逆玉を目指す転生者が伯爵令嬢に絆されるだけの話。   作:たかたけ

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適当に書いてみました。

 書いていってるのはいいんだけど未だストーリーをどんなふうにするか決めきれていない。ヒロインどうしよう…。

 


転生しただけの話。 1話

 

 1000年ほど前、世界は天界から追放された邪神によって支配されていた。人々は絶望に陥り、生きる希望を失ったまま邪神の奴隷としてそのまま生きて行くと思われていた。

 

──そう、【勇者】が現れるまでは。

 

 突然現れた勇者と名乗るものは腰に輝く『聖剣』を携えて現れた。

 

 勇者はとある国の国王に言った。「私は邪神を倒すために偉大なる女神によって送られた使徒だ。私はこの聖剣を持って必ず邪神を打ち砕くだろう」勇者はそう言った後に旅を始めた。

 

 勇者の旅には、3人の仲間がいた。

 天使のような美しさと聖なる光を宿す【聖女】

 千変万化の剣術を扱う【剣王】

 魔法、数多の知識、知恵を持った【賢者】

 

 勇者達は人々を希望に光で照らした。

 

 そして勇者が持つ『聖剣』の力は凄まじかった。邪に染まった魔物を一撃で殺し、果てには邪神までもをその聖剣によって打ち砕いた。

 

 世界には再び平和が戻った。

 

 そして勇者は新たなる王国を作った。【ブレイブ】そう名付けられた王国は偉大なる勇気と強さの溢れるようにと勇者が命名した。

 

       概略…創世暦紀元前より

 

 

 

 まだ2歳にも満たないであろう童子がぬぼーっとした、とても子供らしくない表情をもう何回も読み込まれたように古い絵本に向ける。

 

 そして少し大きくため息を吐く。

 

 その少年はあらかじめその部屋に誰も居ないかと言うことは確認済みと言った様子だ。

 

 明らかに子供には無いであろう知性を感じさせる表情。察知能力。感情の抑制。これを10数年生きたものが見ればその異常性に気づくだろう。

 

 「(もう絵本見るの飽きたわ。いや、そもそも絵本でここまで持った俺って凄くね?)」

 

 彼─アレクは転生者だった。前世では30年ほど生きたがトラックに轢かれたと言うあまりにも聞き飽きた死に方。

 

「(あ〜、前世は18からブラック企業に就職して何にもできなかったからなあ…。今世こそはホワイトな職業に就いて幸せな人生を謳歌するんだ!!)」

 

 前世の彼は童貞、独身と言う男として残念な人生だった。それを経験したからこそ彼は今世こそはと張り切っているのだ。

 

「アレク〜!どこにいるの〜!?」

 

 女性の声で彼の名前を呼ばれる。

 

「ここにいるよー」

 

 その声にアレクは少し気だるげな声で返事をする。

 そう返事するとドタドタと一人分の足音が近づいてくるのがわかった。

 

 その部屋の中にとある女性が入ってくる。その女性は滑らかな金髪に碧眼と言う明らかに外人の血が入っていることがわかる容貌だ。まあ、ここは異世界なのだが。

 

「もう、ここにいたのね!ほんと、すぐにどこかに行っちゃうんだから…」

 

「ごめんなさい」

 

 その金髪碧眼の女性はアレクの母親だ。転生させてくれた神様のはからいなのか大層美人な女性なのだが俺に取っては良い迷惑だった。何故なら…。

 

「ご飯の時間だからね〜おっぱいどうぞ〜」

 

「……」

 

 HAHAHA!まさか童貞の状態でいきなり◯乳プレイさせられるとは思わなかったよ。本当になっっ!!!!!しかも相手が美人だからこそ何か色々な喪失感的な残念感的な罪悪感的な諸々な感情が溢れ出すよ!!!頭がおかしくなりそうだぜ!!!

 興奮?するわけ無いだろ良い加減にしろっっ!!!!

