立花響=ゴースト・スパイダー   作:雷都

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 ついにあの人が響に接触します!

 果たして響は身バレを回避出来るのか!?

 ヒドラ経由で裏世界に知れ渡ってしまうのか!?

 どうぞご覧ください。


4.諦めたくない

 

 ここに向けて核ミサイルが発射された!!??

 

 マズイ・・・!まだこの街には生存者はたくさんいる。それに、着弾地点をゲート付近と考えると、ゲートが開いた時にいち早く逃げ出せた人でも危ない。

 

 

 

 

 

 どうしてこんな判断をしたのか分からない訳じゃない。状況は正直、最悪と言っていい。私も、他の戦っているヒーロー達も限界が近いからだ。

 

 どんなヒーローにも限界はあって、それは、もちろん私も例外じゃない。

 

 私の体力だって、普通の人よりもついているつもりだけど、無限に戦い続けられるほどじゃない。私の使っている、糸を射出する装置『ウェブシューター』も、無限に糸が出てくる魔法の装置じゃない。だから、カートリッジの中身が尽きたら、新しいものを装填しないといけない。

 

 実際はどうか分からないけど、アイアンマンだって無限にエネルギーを使える訳でも無いだろうし、弾薬には限りがあるはず。

 

 それに対し、相手。

 一体一体の脅威は低いけど、殺傷能力は十分に高い。そして純粋に数が多い。第一陣の分さえ、未だ倒しきれないのに、今も絶えず増援が来ている。

 

 こちらはジリ貧で、消耗戦を強いられているのに、相手の軍勢は、未だ尽きる気配は無い。

 

 あのゲートを閉じて、増援を防がないと・・・私たちに勝機は無い。

 

 世界規模で考えたとき、この街の人達の優先順位は圧倒的に下だ。勝機の無い戦いの決着を数人に任せるより、それを時間稼ぎにして、まとめて吹き飛ばすのはむしろ英断だ。それは分かってる。でも・・・それでも・・・・・

 

 

 

 

 

 諦めたくなんて・・・・・・・・・ないッ!!

 

 

 

 

 

 例え、無意味な足掻きに終わっても・・・

 

 誰も救えなかったとしても・・・

 

 責任を・・・人を救うことを・・・

 

 

 

 

 

 生かすことを、諦めたくない!!

 

 

 

 

 

 何でもいい・・・考えろ・・・何か、救う方法を・・・!?

 

 S.H.I.E.L.D.の通信?何か状況に変化があったのかな?えっと、・・・!ゲートを閉じる!?

 

 方法が分かったの!?流石は先輩ヒーローだ。よし、これで増援は無くなる!・・・あ、でもミサイルはどうしたら・・・

 

 ?この声、テレビか何かで聞いたような?ッ!!トニー・スタークさん!アイアンマンか!!でも、ゲートを閉じるのを待って欲しいってどういうことだろう?

 

・・・・なるほど。スタークさんは、ミサイルの軌道を変えて、ゲートの中に放り込むつもりらしい。だから、ゲートを閉じるのを待って欲しいのだとか。

 

 

 

 

 

 すごいな・・・スタークさんは。ミサイルの軌道を無理矢理変えられる程の出力を出せるスーツを、一人で作れることもすごい。でも、そんな危険な任務を、自分から進んでやるなんて。この場でスタークさん以外に適任者がいないことは、関係あるかも知れない。

 

 でも、もし仮に、私が同じ立場だったとしても、私はそんなことを言い出せないかも知れない。

 

 ゲートの先は完全に未知数だ。それこそ、人間にとって有害な物質で満たされているかも知れないし、ゲートのすぐ先で敵が待ち構えているかも知れない。そんなもしもを、アイアンマン程のヒーローが想定していない筈が無い。言ってしまえば自殺行為だ。

 

 それでも、スタークさんは・・・と考えていたら不意に、さっきまでS.H.I.E.L.D.の通信を流していた端末から、

 

 

 

 

 

『あ~、聞こえてるかい?新人ヒーロー君?』

 

「え?」

 

『よし聞こえてるみたいだな。僕程の有名人であれば説明は不要だろうけど・・・僕はトニー・スターク。アイアンマンだ。』

 

「!?」

 

 え!?何で!?どうして!?逆探知されないように、いくつもパソコンを通してハッキングしたのに!あの戦闘の最中にそんなこともやってたの!?私のハッキングだって、余裕のある時にやったからできたのであって、戦闘中は流石に無理だよ!?

 

『君、さっきの通信も聞いていたんだろう?だったら、僕がこれからすることも知っているね?』

 

「は、はい!ミサイルの軌道を変えて、ゲートの中に入れるって『よし、なら話は早い。』

 

 さ、最後まで言わせて貰えない・・・別にいいけど!

 

『時間が無いから簡潔に言おう。僕のスーツのエネルギーは残り僅かだ。ミサイルをゲートの中に入れることは出来るが、そこから帰還するには心許ない。』

 

『そこで君には、ゲートから落下した私の回収を頼みたい。君がいつもやっている人助けさ。慣れたものだろう?それじゃあ、よろしく頼むよ。ゴースト・スパイダー。』

 

「え!?あ、あのちょっと!?・・・切れてる・・・。」

 

 何というか・・・嵐みたいな人だったな・・・。

 

 

 

 

 

 あれから数分経ちました、立花響です!今私は、ゲート付近のビルの屋上に移動している。目的はもちろん、落ちてくるスタークさんを救助する事。

 

 スタークさんがゲートに突入してからしばらくして、今まで相手にしていたチタウリ達が、バタバタと倒れていくのが見えた。作戦自体は成功したんだろう。ということは・・・

 

「(きっとそろそろ出てくるはず・・・・・!)来た!!」

 

 ゲートから落ちてくるスタークさんを発見! 

 

 私は横目に消滅したゲートを見つつ、スタークさんに向けて糸を発射。それと同時に私もビルの屋上からジャンプ。空中で糸を引いて、スタークさんを回収する。

 

 無事にキャッチしたら、近くのビルの壁に糸を発射し、思いっきり引いて壁に着地!あれ?着壁?まあとりあえず任務完了!後はスタークさんを地面に下ろして撤退!

 

 学校の友達の一人が大のヒーロー好きだから、誰か一人だけでもサインはほしかった。けど、S.H.I.E.L.D.経由でヴィランに身バレするのは無理!皆さん、さよなら~!

 

 あ、逆探知された端末は処分しないと。時間もお金もかかったんだけどな・・・ああ、私のバイト代・・・。

 

 

 

 

 

 あんな出来事があってから数日。私は今日も、ニューヨークのビルの間をスイングで移動しています。この風を切る感覚が気持ちいいんだよね~。そういえば最初は、ターザンみたく叫んでたな~。

 

 え?何してるのか?・・・実は今日、連絡があったんだよね・・・・・・トニー・スタークさんから。

 

 つまりこれって、特定されたって事だよね?私が・・・立花響だって・・・・・

 

 

 

 

 

終わった・・・私の人生。

 




 正直トニー・スタークの口調、自信ありません・・・

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