SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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第12話 スペアリ版第一回運動会後半

昼休憩に弁当を食べるガンダムヴァサーゴとガンダムアシュタロンの兄弟。そこに、ある思いを抱えて、トルネードガンダムがやって来た。彼女に気づいた兄弟は

 

「おや、君は……」

 

「実況のお嬢さんだね。何の用だい?」

 

と言う。トルネードは

 

「あのー、ヴァサーゴさんにアシュタロンさん……。御二人には離れていても心を通じ合わせる能力があるってお伺いしたんですけど……、本当ですか?」

 

と質問する。それに対し2人は、

 

「本当だとも」

 

「ああ、僕と兄さんはいつも一心同体なのさ」

 

と答える。

 

「やっぱりですか……。実は……、私その能力が欲しいんです」

 

と言うトルネードに2人は

 

「一体どうしてだい?」

 

と聞く。するとトルネードは

 

「はい、実は私はとある人と心を通じ合わせたいんですけど……中々上手くいかないんです。だからお二人のその能力を私も身に付けたらなあって思って……」

 

と言う。兄弟は顔を見合わせると

 

「私達の能力は生まれ持ってのものでね、誰かに教えられる様なものではないのだよ」

 

とヴァサーゴが言い、アシュタロンも

 

「うん、いくら君の頼みでもちょっと難しいなあ」

 

と言った。トルネードは

 

「そうですか……、残念です。御二人の能力ってとても素敵だなあって思ったんですけど」

 

ととても残念そうに言う。ヴァサーゴは

 

「素敵だと?」

 

と意外そうに言い、アシュタロンも

 

「僕達の能力にそんな事を言う人は初めてだよ」

 

と少し驚いたようだ。するとトルネードは

 

「はい!だってお二人は何時も一緒じゃないですか。私にはそれが羨ましいんです」

 

と言った。兄弟は納得したのか、トルネードにこう語りかけた。

 

「私達が何時も一緒か……、中々良いところに目をつけたなお嬢さん」

 

「うん、気に入ったよ僕達の事を認めてくれた数少ない人だしねえ」

 

と言う兄弟にトルネードは

 

「お時間を取らせてすみませんでした。運動会の後半も頑張ってくださいね!」

 

と言ってペガサスⅢの皆が居る場所に戻っていった。ゲテモノガンダム兄弟の2人は

 

「また可愛いお嬢さんに会えたね兄さん」

 

「ああ、そうだな。あの子なら私達の能力が無くても意中の人物と何時も一緒になれる気がするよ」

 

と上機嫌に言い合ったのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

『これから運動会後半に入りたいと思いまーす!皆さん昼食はしっかり摂りましたか?第四種目の騎馬戦に参加する人達は用意をお願いしまーす!

 

』とペガサスIIIの皆と昼飯を食べていた俺はアナウンスでそれを聞く。

 

『さあ、騎馬戦は1チーム6人での参加です!これからルール説明でーす!』

 

1チームのメンバーは騎手1人・前騎馬3人・後ろ騎馬2人の6人だ。騎手は頭の上に巻いたハチマキをとり合い、ハチマキを取られたチームは脱落、最後までハチマキを守り通したチームが勝利だ。

 

『ルール説明は以上です!では、各チームは所定の位置で組み上がってください!』

 

俺を含めたペガサスⅢチームは騎馬を組み上がる。他のチームを見ると、ガンダムを中心としたホワイトベースチーム、ぶらっくないとすこーど達によるチーム、ザクばかりのチーム、水陸両用系モビルスーツ達によるチーム等、様々なチームが参加していた。

 

『それでは騎馬を組んでくださーい!……組めたようですね。準備は良いですか?では、騎馬戦開始です!』

 

こうして騎馬戦が始まった。まず動いたのはザクチームだった。彼らは連携をとりながら他のチームを襲いハチマキを奪っていく。「あいつら結構やるじゃないか」と俺が思っているとそのザクチームの背後から腕が伸びて、ハチマキを取ってしまった。腕を伸ばせるガンダムヴァサーゴが騎手であるガンダムXの新地球連邦に所属していたモビルスーツ達によるチームだ。ヴァサーゴは

 

「見たか、このハチマキ取りを!」

 

と言う。するとゲテモノガンダム兄弟の弟、アシュタロンが

 

