SDガンダムフルカラー劇場~スペリオルとALICEと色々~   作:クォーターシェル

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今回は何時もより長めになりました。事件の解決編です。
グレイモア様、秋告ウサギ様、キャラ案ありがとうございました。


第7話 プロジェクト・セイレーネ

TR兄弟の事情聴取は大人数が入る為、ペガサスⅢの格納庫内で行われた。立ち会ったのはペガサスⅢの責任者であるネロ・トレーナー教官に俺、Zプラス、FAZZ、トルネードのいつもの4人、更にはえぅーごの代表としてシャア(百式モード)が来ていた。

 

「なんでいるの?」

 

とシャアに尋ねた所、

 

「てぃたーんずに敵対するえぅーごの代表として話を聞いておきたいからな」

 

といけしゃあしゃあと言った。今は百式の姿をしているがこのシャアと言う男、原作アニメでも様々なモビルスーツに乗っていたようにザクやサザビーなど様々な姿を持っている。

 

ねおじおんのリーダーでもある彼を易々とれんぽーの基地内に入れるのはどうかと思うが、彼の今の姿の立場であるえぅーごの代表という肩書はかなり大きいらしく、結局シャアが同席する事を許してしまったのだった。

 

「自己紹介をお願いします」

 

とトルネードはTR兄弟に自己紹介を促す。彼らはそれぞれ

 

「ガンダムTR-1[ヘイズル]だ。中身はジムだぜ」

 

「バイザックTR-2[ビグウィグ]だ。キャノンが場所を取ってすまんな」

 

「プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]だ。以上」

 

「ロゼットTR-4[ダンディライアン]だ。太ももの事は言わないでね」

 

「ギャプランTR-5[ファイバー]だ。狭くなるんで軽装でいさせてもらう」

 

「ガンダムTR-6[ウーンドウォート]です……。どうも……」

 

と言う。

 

「さて、TR兄弟達よ。貴様らは一体何をしでかした?」

 

とネロ教官が言う。TR兄弟の1人であるガンダム顔のモビルスーツ、ヘイズルが

 

「その前に重ねて言うが、俺達の身の安全は保障されるよな?さもないとてぃたーんずにはもう戻れないからな」

 

と言ってくる。彼らがこれから証言することによっては確かに彼らはてぃたーんずに裏切り者として追われてしまうだろう。それを加味して彼らの身の安全を保証するという事は重要だ。しかし、俺達はこの事件を解決したいという強い思いがある。彼らの身を危険に晒してしまうかもしれないが、彼らの証言を聞くことにするのだった。

 

「じゃあ話すか。そもそもてぃたーんずは悪の組織ではなくあくまでじおんに対抗するためのれんぽーを母体とした組織だった……。しかし、木星から来たジ・Oがのさばる様になってからはてぃたーんずは変わってしまった……」

 

ジ・O。てぃたーんずのリーダーであるモビルスーツで、アニメ『機動戦士Zガンダム』のラスボスであるシロッコが乗っていた機体だ。原作の因縁かえぅーごのZガンダム達とはかなり仲が悪いらしい。ヘイズルは話を続ける。

 

「あの野郎、世界征服だのなんだのと言いだしてガラの悪い連中を集めるようになった……。てぃたーんずはどんどんおかしくなっていった……」

 

ネロ・トレーナー教官は

 

「今のてぃたーんずが評判の悪い組織だということは知っている。それと最近起こっている乱闘騒動と何が関係あるのだ?」

 

と言う。ヘイズルは、

 

「それを今から言う所だ。ジ・Oの奴はてぃたーんずに所属しているテラ・スオーノを言う事を聞かないからと言って洗脳してその恐ろしい力を発揮させようとしている」

 

俺は思わず

 

「テラ・スオーノってシスクードの妹さんか!?」

 

と口を挟む。

 

「そうだ。シスクードは逃げ出したが、ジ・Oは残ったデスパーダとテラ・スオーノを長い時間をかけて洗脳した。そしてテラ・スオーノは周囲に居る人物の理性を奪い、殺し合いをさせる特殊能力を持っているんだ……。後は分かるだろう?ここ最近起こっている事件はてぃたーんずによるテストなのさ。ジ・Oはこれをプロジェクト・セイレーネって言っていたよ……」

