SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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第15話 小ネタ色々その2

~流派・東方不敗~

 

ネロ・トレーナー教官は今日は格闘技の達人である講師を呼んできた。来たのは……

 

「既に知っている者も居ると思うが、自己紹介しよう!わしこそ流派・東方不敗師範!マスターガンダムである!」

 

マスターガンダムだった。マスターガンダムの登場にどよめきの声が上がる。俺ももちろん驚いていた。まさか、マスターガンダムが直々に出向いてくれるとは……。

 

「先生!今日はよろしくお願いします!」

 

と言うとマスターは

 

「うむ、こちらこそよろしくな。しかし……ここの部隊の者達は実戦での格闘経験が無いに等しいと見える」

 

と言った。まあ、Gガンダムの人達やエレガントな思想を持つ人とは違って、基本的に戦いでは遠距離攻撃をする者の方が多い。わざわざ近接攻撃をする場合はあるにはあるが、その場合も大抵が武器を用いてであり、素手での格闘戦を行った者はかなり少ないだろう。

 

俺はマスターに

 

「確かにみんな格闘技の経験はあまり無いんですけど……。でもみんなやる気はあります!」

 

と言うと、マスターは嬉しそうに

 

「うむ、ならば良いのだ。まずは簡単な基礎訓練から始めよう」

 

と言って訓練が始まった。基礎訓練とはパンチやキック等の基本動作を徹底的に反復するものだった。そして数時間後、休憩時間になったのだが……

 

「ふぅ〜疲れたぁ……」

 

と呟く俺に対して他のネロやジムⅢ達は息を切らしながら言う。

 

「はぁ……はぁ……、ビームサーベルとかあるのに本当に素手での格闘なんて必要なのか?」

 

と言うヌーベルジムⅢに対しZプラスが

 

「バカだなぁ。格闘技なんて、いざという時に少しでも身を守れるようにするためのものだろ?」

 

と言う。すると今度はZプラスにジムIIIが言う。

 

「んな事は分かってるよ!ただ俺は疲れたんだよ!」

 

と言いつつ仰向けに倒れるジムIII。そこにFAZZが

 

「お前らはまだマシだろ……、俺なんて完全に格闘戦なんて想定されずに生まれて来たんだぜ?すげえしんでえよ……」

 

と息も絶え絶えに言う。そういえば原作のFAZZは完全に砲撃戦用の機体で、格闘用武器なんて装備していなかった筈だ。俺は「お疲れ」とFAZZに言うと、FAZZは

 

「全くだよ……。あーあ、ZZみたいにこの装甲が脱げりゃあいいのにな……」

 

とぼやく。そんなこんなで休憩が終わり、次は2人1組での組手になった。俺はネロの1人と組み、先ほどマスターから教わった格闘の基礎を試していた。攻守役を入れ替えながら俺達は組手を続ける。マスターは最初俺達の組手を見ていて、偶に指導するくらいだったが、俺はその表情が段々と険しくなっていくの気づいた。どうしたのだろうと思っていると、マスターが、

 

「もう我慢できんわあっ!!貴様ら、わしがまとめて相手をしてやる!!」

 

といきなりこんな事を言い出した。俺達は

 

「い、一体どういう事ですか!?」

 

「そ、そうです!俺達は今組手の訓練をしているんです!先生に相手をしてもらうのはまた今度……」

 

と言ったのだが、マスターは某龍玉の様なオーラを身に纏い

 

「はああああっ!」

 

と言う声と共にその姿がマスターガンダムから、中世の中華鎧を纏った姿のガンダム、原作においての東方不敗マスターアジアの前乗機、クーロンガンダムへと変身していた。マスター改めクーロンは、

 

「この姿になったのは貴様らへのハンデよ!日没だ!日没になるまでにわしの背を地に付けてみせよ!そうすれば全員合格と見なそう!」

 

と言い放ち、構えをとる。Zプラスが、

 

「滅茶苦茶だぜぇ!?これに比べりゃ普段の教官のしごきや前にやったジョンブル爺さんの授業が凄く丁寧に感じる!」

 

