SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~ 作:クォーターシェル
ホワイトベースのガンダム達がそれすたるびーいんぐ、縮めてそれびーのガンダム達に遭遇していた頃、俺達もガンダムOOに関係する者たちに遭遇することになったのだった。
ことの始まりは俺が早朝のパトロールから帰って来た所、ペガサスⅢ艦内がなにやら騒がしい。ある一角に人だかりが出来ている。
「何の騒ぎだ?」
と俺はその場に居たトルネードに尋ねる。トルネードは
「あっ、スペリオル君。ちょっとアレを見て」
と人だかりの方を指さす。そちらへ視線を送ると、
「何じゃありゃ……?」
艦内のダクトに1人の赤い体色のモビルスーツがハマっていた。モビルスーツは抜け出そうとしているらしく足をジタバタと動かしている。
「大変だ!早く助けないと!」
と俺が言うと、ハマっているモビルスーツが
「そうだ!早く俺様を助けろ!」
と言ってくる。
「一体誰だ?ネロやジムⅢじゃないよな?」
と俺が尋ねるとそいつは
「俺はガンダムアストレアタイプF2!この艦に潜入しようとして、ダクトに入ろうとしたらハマっちまったんだ!」
と言う。ガンダムアストレアは機動戦士ガンダムOOシリーズに登場するモビルスーツだ。SEEDの次はOOか……。
「んで?目的は?」
と俺が聞くと、アストレアタイプF2は
「それは言えねえ!しかし、このまま俺様を助けないなら、自爆してこの艦ごと吹っ飛ばすぞ!」
と言ってくる。
「自爆するってどうやって……」
と俺が聞くとアストレアタイプF2は
「この艦をハッキングして自爆スイッチを入れる!だから早く俺を助けろ!」
と言った。すると周りの作業員達が騒ぎだす。
「あのモビルスーツの言ってることは本当なのか!?」
「なんていかれた奴だ……」
「だが、あんな奴見た事ないぞ!?」
と口々に言う。そんな中でトルネードが俺に
「ねえスペリオル君……どうするの?」
と聞いてきた。俺は
「しょうがないな……。おいあんた!自爆とか止めろ!俺が助けてやるから!」
と言った。周りの作業員達が安堵したり歓喜の声を上げたりする中、アストレアタイプF2は俺に向かってこう言った。
「本当か?約束だぞ!」
と。俺はネロやジムⅢ達と共にダクトにハマっているアストレアタイプF2を引っ張る。
「せえので引っ張れ!いいか、せえの!」
「「せーの!!」」
ネロとジムIII達が一斉にアストレアタイプF2を引っ張る。だが中々抜けない。俺は
「もう少しだ!皆頑張れ!」
と言った。そしてついに……ずるっ……すぽっん!抜けたのだった。周りのジムⅢとネロが喜びの声をあげる中、アストレアタイプF2は俺に近寄り言った。
「あぎゃぎゃ、ありがてえ。お陰で俺もお前も寿命を縮めずに済んだみてえだ」
と。こうして俺達は何とかアストレアタイプF2を助けたのだった……。
俺はアストレアタイプF2に
「しかし、何の為にペガサスⅢに潜入しようとしたんだ?」
と言うと彼は、
「だから言えねえって言ってるだろ!」
と答える。そこへ初めて見る複数人のガンダムタイプのモビルスーツ達がペガサスⅢ内に入ってきたのだ。一番前に居る女性型ガンダムタイプが、
「アストレアタイプF2!作戦は中止よ!」
と彼に言ってくる。それを聞いたアストレアタイプF2は
「プルトーネ、どういう事だ?」
と彼女に聞き返す。プルトーネと言われた女性ガンダムは
「詳しくは後で説明するから、今はここから退却して!」
と言う。アストレアタイプF2は
「わーったよ!この艦は諦める!」
と言い、戻って行った。そしてプルトーネと呼ばれた女性は俺達に
「貴方達がアストレアタイプF2を保護してくれたのね」
と言った。彼女の後ろに居た複数のモビルスーツ達も礼を言ってくる。俺は代表して答える。
「そうですが、あなた方は?」
と言うと、
