ある日の事。
今日は星野ルビーとデートの日だった。
実の姉…との、デートだが、
ルビーが、僕が実の弟であることを知ったのは、
つい、最近の事だった。
「聞きたいことがあるけど」
「?」
「私とお兄ちゃん、それに、真凛くんとの関係」
「あぁ、同じ母親を持っていることですね」
「うん、前から思っていたの。
ひょっとして、同じ母親を持っているんじゃないかって」
「何となくそうは思っていた」
「つまり、生き別れってこと?」
「どっちから見てもだな」
「色々と聞きたいけど、
どうして、陽東に通わないの?」
「まさか、生き別れの兄と姉が、陽東にいるとは、
思わなくてさ、そんで、俺のライバルである、
彰人の通う、神山高校全日制に、俺も通う事になったって訳」
「どうして、芸能界に?」
「俺は自分の母親の顔も素性も知らない。
芸能界に関わっているっていう話を聞いて、
母親を知りたくて、この世界に入った」
「お兄ちゃんの事、どう思う?」
「頼れる先輩、兄貴と言ったところか」
「お母さん、そのアイについて、
どれくらい、知っている?」
「自分の実の母親、B小町のセンターと言われた、
伝説のアイドルと思っている位」
「舞って子、どんな子なの?」
「中学生で、僕と同じ孤児院に入っている子だ」
(形や環境は違えど、私やお兄ちゃんと同じく、
真凛くんも、孤児なんだ)
「真凛くんは、初めてのテレビ出演、どうだった?」
「緊張していた。むしろ、心臓がバクバクしていた」
「じゃあ、最後に、このお姉さまである、
星野ルビーとデートをして、嬉しい?」
「最高で最悪だ」
「どーゆーこと?」
「女の子には興味は無い」
「年頃なのに?」
「生憎、女子たちには、嫌われているのでね」
「舞ちゃんや、こはねちゃん、杏ちゃん、
それに、日野森さんや桃井さんに、チヤホヤされているのに?」
「それと、あれとは、別だ」
「それにしても、やっぱり、似ているよね~
私とお兄ちゃんと真凛くん!」
「そりゃ、同じ母親ですとも」
「あっ、ここのカフェで、お茶する?」
「杏の実家だな」
「白石杏ちゃんの家?」
「白石の父さんが経営しているカフェらしいぜ?」
「じゃあ、入ってみようよ!」
そこで、白石杏が出迎えてくれた。
「あっ!いらっしゃい!真凛くん!
それに…ルビーちゃん!?」
「こんにちは!」
「まさか…本物のアイドルが、
ウチに来店してくるなんて…!」
「声がデカいぞ」
「こう見えても、正体隠しているんで!」
「そ、そうだよね!アイドルだからね…!
あっ、席に案内するから!」
「はーい!」
「わかりました」
僕とルビーは、席に案内された。