成り上がりギュネイニキのスパロボ大戦   作:単眼駄猪介

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前回の感想で思い出したんですが、原作と同じ場所は省いてるんですよね、自分。
面倒臭いのもあるけど、シンプルに同じ所を書いてる内に詰まっちゃうので申し訳ないですが省かさせて貰ってます。

それはそうと水星の魔女が終わり、来年にはフリーダムとまた新しい一年戦争ですね……
一年戦争擦り続けるバンダイの変態共には少し呆れちゃったのは秘密。





No.5 抗う世界

 

【宇宙連合軍 ースカールーク 会議室ー】

 

ボアザン軍の司令、ハイネルは先程まで行われていた会議に頭を抱えていた。

 

「ふぅ……地球のスーパーロボット共を倒すには協力するしかないというのに、我が一番、一番と……」

 

それぞれの軍のトップがプライドが高めなのが会議を混沌とさせたものにしており、ハイネルの胃はキリキリと痛む。

 

「ガンダロスタは物量でもってすれば制圧は容易いだろうが、宇宙に浮かぶ箱舟を一々支配したとて手が回らん。それに破壊しか頭にないやつもおる……」

 

ハイネルは静かに、しかし確かに叫ぶ。

 

「外の空気を吸いたい……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【地上 ー日本 東京ー】

 

 

 

 

「ぶええぇぇっくしゅん!!」

 

鼻がムズムズした、と思ったらくしゃみが派手に出てアカリにじゃんけんで2勝8敗を喫し、顔がラクガキだらけのゾルタンとちょっと汚れているアカリはそのくしゃみの大きさに視線をギュネイに向ける。

 

「お父さん、うるさーい」

 

「だなぁ?うるさいってよぉ、首相サマ?」

 

「うぐ…」

 

娘にうるさいと言われ、それに乗っかるようにゾルタンがニヤつきながら言う。

ギュネイはゾルタンに突っ込もうとしたが、アカリにも行くと口に出す前に気付いて黙り込んでしまう。

十歳になるとはいえ、伯母や母に性格や顔立ちがよく似ているアカリを叱り飛ばして泣き顔を見たくないギュネイとしては、ゾルタンを睨むだけである。

それはそうと、子供にじゃんけんで惨敗しているゾルタンを内心で笑っているが。

そんな折に古ぼけた黒塗りの受話器が音を鳴らして震える。

それを取り、ギュネイは電話の先から伝えられる情報に次第に険しい顔になっていく。

 

「……分かった。連邦政府はどうせこっちから話し掛けても何も返してこない。戦力は分断するが宇宙連合軍との戦いを無視するわけにはいかないからな」

 

そう言ってからギュネイは受話器を置いて、首相服を脱いで私服に着替える。

 

「どこか行くの?」

 

そう問うアカリにギュネイは首肯する。

 

「ちょっくらエドモントンに行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【地上 ー蒔苗氏別荘ー】

 

 

宇宙でのギャラルホルンとの戦いを生き延び、鉄華団の依頼主クーデリア・藍那・バーンスタインは協力者となる蒔苗東護ノ介の元に降りていた。

勿論、流れで共闘する形となったキャリー・ベース隊も地上に降りて再び飛ぶ時の間までメンテナンスが行われている。

それはモビルスーツにも同じで、双方共にほぼ別系統の技術の機体を総員で整備をするのだからキャリー・ベースも鉄華団も大騒ぎである。

特に未だナディ・雪乃丞・カッサパ以外の大人に不信感を抱く鉄華団の少年達は、大人達の言う事を聞かないことが多く、所謂反抗期というやつに皆、苦笑していた。

しかし、アムロ・レイは火星で発掘されたというガンダムに興味津々であった。

それはマナも同じで、ガンダム・バルバトスやガンダム・グシオンリベイクを眺めていた。

尚、アムロの場合さりげなく阿頼耶識がなくても操縦できるグレイズ改を試乗させてもらっていたりするが。

逆にキャリー・ベースのモビルスーツに機械いじりが好きな子供達が、一年戦争を終わらせたモビルスーツ【ガンダム】に興味を示しており、お互いそれなりの交流はしていた。

それを苦い顔でオルガは見ていたが、補佐役であるビスケットはまあまあと彼を宥めていた。

オルガとは反対に火星圏で裏社会を牛耳っているとも言えるテイワズから来たメリビット・ステープルトンは、少し安堵していた。

 

 

 

だがしかし、そんな緩やかな時間も長くはない。

IS委員会の手引きで地球圏の滞在許可を得たギャラルホルンは、鉄華団という悪魔共を撃滅すると意気込んでいた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちら、ギャラルホルン地球方面防衛軍である!再度通告だ!今すぐ投降し、クーデリア・藍那・バーンスタインを引き渡せば貴殿らの罪は問わん!」