 

つまり、てぃたーんずはテラ・スオーノを使って各地で人を洗脳して戦わせていたのか。それが今起こっている事件の真相だと言うのか……。TR兄弟は続ける。

 

「俺達は怖くなって、もうついていけないと判断して逃げ出して来たのさ。後はジ・Oの暴走を止める為にも俺達の知ってる事は全て話す。俺達はジ・Oがこれ以上悪事を働く前に奴を止めたいんだ」

 

恐らく末っ子であろうウーンドウォートは震えている。それを見たZプラスが、

 

「お嬢さん、安心してくれここなら大丈夫だ!」

 

と声を掛ける。するとキハールが

 

「ウーンドウォートは男だぞ」

 

と言う。

 

「マジで!?」

 

とZプラス。男の娘だったか……。その時今まで黙っていたシャアが

 

「なるほどな。彼の言った通りのようだ」

 

と発言した。ネロ・トレーナー教官は

 

「彼だと?」

 

と疑問を呈す。シャアは

 

「入って来ていいぞ」

 

と外に合図を送る。入って来たのは……。

 

「シスクード!」

 

そう、最近不審な行動を見せていたシスクードだった。この場に居たのか……。シスクードはヘイズルに

 

「デスパーダもテラ・スオーノも洗脳が完了したのは確かなのか?」

 

と尋ねる。ヘイズルは

 

「ああ、その通りだ」

 

と答える。するとシスクードは

 

「俺はここ最近の事件でまさかと思って独自に事件を追っていた。信じたくないが、兄妹達がてぃたーんずの操り人形になってしまったのは本当みたいだ。……お願いだ!兄妹達を助ける為に力を貸してほしい!」

 

と頭を下げて来た。更にシャアが

 

「彼もこう言っている。我々えぅーごにも今回の件に協力させてもらえないか?それに私なら、テラ・スオーノの能力に対抗する手段を知っている」

 

と言ってくる。えぅーごのトップであるシャアがそう言うなら、とネロ教官は

 

「良いだろう。上にこのことを連絡しておく」

 

と言う。ヘイズルも

 

「俺達の知っていることは全て話した。後はジ・Oの奴を止めるだけだ」

 

と言うのだった……。

 

ZプラスがTR兄弟に尋ねる。

 

「なあ、てぃたーんずは今何をしようとしているんだ?」

 

するとヘイズルは言う。

 

「恐らくテラ・スオーノの能力を使ってれんぽーやえぅーごを攻撃してこようとするだろうな」

 

「そんな!」

 

とトルネード。そしてヘイズルは言う。

 

「でもてぃたーんずはそれだけじゃ済まさないかもしれない」

 

ネロ教官が聞き返す。

 

「どう言う事だ?」

 

ヘイズルは更に続けて、

 

「てぃたーんずにとっての邪魔者はれんぽーやえぅーごだけじゃない……。恐らく地球圏中の勢力にテラ・スオーノの能力を使う気だろう。テラ・スオーノの能力は味方には効かないようにできる。これを気に気に入らない奴らを皆同士討ちさせて世界征服するつもりなんだろう」

 

「何だって!?」

 

TR兄弟は続ける。

 

「そして、テラ・スオーノの洗脳は恐ろしい勢いで拡大する。このままでは世界はてぃたーんずとジ・Oによる最悪の地獄に変わるだろう……」

 

「そりゃ早くなんとかしないとヤバいだろ!?」

 

とFAZZ。ネロ・トレーナー教官は

 

「止める方法は無いのか?」

 

と尋ねる。ウーンドウォートが

 

「そうですね……。テラ・スオーノさんの洗脳を解くか、もしくはテラ・スオーノさんの能力を増幅している『ドレス・ユニット』と言うべき装置を破壊すれば、どうにかなるとは思いますが……」

 

と呟く。ネロ・トレーナー教官は

 

