空に浮かぶ天空城だけを残し、都市そのものが崩壊。
30人の都市守護者達も全てが生命活動を停止。もはやサトル達を止められる存在はいなくなった。
転移魔法を使い天空城に乗り込んだ一行だが……内部の大通路を進む彼らの足取りは、軽い者もいれば重い者もいる。
軽いのはサトル、コキュートス、アイリス、ルプスレギナだ。都市守護者を鎧袖一触で蹴散らした蒼き蟲王を労ったが、その言葉や態度は非常に軽かった。なにせ勝って当たり前の戦いだ。それを殊更褒められても、コキュートスとしても嬉しくは無く。都市守護者達に対して思うところがあったのか、コキュートスとアイリスは全員に手伝って貰い、元エリュエンティウ跡地に彼女らの遺体を埋葬した。
次に足取りが軽いのはラナーとクライムだ。二人で仲良く手を繋ぎ歩く姿からは、オシドリ夫婦の如き雰囲気がある。
「ありがとうクライム……貴方があんなに強くなっているなんて……私を助けてくれて……本当に……ありがとう、クライム……」
「言った筈です。私はラナー様を守る剣であり、盾だと。例えこの先なにがあろうとも……御身を傷つけさせはしません。それが私に強さをくれたアイリス様への恩義であり、私の命を救ってくれたラナー様へ、お返し出来る唯一の忠義です」
クライムの語る内容は些か硬い内容だが、それを語る表情に険しさはない。自然体を体現しリラックスした姿には、何の陰も見当たらない。普通に繋いでいた手を、恋人繋ぎに変えて彼は主と共に道を歩む。
そして……唯一重い足取りをしているのはツアーだ。彼は
ありえない。あり得ない。ありえない。あり得てはならない。ありえない。絶対に……あんなのがあり得てはならない。
……決して戦乙女達は弱い敵ではない。100レベルの猛者は、この世界においては頂点に立つ側だ。それは八欲王と死闘を繰り広げたツアーは百も承知。だからこそ……あの光景が信じられなかった。
空中に投影された映像だけでなく、目の前で叩かれたガラスの器の如く砕け崩れ去っていく魔法結界や都市を目撃した今でも……起きた出来事が現実とは到底思えなかった。
ツアーの眼は自分の前を歩くコキュートスに向けられる。29人を相手に無傷で勝利した世界級エネミー。200年前に13英雄のリーダーであり……八欲王のリーダーでもあった、リクから教えて貰っていた『ユグドラシル』の事。その中で何度も彼から念押しをされていた。
【世界級エネミーがこの世界に降臨したら諦めろ。あれは『ユグドラシル』でも最上位のプレイヤーが数十人集まり、完璧な連携をし、その上で天運が味方をして初めて勝利できるレイドボスなんだ。戦うとか勝てるかもとかは考えるな。もしそいつに意思があるなら、頭を垂れて平伏するんだ。言葉が通じるなら命乞いをするんだ。それが通じねえなら……この世界は終わりだよ、終わり】
───リク……君の言葉は真実だった。あんなものはどうしようもない。あれは勝てない。あの偽物を産み出す技、あれを使われたら手出しが出来なくなる。どれだけこちらが人数を増やしても関係がない。むしろ手勢を増やせば増やすほど、相手を強くするだけ。仮に私一人で挑んだとしても……複製を3体も創られたら勝ち目が無くなってしまう
力なく首を垂れてツアーは浮遊要塞の通路を歩く。きっとあれ以外にも、ふざけたスキルをコキュートスは持っている筈だと推測しながら歩く。
「君たちは……鈴木悟。君たちのギルドは世界級エネミーをNPCにしていたのかい?」
このまま独りで塞ぎこんでいても、気が滅入ってしまうと考えたツアーはプレイヤーに……ギルド長だと聞いているサトルに質問をする。
「ん? 世界級エネミーの事は知っていたのか。……そうだ。私たちのギルドでは何名かの世界級エネミーをNPCとして運用していた」
サトルの何名かと言う言葉に、ツアーの喉が詰まる。このコキュートスと言うNPCだけではないのかと、驚愕に吐きそうになる。1体ですら絶望を感じるようなNPCが複数体いると聞かされた事で、荒れ始めていたツアーの胃の荒れが加速した。
「………………さんこう………………までに聞きたいんだけど。その世界級エネミーは何人いる……おられますか?」
「おられますかって。急に敬語になるなよ……アイリス? これって教えても大丈夫か?」
「ポジティブ。特に問題はないと、アイリスは助言するのですよ」
「ありがと。……まずここにいる私にアイリスにコキュートス。アルベドにシャルティアにアウラにマーレ。デミウルゴスにオーレオールにセバス。そしてパンドラズ・アクター。計11名が、私たちのギルドに所属する世界級エネミーになるな」
「………………」
ツアーの縦に割れている竜特有の瞳孔が、横に広がる。11体の世界級エネミー。あまりにも馬鹿げた情報を処理しきれていないのか、呼吸が乱れ足取りがふらついている。
サトルの言う言葉をツアーとしては信じたくない。単体ですら自分達を皆殺しに出来るであろうコキュートスと、同格の怪物がまだ10名も……そこまで考えたところで、その内訳にあろうことかサトルもカウントされていたことに、ツアーの心臓は更に鼓動を強める。
───わ、世界級エネミーがプレイヤー!!! な、んで? ……は、はは、はははははは!!!
