SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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第14話 まふてぃー

れんぽーの部隊の1つであるキルケー部隊が俺達のペガサスⅢにやって来たのは、俺達いつもの4人の休日の数日前だった。

 

がっしりした体格のモビルスーツ、グスタフ・カール達を引き連れたこれまたゴテゴテとした外装を纏うモビルスーツ、ペーネロペーは

 

「補給の協力感謝します!もし、補填等が必要でしたら我々の上司ケネス大佐にご一報ください!」

 

とペガサスⅢの責任者である俺達の上司、ネロ・トレーナー教官に言う。ネロ・トレーナー教官は

 

「うむ、同じれんぽー所属として友軍に協力するのは当然の事だ。今後ともよろしく頼むぞ」

 

と言う。ペーネロペーは

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

と敬礼し、部下のグスタフ・カールを引き連れて補給を行うべくペガサスⅢに入る。そして、食堂で補給の一環として食事をする。その最中、俺達も同席していたがZプラスが、

 

「随分とでかい衣装だなぁ」

 

とペーネロペーに言う。ペーネロペーは

 

「これはミノフスキー・フライト・ユニットでして、この装備によって高速飛行することが可能なのです」

 

と答える。ペーネロペーは続けて、

 

「私は本名をオデュッセウスガンダムと言うのですが、この装備の時はペーネロペーとお呼びください」

 

と言う。それを聞いたZプラスは

 

「おお、分かったぜペーネロペー」

 

と言う。次にトルネードが

 

「ペーネロペーさんは、今れんぽーでどんなお仕事をなさっているんですか?」

 

と質問する。ペーネロペーは

 

「あまり詳しくは言えませんが、れんぽーに敵対する秘密結社、まふてぃーを追っているのです」

 

と答えた。トルネードは

 

「凄いですねー!」

 

と感激していた。ペーネロペーは

 

「それはそうと、私個人としてぜひ聞いておきたい事があるのですがよろしいでしょうか?」

 

と言い、俺達の顔を順番に見てから質問した。

 

「貴方達はΞガンダムというモビルスーツをご存知でしょうか?」

 

俺はそのΞガンダムを知っている……。前世からの知識なので、今話すことは出来ないが……。なので他の3人と同じように知らないと答える。ペーネロペーは

 

「そうですか……。何を隠そうΞガンダムこそ我々キルケー部隊の追っているまふてぃーのリーダーなのです。あなた方もΞガンダム達まふてぃーを見かけたら、我々キルケー部隊にご連絡を……」

 

と言いかけたが、ネロ・トレーナー教官が

 

「ペーネロペーよ、その辺りにしておけ」

 

と言う。

 

「申し訳ありませんネロ・トレーナー殿……」

 

とペーネロペーは言い、それ以降その話はされなかった……。その後食事を摂り終え、俺達は自室へと戻るのだった……。

 

さて、俺はあれから休日になり、4人でとある街に遠出していた。天気は晴れていて、絶好の遠出日和だった。俺は歩きながら、あることを考えていた。それはこの4人で遠出する事が滅多にないと言う事だ。なのでこの機会に普段の日常では話せない事を話す事にしたのだ。

 

まずはトルネードに

 

「なあ、トルネード」

 

と話しかける。するとトルネードは

 

「どうしたの?スペリオル君」

 

と言うので俺は話を続ける。

 

「あのさ……その……ありがとな……」

 

と言う。トルネードはキョトンとした顔で俺を見てから、首を傾げる。そして俺は言った。

 

「お前のお陰で今の俺があるって思うんだ。だから、本当に感謝してる」

 

するとトルネードは少し照れた様子で

 

「そ、そう……?私なんか大した事してないよ……?」

 

と言った。俺は続ける。

 

「いや、お前は俺にとっては特別な存在だよ……。だってお前は俺にとって一番付き合いが長いし……」

 

と言うとトルネードは

 

「……そうなのかな……?」

 

と言うので俺は頷きながらトルネードの手を握る。するとトルネードは顔を真っ赤にしながら

 

「ちょ……ちょっとスペリオル君!?」

 

と言ってくるが、俺は更に言葉を続けようとして――

 

爆発音がした。

 

FAZZが

 

「な、なんだぁ!?」

 

と言いながら構える。俺もトルネードもZプラスも一気に警戒態勢に入った。人々の悲鳴が聞こえてくる。俺達が爆発音のあった方向に向かうと、

 

「ヒャッハー!金と酒と女を差し出せー!」

 

「はっはっはっ!ほらほら、それ逃げろ!」

 

とモビルスーツ達が暴れていた。なんだあいつらは!すると原作では地球連邦に所属する筈の陸戦用ジェガンA型(マン・ハンター仕様)が

 

