この素晴らしい世界に雷帝を   作:レイファルクス

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第5話

 

 

邪神ウォルバクの下僕(しもべ)『アーネス』が立ち去った翌日、めぐみんはゆんゆんから貰った服とローブを身に纏い、手にはふにふら、どどんこから貰った杖、目にはあるえから貰った眼帯をし、更にはこめっこから貰った弁当(おにぎり)を持ち、肩にちょむすけを乗せて転送屋に来ていた。

 

 

「あんた遅いわよ、朝早くから待ってる身にもなってよ」

 

 

転送屋にはふにふら、どどんこ、あるえの三人が既に来ており、めぐみんを待っていた。

 

 

そしてアルカンレティア行きのテレポートがそろそろ発動する時間となり、めぐみんはアルカンレティアへとテレポートされた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「遂に着きました、アルカンレティア…」

 

 

「ようめぐみん、遅かったな」

 

 

「へぁっ!?」

 

 

めぐみんはアルカンレティアを見ながら感傷に浸っていると、後ろから声を掛けられ、変な声を上げてしまった。

 

 

「おいおい、大丈夫か?今変な声出たけど…」

 

 

「ってガッシュではないですか!?驚かさないでください!」

 

 

めぐみんの後ろから声を掛けたのはガッシュだった。

 

 

「なんでこんな所にいるのですか?」

 

 

「実は一昨日、両親に"アクセルに行きたい"って話したんだ。そうしたら『ならアクセルの支店をお前に授ける』って言われて…」

 

 

めぐみんがガッシュに何故アルカンレティアにいるのか質問すると、ガッシュは頬を掻きながら答えた。

 

 

「アクセルに支店があるのですか!?」

 

 

「ああ。アクセルの他にも王都や、アルカンレティア(此所)にも支店があるぞ。登録もしているからテレポートができるからな」

 

 

「……で…く…な…」

 

 

めぐみんは俯き、ボソボソと何かを言っていた。

 

 

「えっ?めぐみん、何か言った?」

 

 

「何で教えてくれなかったんですか!?知ってたらわざわざ転送屋に高いお金払わずに済んだかもしれないのに!」

 

 

ガッシュが聞き返すと、めぐみんは涙目になりながらガッシュに詰め寄った。

 

 

「言おうとしたさ、昨日の朝に。でも言おうとしたらちょうどあの悪魔が来たから言えず仕舞いで、その後もめぐみんはゆんゆん達と一緒だったから…」

 

 

「そ…それは……、すみませんでした…」

 

 

ガッシュの説明にめぐみんは素直に謝った。

 

 

「…お詫びと言っては何だが、飯と泊まる所は提供するぞ?」

 

 

「それはありがたいですが…、何か裏でも?」

 

 

「察しがいいな。しばらくは此所にいなくちゃいけないから、めぐみんには仕事を手伝ってもらいたいんだ」

 

 

ガッシュは生活に最低限必要な食事と寝床を提供する代わりに、仕事の手伝いをめぐみんにお願いした。

 

 

「…ガッシュには里の頃から世話になりっぱなしですね。仕事の件、手伝いましょう」

 

 

「ありがとう。じゃあ着いて来てくれ」

 

 

ガッシュはめぐみんと一緒にアルカンレティアの街を歩き始めた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ここだよ」

 

 

「随分と立派な建物ですね」

 

 

ガッシュに案内された三階建ての建物には『びりけん行商団・アルカンレティア支店』と書かれた看板が掲げられていた。

 

 

「皆さん、お疲れさまです」

 

 

「お邪魔します」

 

 

「おや"若"ではないですか、お疲れさまです。今日は支店長も来られているのですか?」

 

 

ガッシュ達が建物に入ると、事務所でデスクワークをしていた従業員の一人がガッシュ達に声を掛けた。

 

 

「"若"?」

 

 

「ここの支店長は母さんなんだ。それで俺が"若"って呼ばれているんだ。今日は母さんは来てないよ、だから今日からしばらくは俺が代理だ」

 

 

「そうでしたか。では"代理"、今日もよろしくお願いします」

 

 

ガッシュ達に声を掛けた従業員は頭を下げた後、デスクワークに戻った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

翌日…

 

 

「皆さん、おはようございます。今日も1日安全第一で業務に励んでください」

 

 

事務所の二階にある居住スペースで一夜を明かしたガッシュとめぐみんは、朝礼に参加した後、街を歩いていた。

 

 

「それじゃ、今回もよろしく頼むよ」

 

 

「分かりました、これからもご贔屓に」

 

 

ガッシュとめぐみんは店から出た。

 

 

「さて次は…」

 

 

「おや、これはこれはガッシュさんではないですか」

 

 

ガッシュが店から受け取った仕入れ表を確認していると、髭を生やした男性プリーストが声を掛けた。

 

 