「はははははははは、はははははは……はぁ……………」
ツアーは……全てが急にどうでもよくなり始めていた。このプレイヤーに関して真面目に何かを考えると、吐きそうになるし頭痛がしてくる。
「急に笑い出したと思ったら、今度はため息をつき始めたぞあいつ……」
「そっとしておこうなのですよ。彼は疲れているんです」
疲れの元凶が何かを言っているが、ツアーはもう聞いていない。彼の精神は一時的に自分の世界に籠っていた。
「そうか……ここに連れてきたりと、色々とあったからな。……それにしても。予想はしていたが、ギルド拠点なのに何の迎撃もないな」
「ポジティブ。ギルドを維持するための金貨を最低限に抑えるために、全ての罠や迎撃システムが切られているのです」
浮遊要塞へと乗り込んだ一行がのんびりと通路を歩けている理由。それはギルド拠点のダンジョンとしての防衛機構の大半が解除されているのだ。
……解除したのはギルド長のリクだ。彼は<星に願いを>による永い眠りに着く前に、ギルドを維持するためにギルド長権限を使い金貨の消費を最低限に抑え。眠りから目覚めた後も、それを元には戻さなかった。
時折自動湧きする30レベル以下の防衛モンスターに襲われるぐらいで、それ以外に邪魔される事なくサトル達はギルドの最奥を目指す。
そして……大広間へと到達した。
「最奥……この場所がヴァルハラか」
アイリスが改造したナザリックの玉座の間に比べると手狭と感じるが、それでも1000人以上は軽く収容できそうな大広間にサトルの声が木霊する。
広間の奥には、八つの玉座。浮遊要塞の主たちがこの世を去って以降、誰も座らなかった空の玉座が並んでいる。
「それじゃ頼んだっすよ、アイリス様。ここからの作業は私たちじゃ良く分かんないっすから」
「ラージャ! ですよ!」
その玉座にアイリスが子供のように駆けていく。皆が見ている前で玉座の一つに座ったアイリスは、インベントリからギルド武器を取り出す。
「あれは何をしてるのかな?」
自分の世界から帰って来たのか、ツアーが疑問を口にする。彼の疑問はギルド武器の仕様に対する質問だ。
ギルド武器は原則、そのギルド武器が紐づけられたギルド拠点のギルド長にしか扱えない。インベントリに入れたり、持って運ぶだけなら誰にでも出来るが、武器として扱ったり、ギルド武器のシステムを使ってギルド長権限を行使することはギルド長にだけ許された特権なのだ。
だから世界級エネミーとは言え、NPCでしかないアイリスがギルド武器を持ったところで何の意味もないだろうと推論したのだが……
「ナザリックシステム起動。マスターソースオープン」
アイリスの目の前に投影式のウィンドウが表示。それはギルド管理システムであるマスターソース……浮遊要塞ではなく、ナザリックのマスターソースが表示される。
ゲーム時代であればナザリックのどこでもマスターソースが開けた。転移直後はナザリックの玉座の間でしかマスターソースを開けなくなっていた。その辺りのシステムはナザリック自体を改造して解決はしているが、それでも遠く離れた浮遊要塞でマスターソースを表示させる。
もしここに普通のプレイヤーがいれば、なぜそんな事が出来るのかと首を傾げただろう。
もちろんこれには理由がある。現在のナザリックでマスターソースを開き操作する権限を持っているのは、ギルド長であるサトル、統括守護者であるアルベド、ギルド長専属秘書であるアイリスの三名だ。そしてこの中で、ナザリック外でもマスターソースを操作できるのはアイリスたった一人だけだ。
なぜアイリスだけがそれを出来るのか。確かに彼女にはワールドスキルと言う全てを超えて、いずれ全能へと辿り着く無敵の能力がある。けれどそれとマスターソースは全く関係がない。
……そんな真似ができる理由は、とても簡単。彼女が現ナザリックのギルド武器でもあるからだ。
ギルド武器。それはギルドの象徴とも呼べる存在。どんな巨大ギルドでも、一つしか持つことを許されない。そしてこれが破壊されると……そのギルドは崩壊する。
