成り上がりギュネイニキのスパロボ大戦   作:単眼駄猪介

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正解はバルゴラでした。
え?別に作者の余興に付き合うつもりはない?(´・ω・`)

それはともかく今の所は新生活も多少は慣れてきたのでこれからはゆっくり投稿は進められそう。
それはそうとイラストメーカーでアカリちゃんを作ってみました。
うーむ……描けない自分が憎い……


【挿絵表示】



No.6 バルゴラ・D

 

 

青い巨人、ソレはどこかの世界では一人の女性の悲しみを乗せて戦い抜いた悲しみと女性の五感を糧とするロボットであった。

しかし今目の前にいるそれはそんな摩訶不思議な力を持ってはいない。

しかし、ギュネイが見ればこれも因果なのかと苦笑いするだろう。

仲間の死を見て、悲しみと共に戦場を駆け抜けた機体が盾を持って、本来死ぬ筈だったビスケット・グリフォンという少年を救うなどとは。

しかし、それを知ることはないアッシュにとっては妙に馴染むバルゴラに乗り、今まさに敵を倒した事に高揚感に酔いしれていた。

コクピットがあるのだろう胸部はハッチがひしゃげており、中にいるだろうパイロットの安否は言わずもがな。

 

「俺が……やったのか…!」

 

その事実を確認するアッシュは、呆ける……事はなくベテラン兵のように次の敵であるカルタのグレイズ・リッターを見る。

 

「よっ……良くも私の可愛い部下をッ!」

 

「フンッ!!」

 

剣を手に愚直に斬り上げを行うがエネルギーシールドを展開したガナリーカーバーに弾き返され、反撃に盾の中心部にあるメガ粒子砲の直撃をもらう。

ナノラミネートアーマーの性質上、光学兵器はほぼ無効化されるためメガ粒子砲のダメージはなかったが目眩ましには十分だった。

エネルギーシールドが解除され、本来の十字架を模した盾が装甲を拡張展開し、一瞬にしてガトリング砲になる。

銃口を装甲の薄い腹部に上向きに押し込み、アッシュは銃爪を引く。

 

「見えたッ!」

 

「なんだというのかっ!?」

 

コクピットに直撃弾はないが、動力炉を滅多撃ちにされたグレイズ・リッターは自らの心臓を破壊され動けなくなり、地面に沈む。

機体側による強制停止によって爆散は起きなかったが、それでもパイロットにトラウマを植え付けるには十分な体験だったろう。

いや、それ以前にパイロットの身体へのダメージも酷いのではなかろうか。

そしてその一部始終を見ていたミカとアムロは、バルゴラの存在に各々嫌なものを前者は野生の勘、後者はニュータイプとしての勘として感じ取っていた。

しかし、その嫌なものは後に良くも悪くも知ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孤島での戦いから数日後。

鉄華団はツテを使って今世紀では既に旧式と言ってもいい化石燃料で駆動する鉄道を使って鉄華団は目的地、アーブラウの首都エドモントンに向かっていた。

キャリー・ベースはそこから離脱して首相がいるだろう日本にいくという選択肢もあったが、ここまで来て見捨てるのは目覚めが悪いので鉄道に並走するようにキャリー・ベースも航行していた。

アーブラウまでは敵もいない、そう思うとキャリー・ベースの皆も雰囲気は緩やかなもので、マナはアッシュが乗っていたバルゴラに熱中していた。

そんな空気に、アムロはホワイトベース時代の雰囲気を思い出しつつ、気を引き締め直そうとしたその直前である。

 

「未確認機、前方に多数ッ!!」

 

そうオペレーターが言うが否やキャリー・ベースを衝撃が襲う。

 

「艦首左舷被弾!損傷は軽微ッ」

 

「そ、総員、ただちに戦闘配置!」

 

思わぬ奇襲にミルラは内心ではパニックに陥りつつ、平静を保つという珍妙な神業をしつつ命令を出す。

その光景を見ていた鉄華団は無論、すぐに出撃準備に取り掛かり迫る敵に備える。

しかし、その敵は彼らが思う敵とは大きく違っていた。

 

「なんだ……モビルスーツ…?」

 

双眼鏡で見えた敵は、オルガのような情報に疎い狭い世界で生きてきた少年達には未知の敵でしかなかった。

一方で先攻を取った敵の大将デスガイヤー将軍は、豪快に笑っていた。

 

「ガッハッハッ!!たまたま動くものがいると来てみれば戦艦ではないか!これはいいデモンストレーションになるな!」

 

そう言いながら修復されたばかりで灰色の装甲であるデスグロームⅡに乗り込む彼。

正史ではカルタ率いる部隊であったが、今はムゲ・ゾルバトス帝国という異世界からの侵略者との戦いになった。

緑色のゼイ・ファーと小型メカが鉄華団の前を囲むように大きく展開する。

鉄華団とキャリー・ベースの戦力を鑑みれば大軍とも言えるだろう。

 

「こちらはアムロ、先行して被害を減らす!後からくる部隊は撃ち漏らしを頼む!」

 

アムロはそう言い置いてガンダムで出撃する。

それに続くように混成部隊とフェニックス・ゼロ、バルゴラも出る。

 

「アッシュ、本当に大丈夫?プチモビとは違うんだから……」

 

「大丈夫です。なんだか分からないけど、知っている気がするんだ、この機体は」

 