「なるほど。我々がやるべきはテラ・スオーノの確保とドレス・ユニットの破壊か……」

 

と言った。俺達は急いで、プロジェクト・セイレーネのへの対策を取るべく行動を開始するのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「ジ・O様!」

 

「なんですか?パラス・アテネ。今はティータイムだと言うのに」

 

「プロジェクト・セイレーネの件がれんぽーとえぅーごに察知された模様です!」

 

「とうとうバレましたか……。まあいい、テストは十分だと思っていた所です。プロジェクト・セイレーネの神髄によってれんぽーもえぅーごも蹴散らしましょう。パラス・アテネ、てぃたーんず全軍に何時でも動ける手配を」

 

「はっ!!」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

てぃたーんずのテラ・スオーノの身柄を確保する為の作戦、れんぽー主導の共同戦線『オペレーション・オルフェウス』の為にホワイトベースを中心にれんぽーやえぅーごの人員が集まっていた。ホワイトベースの周辺がいつもより騒がしくなっており、ガンダムは

 

「まるでお祭りが始まるみたいだなあ」

 

と言うが、隣に居たガンキャノンは

 

「なに他人事みたいに言ってるんだ!俺達ホワイトベース隊も行くんだぞ!」

 

とツッコミを入れる。そんな中、

 

「ブロッサム兄さん!生きていたのか!?」

 

「勝手に殺さないでよ!?」

 

とある兄弟が再会していたり、

 

「え~、菓子パンは要りませんか~?」

 

と祭りでもあると勘違いしたターンAが売り子をしていたりとカオスな事になっている……。そして、マークⅡがシスクードに話かけていた。

 

「シスクード……、同期なのにお前の悩みを知らなかったのはすまないな……」

 

と言うマークⅡに

 

「いや、いいんだ。お前の方こそてぃたーんずに兄弟が居ると聞いたが、これからてぃたーんずとの戦いになるが気にはならないか?」

 

と返すシスクード。

 

「そうだな……。俺の場合はむしろあのクソ兄貴共をとっちめてやるいい機会だと思ってるんだが……。お前こそ兄弟のデスパーダや妹のテラ・スオーノが洗脳されてるんだろ?解放されるといいな!」

 

と言うと、シスクードは

 

「ありがとう。しかし、俺は後悔してるんだ……。てぃたーんずを抜ける時に無理矢理にでもデスパーダやテラ・スオーノを連れ出せば良かったって……」

 

と俯きながら答えるのだった……。

そうこうしているうちに、艦内放送が鳴る。

 

『え~、これよりオペレーション・オルフェウスを発動する!繰り返す!これよりオペレーション・オルフェウスを開始する!』

 

遂にオペレーション・オルフェウスが発動する!

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

俺達はてぃたーんずの基地である戦艦ドゴス・ギアへと向かっていた。同行しているえぅーごの1人、Zガンダムは

 

「ジ・Oめ……、どうやら串刺しにされるだけではすまないようだ……」

 

と怖い事を言っている。隣に居るマークⅡが

 

「ジ・OはZと犬猿の仲だからな。今回の事で相当頭にきているみたいだぜ」

 

と補足を入れる。そうこうしている間にてぃたーんずの戦艦ドゴス・ギアが見えてきた。ドゴス・ギアから発進しているのは恐らくモビルスーツだ。こちらの動きに気づいて出撃して来たのだろう。ハイザック、マラサイ、ハンブラビといった連中が攻撃を仕掛けてくる。ネロ・トレーナー教官から通信が入る。

 

「いいか!前もって打ち合わせた通り我々の最優先はテラ・スオーノの確保だ!先ずはテラ・スオーノを見つけるのだ!TR兄弟の情報が正しければデスパーダも側に居るはずだ!」

 

「了解!」

 

俺達はビームライフルやメガ粒子砲で応戦する。

 

「しかしこんなに沢山のモビルスーツが居るのは初めて見るよ!」

 

と拡散ビームを撃ちながらトルネードが言う。俺はトルネードに

 

「前に出過ぎるなよ!どこから狙われるか分からなくなるぞ!」

 

と言う。

 

「分かってる!」

 

とトルネード。そして、前方からビームが飛んでくる。

 

「トルネード危ない!」

 

と言い、俺はトルネードを庇ってビームを受ける。幸い機体に損傷は軽微だ。しかし、敵の数が多すぎる……。こっちも数は居るがこんな調子でテラ・スオーノは見つけ出せるのか……?