「俺達はれんぽーのまん・はんたーだ!俺達に逆らうってことはあのれんぽーに逆らうって事なんだぞ!」

 

と言いながら街を蹂躙する。れんぽーだと?奴の言葉を信じるなら、俺達と同じ所属ではあるが、同じく暴れているモビルスーツ達はジェガンだけではなく、ザク、スローターダガー、ジェニス、ヘリオン、サーペントと、ガンダムシリーズ原作において作品も所属も何もかもバラバラだ。こいつら本当にれんぽーなのか?北斗の拳とかからやって来た暴徒集団だと言ったほうがまだ納得できるぞ。

 

「お、お前ら!自分が何をしているか分かっているのか!?」

 

Zプラスが叫ぶと、奴らは

 

「俺達は自由だ!だからやりたい事をやる!俺達に指図する奴は全部ぶっ潰す!」

 

と言い放ちながら襲いかかってくる。……無茶苦茶だな……。Zプラスはジェガンを殴り飛ばしながら言う。

 

「くそっ……とりあえずこいつら全員倒すしかない!」

 

と言った時にまん・はんたーがこちらに向かってくる。FAZZはヘリオンのライフルを蹴り飛ばすと、パンチを繰り出す。

 

「トルネード!行くぞ!」

 

と俺が言うと、

 

「う、うんっ!」

 

と言ってZプラスと共に向かって行く。しかし、巻き込まれた街の人々等を庇いながら戦う俺達は次第に劣勢に立たされていった……。すると、サーペントの1人が逃げ遅れた住民に向かってビームキャノンを撃とうとする。まずい、あの距離だと間に合わない!そう思った時だ、上空からのビームがサーペントに直撃した。

 

「ぐはあっ!?」

 

ビームをまともに喰らったサーペントはその場に倒れた。ビームが飛んできた方向を見ると、数日前にペガサスⅢに来ていたペーネロペーを思わせるガンダムタイプのモビルスーツが滞空していた。あ、あれは……。俺は思わず

 

「Ξガンダム……」

 

と呟いた。間違いない閃光のハサウェイという作品に登場する主人公機だ。まん・はんたーの1人が

 

「だ、誰だあ!?」

 

と叫ぶ。Ξは

 

「俺達はまふてぃー。腐ったれんぽーはまふてぃーが粛清する!」

 

と言い、戦闘に参加した。Ξは自在に空を飛行し、まん・はんたーに攻撃を加えていく。それだけではない、Ξの仲間であろうモビルスーツ、メッサー達も俺達に加勢して来た。

 

「おい、お前達!大丈夫か!?」

 

とメッサーの1人が話しかけてくる。俺達は

 

「大丈夫です!」

 

と言ってから改めて目の前の敵に向き直った。まふてぃーという思わぬ加勢を得た俺達は、攻勢に出た。

 

「ビーム・スマートガン!」

 

「ガトリング・ガン!」

 

「ビーム・カノン!」

 

「ミサイル!」

 

そして俺達の攻撃はまん・はんたーの連中に次々と直撃していった。すると、マン・ハンタージェガンの1人が子供を捕まえて盾にした。

 

「あっ!汚ねえぞ!」

 

とZプラス。マン・ハンタージェガンは

 

「へっ!こいつの命が惜しいなら、とっとと抵抗を止めろ!」

 

と言う。くそっ……人質とは卑怯な!すると、メッサーの1人が

 

「へっ、別に俺達まふてぃーは正義の味方じゃない。それで攻撃を止めると思ったら大間違いだね」

 

と言う。それを聞いた俺は

 

「いや待て、ここは俺に任せてくれ。Ξや他のまふてぃーの仲間にもそう知らせてくれないか?」

 

とメッサーに言う。メッサーは

 

「ああ、分かった。だが、本当にいいのか?お前死ぬかもしれないんだぞ?」

 

と言うので俺は

 

「大丈夫だ。俺はそう簡単には死なない」

 

と言ってから、マン・ハンタージェガンに向かって行く。マン・ハンタージェガンは

 

「てめえ!こいつの命がどうなってもいいのか!?」

 

と子供の後ろに隠れる。俺はビーム・スマートガンを構え、

 

「リフレクター・インコム!!」

 

と言った。俺の身体からリフレクター・インコムが伸び、ビーム・スマートガンから発射されたビームを反射し、反射したビームは子供を盾にしていたマン・ハンタージェガンの背中に命中した。

 

「ぎゃああっ!?」

 

マン・ハンタージェガンは吹っ飛び、人質となっていた子供はそのまま地面に落ちる。俺は子供の所に行くと、

 

「大丈夫かい?」

 

と話しかける。すると子供は泣きながら

 

