勝手に脳内でゲーム化して再生してると実際にやってみてぇなぁ、とか思ったり。
そして応援、誤字報告してくれた皆様、ありがとナス!
今回は地球への場面切り替えで区切りです。
区切りにしては悪いかもしれんけどギュネイらが主人公なので………
バッフ・クランの攻撃から1日が経過した。
コスモ達にとっては未だ、異星人である事しか分からない敵に警戒しつつ防御機構が整っていない街からイデオンの他に発見した巨大な建造物に民間人は避難していた。
そんな中、それぞれの代表がお互いの情報を伝え合う会議となった。
ソロ星代表ベス、マクロス7艦長マクシミリアン・ジーナス、シドニア艦長小林という、ベス以外は高位の職に就いている二人であるがお互いの情報は大きく異なっていた。
「ガウナにバルキリーではなく衛人……」
「三十年と七十年の我々とマクロス7の時間差……」
「………そして我々シドニアのみが全く別の技術と世界の者、か」
沈黙が重く感じる空気が、3人の間に漂う。
特に小林は延命措置で700年も生きているがこんなに気不味い空気は経験はそう何度もない。
まさかようやく植民に成功した同胞達が実は別世界の人間で、むしろ自分達が異端の存在であるなど気不味い以外になんと言えば良いだろうか?
モニター越しとはいえ、お互い悩みの種が増えたことに頭を抱えたくなるのを堪えて次にどんな言葉を継ぐべきか考える。
結果、纏める形に取り、目先の問題に話題を逸らしたのはベスである。
「とにかく、シドニアの方々が異世界の来訪者であろうと我々と同じ人類である事には変わりはない。問題は先程の襲撃者だ」
そう言って部屋に連れてきたのは一人の女性。
整った顔立ちとどこか気品さを感じさせる彼女をベスは紹介する。
「彼女はカララ・アジバ。襲撃者……バッフ・クランの総司令の娘だそうです」
【ソロ星 イデオン発掘現場】
場所は変わり、イデオンが発掘された地でシドニアから救援として派遣された谷風長道は今は元通り分離して動かぬ物置(と言うにはデカ過ぎるが)と化したイデオンを観察していた。
長道はシドニアに住む人々以外の人間を知らない。
多くの人が居住できる広大な空間とは言え、地球のように大地を分けられていたりするわけではない。
だからソロ星に植民しに来たというコスモ達に興味を持ったし、彼らが動かしたイデオンという分離合体するロボットに興味を引かれた。
同期のイザナが動く所を見れば喜ぶだろうか、等とイザナの趣味であるプラモデルを鑑みて考える。
「そこ!どいたどいた!」
「あっ、すみません!」
ミサイルを積んだ電動トラックが長道のいた所を通り、イデオンにミサイルを積み込んで武装させていく。
「急げ!いつまた襲ってくるか分からんぞ!」
「おい!ミサイルをそんな風に持つな!死ぬ気か!!」
急ぐ彼らを見ていると、長道は本当に人間なんだな……と繰り返し思うのだった。
【宇宙空間】
宇宙に浮かぶ戦艦で、報告を受けたハルル・アジバはギジェ・ザラルにカララへの沙汰を出していた。
「カララの事はもう良い。生かすも殺すもお前の好きなようにしろ」
「ご姉妹なのでしょう?そんな簡単に……」
「今回、戦端を開くキッカケとなったのはカララの独断先行だと言うではないか。アジバ家の恥晒しなど迎えに行く価値もない」
「ですが……」
「もうこの話は終わりだ。ギジェ、やられたからには黙ってやられるわけにはいかん。しっかり奴等を皆殺しにするのだ」
「……はっ」
赤毛の険しい顔の女性が映るモニターがブラックアウトし、ギジェは冷や汗を拭う。
「妹君にも容赦ないな。そう思わんかね、ギジェ」
「ダミド、不敬だぞ。それを聞かれたら我々は皆打首だ」
野心家であるダミドと忠誠心の高いギジェ。
相反する性格の二人だが、それでも長い付き合いがある。
それ故の気安さがあり、会話の最後には共に笑みを浮かべる。
「分かっているさ。とはいえ、ハルル様の相手はキツかろう。一旦部屋で休め。指揮は私が取る」
「む……分かった。ありがたく休憩させてもらうよ」
さらなる混乱と激動の始まりが、世界に大きなうねりを起こし始めている事に、彼らが知る事はない………
【地球 日本】
「あ゛あぁぁぁ……疲れたもぉぉぉぉぉん……」
「男がそんな気持ち悪いことを言うんじゃねぇ……」
地球連邦の政治家達との対談から帰ってきたギュネイ。
ゾルタンのツッコミも程々にギュネイは情報共有するために各組織のトップをコールする。