「"ゼスタ"さん、おはようございます」

 

 

「ガッシュ、誰ですかこの人?知り合いのようですが…」

 

 

「この人はゼスタさんと言って、アクシズ教団の最高責任者だよ」

 

 

めぐみんがガッシュに質問すると、ガッシュはゼスタを紹介した。

 

 

「アクシズ教団最高責任者のゼスタと言います、以後お見知りおきを」

 

 

「我が名はめぐみん!紅魔族随一のアークウィザードにして爆裂魔法を操る者!」

 

 

ゼスタが自己紹介をすると、めぐみんは紅魔族特有の名乗りを上げた。

 

 

「ほほう…、では私も改めて…。我が名はゼスタ!アクシズ教団のアークプリーストにして最高責任者である者!いずれは最高司祭の椅子に座る男!」

 

 

ゼスタはめぐみんの名乗りを聞いた後、めぐみんに合わせる形でポーズを取りながら自己紹介をし直した。

 

 

「おお…!まさか我々の名乗りに応えてくれるとは…!」

 

 

「はっはっはっ、『郷に入っては郷に従え』が私の座右の銘…好きな言葉でしてな。こうやって相手に合わせると、警戒心がある程度和らぐのですよ」

 

 

「ところで、ゼスタさんは散歩ですか?」

 

 

「いえ、私は"彼女"の目的地を案内している所でして…」

 

 

ゼスタが数歩横にずれると、ゼスタの後ろからゆんゆんが姿を現した。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「なるほど…、そけっとさんに頼まれて…」

 

 

「うん、アルカンレティアに届けてって…」

 

 

ガッシュ達は歩きながらゆんゆんがアルカンレティアに来た理由を聞いていた。

 

 

「それでゆんゆん、その目的の場所とは?」

 

 

「警察署…なんだけど、めぐみんも来るの?」

 

 

「当然です。それに元々警察署に向かうつもりでしたから」

 

 

めぐみんは仕入れ表回収リストをゆんゆんに見せた。すると確かにリストの中には警察署の文字があった。

 

 

「皆さん、着きましたよ」

 

 

めぐみんとゆんゆんが話している間に、ゼスタが警察署に到着した事を告げていた。

 

 

「では早速入りましょうか」

 

 

ゼスタを筆頭にガッシュ達は警察署に入った。

 

 

「…すみません、少々よろしいでしょうか?」

 

 

「はい?…あら、ゼスタ様。何かご用で?」

 

 

「いえ私はただの付き添いなのですが、こちらの方々が仕入れ表の受け取りと何やら届け物があるそうで…」

 

 

ゼスタは受付の女性に声を掛け、要件を話した。

 

 

「どうも、『びりけん行商団』のガッシュです。本日は仕入れ表の受け取りに参りました。それと、里からこちらを…」

 

 

ガッシュはゆんゆんから預かった手紙を受付の女性に渡した。

 

 

「ありがとうございます。仕入れ表に関しましては今担当の者に確認をいたしますので、あちらに掛けてお待ち下さい」

 

 

受付の女性は待合室にある椅子を指差し、受付から離れた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「お待たせしました」

 

 

十数分後、ガッシュ達の元に先程の女性がやって来た。

 

 

「こちらが仕入れ表になります」

 

 

「…確かに。では記載されている物が在庫にあるか調べて、もしあれば納品致します」

 

 

「ありがとうございます。…それと、先程の手紙なのですが…」

 

 

受付の女性は何やらバツが悪そうな表情をした。

 

 

「…何かお困り事でも?」

 

 

「…実は手紙の内容なのですが、どうやらこのアルカンレティアに問題が起きると言う予言が書かれておりまして…」

 

 

「…ふむ、確かに昨日温泉宿から苦情が相次いでいる…と報告がありました。…もしや」

 

 

「はい、ゼスタ様が疑われておりまして…」

 

 

女性とゼスタは顔を付き合わせながら話をしていた。

 

 

「……分かりました、そういう事でしたら解決の為に幾らでも協力しましょう。ガッシュさん、申し訳ありませんが…」

 

 

ゼスタはガッシュを招き寄せ、耳打ちをする。

 

 

「……分かりました、後はこちらで」

 

 

「頼みましたぞ。」

 

 

ゼスタは一足先に警察署を去り、ガッシュはゼスタを見送った後、めぐみんとゆんゆんを連れて警察署から出ていった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ガッシュ、仕入れ表の回収を中断してまで一体何をするつもりですか?」

 

 

ガッシュ達は警察署を出た後、回収した仕入れ表を事務所に置き、残りの回収を事務員にお願いした後、早足で移動していた。

 

 

「ゼスタさんに頼まれたんだ、『今回の騒動の原因を究明してくれ』って。先ずは教会に行って苦情があった宿の情報を入手しよう!」

 

 