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「何!?サイコガンダム姉妹とTR兄弟が出動を拒否ですと!何のためにてぃたーんずに席を置かせていたと思っているのですか!」

 

「はい……、もう連絡が付きません。完全にボイコットされたものかと……。如何なされますかジ・O様?」

 

「ええい、構わん!もう少し多くの敵を誘い込むつもりでしたが、テラ・スオーノを出しなさい!私も直接でます!」

 

「はい」

 

ジ・Oは歯ぎしりをしていた。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

引き続きてぃたーんずと戦っていたら、友軍が居るはずの方向からビームが飛んできた。俺は慌てて躱す。

 

「ちょっと!こっちは味方だぞ危ないだろ!」

 

「すいません!熱中し過ぎちゃいました!」

 

と言ってくるのはフルアーマーガンダムマークⅢ。確かえぅーご所属のモビルスーツだった筈である。

 

「で、何が熱中し過ぎたって?」

 

「いやー、マークⅣの奴の相手をしてたらつい……」

 

と、マークⅢは相手しているガンダムマークⅣを指さす。そのマークⅣは

 

「え、僕~?」

 

と戦場にいるとは思えないほどのぼんやりとした空気を漂わせている。

 

「なんか凄く気の抜ける奴だがてぃたーんずなのか?」

 

と俺が言うとマークⅣは

 

「たぶん?」

 

と頭上にはてなマークを出す。そこで多分なの!?

 

「何なんだよいったい!」

 

と俺がツッコんでいると、偵察をしているEWACネロから連絡が入った。

 

「通達!ドゴス・ギアから巨大なドレスのようなモビルアーマーが発進!恐らくテラ・スオーノだと思われる!同時にジ・Oも出撃した模様!」

 

「ジ・Oも出てきたか……」

 

とネロ教官が言う。そこにシャアがやって来た。

 

「このタイミングでの出撃とは……、予想より早いな」

 

「ああ、お前の言う対抗策は間に合うのか?」

 

「問題ない。既に近くで待機しているからな」

 

そこでゴタゴタしていた俺達にも聞こえて来た。戦艦ドゴス・ギアから巨大なドレスを着た機体……、恐らくテラ・スオーノだろう……が飛び出してくる。更にジ・Oも出撃してきたようだ。ジ・Oは

 

「えぅーごにれんぽーの諸君!申し訳ないが、システム・セイレーネの餌食になってもらおう!やれ、テラ・スオーノ!」

 

とジ・Oはテラ・スオーノに命令し、命令された彼女は

 

「承知致しました。ジ・O様」

 

と言った。俺達が身構える……が、何も起きない。トルネードが

 

「どうしたのかな?」

 

と疑問を呈す。ジ・Oも慌てているようで、

 

「テラ・スオーノ、何をやっている!早くれんぽーやえぅーごの連中を殺し合わせろ!」

 

「既にやっています」

 

「なに!?」

 

しかし重ねて言うが、俺達には何も起きていない。

 

「どうなっている……?」

 

とジ・Oが呟くと、Zガンダムが因縁の敵を討つべくビームサーベルを持って飛び出して来た。その攻撃をビームサーベルで受け止めるジ・Oだが、動揺は続いているようで

 

「Zガンダム!どういうことだ!何故貴様らは殺し合わない!?」

 

と叫ぶ。それに対しZは

 

「僕は知らないよ!」

 

とクールに返す。その時だ、シャアが

 

「今の内にテラ・スオーノを確保するんだ!」

 