 

海上に浮かぶギャラルホルンの艦が、そう再度通告するが突如として爆発する。

 

「ぐわぁっ!?」

 

流石にそれにはアムロらも銃口が煙を吐いているガンダム、その主たる昭弘・アルトランドを見る。

集まる視線に昭弘は思わず動揺しながら問う。

 

「撃っていい……んだよな?」

 

「良いんじゃないの」

 

彼の悲痛な問いは、三日月のそっけない肯定で戦端は開く。

バルバトスが滑るように太刀と300mm滑腔砲を手にグレイズを蹴散らしていく。

それにアムロらも戦闘を開始する。

 

「本当にこれで良かったのかな……」

 

そんな彼らとは別にミルラ・ベルは少し前にアムロ・レイと相談していた事を思い出す。

その内容としては自分達がガンダロスタ国の軍であると、改めて伝えること。

だがアムロはその案を止めたほうが言いと彼女に言った。

 

「ギャラルホルンは百年も前に火星で独立した治安維持部隊が巨大化した組織だ。火星ジオンやらレジオンやらとも事を構えた……らしいが、とにかく彼らには新興国家のガンダロスタなんて知るわけがないんだ。伝えようと恐らく知らないと言われるだろう」

 

ただでさえ、世界の情勢が混沌としておりあったものが消えたり、なかったものがあったりと複雑な状況である。

信じてくれない可能性は高いのだ。

そう話されたとしても、ミルラは不安であった。

態度には出さなかったが、その覆面を取れば年相応の若さ故の不安定さが彼女を占めていた。

 

「本当に、これでいいの……?」

 

そんな呟きはブリッジの面々には聞こえることなく、指示を請われた部下達にキビキビと命令を下す上官として対応していった。

 

 

 

 

さて、戦況はどうかというとギャラルホルンがボロ負けである。

最強パイロット、アムロ・レイがいるので当然である。

フェニックス・ゼロもマイクロミサイルを駆使してグレイズを撃墜しており、それを見ることしかできないアッシュは歯痒く感じていた。

 

「俺も……戦えれば……」

 

確かにアッシュはモビルスーツを動かすことができる。

むしろモビルスーツを動かすことが天職なのではと思う程に思うように動く。

だからこそ、恩人であるマナを助けられない事に情けなさを感じていた。

かといって軍用のモビルスーツを貰えるほど機体の空きもスペースもない。

そんな彼に、老人が話し掛けた。

 

「フォッフォッ……何やら悩んでおるようだが、しがない老人が聞いてやろうか?それくらいしかすることがないのでの」

 

「蒔苗さん……!?」

 

老人、蒔苗東護ノ介がそこにいた。

 

「ほれ、少し話してみい。力になれるかもしれんぞ?」

 

そう、悪戯を考える子供のような顔の蒔苗にアッシュは思わず後ずさる。

歳の差などという、ギャップではない。

子供のようで、その目は老獪で未だ現役と言わしめる政治家としての目をしていたのだ。

記憶喪失で我が若干弱い彼は、それに気圧された。

 

 

 

 

そうして連れ出されたのは蒔苗氏の別荘の地下。

秘密の脱出経路かとアッシュは考察するが、生体ロックがかけられていた扉が開き、その全容にアッシュは絶句する。

 

「これ……は…!」

 

深い青に染められたジム系列を匂わせるモビルスーツ。

否、それはスーパーロボットであった。

 

「少し前にここの周辺に落ちてきての。機体はバラバラじゃったが、修復は機体のデータが無事なのもあってこうしてほぼ完璧な姿で修復されておる。モビルスーツとは多少、別系統の技術だとメカニックは言っておったが……お主はコレに乗る覚悟はあるかの?」

 

「………」

 

蒔苗の問いに、アッシュは逡巡する。

戸惑ったわけではない。

ただ、目の前の機体に心が、記憶が引っかかる感覚がしたのだ。

しかし、だからといって呑気にそれを探ることもできない。

 

「はい、乗ります。乗らせてください!」

 

そう言ってアッシュは彼に頼み込んだ。

それに蒔苗は壁にかけられていたリモコンを操作し、機体のコクピットに繋がるタラップを起動させる。

 

「ホッホッホッ、行って来い若者よ」

 

「…!ありがとうございますッ」

 

感謝を伝えつつ、走る彼の姿に蒔苗は先程の彼の反応を思い返す。

 

