成り上がりギュネイニキのスパロボ大戦   作:単眼駄猪介

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お待たせして大変申し訳ありません。
若干、創作活動に飽きが入ってる上、引っ越しやバイト探しなんかで書く気力がなかったり、思ったりよりショックが強かったのかスランプモドキで何も書けなかったりと前回の投稿から結構間が空きました。
そのくせしてプロットだけは構築していくから、後半になればなるほど盛り上がる感じの内容になるという………
草案だけど第三次まで序盤の構想を考えてたりするし。

ともかく真面目八割、おふざけ二割のスパロボをどうぞ()
尚、途中から唐突にギュネイ視点になるけど許して。



No.7 エドモントン

 

 

ダンクーガとムゲ・ゾルバトスとの戦いはお約束とでも言うようにダンクーガ達の勝利で幕を引いた。

しかし、これはまだまだ序の口である。

次はギャラルホルンとの戦闘であり、エドモントンに蒔苗氏を送り届けなければならないのだ。

その日程は世界融合の影響もあって本来の世界よりも繰り上げられており、数日の猶予があった橋でのモビルワーカーによる戦闘は一日だけであった。

期限は次の日の二日目だ。

その日にオルガはエドモントンに蒔苗を輸送するようだが、かなりの無茶をやるだろう。

融合世界になってから各地で聞き及ぶ未確認敵性存在の調査の名目で強権でゴリ押しているため、ガオガイガーやコンバトラー達を引き連れているが、この戦力はいずれ現れるだろう宇宙人達へのための切り札だ。

ギュネイは、モビルスーツ戦闘に関しては彼らに手出しをさせないでいた。

まあ、そもそも彼らは人類のために戦っているのだ。

それ以外で殺し合うのはモビルスーツで戦争をしてきた自分達だけでいいという、ギュネイの心情も加味されている。

ちなみにグラハムら西暦の地球連邦組はそちらの管轄下のコロニーにて、とある事象が起きているためそちらに行くと言っていたが……ギュネイは何も言わない。

というよりも突っ込むのが疲れたとでもいうべきか。

とにかく、後の事はまずはエドモントンで起きるだろう戦闘を終わらせてからである。

その為に、思い入れ深いメーティスから遥々やって来たマナとアッシュと対面することにしていた。

 

「貴方が……」

 

「………」

 

だんまりなマナと違って、アッシュは目の前に現れた黒髪の男に訳もなく警戒する。

それに戸惑うアッシュにギュネイは不思議がりながらも、二人に握手を求める。

 

「まあ、ご存知の通りギュネイ・ガスだ」

 

手を差し出され、それを無視するほど思考が飛んではいないアッシュは素直に握る。

しかし、マナはギュネイの後ろにあるG-サザビーに釘付けであった。

 

「ふへ……ふへへへへへへ…」

 

愛しいなにかを見つけたような顔を二人共引くような顔でマナはとろけていた。

 

「すみません、首相」

 

「いや、名前でいい。あと、こういう奴はうちにもいるから……うん」

 

G-サザビーの足元でワシャワシャと指を気持ち悪い動きと共にあちこちを触りまくり、ギュネイはZZの設計をした一人のロリっ娘を思い出す。

 

「元気に……やってるか、アイツらなら」

 

あんまり羨ましくないハーレムをしているネオ・ジオンからの先輩に黙祷を捧げ、ギュネイは現実に戻ってくる。

 

「まあ、とりあえず彼女の性格は把握したから良いよ。しかし、君達の機体は……なんともまあ」

 

作戦の都合上、早朝からなので現在絶賛準備中であるからに、パイロットをわざわざ会議室なんかに呼んで話していられない。

そのため、少し騒がしい格納庫内での会話になるがギュネイが二人の乗る機体を直で見たいのも理由である。

 

「バルゴラにフェニックス・ゼロ……バルゴラは特機、フェニックスはモビルスーツに近しいタイプなのは理解できるが、その出自は怪しいもんだな」

 

「ええ、自分もそう思います。乗っている自分が言うのもアレですが」

 

あれ、コイツの一人称は「俺」だった筈だが……とギュネイは疑問に思うが気にせずお互い頑張ろうと応援して未だにG-サザビーに引っ付くマナを引き離す。

引き離すのにギュネイとアッシュ、そして数人の整備兵の手を借りてようやくだったという話は余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唐突だが鉄華団はアッシュに好感を抱いている。