 

「最初はずっと飲んでくれなかったからどうしようかと思ったけど…。ちゃんと飲んでくれるようになってくれて良かったわ〜」

 

 俺はよく無い。

 

 無事(?)おっぱいが終わり背中をポンポンされる。これが無いとゲップが出ない…赤ちゃんになって一番感動したのがこれ。

 

「ねえお母さん。僕、もっといろんな本読みたい」

 

「まあ!やっぱりアレクは天才ね!!!」

 

 まだ1歳にも満たない俺が別の部屋に勝手に移動したり言葉を話せたりする理由がこれだ。

 ……。実際は赤子が喋り出す時期が分からなかったのでそれなら多少早くても良いから喋れると言うことをアピールしたら良いのではと思ったわけだ。

 幸い天性特典があるので多少天才チックなことをできる筈なのでそこら辺は考えなくても良かった。転生特典、最高。

 

「そうねえ〜、少しお父さんに話してみましょうか!」

 

「やった〜」

 

 やったっ!!!!(ガチ)これで暇を持て余すことなくしばらく過ごすことができそうだ…。

 

──あっ。

 

「…あら?」

 

 母さんがすんすんと鼻を鳴らす。

 

「アレク〜!うんち出来てえらいねえ」

 

 くっそ!!!だから赤ちゃんは嫌なんだよ!!!!

 

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

 

 あれから4年と少し。俺はもう5歳になっていた。

 

 あれからは本を買ってもらったり、魔法書を買ってもらったりしてこの年まで時間を潰していた。

 

 ………………。クークックックックックッ──

 

 ───クーはっはっっはっはっはっはッッッッ─うぉ”ゲッホゴッホ……。………。ふぅ…調子に乗りすぎた…。いやあ、ようやく離乳食やらトイレやら全てが済んで全てのことが1人でさせてもらえるようになった…。本当に、長かったよ…。

 

 それを期に…と言うわけでもないが母さんに日記をもらいまし。紙は平民には少しお高いし母さんに大事に使うように言われたのでので大事に使っていこう。

 

──と言うことでこれからの方針を日記を無駄遣いしながら考えていこう。どうせ日本語で書くからね!誰が見てもノートを無駄遣いしてるとも思わないでしょ!!!(浅はか)

 

─カキカキ…。

 

 デキタァ!!!(クソデカボイス)

 

 うーーーん。魔法騎士を目指すと言う斬新ながら完璧な計画。前世で読んだラノベとかではみんなスローライフとかいってたんだけどね…俺は健全に働いて金持ちになりたいんだよ(負け惜しみ)。前世の不幸をかき消すくらいの幸せを絶対に掴むんだ!!!

 

 俺は前世はブラック企業に就職してしまって体がズタボロになるまで扱かれた。毎日上司に怒鳴られ週休1日残業は当たり前。ひどい時にはなけなしの休みの日に会社に呼び出されることも当たり前だった。有給?取れるわけ無いでしょ?(ピキピキ)

 

 前世では自己主張のかけらもなくただ流されるように生きていた。今世こそは、俺は今世こそは幸せになって寿命で死ぬんだ。その為にも転生でもらったチートを最大限使って幸せに生きるんだ…!

 

「アレク?いつまで起きているつもり…」

 

「ヒエッ…寝ます…」

 

 いつの間にか背後に立っていた母さんの地獄から這い出てきたような声に俺の声はひっくり返る。

 

 俺は恐ろしい顔をしているであろう母さんと顔を合わせることなくベットに潜り込んだ。おやすみ。

 

 

 

 朝起きたら日記が無くなってた…。どうやら没収されたようだ。くっそ…。過保護すぎるだろ…ちょっとくらい寝るの遅くなったくらいでそこまでするか?普通。

 

 まあこんなことをぐちぐちいっていても仕方ない。とりあえず今日のノルマやりますか…。

 

 俺は床にあぐらをかいて座る。そして瞼を閉じて自身の体の中にある魔力に集中する。

 すると、体の中に少し暖かいものが心臓を中心にしてぼやぼやと何かあるのがわかる。

 

 俺はそれ─魔力をこねるようにしたり、ぐるぐる混ぜるようにしたり、形を変えてみたり、密度を変えてみたりさまざまな形や大きさを作り出せるように練習する。

 麺職人が麺を打つときに腰を使ったりしてコツを掴むように、俺は魔力の扱い方を試行錯誤して覚えていく。

 