と言う。俺はネロやジムIII達に

 

「やるしかない!行くぞ!!」

 

と言う。するとネロ達も覚悟を決めてクーロンに攻撃を仕掛けた。俺達が四方から攻撃を仕掛けるも、クーロンは余裕綽々といった様子でいなしていく。FAZZが

 

「こっちは数十人いるんだ!一気に押しつぶせば!」

 

と言って皆でクーロンに組み付くべく飛び掛かるが、

 

「ふんっ!」

 

という声と共にネロ達の何人かが地面に叩き付けられた。俺は、

 

「くそっ……、あのゴッドガンダムの師匠なだけはあるぜ!」

 

と言いながら、クーロンの攻撃を恐らく俺の体内に存在するAI、ALICEの補助もあってある程度はさばく。しかし本当にある程度までで、何かに気づいた様子のクーロンは

 

「ほう……!何か仕掛けを施しておるな?しかし!それに頼るばかりでこのわしの相手になるかあああ!!」

 

と言うと、あっという間に俺の許容範囲を超える攻撃を見せてくる。

 

「ひ、ひいいい!?」

 

恐慌状態に陥ったのか、ネロの1人がクーロンに向けてビームライフルを発砲しようとする。が、

 

「甘いわぁっ!」

 

クーロンは袖口から帯状のビームクロスを発生させてビームライフルを持つネロ目掛けてビームクロスを伸ばし、そのネロの持つビームライフルを絡めとった。ビームライフルを没収されたネロはそのままグルグルパンチを行いながらクーロンへ向かって行くが、蹴りで一蹴された。更にネロの1人が格闘戦を挑もうとするが、

 

「ぬるい!貴様の本気はその程度かあっ!」

 

と叫ぶと同時に、クーロンはそのネロを殴り飛ばす。そうこうしているうちに日は暮れ、日没時間となったが、訓練場で立っていたのはクーロンだけで、俺達は全員倒れ伏していた。

 

「な、なんて強さだ……!」

 

と言うZプラスに、

 

「手加減してこの人数差でこれかよ……」

 

と言うFAZZ。

 

「まったく、クーロンの姿になって手加減したというのにこのざまか……」

 

と言いながら、クーロンはマスターガンダムの姿に戻った。その時、トルネードが

 

「ネロ・トレーナー教官、こっちです!」

 

とネロ・トレーナー教官を呼んできたようだ。訓練場の有り様を見たネロ・トレーナー教官は

 

「マ、マスターガンダム……!これはどういう事だ!?」

 

とマスターに詰め寄る。するとマスターガンダムは、

 

「いやぁ……、すまぬな。皆と訓練をしたらつい熱がこもってしもうてな」

 

とあっけらかんと言う。ネロ・トレーナー教官は、

 

「私は貴方に隊員達に格闘のいろはを教えて欲しいと依頼したが!隊員達を打ちのめせとは一言も言っていないぞ!?」

 

と怒っていたが、マスターは

 

「そう怒るでない。実戦を想定した訓練としてはあれで良いのだ」

 

と言う。ネロ・トレーナー教官は溜息を吐きながらも、

 

「まあいい……。とりあえず生徒達の手当てと基地の片付けだ!」

 

と言い放ち、俺達はマスターガンダムに抱えられながら救護室に連れていかれたのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

~こんぱすのその後~

 

この間の訓練はヤバかったな……と、マスターガンダムの訓練を思い出していた俺。

 

あんなのに長期間つき合っているシャイニング(ゴッド)も相当だぞ……。と思いながら歩いていると、ストライクフリーダム達の後輩である、ライジングフリーダムとイモータルジャスティスに遭遇した。

 

「あっ、Sガンダムさん」

 

とライジングフリーダム。俺は

 

「やあ、2人共退院したのか?」

 

と聞く。するとイモータルジャスティスが

 

「ええ、おかげさまで。退院する時はストライクフリーダム先輩やデスティニー先輩が来てくれたんです!」

 

