

 

「あっ、これ?ちょっと気合入れていこうと思ってね。今の俺をフォーエバーガンダムと呼んでくれ!」

 

と言った。フォーエバーガンダムは正確にはモビルスーツではなく改造ガンプラだった筈だが……、まあいいか。

 

ホワイトベースに乗ってふぁうんでーしょん王国に到着する俺達。するとマントを羽織った黒いモビルスーツ達が出て来た。アレックスが

 

「彼らはふぁうんでーしょんを守護する親衛隊、ぶらっくないとすこーどですね。一番前に居るのが隊長のブラックナイトスコードシヴァで後ろに居るのが隊員のブラックナイトスコードルドラってガイドブックに書いてます!」

 

と言う。彼女はいつの間にかふぁうんでーしょん王国の旅行ガイドを手に入れていたようだ。ホワイトベースを降りて来た俺達を出迎えたシヴァは

 

「ふぁうんでーしょん王国へようこそ!しかし、随分と物々しい雰囲気ですな」

 

と言ってくる。デュエルが

 

「とぼけるんじゃない。貴様等にはラクス誘拐の容疑がかかっている」

 

とシヴァを睨めつける。シヴァは、

 

「ラクス誘拐ですと?一体何をおっしゃっているやら。何の証拠があってそんな言いがかりをするのです?」

 

と言い、続けてルドラの1人が、

 

「ああ!そんな証拠残してないしな!」

 

と言った。

 

「あっ……」

 

「…………あ!?」

 

こ、こいつ、自白しやがった……!シヴァは口を滑らせたルドラを殴ると、

 

「ど、どうも彼は激務で疲れているようです……。おかげで訳の分からない事を……」

 

と取り繕う。しかし、その直後に

 

「シヴァ様ー!カルラ様のラクスへの求婚が難航しているみたいですけどどうしますかあ?」

 

と言いながら、ガンダムSEED FREEDOMに登場したモビルスーツ、ギャンシュトロームが走ってきた。その場の空気が凍り付く。

 

「き、君はギャンシュトローム……。どうしてここに……」

 

とストライクフリーダム。

 

「グレイト!どうやらマヌケは見つかったようだな?」

 

「ああ、話が早くなりそうだ!」

 

と武器を構えるバスターとデュエル。これで俺の推論は正解していて、ふぁうんでーしょん王国は黒だと分かった訳だ。インフィニットジャスティスが

 

「攫われたラクスがこの国に居るのは本当だったようだな。ならば、誘拐犯はお前達か!」

 

と言う。シヴァは

 

「ふっ、どうやらバレてしまったようだ……。穏便に済ます筈だったが、これで貴様達をこの国から生かして出す訳にはいかなくなった!」

 

と言って、右腕を上げる。すると、天地を覆いつくさんばかりの無数のジンやディンが現れた!

 

「多っ!?」

 

と俺達。スターゲイザーが、

 

「生体反応ガ確認デキマセン。ドウヤラ完全ナ機械ノヨウデス」

 

と分析する。シヴァは

 

「我が国が誇る機械兵軍団だ。これだけの数を見たら、恐れて声も出まい」

 

と言う。しかし俺は

 

「でも、生命の無い完全に機械ってことはこいつらを倒す場合に遠慮しなくていいって事だよな?」

 

それを聞いた皆は顔を見合わせている。フォーエバーガンダムは

 

「そっか!親衛隊以外が完全なロボットなら、遠慮無く壊せるな!」

 

と言い、一部のモビルスーツ達からは既に尋常ではない殺気が出ている。シヴァは

 

「この数を相手にだからどうだと言うのだ?かかれ!」

 

と攻撃を指示する。機械兵達は一斉に襲い掛かった。

 

「外敵、排除」

 

「排除・排除」

 

しかし、ある者は

 

「ビームサーベル!」

 

「ヒートショーテル!」

 

「アロンダイト!」

 

「ヴォワチュール・リュミエール」

 

一刀両断され、ある者は

 

「ハイメガキャノン!」

 

「ハイパー・メガ・カノン!」

 

「マイクロ・ミサイル!」

 

「ツインバスターライフル!」

 

「ツインサテライトキャノン!」

 

「きゃのんほー!」

 

超火力によって薙ぎ払われ、ある者は

 

「うおおおおおおっ!!」

 

「奥義を使うまでもないわぁ!!」

 

拳や蹴りによって風穴を空けながら吹っ飛ばされ、ある者は

 

「月光蝶!」

 

散布されたナノマシンによって砂へと還っていった。普段は相手が生きているということで力をセーブしているモビルスーツ達だが、生命の無い機械兵相手にその遠慮が無くなり、普段より桁違いの暴れっぷりを見せている。それを見ていたルドラ達は

 

「ひいいいいい!?」

 

