TS転生お嬢様「家から追い出されたくないのでお兄様と子作りするぜ!」   作:赤々

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第4話

 

 

 

 

 途端、口に広がった一口食べただけで水が欲しくなる濃い醤油味、そして食べ応えのある中太麺に絡み付いたギトギトの豚油とガツンと鼻を抜けるニンニクの香りにこの世界に生まれてからずっとお上品な、薄味の料理しか口にした事がない『西条院彩華』が抗えるはずもなく……

 

 

「どうかな?美味しいかい?」

 

「おいひぃれふぅ……(おいしいです)」

 

「ふふふ、それなら良かった。もう一口食べるかい?」

 

「ふあい……(はい)」

 

 

 こうしてあっさりカップラーメンに陥落した俺は兄貴に言われるがまま二口目を受け入れてしまったのである。

 

 

 

 

 

 

「くそっ!今日は昨日みたいな失敗はしねえぞ!」

 

 

 翌日。結局、昨夜は兄貴に与えられるままカップラーメンを一人で食べてしまい案の定眠くなって話をする間もなく兄貴に自室に送り返された俺は昨日のリベンジに燃えながら兄貴の部屋に向かっていた。因みに今の俺の姿は、いつものお嬢様の寝巻きではなく、丈が短くてやたらレースが付いた透け透けのワンピース……いわゆるネグリジェというやつを着ている。そう、あのエロ漫画とかに出てくるスケベなお姉さんがよく着ているようなやつである。勿論、純粋培養お嬢様として育ってきた俺がこんな服持っているわけないのでその辺にいた使用人を捕まえて無理矢理買って来させた服なわけだが……うん、前世の男としての記憶がある身としては結構恥ずかしいな、これ。屈んだら絶対に尻が見えそうだし……いや!でもこのくっそえろい服ならあの兄貴だってイチコロだぜ!そう思いながら太ももから垂れ下がったレッグガーターなるなんだか分からないものを引き上げ、意を決して兄貴の部屋の扉を叩いた。

 

 

 コンコン、

 

 

「お兄様、彩華です。部屋に入ってもよろしいですか?」

 

「彩華かい?うん、入ってきていいよ」

 

 

 昨日とは違い部屋の中からすぐに兄貴の返事が返ってくる。よし!ここからは気合いを入れて行くぞ!そう意気込みながらドアノブに手をかけて扉を開けると……そこには昨日と同じように座卓の前に座っている兄貴の姿があった。ただし、昨日と違った点がひとつだけあり……

 

 

(なんだありゃ……?)

 

 

 俺は座卓の上に置かれたクソデカいモニターに唖然とするが、兄貴は呆気に取られる俺を見て笑った。

 

 

「ふふふ、これかい?これは庶民の間で流行ってるらしいテレビゲームというものだよ。今日、たまたま庶民の店に行ったら『お兄さんどうですか!?このゲームは今、品切れ続出の大人気ゲームでしてねえ!これが最後のひとつなんですよ!どうですか!買っていきませんか!?今ならこのモニターとゲーム機もお付けして10万円ですよ!』と勧められて買って来たんだ。どうだい?彩華もやってみないかい?」

 

 

 

 

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