と言う。ライジングフリーダムも

 

「スペリオルさん、ラクスさん誘拐の時は協力ありがとうございました!貴方の推理が無かったら間に合わなかったかもしれませんし」

 

と言う。俺は

 

「いや、あれは半分勘だったし、そこまで誇れるものじゃあないよ。そういえば君達こんぱすはまだラクスの護衛をやっているのか?」

 

と言う。するとライジングフリーダムは

 

「ええ、とりあえずは」

 

と言う。俺はそういえばと思い出した事があった。

 

「ちょっと聞きにくい事だが、ギャンシュトロームはあの後どうなったんだ?仮にも護衛が裏切ったって相当まずいことじゃないのか?」

 

と俺は尋ねる。2人は表情を曇らせると

 

「彼女は、ブラックナイトスコードシヴァに騙されてあんな事をしたんだと言っていました」

 

「今はこんぱすを離れて、ざふとの雑用係として一からやり直しているところです」

 

とギャンシュトロームのその後を答える。俺は

 

「そうか、まああんな事をやったんだし当然と言えば当然か」

 

と呟く。するとイモータルジャスティスは

 

「彼女とは同級生だったんですが、あんな愚行をやってしまったのはとても残念に思います……」

 

と言った。どうやらギャンシュトロームは同級生に慕われていたらしい。

その後もライジングフリーダム達に軽く立ち話をした後、俺はその場を立ち去るのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

~運命と双零~

 

またまたお出かけ中、今度はデスティニーガンダムとダブルオーガンダムに出会った。頭に血が上りやすく、ツッコミ役になりがちなデスティニーに、所謂不思議ちゃんでトラブルメイカーのダブルオー、珍しい組み合わせである。というかこの組み合わせ、

 

「ガンダムビルドダイバーズを思い出すな……」

 

と言う俺に2人は、頭にはてなマークを浮かべ

 

「何言ってんだ?」

 

「ガンダム?」

 

と疑問を呈す。俺は

 

「こっちの話だよ」

 

と言い、

 

「それにしても、珍しい組み合わせだな?」

 

と話題を変える。2人共

 

「まあ……、色々とあってな……」

 

と言う。デスティニーが、

 

「こいつ、ガンダムがどうだとの延々と絡んでくるんだよ」

 

と呆れたように言い、ダブルオーは

 

「お前はガンダムと呼ばれているのに自分からガンダムだと言わないそうだな。なぜだ?」

 

とデスティニーに言う。そういえば、劇中本編だとデスティニーってガンダムとは呼ばれてたっけか?こっちの世界ではどうだか知らないが。デスティニーは

 

「そりゃ、ストライクフリーダムやインフィニットジャスティスの奴も自分からガンダムなんて滅多に言わないぞ。個人の自由だろそれは」

 

とダブルオーに返す。ダブルオーは

 

「ガンダムは俺だ。ではお前はガンダムではないのか?」

 

と相変わらずの哲学的な言葉を放つ。ああ……、ダブルオーの不思議ちゃん具合が凄いことになってるな。俺は

 

「デスティニー、言っても無駄っぽいぞ」

 

と苦笑しながら言う。するとデスティニーは

 

「まあ、こいつも悪い奴じゃないんだけどさあ……」

 

と言う。俺はダブルオーに

 

「なぜそんなにガンダムに拘るんだ?」

 

と尋ねる。すると、

 

「俺は幼い頃にОガンダムに助けられた。だからガンダムは助ける者の象徴だ。お前達は自分がガンダムだと言えるのか?」

 

と言って来た。こいつには原作の刹那的過去でもあるのか……?デスティニーは

 

「助ける者の象徴ってそれはお前の中だけの話だろ!?俺達に押し付けるなよ!」

 

と言ってくる。俺は

 

「あー……、とりあえず俺達はこれで」

 

と言ってその場を立ち去る。これ以上は面倒な事になると俺のニュータイプ(嘘)の勘が告げていたからだ。

 




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