「フム……何か心当たりはあるようじゃが、分からぬといった所か……まあ良い。ワシが持ってても無用の長物だったしの」

 

機体に火が灯され、頭部が蒼く光る。

手に持つは巨大な2つの盾。

それを持つ人型のロボットは、パイロットの意思に答えるようにゴーグルの奥にあるツインアイをブォン……と光らせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、地上では引こうとしているギャラルホルンとは別にもう一つの勢力が、今ここに現れていた。

 

「フハハハ!呑気に仲間割れとはな!これなら容易くダンクーガもこの星の戦力も滅ぼせるわ!」

 

そう豪語するのはデスガイヤー。

ムゲ・ゾルバドス帝国に仕える一将軍の彼は、ザンガイオーという赤きメカに乗ってゼイ・ファーや小型空戦メカを率いて戦場を混乱させていた。

 

「ええい!余計なことを!」

 

アムロはゼイ・ファーらに人がいない事をニュータイプ能力で感知しつつ、タイミングの悪さに思わず舌打ちをする。

 

「モビルスーツ……いや、でも動きはパターン化してるからAI操作かしら」

 

マナは冷静に敵戦力を観察し、その性能を見抜く。

とはいえ、マナとてピンチなのは理解していた。

 

「不味い……!」

 

オルガはモビルワーカーで戦闘指揮を取っていたが、大気圏から入り込んできたグレイズ・リッターを率いるカルタ達に追われていた。

それにより、鉄華団の士気が下がり始めていた。

三日月も、グレイズ・リッター達に囲まれて苛立ち、容赦なくレンチメイスをグレイズの腹部に叩き込んでいた。

そんな時である。

モビルワーカーが派手に吹き飛んだ。

操縦を担当していたビスケットは慌ててバランスを取るが、あえなく転倒してしまう。

 

「ビスケットォォッ!!」

 

半分、身を外に出していたオルガはモビルワーカーから放り出されるが、中にいるビスケットはこのままではグレイズ・リッターの攻撃で死んでしまう。

オルガはそれを予想して叫ぶ。

だが、振り下ろそうとする剣はビスケットが脱出するには間に合わない。

無残な死を見ることになる、オルガはそう思い目を見開く。

だが彼の予想した事は起きなかった。

 

「でえぇぇらっしゃぁぁぁぁぁっ!!」

 

突然、現れた青い巨人がグレイズを吹き飛ばす。

その時間がビスケットの生死を分けた。

ビスケットは脱出し、その直後もう一機のグレイズがバトルアックスを振り下ろす。

背後を狙っていたようだが、それは地面を擦るように背後に回された盾が防ぐ。

その拍子に空っぽのモビルワーカーが爆発しながら弾け飛ぶ。

 

「なんだと!?」

 

「やらせはぁ、しない!」

 

アッシュは、気合と共に戦場に立つ。

 

青き巨人は悲しみを知るのか、それとも愛を知るのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





オリ機体に関しては次回、詳細ッ!!
新キャラなミルラ・ベルの容姿とステ設定を置いておきます。
ついでにキャリー・ベースと軽く……
そして原案のハナバーナさん、ありがとナス!


【挿絵表示】

ミルラ・ベル 階級︰少佐 年齢︰20歳

【技能】
指揮官Lv2、修理技能、補給技能(空き3つ)

【精神】
加速、熱血、応援、信頼、直感、鉄壁


【キャリー・ベース】
数値的なステータスはガンダムの戦艦数値を基礎に下げた様な物。最終決戦でもギリ使える程度のステータス。
補給、修理を同時に保有しており、射程4マスのMAP自爆攻撃の3つが本艦の唯一の強み。

武装
【対空砲】射程2 P 弾数20
射程は短い上にダメージも最低限。訓練用の戦艦としては十分。

【ミサイル】射程2〜8 弾数15
普通にダメージが出るが、その他の戦艦と比べると見劣りする。

【メガ粒子砲】射程2〜9 EN30
キャリー・ベースで唯一の火力。ENを強化すれば追撃等に使える武装となる。それでも訓練艦、熱血をかけても火力は二軍程度。

【全力斉射】射程1〜7 弾数1 MAP攻撃
補給不可の一発芸武装。射程内の指定した場所四方に斉射攻撃。
ここだけ一軍並の火力を叩き出せる。

【自爆】射程1〜4 P バリア貫通
精神コマンドではなく、武装コマンドとして登場。
最大にして最高の自爆ショーが見れる。熱血でダメージ倍増できる。ただし、修復費用は通常の2倍。
相手に与えるデバフに1マップに限り永続効果のステータス低下、移動距離−2、全体攻撃封印が与えられる。


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