以前のナザリックのギルド武器はスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンと言う黄金の杖であった。七匹の蛇が絡み合った姿で、それぞれの口に宝玉を咥えた眩い光を放つ杖。しかし神器級アイテムのため、破壊しようと思えば簡単に破壊出来てしまう脆い杖。
ナザリックの最奥に隠したとしても、もし壊れてしまえば。それはアインズ・ウール・ゴウンが消える事を意味する。サトルとしてはかつて仲間達と造り上げた非常に思い入れのある武器だが、それはそれとして存在Xと言う謎の神がいる世界で命を預けるには心許ない。
かといってギルド武器無くしてギルドは存続できない。そのシステムを消去することはウロボロスでも出来なかった。しかし……ギルド武器の機能を移す事は可能だった。
そこで何にギルド武器の機能を移せば安全なのか? ……絶対に壊れてはいけない以上、この世で一番頑丈な何かに移すべき。そしてナザリックにおいて一番頑丈で安全な物とは、言うまでもなくアイリスだ。ナザリックと言うギルド拠点から見た場合、彼女はNPCと言う造られた物になる。それが判明した時点でサトルとアイリスがやる事は決まった。
サトルとしては名残惜しい物の、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンからギルド武器機能をアイリスへと移行。かつて仲間達と共に創り上げた最強の杖は、通常の神器級武器へと変化。けれどそれでも良いと、サトルは受け入れた。今の自分が考えるべきなのは、ナザリックの仲間達の命なのだ。昔の思い出に縋りついて、NPCの皆を危険に晒すわけにはいかないのだから。
そうしてナザリックは完全な要塞へと進化した。これでギルド武器の破壊による崩壊と言う、唯一の弱点も消滅したのだ。
アイリスが完全に死亡しない限り、ギルド武器は壊れたと判定されない。もし現在のナザリックを打倒したいのであれば、アイリスを……ワールドスキルを持つ彼女を完全に殺しきる必要があった。
「マスターソースからギルド武器にデーモンをアップロード。……完了。ギルド武器を媒介に浮遊要塞マスターソースにデーモンのコピー開始」
アイリスが事前に作成しておいた
数分経った頃。ようやく全システムの掌握が完了した。
「終わりましたです。これでキルヴィス浮遊要塞は完全にアイリス達の手に堕ちました」
「どれどれ。マスターソースオープン。……お? 本当だ。俺でもマスターソースを開けるし、ナザリックのマスターソースに変わっているな」
「ポジティブ。この浮遊要塞はナザリックの一部になりました。これで王都市民の仮住まいゲットなのですよ」
「八欲王ノギルドハ消滅シタ。ソウイウ事デショウカ?」
「ポジティブ。可哀そうではありますが、彼らの痕跡はこれで完全に消えました」
「じゃあ、あの
「ポジティブ。ギルドのシステム自体を、アイリスお手製のデーモンで壊しちゃったので無理なのです」
和気あいあいとお話する4人に、信じられない目を向けるツアー。
───デーモンって何? 悪魔の事? ギルドのシステムを壊した? そんな事できるの?
彼の頭の中は?で一杯だが、その疑問に答えてくれる者はここにはいない。
クライムも全然理解はしていないが、横にいるラナーが何も言わないなら別に悪い事ではないのだろうとサトル達の会話を聞いて───
「あっ。そうですそうです。クライム? 八欲王のギルド武器ですが……貴方の手で壊してくれないですか?」
「私ですか。 そのギルド武器とやらは、壊しても良いものなのでしょうか?」
「ポジティブ。これはもうギルド武器の機能は失い、誰にも使えない剣でしかないのです。この世界出身の貴方が、これを壊してはくれないですか?」
「……承知いたしました。それでは……はっ!」
背中に背負っていたバスタードソードを抜いたクライムは掛け声と共に、<零閃>は使わずに普通に近づいてアイリスが持ち上げたギルド武器を切り裂く。
きぃいぃぃん!