 魔導書を読んでみてわかったが魔力は人それぞれ適した型というものがあり、生まれた瞬間からその形は決まる。器が小さければ魔力は少なくなり、逆に大きければ魔力は多くなる。

 無理に大きくしたりすると魔力の器は壊れ、それは身体機能の低下として体に現れる。

 

 まあ要するに魔力は生まれた時に決まる才能ということだ。まあ一つ例外もあるが…。

 

 俺は運が良かったのか、親からの遺伝か、転生特典かは知らないが(感覚的なものだが)かなり大きな魔力器を持っていた。

 

 しかし、魔力を動かすことは才能ではどうにもならない努力のみで磨き上げるものだ。なので俺はこうして毎日魔力操作の練習を欠かさずに行っている。

 

 まあこれ自体は苦じゃないし、少しずつ成長していくのはなかなかに楽しい。

 

 しかし…。

 

──ん””〜ん”ん”ん”んんンン↑あ”あ”あああ↓

 

 魔力操作を打ち切った俺はその場にばたりと寝転がる。顔から血の気が引いていき、背中から這い上がっているような寒気に体を震わせる。息はゼェ、ゼェと上がっており、かなり…いや、めちゃくちゃしんどい。

 

 たまに魔力操作に夢中になると魔力切れになることに気づかずにぶっ倒れる。魔力欠乏というのだがこれがものすごくしんどい。どこくらいかというとインフルエンザが一番猛威を振るうときくらいしんどい。しんどすぎて眠れないやつ。

 

 30分くらいすると魔力欠乏はなくなりいつも通り動けるようになる。外を見るとあたり一体は朱色に染まり始めていた。

 

 どうやらかなりやりこんでしまったらしい。魔力操作は精密になればなるほど魔力の抵抗は少なくなる。例えるなら魔力の抵抗が大きいと物体を押したときには地面との間の摩擦によってエネルギーの喪失率は大きくなるが、地面との間に抵抗がない…つまり魔力操作が精密だと魔力のロスは小さくなるのだ。うん。我ながら惚れ惚れするほどのわかりやすい説明だな。

 

 そんな感じで最初は10分くらいで魔力切れになったのを今日まで頑張って昼から夕方まで続けられるようにしたというわけだ。

 

「アレク〜ご飯よ〜」

 

「はーい」

 

 そう母さんに呼ばれて俺は立ち上がる。母さんの料理はうまい。平民と言うことで素材自体は平凡なものだが料理人(母さん)の腕が良い。

 

「いただきまーす」

 

「いただきます」

 

 あ、ちなみに父さんは帰ってくるのが遅い。どうやら働いているところの責任者をしているらしくそれの影響で色々あるらしい。だからか俺が起きている間で会えることがない。

 

──こんなうまい料理を出来立てで食べれないのは可哀想だ。

 

「ごちそうさまでした〜」

 

「ごちそうさまでした」

 

 あ、この食前と食後の挨拶はあの勇者が言っていた言葉らしい。やっぱ勇者って召喚者だろ。

 そう思う理由は食品にある。まずはパヨネーズ。うん、マヨネーズ。次にソーユ。うん醤油。チュウノウ。うん中濃。なんでこれだけそのまま?

 

 などなど地球で見られた調味料が多数この世界には存在する。魔道具なども冷蔵庫っぽいのとかコンロみたいなのとかそんなのがいっぱいある。

 

「おやすみ〜」

 

「おやすみアレク」

 

 おやすみのハグをしないと悲しそうな顔をする母さんのために渋々ハグをする。興奮はしない(迫真)。

 

…本当だよ?