と指示を飛ばす。シャアの指示を受けるのは癪ではあるが、何でか分からないがテラ・スオーノの能力が機能不全に陥っているのは確かなようだ。俺達は一斉に攻勢に出る。ジ・Oがてぃたーんずに

 

「おのれ!テラ・スオーノを守るのです!」

 

と命令する。テラ・スオーノに向かう俺の前に何処かシスクードに似た、モノアイのガンダムタイプのモビルスーツが立ちはだかった。おそらく彼は、

 

「お前がデスパーダか!」

 

テラ・スオーノ同様洗脳されたシスクードの兄弟、デスパーダの様だ。

 

「……そうだ」

 

「ここを通してもらうぞ!テラ・スオーノの為にな!」

 

目に光が灯っていないデスパーダは、両腕の兵装からミサイルを発射してきた。しかし俺はそれを掻い潜り、デスパーダに接近。ビームサーベルでデスパーダに斬りかかろうとするが、デスパーダはビームを撃ちながら後退して距離をとる。そして撃ちながら言う。

 

「ジ・O様の敵め……!ここで死ね!」

 

俺はデスパーダに斬りかかる。デスパーダはビームサーベルで応戦する。何度か切り結び少し距離を取ったらデスパーダは両腕の兵装からワイヤーを射出してきた。俺は躱そうとするが、ワイヤーは蛇のように絡みついてきて電流を流して来た。これは、ハンブラビも使う海ヘビか!

 

「うぐう……!」

 

不味い、このままでは電流にやられる!その時だ。

 

「スペリオル君を、離せええええええ!!」

 

俺を助けに来たトルネードがビームサーベルでワイヤーを切断した。俺はトルネードに礼を言う。

 

「あ、ありがとう」

 

「いいよ!さっき助けてくれたお返しだよ!」

 

そして、俺は再びデスパーダに斬りかかる。トルネードもそれに続く。デスパーダはビームを撃ちながら後退し、ミサイルを乱射する。俺とトルネードは躱しながら前進する……そして、

 

「悪いが!そおい!」

 

「てりゃあ!」

 

俺達はデスパーダの両腕に装着された兵装をビームサーベルで切断した。これで、武器は内臓されてるもの以外は使えないはずだ。俺達はデスパーダを捕えるべく、じりじりと近寄るのだった。

 

マークⅡは、兄弟であるが袂を分かった相手であるマークⅡ・ガン一郎とマークⅡ・ガン二郎を相手にしていた。ガン一郎とガン二郎は戦況がてぃたーんずに不利だと感じとっていたようで、逃げるべきか迷っているようだった。

 

「オラアッ!クソ兄貴共、そこをどけいっ!」

 

と勢いに乗っているマークⅡは兄たちを攻め立てる。それを見てガン二郎は

 

「兄貴!ここは逃げた方がいいぜ!」

 

と言った。ガン一郎は舌打ちをしながら、

 

「チッ!覚えてやがれ……!」

 

と言い、撤退していく。マークIIはそれを見ながら、

 

「へっ!ザマア見やがれってんだ!」

 

と勝ち誇るのだった……。

その頃、テラ・スオーノは敵を迎撃すべくストライカービットを操り攻撃を繰り出していたが……。両側からガシッと何かに掴まれた。

 

「!」

 

「よし!捕まえたよ!」

 

「今です!」

 

それは、GP03ことステイメンの巨大兵装デンドロビウムと、サイコガンダムに匹敵する巨大な腕を備えるガンダムTR-6のギガンティック形態だった。自分と同じく巨大な身体をもつ者達の前にテラ・スオーノは身動きが出来なくなった。それを見たジ・Oは

 

「あれはウーンドウォート!TR兄弟め、裏切ったな!」

 

と叫ぶ。そして、

 

「オフェンスモード!うおおおおおお!」

 

自らを高機動形態に変形させたシスクードはテラ・スオーノに迫った。ジ・Oは

 

「まずい!誰でもいいから奴を撃ち落とすのです!」

 

と命令するが、てぃたーんずの攻撃はオフェンスモードとなったシスクードに全て躱されてしまった。そして、テラ・スオーノの傍に到達するシスクード。彼はテラ・スオーノに

 

