桐谷遥には、目標としていて、きっかけとなり、
憧れている、アイドルがいた。
そう、アイという、伝説のアイドル。
遥自身は、幼少時の時に出会った時があり、面識もあった。
(アイさん…すごい…)
小さい頃の遥は、アイという伝説のアイドルの、虜になっていた。
そんな、アイという、カリスマ性溢れる、アイドルに憧れ、
遥自身が、アイドルになる、きっかけを与えてくれた、
存在でもある。
桃井愛莉と日野森雫も、また、アイに、魅了されるのだ。
今日は、遥は、ルビーと一緒に、
お出かけしていた。
いわば、買い物デートだった。
「ルビー、今日はよろしくね!」
「よろしく!遥ちゃん!
あーあ、お兄ちゃんと、真凛くんも、
一緒に行ったら、よかったのに~!
私ね、お兄ちゃんと、真凛くんのこと、大好きなんだ!」
「真凛くん?」
「えっと、同じ事務所に所属している、
後輩なの!いっつも、お兄ちゃんと行動しているんだ!」
「そうなんだ。共演できるといいな」
「うんっ!私も遥ちゃんと一緒に共演したいな~!」
「そのうちね」
「あっ!真凛くん!」
「えっ?」
「あっ」
「奇遇だね!お買い物?」
「あぁ、また、友達に頼まれてな」
「貴方が、星川真凛くん?」
「そうだけど?」
「初めまして、桐谷遥です。
共演する時は、よろしくね」
「よ、よろしくお願いします…」
「もーう!真凛くんは、女の子にデレデレなんだから!
昨日なんか、結婚式の撮影の時ね!」
「あー!言うなー!」
「雫と愛莉と杏、それに…こはねがいたよね?」
「私もいたんだよ!ほら!
記念写真!」
「うぅ…!」
ルビーは遥に、新郎姿の真凛。
そして、ウエディングドレス姿の、
愛莉、雫、杏、こはね、ルビーの、
写真を見せるのだった。
「モテモテだね?」
「ちげー!」
「真凛くんって、可愛い女の子に弱いんだよ~?
今ガチの時なんか…」
「それ以上言わないで!」
「今ガチ?私も、出演したことあったな、
愛莉も出演していたよ」
「そろそろ、買い物に行かないと…」
「一緒に行くよ?」
「まぁ…勝手にしたら?」
歩いている時だった。
「孤児院にいてな、買い物担当は、当番制なんだ。
俺はな、親とか、そーゆーの知らずに育っていてな…」
「そうだったんだ…」
「僕の母親は、あるライブをしていて、
それしか、覚えていなくてさ…
そして、会える訳の無い、母親を知りたくて…」
「それで、芸能界に?」
「僕の母さんは…アイ。
B小町の絶対的なセンターだったんだ」
「えっ?」
「…!」
ルビーと遥は、困惑するのだった。
特にルビーは、アクアと真凛。
三人は同じ母親の血を引いていることに、
衝撃を受けた。
遥も、驚きを隠せなかった。
自分の憧れていた、アイドルの息子が、
目の前にいることに!
「兄貴から、聞かされたんだ」
「じゃあ、真凛のお兄さんは…ひょっとして…」
「アクアだ」
「…」
「僕は、母親の存在を知りたい。
そして、母親が何者だったかを知りたいだけだ」
「…それだけで、芸能界に?」
「最初は、乗り気じゃなかったんだ。
でも、これは、やらないといけないことなんだ」
「えっ?」
「喋りすぎた。やっぱり、一人で買い物する」
と、真凛は、この場を立ち去るのだった。