 

 

 

 

 はいどうも〜。今日はね!街の図書館に来ています!(新人ようつばー風)入るには入館料がいるんだけど子供は無料!最高か?お昼までには帰ってきなさいって母さんに言われているんで早速調べ物をしていく!(気まぐれ料理人風)

 

「ねえねえ、お姉さん」

 

「なあに?坊や」

 

 誰が坊ややねんしばくぞババア(情緒)

 

「今の貴族様の人が書いてる御本ある?」

 

「あるわよ。確かあの緑のエリアのところにあったわ。わからないならついていきましょうか?」

 

「ううん。大丈夫。ありがと〜」

 

「はーい」

 

 ふぅ…。ガキを演じるのも楽じゃねえぜ(豹変)。今日のミッションは貴族の人数、所在、などの確認だ。魔法騎士としてどこに使えるかを考える必要もあるからなあ。もちろん街の騎士と言う手もあるがやっぱり貴族様の方が羽振り良さそうだよな。

 

 ちなみに図書館は子供でも簡単に扱えるようにエリアごとに色付けされている。緑のエリアは貴族・歴史が主に扱われているところだ。

 

 ………はい。どうやら調べた限りだと、貴族の種類は地位が高い順から、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵と王族合わせての7つがある。そして貴族の数は公爵が4、侯爵が8、伯爵が16って感じで2進数方式で増えていく。ただ一つ例外として騎士爵は伯爵以上の貴族が好きに決めることができる。まあ数は決められているが。まあ割とよく見るやつだ。

 

 今現状この世界のことが何もわからない状態だ。チートがあるとは言え、ある程度の基礎的な知識をつけておくことに損はないだろう。明日から度々ここに通うとしよう。

 

 ……そうするとやることがなかなか増えるな?子供の時から過労死に突っ走ってなんか色々本末転倒な気がするが……いや!将来的に楽な仕事に就くためだ!!!今努力を惜しんでどうにかなるものではない!!

 

 俺は改めて気を引き締め、まずは母さんに怒られないために帰るための準備を始めた。

 

 

 

 

 

………………………………………………………もう、…もう………。

 

 ……。

 

 あ”あ”あ”あ”あ” あ”あ”あ”あ”あ” あ”あ”あ”あ”あ”もう我慢できねえええええ!

 

 あれく は ふんど した かのじゃちぼうぎゃく の えいせいかんきょう を うちたおさんと!!!!

 

 今まではこういうもんだって我慢してきたけどやっぱり無理!だってシャワーどころか水浴びだし、風呂なんてもっての外だ!トイレは流れないし、拭くものに至っては藁!オラこんな田舎嫌だ!

 いや、俺は一応魔法は使えるので体を清潔にする事くらいはできる。だけれど、あの湯船に疲れた体を入れるあの快感が!忘れられない!!!

 

 俺は一晩中考えた。この衛生環境をどうするべきか…。俺は疲れた頭の中で朧げに一つの極解へ辿り着いた。

 

──そうだ、逆玉すればいいんじゃね?

 

 そう考えた瞬間俺の中で何かがすり抜けたように、どこかスッキリした感覚に陥った。

 俺はすぐにメリットデメリットの計算を始めた。

 

貴族になるメリット。

 

・衛生環境改善。

・学と美しさを持った嫁。

・公務員(国に所属していると言う面で)

・広い家。

・権力。

 

 Oh… ビューティフォー….桃源郷はここにあったか…(違う)

 

貴族になるデメリット。

 

・上下関係(平民からだし関係なし!)

・王国への収集(旅行と考えたら安い)

・貴族としても義務(ノブレスオブリージュ)

・業務(仕事)

 

 ……俺、逆玉する!!!!!

 

 

 

 ……、側から見れば今のアレクの考えは完全にクズの思考。しかし、前世でブラック企業に精神をズタボロにされ、挙句に一度死を体験してから違う世界に生き返った。そんな過大なストレスを抱えながら人は他人を気にすることができるだろうか?

 アレクは今、自分の幸せ以外のことを気にする余裕を、持ち合わせていない。

 

 ◾️◾️◾️──アレクは『幸せになりたい』ただそれだけの為に生きているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公に釣り合うヒロインってどんなのだろ?

主人公のヒロイン。白髪紅眼(アルビノ)は確定。

  • 2度目の人生(逆行)
  • 普通の子
  • 前世の記憶有り(ゲームの世界的な)
  • 乙女ゲーのヒロイン
  • 悪役令嬢
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