ガッシュはまず教会で苦情があった宿を教えてもらい、その宿に向かった。

 

 

「ここか…。すみません、『びりけん行商団』の者ですが、苦情があったと聞きまして」

 

 

「はい。それでしたらこちらに…」

 

 

ガッシュ達は宿の受付に訪問理由を伝えると、受付の人はガッシュ達を温泉に案内した。

 

 

「こちらです、温泉の蛇口を捻ると何故か"ところてんスライム"が溢れてくるんですよ」

 

 

「「"ところてんスライム"?」」

 

 

「"ところてんスライム"は食用のスライムから取れる寒天質の粉末を混ぜて作る飲料だ。…しかしなぜ温泉の蛇口からそんな物が…?」

 

 

「……蛇口から出るのであれば、供給元が怪しいのでは?」

 

 

ガッシュが原因を考えていると、めぐみんが怪しい箇所を口にした。

 

 

「可能性はあるな…、よし!供給元へ行こう!」

 

 

ガッシュはめぐみん達を連れて温泉の供給元へ向かう事にした。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ここが温泉の供給元、山から引いた源泉を街の温泉宿に循環させる給湯所だ。…っと、誰かいるな」

 

 

ガッシュ達が給湯所に到着すると、既に誰かが調べているところだった。

 

 

「…むっ?誰だお前達は?」

 

 

「我々は『びりけん行商団』の者です。アクシズ教団最高責任者であるゼスタさんから原因の調査を依頼されまして…」

 

 

「そうか、だが調査は無用だ。既に証拠品は回収している」

 

 

給湯所を調査していた騎士の一人が足元の袋を一瞥した。

 

 

「この袋の中身がところてんスライムの粉だったのですか?」

 

 

「ああ。昨夜ゼスタ殿がこの袋を施設内に持ち込む姿も目撃されている」

 

 

騎士は袋を担ぐと、その場を去り、ガッシュ達は状況を知らせる為に教会へ向かう事にしたのだった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ふむ…、給湯所にところてんスライムの粉が…」

 

 

「はい、ゼスタさんの姿も目撃されているそうで…」

 

 

ガッシュ達は教会に戻ると、ちょうど王国から検察官が来ており、教会の計らいにより聴取に同行させてもらえた。そしてゼスタと一緒に調べた事を報告していた。

 

 

「それでゼスタ殿、真偽は?」

 

 

「確かに私は給湯所に粉を入れました。…ですが私はそれがスライムの粉では無く"重曹"だと思っていたのですよ」

 

 

ゼスタが言うには、給湯所の清掃当番である『セシリー』と言う女性プリーストが昨日の朝から体調が悪く、彼女の当番をゼスタが代わりにしていたそうだ。

 

 

そして給湯所を掃除する為の重曹を探していた所、教会の給湯室の下の棚にあったところてんスライムの袋を重曹と勘違いし、中身を給湯所に入れたとの事だった。

 

 

「……魔道具に反応は無し。…どうやらゼスタ殿が仰っている事は本当のようですね」

 

 

「ガッシュ、あの検察官の側にあるベルはなんですか?」

 

 

「あれは『真偽の鐘』と言って、嘘を付くとベルが鳴る魔道具だよ」

 

 

めぐみんが魔道具の事をガッシュに質問すると、ガッシュは魔道具が何なのか説明した。

 

 

「私への嫌疑は晴れましたかな?」

 

 

「はい。ご協力ありがとうございました」

 

 

「いえいえ、我等もできる事がありましたら何でも協力致しますぞ」

 

 

検察官は頭を下げながら退室し、要件を終えたガッシュ達も教会を後にした。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「まさかゼスタさんが重曹と間違えてスライムの粉を入れたとは…」

 

 

「とんだ拍子抜けでしたね」

 

 

ガッシュ達は事務所までの道を歩いていると

 

 

「やっと見つけたわよ」

 

 

「「「っ!?!?!?」」」

 

 

目の前にアーネスが現れ、しかも正体を隠す気は無いのか、フードを外していた。

 

 

「この前は邪魔が入ったけど、今日はそうはいかない。…さあ、早くウォルバク様をこちらに引き渡しなさい」

 

 

「…悪いが、ちょむすけは渡さない。お前こそ、早々に立ち去ったらどうだ?」

 

 

「…いい度胸ね、なら痛い目に逢わせてやるわよ!『ファイヤーボール』!」

 

 

アーネスは炎の球をガッシュ達に投げつける。そして炎の球はガッシュ達の目の前で爆発した。

 

 

「…やれやれ。ガッシュさん達に頼み事があるので後を追いかけてみれば、こんな事になるとは…」

 

 

爆煙が晴れると、そこにはガッシュ達の前にゼスタがおり、ゼスタは『リフレクト』を使って炎の球を防いでいた。

 

 