「遅くなってごめんな。お兄ちゃんが助けに来たぜ」

 

と言い。テラ・スオーノの下半身に接続されているドレス・ユニットをテラ・スオーノを傷つけない形で接続を切断した。それを目撃するジ・Oは

 

「しまったああああああああっ!」

 

と叫ぶ。ドレス・ユニットから分離したテラ・スオーノの本体をシスクードは優しく抱き抱え、彼女を気絶させる。そして彼女を抱きかかえたまま後退していった。

 

「後は!」

 

「こっちの始末です!」

 

そして、ステイメンとウーンドウォートは自らの持つ巨大兵装の火力を持って残されたドレス・ユニットを粉々に破壊した。ジ・Oと戦っていたZガンダムはビームサーベルをジ・Oに突きつける。

 

「ジ・O。お前の負けだ。まだ戦うか?」

 

ジ・Oはこの場での完全敗北を悟った。

 

「う、うぐぐ、てぃ、てぃたーんず!撤退!全軍撤退です!!」

 

と言って、てぃたーんずはドゴス・ギアと共に尻尾を巻いて逃げ去っていくのだった。

 

「終わったか……」

 

デスパーダを捕え、気絶させた俺達は撤退していくてぃたーんずを見送る。トルネードは

 

「後はテラ・スオーノさんとデスパーダさんの洗脳を解くだけだね」

 

と言った。確かにそうだ。だが、まずデスパーダを捕らえたことを司令部に報告するのが先だ。俺は通信を入れる。

 

「こちらEx-sガンダム、デスパーダを捕縛した!そちらの戦況はどうなっている!?」

 

「……こちらはテラ・スオーノを確保しました。ジ・Oも撤退済みです」

 

「了解した!」

 

どうやらこれでひと段落のようだ。しかしテラ・スオーノの能力が上手く発動しなかったのは一体どういうことだったんだろう?

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「はあ~今回は疲れたわあ……」

 

「すまないね、ララァ。テラ・スオーノの能力を抑えつけると言う重労働を科してしまって」

 

「まあ、できなくもないことだったわ。シャア、今度の休みはうんとサービスしてね?」

 

「勿論だとも。高級ホテルのスイートルームを予約しよう」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その後、保護されたテラ・スオーノとデスパーダは洗脳を解かれた後、シスクードのいるえぅーごに身を寄せることになるらしい。てぃたーんずを裏切ったTR兄弟は、れんぽーの預かりとなることになった。そうして『プロジェクト・セイレーネ事件』と呼ばれることになる一連の事件は終息したのだった。

 

それから1週間後、商店街で殴り合っている連中がいるという通報を受けた俺達は、まさかまだ事件は終わっていないのか!?と思いながら現場に向かうと

 

「うおおおおおおおおおっ!!」

 

「甘いわああああああああっ!!」

 

と殴り合っていたのはGガンダムに登場したシャイニングガンダムとその師匠であるマスターガンダムだった。あっ……、これ凶暴化とかじゃなくて素だわ……。

 

「何をやっているんですか?二人とも」

 

と俺は呆れながらマスターに言うとマスターはシャイニングの拳を受け流しながら

 

「おお、見てわからんか?シャイニングの修行をつけているのだ」

 

と言った。俺は頭を抱えつつ、

 

「いや……どう見てもただの殴り合いですよね?」

 

と言うと、シャイニングが答えた。

 

「確かに一見するとただの殴り合いだがな!互いの拳には全ての意志が込められているのだ!この俺の魂の力と、マスターの技、どちらが強大かを!」

 

「うむ!その通りである!シャイニングよ!」

 

と答えた。……駄目だこいつら早く何とかしないと。俺は呆れつつ

 

「あーそうですか……でもほどほどにして下さいね……」

 

と言ってその場を後にしたのだった……

 

その後、2人はシャイニングのサポーターであり彼女であるライジングガンダムに

 

「公共の場で修行はやめなさいって言ってるでしょ!やめなさーい!」

 

と止められ成敗されたとか……。

 




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