「我々はふぇれしゅて。それすたるびーいんぐという組織をサポートしているのだけど、命令の行き違いがあったみたいでこの艦にアストレアタイプF2を潜入させてしまったの。それに関しては謝るわ」
とプルトーネが言う。
「なるほど、事情は分かりました。しかし、何故アストレアタイプF2をこの艦に?」
と聞くと彼女はこう答えた。
「それすたるびーいんぐからの命令でペガサスⅢを調べろというものがあったのだけれど、その命令は間違ったものだったみたいで、それが分かった時には既にアストレアタイプF2はここに来ていたのよ」
「なるほど、そこを俺達が発見した訳か」
と俺は言った。プルトーネは頷き、
「ええ、そういう事になるわ。本当にありがとう」
と言った。そしてプルトーネは
「私はガンダムプルトーネ、ふぇれしゅての司令官よ。こっちは私の部下のガンダムサダルスードにガンダムアブルホール、ガンダムアルテミーよ」
と自己紹介と部下達の紹介をする。サダルスードが
「よろしく!」
と挨拶してきた。
「よろしく」
と俺が返すと、彼女は俺に質問してきた。
「貴方の名前を教えてもらっても?」
俺は答える。
「俺の名前はSガンダムだ」
プルトーネは続けてこう言ってくる。
「それでは、我々はこれで撤収するわ。この艦の人達には悪い事をしたわね。後程アストレアタイプF2には厳重に注意しておくから、許してちょうだい」
と言い、立ち去ろうとする。俺は
「ちょっと待った!」
と彼女を呼び止めた。プルトーネは振り向いて
「何かしら?」
と言う。
「ちょっと聞きたい事があるんだが……」
と言うと彼女は首を傾げた。俺は彼女に近づきこう問いかけたのだ。
「なあ、プルトーネさんよ……。それすたるびーいんぐからの指示は本当に誤りだったのか?まさかとは思うが、わざとアストレアタイプF2をこの艦に侵入させた訳じゃないだろうな?」
と。するとプルトーネは驚いた顔をしてこう言った。
「どうしてそう思うのかしら?」
俺はこう答える。
「なんとなくだ」
プルトーネは少し考えた後、口を開く。
「言っておきますが、それすたるびーいんぐはれんぽーと事を構える気はないそうよ。よって我々ふぇれしゅても貴方達と戦うつもりはないわ……。今回の件はあくまで事故よ」
とプルトーネ。俺は
「分かった。そういうことにしておく。ネロ・トレーナー教官への報告もそうさせてもらうぜ」
と言うのだった。
「分かったわ。それでは失礼するわね」
プルトーネ達はそう言って立ち去って行くのだった……。
こうしてペガサスⅢのダクトに不審者がハマるという珍事は一応の解決をみるのであった……。
「プルトーネ、盗聴器だのなんだのは、ちゃんと仕掛けてきたぜ。あいつら平和ボケしてるから、まあ当分は気づかれないだろ」
と、プルトーネ達に合流したアストレアタイプF2はそう言う。
「それはよかったわ。これでれんぽーの動きを探る事が出来るわ」
とそれを聞いたプルトーネは安心した表情で言った。
「それで、これからどうする?」
とアストレアタイプF2は聞いてくる。プルトーネは
「ひとまず、基地に帰還するわよ」
という。すると今まで黙っていたアルテミーがアストレアタイプF2に
「ところで、ダクトにハマったというのは本当に演技だったのですか?まさか本当に抜け出せなくなっていたのでは?」
と聞いてくる。アストレアタイプF2は
「馬鹿言ってんじゃねえよアルテミー!この俺様がそんなマヌケな事する訳ねえだろ!」
と言った。するとアルテミーは
「確かにそうかもしれませんね」
と言い、引き下がる。そして一行は基地へと帰還するのだった……。
さて、ふぇれしゅての訪問から数日後、俺とトルネードは商店街を歩いていた。すると、ガンダムと何処かで見たようなガンダムタイプのモビルスーツと遭遇した。俺は
「こんにちはガンダムさん。隣の方は?」
と尋ねる。ガンダムは何かを言おうとしたが、その前に隣のモビルスーツが
「俺がガンダムだ」
と言う。トルネードが、
「えっ?」
と首をかしげる。ガンダムが、