「流石兄さん!」

 

と言った。俺は

 

「俺達も負けていられないぜ!」

 

とペガサスⅢチームに言う。すると皆は

 

「おう!」

 

と返してくれた。

 

『さあさあ騎馬戦も白熱してきました!シャアさんはどのチームが有力だと思いますか?』

 

『そうだな、直接の部下達であるねおじおんチームを推したい所だが、たった今騎手のヤクト・ドーガがハチマキを取られてしまった。他はヴァサーゴのチームやホワイトベースチームが有力か』

 

『なるほど。やっぱりホワイトベースチームは強いですか?』

 

『ああ、彼らはただの部隊ではなく歴戦のベテラン達だからな。彼らの連携は凄いぞ』

 

とシャアが解説している中で俺達は1騎ずつ相手を減らしていっていた。しかし、俺は惜しくもリーチの差でヴァサーゴにハチマキを取られてしまった……。

 

「くそっ!あと一歩だったのに……!」

 

と悔しがる俺にZプラスが

 

「気にすんなって。次の種目で巻き返そうぜ」

 

と慰めてくれた。そして、騎馬戦はホワイトベースチームの優勝で終わった。

 

『ちっ、ガンダムが勝ったか……』

 

と解説席から残念そうに言うシャア。トルネードは

 

『騎馬戦お疲れ様でしたー!次の第五種目は“ハロ”入れです!もう少し準備があるので暫しお待ちくださーい!』

 

と実況を続ける。ハロ入れ?玉入れではなく?ガンダムでハロと言ったらあの丸いマスコットのハロだよな?一体どう使うんだ?

 

『さあ、続いては第五種目、ハロ入れです!』

 

とトルネードが言う。俺は

 

「なあ、ハロ入れって何をするんだ?」

 

と隣に居たFAZZに聞いた。すると彼は

 

「さあな?だが……とてつもなく嫌な予感がする」

 

と言う。更にトルネードはこう続けた。

 

『ルールを説明いたします!この種目では玉入れの玉の代わりにハロを使用しまーす!』

 

会場に大量のハロが放たれた。

 

「ハロ!ハロ!」

 

「逃ゲロ!逃ゲロ!」

 

『ハロは逃げる様にプログラムされているので、上手く捕まえてカゴに入れてくださーい!白組と赤組、カゴにより多くのハロを入れられた方が勝利です!』

 

『これはガンダムに有利なのではないか?』

 

『あ、確かにそうですよね……。でもハロは色々なカラーバリエーションがありますから、そういった所も考慮していきます』

 

とシャアの疑問に答えるトルネード。そして「では……」と言った後、カウントダウンが始まりハロ入れがスタートした。

 

『さあ!始まりました!両陣営共必死にハロ追いかけています!』

 

「くそっ!中々捕まらねえ!」

 

とFAZZが叫ぶ。俺は

 

「FAZZ!あの青のハロはお前に任せたぞ!」

 

と言い、緑や赤のハロを追いかけ回していく。

 

「了解だ!うおりゃあああ!」

 

とFAZZも追撃する。しかし中々捕まらない……。その時だ

 

「アイアンネット!」

 

網を発射して一気にハロを捕まえた者が居た。Gガンダムに登場したガンダムシュピーゲルだ!ゴッドガンダムが

 

「流石兄さん!」

 

と言う。どうやらこの世界でもゴッドガンダムとガンダムシュピーゲルは兄弟のようだ。何はともあれ、これによって俺達白組は大きく得点した。すると、赤組のガンダムタイプの1人が

 

「同じような事ならこちらも出来るわ!やれ!メリクリウス・シュイヴァン!」

 

「はっ!」

 

とメリクリウス・シュイヴァンというモビルスーツに命令し、

 

「ディフェンサーネット!」

 

と、プラネイトディフェンサーによる網でハロ達を捕獲した。俺は

 

「あのジオングっぽいガンダムは誰だ?」

 

と呟くと、近くにいたガンダムグリープが、

 

「あいつはハイドラガンダム。OZぷらいずのトップで暗黒の破壊将軍って呼ばれてる」

 

と答えた。俺は

 

「暗黒の破壊将軍?」

 

と聞き返し、同じく近くにいたマークⅡが

 

「小学生か中学生が考えたみてえな異名だな……」

 