「な、なんだこいつらの戦闘力はっ!?」

 

と狼狽えていた。シヴァは

 

「狼狽えるな!我らぶらっくないとすこーどは進化種!劣等種共に劣るはずがない!!」

 

と檄を飛ばす。その時フォーエバーガンダムが

 

「ファンネル!」

 

とファンネルによるビーム攻撃をシヴァに仕掛けた。しかし、そのビームは弾かれた。シヴァは

 

「ふっ……、我らのフェムテク装甲はビーム兵器を無効化する。よってへぶ!?」

 

と台詞を言っている途中にフォーエバーガンダムのガンダムハンマーで顔面を殴られた。

 

「ビームが効かなきゃ物理だ!」

 

とフォーエバーガンダム。シヴァは顔を押さえながら、

 

「きっ、貴様っ!話の途中で卑怯だぞ!?」

 

と喚く。フォーエバーガンダムは

 

「卑怯?ラクスさんを誘拐した上に、大量のロボットをけしかけておいて良く言うぜ!そっちの方がよっぽど卑怯じゃないか!」

 

と言う。そしてフォーエバーガンダムは、

 

「ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス達!ここは俺達に任せてラクスさんを探して来てくれ!」

 

と言った。ストライクフリーダムは

 

「すみません!」

 

と言い、インフィニットジャスティスは

 

「分かった!」

 

と言った。そしてSEED主役の二人と俺を含む少人数がラクスを探すためにふぁうんでーしょん王国にそびえる城に向かった。城内の衛兵を倒しながら、ラクスを探す俺達。城内の扉を片っ端から蹴破って行く。そして、城内の最深部にある扉を蹴破ると、

 

「何故ですラクス!何故私の愛を受け入れないのですか!?」

 

煌びやかな装飾が施された、ブラックナイトスコードカルラと呼ばれるモビルスーツと、

 

「何度でも言いますが、私の心は動きませんわ」

 

ピンク色の長髪が特徴的な女性、歌姫ラクスが居た。

 

「「ラクス!!」」

 

と言う。SEED主役の2人。俺達に気づいたラクスは、

 

「ストライクフリーダムさま!インフィニットジャスティスさま!」

 

と嬉しそうな顔をする。カルラは

 

「何だお前達は!?今、私はラクスに求婚している所なのですぞ!礼儀を弁えなさい!」

 

と言ってくる。

 

「誘拐犯に礼儀なんか弁えたくないね。それに、ラクスさんはあんたのものなんかじゃない」

 

と俺。インフィニットジャスティスも

 

「早くラクスから離れろ悪党め!」

 

と怒り心頭である。ストライクフリーダムは比較的冷静なのか、

 

「貴方がラクス誘拐の黒幕ですね?何故彼女を攫ったんですか?」

 

とカルラに質問する。カルラは

 

「ふっ、この私とラクスが結ばれるのは正に運命……、予定調和なのですよ……」

 

と言う。それを聞いてストライクフリーダムは

 

「はあ?」

 

とキレ気味。するとインフィニットジャスティスが

 

「訳の分からない事を言うな!!」

 

とビームライフルをカルラに撃つ。しかし、カルラのフェムテク装甲の前に防がれてしまった。そしてカルラは、

 

「この国の女王、アウラ様は遺伝子工学の才人でしてな。私のフィアンセとなるもっとも相応しい遺伝子を持つ者を見つけてくれたのです。その人物が、ラクスという訳ですよ……」

 

と続ける。俺は思わず

 

「いかれた理由だな……」

 

と呟いた。更にカルラは

 

「しかし、ラクスはどうしても私の愛を受けて入れてくれないのですよ……。私と結婚することはラクスにも多大なる恩恵があるというのに……」

 

と言う。それに対しラクスが

 

「私は、遺伝子の相性などと、そんな理由で相手を決めるつもりはありませんわ」

 

と言う。しかしカルラは

 

「ふっ、そんな事言って、本当は私との結婚を望んでいるのでしょう?」

 

と聞く。ラクスは

 

「違いますわ。第一に言いますが私は……」

 

「私は?」

 

「カルラさま、貴方の事がタイプではありません!」

 

と言い放った。

 

「なっ!?」

 

と絶句するカルラ。ストライクフリーダムは

 

「あの、それは流石にちょっと……」

 

と引いている。俺はというと、

 

「くくく……、いい気味だ……!」

 

と笑ってた。そして俺は

 

「ラクスさん、ちなみに誰がタイプなんだ?」

 

と言ってみる。するとラクスは頬を赤らめて、

 

「そうですね……。強いて言えばストライクフリーダムさまが……」

 

と言う。それを聞いたストライクフリーダムは顔を赤くして、

 

「えっ!僕!?」

 

と言う。インフィニットジャスティスは

 

「そ、そうか……!」

 

