最後の方に今作ギュネイのプロフィールを掲載しておきました。
原作からめっちゃ乖離してるギュネイ君ですが、今度ともよろしくお願いします。
オリキャラ二人については次回辺りに……
【学園コロニー メーティス 十六番倉庫】
「――すごいわね。これが生命体のいないはずの火星のハーフメタル採掘場から発見されたのでしょ?」
「ええ、他にも別タイプのものも発掘されています。ですが、治安の悪さ故に多くの機体は戦闘で破壊されたり、海賊などに奪われていたりと既に海賊を中心に発掘されて使われているようです」
メーティスの港にある倉庫で横たわる、一機のモビルスーツにマナ・レイエルはじっくりとその全容を見ていた。
「フェニックス・ゼロ……ゼロということは他にも…?」
「ええ、同型らしきものも発見されてます。そちらはゼロワンと呼称され、そちらもこっちに来るらしいですが……海賊が顔を利かせるデブリ宙域なんかに潜んでいますからね。時間がかかりそうです」
そう言って研究員が渡してきた資料にはその写真とテストの結果が書かれていた。
「原理は不明ながら飛行可能。武装のビームライフルは連結で高出力に、あとはビームキャノンが4門にマイクロミサイルが翼っぽいところに………」
一体、何のために作られたのか、たった一機のモビルスーツにここまでの高出力のビームを持たせたのは何故か。
そう考え、想像力がかき立てられマナは興奮した。したのである。
「ああっ!どんな(歴史の)経験があるのかしら!私の心を揺さぶる貴方のこと、早く知りたいぃ!」
「……近付かんとこ」
それを目の当たりにした研究員は、師匠があれじゃ弟子も弟子か、と若干引く。
「そういえば彼女はテストパイロットの資格も持っていたな……そうだ、彼女に任せ……いややめておこう」
場所は変わりメーティスの宙域で気が抜けたような会話をしつつ、メーティスの防衛任務に当たる部隊が一つ。
マラサイを隊長にジムⅢ、ガザD、メッサー、デナン・ゲーの混成部隊が宙域の監視をしつつ変わりつつある平穏の中で暇潰しに世間話にふけるパイロット達。
地球連邦は地球に押し込められ、後は自然分解か空中分解でもどっちでも見物でありそうな状態である事を知っている彼らが何故モビルスーツを出して警戒しているのか。
「――そりゃあここ最近活発になってきた宇宙海賊共への警戒だよ」
ちょうどその話をしていたらしい。
その答えを教えてくれた小隊長に、問いかけていた部下は「なるほど」と理解を示す。
「そういえばここ最近、ビームコーティングされたモビルスーツを運用する海賊が出てきてるって言いますしね」
「火星の方から来ているっていう噂だよな」
「それに奇妙な物も現れているという。十分、いや注意し過ぎなくらいに警戒しておけ」
そんな軽口を叩いていた彼らだったが、接近してくる熱源体にいち早く気付いたのはメッサーのパイロット。
「11時方向!数は複数!」
「了ッ!!」
彼らはベテランのパイロットであり、それを自負している。
かの独立戦争でも生き抜き、ガンダロスタに貢献してきたという功績がある。
だからこそ、現れた敵に彼らは困惑し、そして後に嘆く。
もっと早くソレの情報が届いていればと。
「なんだ……?一つは大型!モビルアーマーなのか!?」
50mはあろうかという巨体が高速接近してくる事実に、メッサーのパイロットは慄くがだからといって立ち止まる訳にはならない。
彼らの背にはメーティスで生活を営む無辜の人々がいるのだから。
「ラルラング!念のためメーティスに避難指示を出しておけ!何やらきな臭い!」
宇宙海賊がモビルアーマーを持つなど、余程の天才か運がなければ手に入らない代物だ。
勿論、未だ暗躍をしようとするアナハイムの横流しの可能性もあるが………
「敵機、接敵します!」
「なんだよ、これは……!?」
そして相対したのは緑に輝く不思議な何か。
それはGUTSでは【スフィア】と呼称される、宇宙からの侵略者であった。
そして、その中で大型である怪獣のような……いやまさに怪獣といえるものは【スフィア合成獣】。
スフィアが集まって形成される怪獣は、目からビームのようなものを撃ち、デナン・ゲーの展開されたビームシールドに当てる。
そのパワーはビームシールドを撃ち抜き、デナン・ゲーをパイロットごと消し飛ばす。
「デル!やりやがったなぁ!!」
彼らの母艦であるクラップ級【ラルラング】も、メガ粒子砲やミサイルで迎撃を開始するがモビルスーツよりも小さいそれに当てることは難しく、スフィアに侵食され破壊されてしまった。