という言葉を漏らす。そして、両陣営のモビルスーツ達の奮闘によって会場内を逃げ回るハロの数はだんだん少なくなっていった。

 

『さあ、ハロの数が減ってまいりました!両チーム共にカゴにハロを入れて点数を稼いでいきます!しかし白組が優勢か!?このまま終わってしまうのか!?』

 

と焦る様子のトルネード。

 

「くそっ!」

 

「まだだ!まだ終わんねえ!」

 

ZプラスとFAZZは必死にハロを追い回していく。そんな中で俺の方にもハロが来る。

 

「逃ゲロ!逃ゲロ!」

 

「逃がすかああああ!!」

 

と俺はハロを追いかける。そして遂に1つのハロを捕まえる事に成功した!

 

「捕まえたぞ!これで……」

 

その時だ、ピーッ!とホイッスルが鳴った。

 

『ああっ!ここで時間切れです!只今より集計が行われます!より多くのハロを捕まえた陣営はどちらなのか?』

 

集計中、俺達は会場に散らばり休憩をしていた。そして集計結果が出たようでアナウンスが流れる。

 

『只今の集計結果は……赤組が640個、白組が700個で白組の勝ちでーす!よって優勝は白組です!』

 

と。

 

『両チームの皆さんお疲れ様でしたー!今回の運動会の種目はこれで全て終了でーす!閉会式の準備を行いますので、しばしお待ちください!』

 

『どうやら今回の運動会は比較的平和に終わるな』

 

とシャアが言う。そうして小休止の後、閉会式が始まる。開会式の様に壇に立ったガンダムが話し始める。

 

「えー、今日は皆様運動会に来てくれて本当にありがとうございました。参加者の皆もお疲れ様です。楽しい運動会だったでしょうか?私達の願いは1つ、皆が仲良くする事です。次の運動会でもまた皆と会える事を楽しみにしています」

 

ガンダムはそう言い終えると、

 

「以上を持ちまして第●回運動会の閉会式を終わります!それでは皆さんご唱和ください。せ〜の」

 

「お疲れ様でしたー!」

 

こうして運動会は幕を閉じたのだった。“平和な閉会式だったな”と俺が思っている一方で、シャアが

 

「本当に平和に終わったな……」

 

感慨深げに言ったり、ゴッドガンダムが

 

「まだ戦いたりん!」

 

「やめろゴッド」

 

兄のガンダムシュピーゲルに止められていたりした。そして皆が帰り始める中、ストライクフリーダムが部下達と共に帰り支度をしているアウラに、

 

「女王陛下、運動会は楽しめましたか?」

 

と尋ねる。アウラは

 

「うむ、催し物として中々であった。次に来る機会があればカルラの奴も連れてこようと思う。その頃にはカルラも立ち直っておるとよいのじゃが」

 

と答える。ストライクフリーダムはアウラに

 

「カルラか……。また会えるといいな」

 

と言うと彼女は

 

「うむ、妾もそう願っておる。無論、お主らもな」

 

と答えた。そして続けてこう言った。

 

「それでは我らはこのコロニーから引き上げる。ふぁうんでーしょん王国の復興途中でここに来たものでの、我が国の復興も早く済ませねばならぬのじゃ」

 

復興の途中でここまでやって来たのか……。随分無茶をやったんだな。

 

「了解です。どうか道中お気をつけて」

 

とストライクフリーダムが言うとアウラ達は部下達と共に運動会場を後にした。それを見届けると、入れ替わるようにトルネードが来た。

 

「お疲れ様スペリオル君!」

 

「ああ、お前もな……実況役は様になっていたぞ」

 

と俺が言うと彼女は嬉しそうに

 

「いやあ、頑張った甲斐があったよ!でもまだまだ反省点とかあるんだよね。次はもっと良い実況ができるように頑張るぞ!」

 

と言った。

「次か、楽しみだな」

 

と俺が言うとトルネードは

 

「期待しててね!まあ次の実況は別の人がやるかもしれないけど、その時はスペリオル君と一緒に競技を頑張りたいな!」

 

と言った。

 

「ああ、その時は一緒に頑張ろう」

 

と俺が言うと、彼女は

 

「うん!楽しみにしてるからね!」

 

と言った。こうして今日の運動会は終わったのだった……。

 




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