「ややこしい事を言うなよ!?悪い、こいつはエクシア。最近知り合ったんだ」
と言う。そうか、彼はガンダムエクシア。機動戦士ガンダム00の主人公機で、先ほどのセリフもパイロットであった刹那・F・セイエイのものか。するとエクシアは俺達を見て、
「お前達もガンダムか?」
と言ってくる。俺は
「ああ、俺はSガンダムだ」
と答え。トルネードも
「私はトルネードガンダムだよ!」
と言った。するとエクシアは俺達に
「だが、俺はガンダムだ」
と言ってくる。これは、どう返すのが正解なんだ……?と俺が考えていると、トルネードが
「ふふふ……。面白いね君」
と言った。するとエクシアは
「そうか?」
と言う。俺は(この状況で笑っていられるとは流石だな、トルネード)と思った。ガンダムは
「まったく……こいつ何かそれびーって所から来たらしいけど世間知らずで困っちゃうんだよ……」
と言ってくる。俺は
「へー……。お前も大変だったんだな」
と言うしかなかった。すると、俺達の前にガンダムそっくりなモビルスーツが歩いてきた。俺は、こいつはまさか……!と彼の正体に感づいたが、当のガンダムは
「お、俺がもう1人!?」
と、とても驚いていた。トルネードも驚愕で目を見開いている。だが、エクシアは
「Oガンダム!」
と彼の名を呼ぶ。Oガンダムと呼ばれた彼は、
「おお、エクシアか。久しぶり」
と言う。俺はOガンダムに
「貴方は?」
と質問する。Oガンダムは
「ああ、俺はOガンダム。それすたるびーいんぐの一員だ。勿論そこのエクシアとも仲間だ」
と自己紹介する。俺は
「ガンダムさんそっくりですね」
と言うと、Oガンダムは
「ああ、どうもそうみたいでな、さっきもガンダムと間違えられたんだ。シャアとか言ってたかな、借した500円を返せって言われたよ」
と言う。ガンダム、シャアに金を借りてたのか……。当のガンダムはと言うと驚愕で未だに固まっている。
「ガンダムさん?」
と俺が言うと、ガンダムは
「なあ……、俺もう死ぬのかなぁ?」
と呟く。
「何を言ってるんだ?」
と俺が聞くと、ガンダムは
「ストライクノワールから聞いたんだけど、自分そっくりな人物に出会ったら近いうちに死ぬんだって……」
と言った。俺は内心呆れながら、
「Оガンダムさんはそんな怪異とかじゃありませんよ」
と言う。するとガンダムは
「なんだ、そうなのか。驚いたぜ……」
と言った。俺は内心ほっとしていた。エクシアが俺達に言う。
「では、さらばだ」
と言うとOガンダムも
「またな!」
と言い去って行った。トルネードが俺に向かって言う。
「エクシア君……面白い子だね」
と言うので、俺は同意の印に頷くのだった……。
さて、時間は過ぎて夜になった。俺は司令室でネロ・トレーナー教官と話していた。
「それすたるびーいんぐが我々の敵ではないと言うのは本当なのか?」
と教官は最近現れたそれびーのモビルスーツ達を疑っているようだ。俺は
「少なくとも彼らは敵ではありません」
と返す。教官は
「ふむ……」
と言い、少し考えた後に、
「Sガンダムよ。お前には引き続き彼らとの接触を継続して貰う。いいな?」
と言うので俺は
「はい、分かりました」
と答えた。教官は続ける。
「ところで、ディープストライカーユニットのテストはどうだったか?一応こちらにもデータは届いているが、当事者であるお前の感想が聞きたい」
ディープストライカーとは俺、Sガンダムの強化形態の1つで戦艦の主砲等を装備した超重武装形態である。
「やはり通常の形態と比較しても戦闘能力は上がっています。ですが、使いこなすにはまだ時間がかかりそうです」
と言うと教官は頷く。そしてそのまま話を続ける。
「Sガンダムよ、ご苦労だった。今日はもう下がっていいぞ」
と言うので俺は
「はい、失礼します」
と言って部屋を出た。
ディープストライカーユニットのテストはまだまだ続きそうだ……。俺はそう思いながら、自分の部屋へと戻るのだった……。
駄文閲覧ありがとうございました。ご感想お待ちしております。