(完結)しょうもなおじさん、ダンジョンに行く   作:埴輪庭

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説明回(企業編)

 

 ①桜花征機

 

 桜花征機は国営の企業で、武器の開発と製造に特化している。コンセプトは「殺られる前に殺れ」。

 

そのために作られる武器は鋭く、軽く、脆いものが多い。

継戦能力には欠けることもあるが、その分攻撃力に優れている。

デザインは和風が主流で、日本の美を感じることができる。

また、アンドロイド開発も進めており、自分自身を最大の武器とする精神が反映されている。

 

ちなみに前時代における日本企業にありがちな保守的な姿勢は全く見られず、良く言えばチャレンジ精神旺盛な、悪く言えばクソの役にも立ちそうにもない製品を大量に世に送り出している事で、国内外からはやや不名誉な評価を得てしまっている。ただし、あくまでもダンジョン探索の役には、という但し書きがつくが。

 

 

 ②Zephyr Innovations

 

 Zephyr Innovationsはアメリカの企業で、そのコンセプトは"バランス"に基づいている。この企業の製品はどれもシーンを選ばない高い汎用性を持ち、特異な癖もなく、扱う者を選ばない特徴がある。武器のデザインは中世騎士スタイルが多く、ランスやソードなど一般的に騎士が持つ武器として考えられるものが主流である。

 

 また、鎧型の防具も展開しており、これらはAI制御で衝撃が分散される設計になっている。温度調節機能やより効率的に力が伝わるように出力が調整されるなど、一種の強化スーツ的な役割を果たせるように工夫されている。ゼファー・イノベーションズの製品は、そのバランスと多用途性で広く認められており、中世騎士の精神を現代の技術で具現化したものと言えるだろう。

 

 

 ③岩戸重工

 

 岩戸重工は国内の企業で、近代的な質実剛健さを体現している。銃火器とサイバネティックテクノロジーの分野では他企業の追随を許さず、国内では桜花征機とシェアを争い、その関係は険悪である。

 

 主力商品として銃火器があるが、それ以外にも人体のサイバネ化技術が有力な商品ラインとなっている。彼等は探索で身体部位を損傷した者に義肢や義手などを提供し、それらは部位そのものが強力な武装となるようカスタマイズされている。

 

 桜花征機と岩戸重工の間には似ている点もあるが、両社の哲学は大きく異なる。桜花征機が人機融合、つまり共存を旨としているのに対し、岩戸重工は機械は人に隷属するものという考えを持っている。この差異は、製品の設計や機能にも反映されており、岩戸重工自身も桜花征機と一緒にされることを望んでいない。

 

 岩戸重工の製品と技術は、人と機械の関係を明確に定義し、その上で最大の効果を発揮するよう設計されている。その結果、岩戸重工は国内外で高い評価と信頼を得ている。

 

 

 ④如月工業

 

 如月工業はとある遺伝子工学の権威が起業した国内企業であり、生体兵器開発に特化した企業である。規模としては研究所レベルの極小さいものだ。

 

 主力製品である "KSG-JORO-Stype" は遺伝子操作された巨大な蜘蛛で、知能が高く、その糸はモンスターを絡め取り、ユーザーを大いに支援する。また、最近ではモンスターに向かってノロノロ這いより自爆をする芋虫型生体兵器も開発している。

 

 生体兵器というコンセプト自体はダンジョンの性質を鑑みれば理に叶っている。通常の兵器はダンジョンの苛烈な反応を招いてしまうことから、この方向性は独自の価値を持つ。

 

 北見市壊滅はダンジョンの "法則" を破ってしまったために起きた悲劇であったとされており、如月工業の製品はそのようなリスクを回避する方向で開発されている。

 

 如月工業の生体兵器は、そのユニークなコンセプトと高い技術力によって、特定のニーズに応える強力なソリューションを提供している。そのため同社の製品は限られた市場で非常に高い評価を受けている。

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