「なに!?」
「あ、あんなに早く……!?」
「ひっ、ああぁぁぁぁっ!?」
他の仲間達も、一体のスフィアに体当たりをされて停止、そこから群体のスフィアによる蹂躙で撃墜されていく。
そんな中でもビームライフル、サーベルを駆使してとにかく破壊する事を目的とする隊長は必死に生き抜こうと、操縦桿、ペダルを動かす。
だが怪獣と目があい、そしてその目に光が宿った時。
死を悟る。
「母さ……」
翼を生やした怪獣から放たれようとした光は、マラサイに行くことなく横合いから戦艦の主砲並のビームが怪獣の顔を焼き消す。
「なんとか間に合ったようだな……!」
そう言いながらスフィアの放つ光線を避けつつ、ビームライフルで撃ち落としていく一つのモビルスーツはトリコロールカラーを太陽光で照らしていた。
一方、メーティスはスフィアによる襲撃を受けており、無差別攻撃によって既に死傷者が発生していた。
そしてマナのいた十六番倉庫も、警報がメーティス中に響き渡る中スフィアの攻撃によって炎に焼かれていた。
「ケホッ、ゴホッ……」
先程まで前を歩いていた研究員は避難したのか、姿は見えずマナは起き上がる。
「一体、何が……」
上を見ればスフィアが攻撃している光景が空いた天井から覗き見える。
「なに……あれって……宇宙生命体ッ!?」
こんな状況に関わらず宇宙生命体という存在に興奮するマナだが、このままでは自分も見つかって殺されるとスフィアの行動から高速で理解した彼女はどうすればこの場から生き残るにすることも当然その答えを導く。
だが、それをいざするとなるとどうしても躊躇するのは人間の性質とでも言うべきか。
フェニックス・ゼロと名付けられていたモビルスーツのコクピットを前に、マナは立ち尽くす。
「………やるしかない、やるしか…ないよね?」
そう自分に言い聞かせ、マナはフェニックスに乗り込む。
テストパイロットの資格は取っているが、それでも本職のパイロットと比べると雛と成鳥を比べるくらいその力量差は歴然だ。
しかし、何もしないでいれば死ぬ。
マナは腹を括る。
「まだ死にたくない……死ねない!まだ見ぬモビルスーツを置いて死ぬなんて!」
理由はとにかく、それが彼女の生きる活力となる。
OSを起動し、動力炉の活動が開始される。
「早く……早く…!」
そんな中、スフィア達はその存在に気付いたらしい。
スフィア達が一点に集まろうとしている。
だがスフィア達が火力を集中しようとする前に、フェニックスは完全起動を果たす。
「来た!」
機体を起き上がらせる暇はない。
ペダルを深く踏み込んでスラスターで急速離脱する。
倉庫の扉を突き抜けてフェニックス・ゼロはコロニーの空に飛ぶ。
「これが……フェニックス・ゼロ…!」
炎に包まれた中世をイメージしたようなコロニーの街中で飛ぶ蒼き巨人は、産声のようにツインアイを強く光らせた。
前回の感想でギュネイのプロフィールが欲しいという声(アドバイス)がありましたので比較絵と共に用意しました。
振り返るのも大事だしね。まあ、サルファしかプレイしていないのでサルファステータスですが許してクレメンス……
最近、Zをプレイし始めたケド。
上から現在、UC時代のギュネイのイメージ絵です。
【挿絵表示】
【挿絵表示】
ギュネイ・ガス 27歳
元ネオ・ジオンのエースパイロット。
ニュータイプ能力の開花強化を受けており、ニュータイプとしてはシャア等には劣るものの、パイロットとして戦果を上げる。
中身は転生者であるが、それがギュネイの大きな野心などが除かれ、ファム・ファタールたるマリーダを守る事と生き残ることを目的に戦う。
第二次ネオ・ジオン戦争後、一時行方不明の後武装組織【赤備え】を結成。
その直前にマリーダとの間に長女アカリが生まれる。
ラプラス事変の混乱に乗じて新国家【ガンダロスタ】の設立と独立宣言を行い、様々な要因の元、連邦軍を地球に押し込める事で戦争に勝利。暫定首相の席に座る。
本編の正史ではさらに子供をもうけつつ、宇宙世紀100年以降の戦争を抹消することに成功した。
搭乗機はハイザック、ヤクト・ドーガ、サザビーをベースとしたG-サザビー。
【技能】
見切り、切り払いLv2、気力限界突破、指揮、(空き2つ)
【精神】
集中、直感、熱血、気迫、根性、不屈
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