それはビスケットを助けたというキッカケがあれど、アッシュの真面目な性格が鉄華団の面々に好印象を与えているのは確かだろう。

三日月でさえ、反応は素っ気ないもののちゃんと名前を覚えているのだ。

そんな子供達に当のアッシュは困惑しつつも彼らとの交流を深めていた。

で、それを遠目に見ている俺、ギュネイ・ガスはテイワズの人間であるメリビット・ステープルトンに書類や諸々のものを受け取りつつ、彼らの話を彼女から聞いていた。

まあ、大体は前世の知識で識っているものだが………当事者から聞くというのはまた別の感動を与えてくれるものだ。

 

「クーデリア嬢の輸送が終われば、鉄華団もお役御免か……」

 

鉄華団、少し前に対面した一夏達とは環境も経験も違う野犬のような子供達。

このまま放置すれば、確実とはならないだろうが学のない子供の集まりである鉄華団はいずれ俺達の敵にもなりうるし、大人達に良いように使い捨てられて本来の末路のような最後を迎える可能性は大いにある。

だからといって彼らを雇うにしても火星圏の経済を握るテイワズ

の存在を無視することはできない。

特にケツアゴのアイツ、なんだっけ……

ジャン……ジョン……ボン?

駄目だ、記憶が劣化して名前は思い出せない。

少なくとも鉄華団を壊滅に追い詰めた男であるのは確かなので、ケツアゴがシャシャリ出て面子がどうのこうのと喚かれるとかなり面倒臭いのだ。

政治の駆け引きとの付き合いはもう終わりたいんだけどなぁ………

 

「あ、ギュネイさん、これもお願いします」

 

「おっと、ありがとよ、ビスケット君」

 

それはそうとなんかさり気なく生きているビスケット君、フラグさんの落とし物かな?

生きているのは良いんだが、某鬼滅隊の声で話しかけられてくるもんだから頭を回す時に一々軽いジャブを思考に打たれるのよ。

あんなに熱血主人公してる主人公とか久方過ぎるって。

 

「それにしても、一国の偉い人がこんな所にいていいんですか?」

 

「まあ、それはそうだな、ビスケット君。でも偉いからこそ大変なことがあるんだ……」

 

積み重なる書類、技術部からの実用性のない兵器の開発申請、新型モビルスーツ開発の選別、移民船関連の決算、国家予算やらの経済とか諸々を付け焼き刃の知識で何とか回すってクソ大変なんだぜ……?

 

「あ、えっと……ごめんなさい……」

 

俺の顔がとんでもなくアレだったのか、引き攣った顔のビスケットは思わず謝ってしまう。

 

「いずれ組織を回すって事になるだろう君達もこの苦しみは分かるさ……まあその時は俺達が教えてあげてもいいよ。苦楽を共にしようじゃないか」

 

「あ、あの!?道連れにするつもりじゃありません!?」

 

「いやいや、別に手伝ってもらうとかそんなんじゃないよ……最後の扉は俺が開くからさ……」

 

仕事の闇に飲まれてるな、と自覚しても止められない愚痴をこぼす口に突然現れたゾルタンに拳骨を落とされる。

 

「嫌な空気を感じればまたこれか!その気配はこっちも悲しくなるからやめろ!」

 

「すまん、スイッチが入るとどうもな……あともうちょっと優しくしてくれても……」

 

「するか!」

 

随分とまあ、あの頃と違ってゾルタンも柔らかくなったものだ。

しかしまだ彼がちゃんと救われたかというと全く持って違う。

まだその入口なだけなんだ。

俺が無理矢理引っ張ったんだから、最後までやるのが責任って奴だからな………

 

「それはそうとゾルタン、鉄華団のサポートを頼めるか?」

 

「なに?それじゃあお前の娘を守ることができんが……」

 

「娘は艦に残す。そうそうブリッジが吹き飛ぶこともないし、あの娘ならむしろ士気向上になるだろ」

 

「……娘でも利用できるものは利用する、か?」

 

「いや、本当はずっと家に置いていきたいよ!?でもあの娘は自由人の気がするからさぁ!?大人しくするタマじゃないのはお前だって分かるだろ!?」

 