甲高い音を立てて、おおよそ斬るには不向きな形状だったリクの剣が半ばから断ち切られた。武器として壊されたギルド武器はまるで何もなかったかのように、煙となって消えていく。しかし浮遊要塞は崩壊したりしない。デーモンによりこの拠点はナザリックの一部へと変化している。つまり浮遊要塞のギルド武器機能はアイリスも保有しているのだ。
キルヴィス浮遊要塞からナザリック浮遊要塞へ。……この世界の住民を殺害し、ゲーム感覚で暴虐を尽くした八欲王。彼らがいた痕跡、そのなにもかもがこれで全て消え去った。
そして……ギルド武器を破壊したクライムの体が虹色に光り出す。
「クライム!!」
「え? ……なんだ!? クライム君の体が、
ゲーミングに光るクライムにラナーが声を張り上げ、サトルも何が起きているのか慌てふためいている。
二人だけでなく、アイリス以外は煌々と光を放つクライムに「何あれ?」と反応をして、アイリスだけは「目論見通りなのです」と手をポンと叩き嬉しそうにしている。
その光りも徐々に治まり、特に異常もなさそうなクライムがそこには立っていた。
「今のは……一体?」
「アイリス!? 目論見通りって……一体今度は何をしたんだ!?」
唯一驚いていなかったアイリスに、サトルが質問を投げると───
「今のはギルド武器破壊による、ボーナス追加イベントなのですよ」
「ボーナス? …………あっ、あれか!? ギルド武器を破壊した奴だけが成れる職業や、破壊すると職業によってはステータスにプラス補正が付くやつ!!」
「ポジティブ! クライムは限界突破して、100レベル上限を超えているので、今ので新職業を獲得なのです。ついでにワールドチャンピオンはプラス補正が手に入る職業なので、今のでパワーアップしたのですです」
「あー……なるほどなぁ……でもどうしてクライム君に壊させたんだ?」
「アイリス達のお知り合いで、ギルド武器破壊による追加ボーナスを手に入れられる職業持ちの方がクライムしかいないのです」
「そうか……でも今度やるときはちゃんと先に言うんだぞ? アイリスがサプライズ大好きな性格なのは知ってるけど、みんな驚くし、俺も驚いちゃうからな?」
「ラージャ! 今後はきちんと報連相するのですよ!!」
悪い子はお仕置きだと、アイリスの頭に割と本気の手刀を入れるサトル。彼女の物理防御力を考慮すると、本気に近い一撃でないとまともに通らない。思いの外痛かったのか、頭を抱えて蹲るアイリス。二人の会話を聞いたラナーは安堵したあと───
「アイリス様はああ言ってるけれど。体に異常は本当にないの?」
「問題ありませんラナー様。特に体が重かったり、痛いなどもありませんので」
「そう……本当に良かったわ」
クライムの胸に頭を預けながら、ラナーは愛おしそうに彼を抱きしめる。
そんな一同を見つめながら、ツアーの心は虚無になっていた。
───そっかぁ……あのクライムってにんげんはもっとつよくなったのか。そっかぁ……はちよくおうのわざをつかうにんげんがさらにきょうかされたのか。そっかぁ……
世界の守護者を名乗り、竜として傲慢なところはあるものの。それでも『ユグドラシル』のプレイヤーの脅威に立ち向かう事数百年。
懸念事項であった八欲王の脅威は完全に消え去った代わりに、今後彼の頭を悩ませる特大の爆弾『アインズ・ウール・ゴウン』及びナザリック。
実体化したプレイヤーの中でも、最大規模の巨大ギルド。単体でも世界を無に帰す世界級エネミーを、11人も抱える怪物たちの伏魔殿。まだツアーは知らないが、その11名を除いたとしても。まだまだナザリックは大戦力を抱えており。更にはそれら全てを超える力が、サトルに肩車をして貰っている白い少女の内側に眠っている事をまだ知らない。
ツアーの受難はまだまだ始まったばかりだった。
その後。
浮遊要塞の宝物庫を開いた一同は絶句した。ギルド拠点の維持に使われていた金貨が殆ど無くなり、底を尽きそうになっていたのだ。
アイリスとラナーが計算したところ、完全に消滅するまであと15年ちょっと。もし維持金貨が尽きていれば、魔法結界は消滅。ギルドが消滅しても、NPCは消えたりはしない。完全に魔神へと墜ちた乙女達はエリュエンティウと言う檻から解き放たれて、数多の生命を屠り200年前の魔神戦争を遥かに超える被害を、世界中に産みだしていただろう。
ツアーに酷い迷惑をかけてしまったが、早い段階で浮遊要塞の件に対処したことは幸運だった。
その後宝物庫に納められていたマジックアイテムや、世界級アイテム『無銘なる呪文書』などは約束通りツアーへと譲渡される事になった。
ただそのままでは持って帰るのに不都合だろうと、通常は500㎏までしか入らないが、本当に無限に入るように改造された『無限の背負い袋』に全て詰め込み。
浮遊要塞を動かして一同はエ・ランテルを目指す。城塞都市まではツアーも一緒に乗っていけばいいと話が纏まり。
エリュエンティウ跡地に全員で黙祷を捧げた後。一行は漆黒の剣やペストーニャらが待つ街へと、帰っていくのであった。
サトル アイリス アルベド シャルティア コキュートス アウラ マーレ デミウルゴス オーレオール セバス パンドラ
以上11名が世界級エネミー化
原因は不明だが世界級アーティファクトを適用出来たのは実体化前から100レベルだったこの11人のみ
これでリスタ―ト3終了 次回からはリスタート4 ブレインや蒼の薔薇や古田やフォーサイトなどの面々がようやく登場予定 この人たちが出るのに44万字かかってる作品があるらしい