とまんざらでもない様子。俺はカルラに向き直り、

 

「ふっ、残念だったな!遺伝子なんてものより、個人の好みの方が強いみたいだぜ!」

 

と言った。カルラはぷるぷると震えていたかと思うと、

 

「おのれ、おのれおのれおのれええええええええええええ!!ストライクフリーダム!貴様に決闘を申し込む!」

 

と剣を取り出して来た。まさかの決闘を挑まれるストライクフリーダム。俺は

 

「どうするストライクフリーダム?奴の言葉を無視して袋叩きにしてもいいぞ?」

 

と言う。インフィニットジャスティスも

 

「あんな狂人の言葉なんて真に受けるもんじゃない」

 

と言う。しかしストライクフリーダムは、

 

「僕は……、この決闘を受けるよ。そうしなきゃ彼は止まりそうにない」

 

と覚悟を決めた顔をして言った。俺達に

 

「ラクスを安全な場所へ連れていってくれ、僕は後から行くよ」

 

と言った。ラクスは

 

「ストライクフリーダムさま、ご武運を」

 

とストライクフリーダムを送り出す。その後、ストライクフリーダムとカルラは決闘の場所に向かった。

 

城を脱出した俺達が目にした光景は大量の機械兵の残骸の山と、その側で気絶しているぶらっくないとすこーどに、ついでにやられて気絶している裏切り者のギャンシュトロームだった。俺は

 

「派手にやったなあ……」

 

と呟く。するとフォーエバーガンダム達が

 

「おーい!」

 

と手を振ってこちらにやって来た。

 

「ラクスさま!よくぞご無事で!」

 

と言うブリッツガンダム。ステイメンも

 

「ラクスお姉ちゃん、大丈夫だった!?」

 

と言う。ラクスは

 

「貴方はいつかの……、はい!私は大丈夫ですわ」

 

と答える。デュエルが

 

「おい、ストライクフリーダムはどうした?」

 

と聞くとインフィニットジャスティスが

 

「彼なら……」

 

と言いかけた時、城の中から轟音が響いた。フォーエバーガンダムが

 

「なんだ!?」

 

と言い、インフィニットジャスティスは

 

「ストライクフリーダムは!?」

 

と言う。すると、城の正門を抜けて、ストライクフリーダムが歩いてきた。その様はまるで、英雄譚の凱旋のようだった。俺は

 

「ストライクフリーダム、カルラに勝ったのか!?」

 

と聞く。するとストライクフリーダムは

 

「ああ、止めは刺さなかったけどね」

 

と答え、その場で膝をついた。大きな外傷は見られないが、かなり疲労しているようだ。それに気づいたフォーエバーガンダムが

 

「おい、大丈夫!?」

 

と聞く。ストライクフリーダムは

 

「大丈夫……。少し、疲れただけだよ……」

 

と言う。インフィニットジャスティスはストライクフリーダムに肩を貸し、

 

「もうこの国に用は無くなった。皆で帰るぞ!」

 

と言った。こうして俺達は救出したラクスと共にホワイトベースに乗り込んで、ふぁうんでーしょん王国を後にした。その帰りの途中、回復したストライクフリーダムが、カルラとの決闘の事を少し話してくれた。

 

「最初は彼に止めを刺そうとしたんだけどね、彼が随伴させていたジグラートが、まるで彼を庇うかのように前に出て来たんだ。それを見たら、止めを刺す気は無くなっちゃってね、最後にカルラに『君を愛している存在はすぐ近くにいるかもしれない』って言い残して帰って来たんだ」

 

と語るストライクフリーダムの話を聞いて俺は、

 

(この世界のモビルスーツはアニメでのパイロットの人格に似ていることが多い。もしかして、そのジグラートにはイングリットを模した意識があったのか?)

 

と考察した。なんにせよ、この世界にはまだ謎が多いということだ。フォーエバーガンダムからいつもの衣装に戻ったガンダムは、

 

「それにしても、今回は疲れたなー」

 

と床に寝そべる。俺も

 

「だな……。俺も少し疲れた……」

 

と言い、椅子に腰掛けて一休みした。さて、仮にも外国で大暴れしちゃった訳だし、帰ったら大量の始末書書かされるんだろうなー、と思いながら。

 

その頃、ふぁうんでーしょん王国では――

 

「やっぱりバカンスはハワイに限るのう!」

 

と騒動の間、休暇で王国を空けていた女王アウラが帰って来ていた。

 

「さて、我が子達にお土産を配らねば……ん?」

 

帰って来た彼女が目にしたものは、ふぁうんでーしょん王国の地を埋め尽くす大量の機械兵の残骸と、ボロボロになった王城だった。

 

「な、なんじゃこれはーっ!!?」

 

とアウラが叫ぶが、未だに気絶しているブラックナイトスコード達には届かなかったのであった……。

 




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