そんな事ができるくらい俺が偉いのか……と、現実味を感じなくて全員が揃うまでの間放心していた。
ブライトやアムロ、織斑千冬などもいるが彼らにも一応把握しておいてもらいたいというギュネイの判断でもあった。
ギュネイにもしもの事があれば、次に指揮を取るのは彼らだろうから。
「さて、みんな揃ったようだな。じゃあ情報共有を始めようか」
「上層部がまた何か言い出したのか?」
ギュネイの疲れた顔を見てブライトは察したのか、心配する様子を見せる。
だが大丈夫だと言ってギュネイは続ける。
「まず連邦の政治家だが大半は目先の利権の金に夢中で軍にISを正式採用しようとしてたな」
「そうか……」
その話で一番複雑に思うのはやはり織斑千冬だろう。
友の宇宙へ羽ばたく翼を戦争の道具にされ、異世界というフィクションのような出来事の最中にいるというのにIS委員会のすることはISの誇示とそれに伴う利権狙いなのだから。
「一つの兵器としちゃISは確かにモビルスーツを上回るかもしれんが、コストや生産性、技術が一部ブラックボックス化してるんだから兵器のカテゴリーとしてはISは兵器の成り損ないだ。その判断ができる政治家は引退か此方に付き始めている」
無論、ガンダロスタに来ても地球での権力が効くはずがなく全て1からやり直しだ。
だが懸命な判断ができる政治家がその想定ができない人間がいないのが大半である。
1議員として参入したり、新たな商売や役員として活躍している。
そんな彼らは比較的若い人達であるが……まあそれは良いだろう。
どうせアカリの存在に脳を焼かれる、とギュネイは宇宙猫を背負いながら白目になるという訳の分からない心情風景を描きつつ話を続ける。
「正式採用コンペで当て付けのように対戦相手を俺達に指名してきたが受けて立ってやるよ。アムロ、俺と組んでくれ」
「……え?」
素の声が出るアムロだがIS委員会のプライドをボコボコにして愉悦成分を補給するにはやはりそれが一番である。
「シャア、笑ってる所悪いがアンタも参加だぜ?」
「クククッ……んぅ?」
「IS委員会の厄介事は今のうちに叩き潰さねぇとなぁ?」
本当は一般兵でも良いのだが何か嫌な予感がする。
自分もその場にいた方が良いと、直感がそう告げるのだ。
「超電磁組は宇宙でキャンベル星人とボアザン星人との戦いをしているらしいが、必要ならこちらからも援軍を送る」
「ありがとうございます。ですが、彼らも奴等と戦い続けてきたプライドというものがあります。受け入れてもまだしっかりと信頼関係を築けていない今はお互い、変に気を使ってしまうでしょう」
そう言ってやんわりと断る剛健太郎。
彼はボルテスVを作り出した張本人かつ、ボアザン星人の王族だ。
角がない故に追放されたが、地球に流れ着いてそこで出会った女性と結婚して子供を得ているという幸せぶりはまさに物語のラブロマンスなのではないだろうか?
まあ、前妻を失っている彼からすればそんな事を言えば怒り心頭でぶん殴ってくるが。
「分かった。獣戦機隊はムゲ・ゾルバトスとの戦局は?」
「こちらは至って順調……と言っていいのかは分からないがムゲ側の攻撃は防衛できている」
と、ロス・イゴールは報告する。
そんな感じで報告のたらい回し。
とはいえ、頭の悪い連邦政府の官僚よりはマシである。
IS委員会の奴隷になった政治家は多く、女尊男卑社会をこの世界にも齎そうとする奴らは排除しなければならない。
が、それはともかく各方面への指示と必要な物資の補給確認云々をしなければならない。
「終わらせないとな……皆のためにも」
だが、厄災は宇宙からも地球からもやって来る。
悲しいが、彼の災難は終わらない。
個人的な印象だけど長道は日常だと時折ボケっとしてそう。
良かったら感想よろしくお願いします。
例のアレ(中断メッセージ)
アムロ「ふう……ようやく書類が終わった……」
竜馬「よお、アムロ……さん」
アムロ「敬語は使わなくて良いぞ。確か竜馬と言ったか何かようか?」
竜馬「いや、特には。ただこんな所で何をしているのかと思ってな」
アムロ「僕もパイロットだけをやれる時間はないのさ……ブライトは毎日これを書いてたと思うと……うむ…」
竜馬「俺が手伝える事があるなら手伝うぞ」
アムロ「ああ、よろしく頼む」
竜馬「(……止められると思ったが、やはり世界が違えばそうなるか……)」