「ゼスタさん!」

 

 

「…ガッシュさんは知っていますが、お二人は知らないようなので言っておきます。ここアルカンレティアでは『人的被害をもたらす騒ぎを起こさないのであれば、例え悪魔であっても滞在しても良い』と言う決まりがあります。…ですが貴女はその決まりをあろうことか私の目の前で破りました…」

 

 

「その罪…、万死に値します…!『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!』」

 

 

ゼスタはアーネスに最上級の退魔魔法を放つが、アーネスは間一髪の所で上空へ逃げ延びた。

 

 

「チィッ、またしても邪魔が…!覚えてらっしゃい!」

 

 

アーネスは捨て台詞を吐いた後、夕闇の空を飛んで行った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ゼスタさん、先程は助けてくださり、ありがとうございました」

 

 

「いえいえ、先程も言った通り頼み事があるので追いかけたまでですよ」

 

 

ガッシュとゼスタはお互いにお礼を言い合っていた。

 

 

「…ところでゼスタさん、頼み事と言うのは?」

 

 

「ええ、今回の温泉宿の苦情は間違えたとは言え私の責任です。なのでお詫びの品を全ての宿に送ろうと思いまして…」

 

 

ゼスタがガッシュ達を追い掛けた理由は、迷惑を掛けてしまった宿全てにお詫びの品を送る為だった。

 

 

「それは良い心がけですが、宿の数を見ても相当な数ですよ?」

 

 

「湯を管理するアクシズ教の失態は私の失態、ならば私が責任を負うのは当然でしょう?」

 

 

「……分かりました。明日宿全てを回り、事情を説明した後、手配しましょう」

 

 

「ありがとうございます。では私はこれで」

 

 

ゼスタは頭を下げた後、教会に戻って行った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

それからガッシュ達は残っていた仕入れ表の回収に回りながら苦情があった宿に事情を説明し、ゼスタからのお詫びの品を受け取る体制を取っていたが、殆んどの宿がお詫びを断った。と言うのも

 

 

「ゼスタ様は悪くないのに受け取る訳にはいきません」

 

 

と口を揃えて言っていた。それをゼスタに伝えると『それでは示しがつかん!何でもいいから欲しいものを言ってくれ!』と言われたので、それを伝えると、宿の者は渋々ではあるが欲しいものを仕入れ表に記入したのだった。

 

 

「……と、まあこんな感じです」

 

 

「ふむ…、もう少し高いものを要求されると思っていたんだが…」

 

 

「皆さんゼスタさんが悪い事をしでかしたとは、思っていないんですよ。慕われている証拠ですよ」

 

 

ゼスタは納得いかない表情をしていると、ガッシュが笑いながら宥めたのだった。

 

 

「それで、品物の方はいつ頃届けられそうですかな?」

 

 

「そうですね…、まず在庫と照らし合わせて、それからって所ですか」

 

 

「そうですか…。よろしくお願いしますぞ」

 

 

ガッシュはゼスタに頭を下げた後、教会を後にした。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「ただいま…」

 

 

「ガッシュ、お帰りなさいです」

 

 

「ガッシュ君、お帰り。はいお茶」

 

 

ガッシュが事務所に戻ると、書類整理をしていためぐみんが最初に声を掛け、ゆんゆんはガッシュにお茶が入ったカップを差し出した。

 

 

「ありがとう…」

 

 

「…で、どうでした?」

 

 

「まずは在庫との照らし合わせだから、しばらくはアルカンレティアに留まらないと」

 

 

「はあ…、また書類整理ですか…。こっちに来てから爆裂魔法を撃つ機会がありませんね」

 

 

めぐみんは爆裂魔法を撃てないと分かると、落ち込んでしまった。

 

 

「爆裂魔法は威力や範囲が広いからな、撃てるとしたらアルカンレティアの外だろうな」

 

 

ガッシュはお茶を飲み干すと、書類を持って立ち上がった。

 

 

「どちらへ?」

 

 

「倉庫。在庫に注文品がないか調べないとな」

 

 

ガッシュは行き先を告げると、そのまま事務所を出ていった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

それから3日、ガッシュ達は書類整理に追われながらゼスタのお詫び品を配って行った。倉庫に無かった物は里やアクセルで注目する事となり、この日はアクセルへ向かう事となった。

 

 

「今日までお世話になりました」

 

 

「ゼスタさんも、お体に気をつけて」

 

 

ゼスタはガッシュ達を見送りに来ており、ガッシュと話をしていた。

 

 

「…皆さんの今後の旅路の無事を祈り、女神アクアの祝福を。『ブレッシング』」

 

 

ゼスタはガッシュ達に幸運上昇の魔法を掛けた。

 

 

「ありがとうございます。…では」

 

 

ガッシュは馬車に乗り込み、アルカンレティアを去ったのだった。

 

 

 

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