半ばブチ切れ気味に言うと、ゾルタンも思い当たる節があるためか苦笑いを浮かべる。

 

「あー、そりゃそうだな……」

 

「放置はしないが縛りもしない。いずれ自分で自分を戒める事ができるまで、その成長が来るまで待つしかない。だからこうするしかないってものある」

 

親とその親の娘に振り回される二人の育児相談に、すぐ側にいるメリビットとビスケットは二人もまた苦労人なのだと同情するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦開始の合図は一発の弾丸が、ギャラルホルンの陣地に落とされた時だった。

火星組が運用している機体にはエイハブ・リアクターという、核融合炉とはまた違う動力を積んでいる為、そのメリット・デメリットもまた違う。

エイハブ・リアクターから放たれるエイハブウェーブという波長が電力伝達や長距離通信等の電気系統を阻害されるようで、都市部に赴くのはアッシュらキャリー・ベース部隊となる。

俺が率いてきた部隊は郊外で待機、となるがゾンダーや何やらの出現次第ですぐに出れるように準備はしている。

キャリー・ベースでも不法侵入とかその他諸々があるだろうが……まあそれはギャラルホルンに責任を押し付ければ何とかなるだろう。

尚、娘の「わぁーお、ゲスな笑みィ」という呟きは聞かなかったことにする。

しばらくは鉄華団の戦況を遠目で確認するだけの暇な時間だったが、郊外方面でギャラルホルンに動きがあった。

 

「鉄華団の所属機体、3機がシグナルロスト!正体不明機、来ます!」

 

「攻撃されるまで待機!こっちから手を出すなよ!」

 

オペレーターの緊迫した様子から全員に緊張が走る。

正体は分かっていてもソレは陰鬱な気配と強大な殺意で俺の息を止めてきやがった。

やはり、とでも言うべきなのだろうか。

 

「怨念なんてジオンだけでもう十分なんだけどな…!」

 

姿が見えてきた。

その大出力の推力で移動する死者とも生者とも言えない悍ましいモビルスーツ。

グレイズ・アインはこちらに見向きもせず通り過ぎていく。

いや、チラッとコッチを見てはいた。

しかし、見られていないと思った方が、思い込まないと気持ち悪い感覚を刺される感覚を誤魔化すことができない。

 

「うっ……」

 

「ひうっ……」

 

娘も感じてしまったのか、身震いをして腕を擦っていた。

そんな様子にゾルタンはハハッ、と笑う。

 

「こりゃすげぇもんを見ちまったな……」

 

ゾルタンとて、死の臭いは嫌なほど見て感じてきた。

しかし、グレイズ・アインのような死と生の狭間にいるような存在など少なくとも会うことはなかった。

 

「首相……アレは一体なんなんです……!?」

 

「分からん、ただあってはいけない存在だとしか言えない」

 

格納庫内やハッチ付近で待機していたベテランパイロット達も動揺するソレは、ただ一つの目的のために行く。

三日月・オーガスがヤツに勝てることを祈る……が、事態は急変した。

 

「エドモントン上空にゾンダー反応!」

 

相次ぐ報告に喉を枯らしながらも声を上げるオペレーターに喉に良いものを後で差し入れておこうと思いつつ、特機隊に号令をかける。

 

「全機、出撃!速やかにゾンダーを排除だ!ガオガイガー、頼んだぞ!」

 

「「「「応ッ!!」」」」

 

GGGからの威勢のいい声に勇気を与えられつつ、G-サザビーに乗り込む。

 

「アカリ、良い子にしてろよ」

 

「うん!」

 

「ギュネイ・ガス、G-サザビーで発進する!」

 

ドダイ改に機体を乗せて出撃するのと同時に、ガオガイガーやダンクーガ、コンバトラー、ボルテスも合体しつつ空に飛び立つ。

既にゾンダーの特徴についてはGGGからの情報で皆には伝わっている。

浄解に関しては……何も言うまい。

今は敵を倒す事だけを考えないと死ぬのは俺なのだから。

それは世界融合前から変わらないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





読了、感謝!
今後の予定としては、しばらくはゆっくりスパロボ書く感じになるかな……時折我慢できずに新作吐き出しながら。

作者の承認欲求のために、皆の感想を待っています。

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