初陣から数日しか経ってないため心配するマナだが、アッシュは大丈夫だと彼女に伝える。

そうしている間にもアムロはビームライフルとバズーカで鬼神のごとき活躍をしており、先程の一撃からほとんどダメージを食らっていないキャリー・ベースは、安定して攻撃を開始できていた。

一方で鉄華団であるが、ガンダムタイプが2機いるとはいえ後はピンクに塗装された流星号ことグレイズ改弐しかいないのだ。

落ち着きを取り戻したミルラはマナ達に鉄華団のカバーを指示し、彼女達もそれに応じて鉄華団に加勢したため、今の所は抵抗できている。

だが、このままでは数に押し切られる……ミルラは無表情の裏にてんわやんわと六人ほどのミルラが心の中の会議室で様々な策を提案し合う中、突如湧いてきたそれに戦場の全ての視線がそこに集中する。

味方にとっては奇異の目を、敵にとっては特に乗機を破壊されたデスガイヤーにとっては因縁の相手であった。

 

「来たな!ダンクーガッ!!」

 

「デスガイヤー!これ以上は好きにさせねぇぜ!」

 

新しき世界にて、因縁の対決が再び行われようとしていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アーブラウ首都 ーエドモントンー】

 

 

 

「ですから、現在厳戒態勢が敷かれているので貴方達をお通しする訳にはいかないのです」

 

「そうか……なら解かれるまで待つか」

 

「は……えっ、ちょ!?」

 

一足先にエドモントンに到着したギュネイは、街に入れないということで郊外で鉄華団とキャリー・ベース部隊の到着を待つことに決めた。

それにギャラルホルンの兵士は動揺を隠せず呼び止めようとするが、ギュネイは無視して自身の乗機であるG-サザビーに乗り込む。

 

「火星ジオンがどうなってんのやら……他にも暗躍してた木星ジオンやら袖付きの裏部隊もキレイサッパリ消えてるし、この融合世界は一体どうなっていくんだ……」

 

そう宇宙世紀の細かい部分の情報を整理するギュネイであるが、どのみち消えたものはどうしようもない。

しかし、機体などは残っているため違和感は凄まじいのだ。

 

「置いていかれたか?いやそれとも最初からいなかったかのように消されたのか…?そうなるとケイサル・エフェス?だけどやっぱりマジンガーZがいないのが気になる……マジンカイザーが敵とか来ねぇよな?」

 

この世界のラスボスになるのだろう存在に色々予想して冷や汗が止まらないギュネイであるが、どのみち分からないものは分からないのである。

最近、なんだか高まってきた逃げたいという逃走心がギュネイの中を渦めいていたのもあってギュネイはかなり不安に思っていた。

まあ、修羅場を終わったと思っていたら今度はスーパーロボット大戦という特大の厄ネタが舞い降りてきたのだ。

そらそうなると言えるだろう。

 

「なあ、レズン。俺が救えなかった恨みですか?なあ、クェス。俺が未だに怖くてハサウェイに会いに行かなかったツケをこうして返したんですかね?」

 

ハサウェイに関しては許してくれとクェスに言いたいが、ギュネイとしては彼女との接点が戦友、現場の先輩程度だったのでハサウェイに会いに行く事自体は大きい問題はないのだがギュネイ自身はそこまで大胆に行ける肝の太さは、ガンギマリしていない彼には持ち合わせていない。

まあそもそもツケも何もないのだが、強いて擁護するならハサウェイのテロリスト化だろうか。

マフティーとして地球連邦政府の官僚を殺す活動を行っていた正史。

それがあるが故に、会いに行くことでハサウェイはマフティーになるのではないか、もしくは自分に銃を向けるのではないかと怖くなっているのだ。

カボチャを付けてTINTINを苛立たせてた偽マフティーに肉弾戦を挑む方がまだマシである。

しかし、いずれは会いに行かなくてはならないことはギュネイも理解していた。

クェスへの負い目とのケリをつけなければ、心の奥にヒッソリと居座る重しが取れることはないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尚、獣戦機隊が出撃したと帰還後に言われてギュネイはとある人物に連絡を虚ろな目で取り始めるのだった………

ついでにその裏でアカリはゾルタンに肩車をしてもらって外を散策していた。

ゾルタンの整った髪型はアカリの悪戯によってボッサボサにされており、完全に玩具にされていたとゾルタンの元部下である一般兵は笑いながら酒の肴にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





バルゴラ・ディフェンサー
武装/ガナリー・カーバーTypeD×2、頭部バルカン砲×2、左腰部ビームダガー、右腰部レイ・ピストル、ニー・ミサイルベイ×2

【ガナリー・カーバーTypeD】
十字架型のシールドで、エネルギーシールドを展開することで機体を隠す程の防御面積を確保できる。フルパワーならメガバズーカランチャーの直撃にも耐えうる性能を誇る。
内蔵火器にミックスガトリング砲、アンカーユニット【チェルブリット】、メガ粒子砲、ビームサーベル2本内蔵されている。
コンセプトはモビルスーツにスーパーロボットの火力と防御力の付与。

【解説】
原作のバルゴラよりも分厚い装甲で身を包んだ重装甲のバルゴラ。火力の大半をガナリー・カーバーに頼る所は原型機と変わらないが、スーパーロボット並の重装甲と最低限の武装を得ている。
モビルスーツ本来の持ち味である機動力は低くなっているが、フェニックス・ゼロとの相性は良いと言えるだろう。


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