「ありがとう……」

 

と言うので俺はその子の頭をなでながら立ち上がり、ビーム・スマートガンを構えてこう言う。

 

「おい!まん・はんたーとやら!俺はれんぽーのペガサスⅢ所属のEx-sガンダムだ!お前達がれんぽーを名乗るなら、その覚悟を見せてみろ!それを見せない限り俺は絶対にお前達を認めない!」

 

と言った。するとマン・ハンタージェガンは

 

「うるせえ!ただの雑魚の分際で、調子に乗りやがって!」

 

と言うので俺は更に言った。

 

「ただの雑魚?それはお前達の方だ。お前らは好き勝手暴れてるだけじゃないか」

 

まん・はんたー達は逃げ出そうとするが、

 

「ファンネルミサイル!」

 

とΞのファンネルミサイルを命中させられ沈黙した。俺はΞに

 

「ありがとう。君達が来てくれなかったらどうなっていたか……」

 

と礼を言う。Ξは

 

「礼には及ばない。我々はただ、れんぽーの膿を除去しただけだ。それに我々を追っているキルケー部隊が来るから我々はこれで撤収させてもらう」

 

と言って、メッサー達と共に街から去って行った。俺は

 

「じゃあな!」

 

と言って彼らを見送った。そして、数分後にペーネロペー率いるキルケー部隊が街に到着した。キルケー部隊はまふてぃーを追ってきたようだが、街の惨状を見て、怪我人の手当やまん・はんたー達の拘束に協力してくれた。そして、騒動が落ち着いた頃、俺達はキルケー部隊の指揮官であるペーネロペーと話をしていた。

 

「いや、まふてぃーが現れたという通報があったので、来てみたのですが、まさか暴走したまん・はんたーに出くわすとは……」

 

ペーネロペーの話すところによると、まん・はんたーはれんぽーの警察組織だった筈なのだが、いつしか各組織からあぶれたならず者・チンピラの集まりになっていき、人々に危害を及ぼすようになっていったという。しかしそれでも中々証拠を掴ませなかったそうだが……。ペーネロペーは

 

「しかし、まさかこの街にまん・はんたーが来るなんて……」

 

と言う。俺は

 

「そうですね……でもまふてぃーが来てくれなかったら俺達はやられていたかもしれない……」

 

と言った。するとペーネロペーは少し微笑んでから

 

「確かにそうですね……。とはいえ、君達も無茶しすぎですよ?もっと自分を大切にしてくださいね」

 

と言ったので俺達は頷いてからその場を離れる事にした。次の日、俺達がペガサスIIIに戻ると中がざわざわと騒がしくなっていた。なんでも、昨日の事件によってまん・はんたーの実態が明らかになり、それによりまん・はんたーと言う組織そのものが見直される事になるらしい。しかし、反れんぽー組織であるというまふてぃーの目的は何だったんだろう?あのまん・はんたーの連中とは一緒にされたくはないとはいえ、れんぽー所属である俺達を助けてくれたのだが……。それはさておき、俺達が部屋に戻るとペーネロペーから通信が来た。

 

「やあ、Ex-sさん」

 

と言うので俺は

 

「あっ……どうも……」

 

と答える。するとペーネロペーは続けて言う。

 

「先日は怪我人の搬送やまん・はんたーの連中の拘束に協力してくれて本当にありがとうございました。本来の目的であるまふてぃーを捕えられなかったのは残念でしたがね……」

 

俺はペーネロペーに

 

「まふてぃーってそんなに悪い連中なんですか?俺には少なくともまん・はんたーよりはよっぽどまともな連中に見えたんですけど」

 

と言う。するとペーネロペーは

 

「確かにまん・はんたーも悪い連中です。しかし、まふてぃーもじおん等の様に反れんぽーの旗を掲げる組織なのですよ」

 

と言う。俺は

 

「そうなのか……。あの……まふてぃーって一体何者なんですか?どうして反れんぽー組織なんてやっているんですか?」

 

と疑問を口にするとペーネロペーは

 

「それは私にも分かりません。しかし、まふてぃーも一枚岩ではないのかもしれませんね」

 

と言った。俺は

 

「そうですか……、個人的にΞは悪人ではないと思うんですがね……」

 

と言う。するとペーネロペーは

 

「私もそう思います。しかし、まふてぃーは我々と反りが合わないようですね……」

 

と言うので俺は

 

「そうですね……でもあいつらが悪さをするようなら俺達も戦います。それが俺達の使命ですから」

 

と言うとペーネロペーは嬉しそうに

 

「それは頼もしいですね。今後ともよろしくお願い致しますね」

 

と言った。その後、俺達はまふてぃーについて色々と話をした後通信を切った。

 




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