伝説のアイドルの子   作:アッシュクフォルダー

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第十六話 悪夢と予知夢

星川真凛が眠りについている間、

また、不思議な少女に出会った。

 

これは、予知夢…!?

 

(やぁ、また会ったね)

 

「お前…!」

 

神様はきっと優しいよね。

真の意味で母を得られなかった二人と、

魂の無い子を導いてあげた。

もしかしたら、それ以上の意味があるのかもだけど?」

 

「どういうことだ!」

 

「お兄ちゃんが、知りたい事を知ってるよ?

昔ね、有名なアイドルが、

とある場所で、極秘出産して、

死んじゃった、お医者さんって、その子の担当医だったんだって。

お医者さんは長らく失踪してたんだけど、その音信不通になった日ってのが、

アイドルが子どもを産んだ日だったんだ。

病院の周りにさ、ずっと不審な男が居たらしいんだ。

当時、大学生位の男と、中学生位の男の子」

 

「何を言っているのか、全然、わからない、けど」

 

真凛は、思い出す。

その有名なアイドルが、誰なのかを、既に察していた。

 

星野アイだと。

 

「何を考えているの?

兄や姉の事?自分の事をすいてる子の事?

それとも、母親の事?

星野アイは、自分たちと同じように生まれ変わって、

どこかで幸せに暮らしてるって?

違うよ、星野アイの物語は、完全に確実に終わったの。

もう、二度と再形成されることはない。

もう、星野アイは何も思わないし、

何も考えない。二度と笑うこともない」

 

「だったら、何なんだ!」

 

と、思わず、声を荒げた。

 

「感情的になっても、落ち着いても、

何をしても、意味はないよ?星野アイの転生はない」

 

「…!?」

 

「でも、それは悪手だよ。

これは、君の考えの甘さが招いた明確な失敗だ。

君からしたら、嫌われてた方が楽だった筈なのに」

 

「何が言いたい」

 

「キミの兄と姉は、キミとは違って、

前世が存在する。そして、星の瞳がついている」

 

真凛は思った。

俺は兄のアクアと姉のルビーと違い、

瞳に星がついておらず、

さらには、金髪ではなく、俺だけ青髪である。

さらに言うと、俺は兄のアクアと同じ瞳の色だ。

 

「じゃあ、キミだけに教えちゃうね。

星野アクアは、雨宮ゴローの生まれ変わり、

星野ルビーは、天童寺さりなの生まれ変わり、

そして、星川真凛…いや、星野真凛は、

誰の生まれ変わりでもない」

 

「…!」

 

「キミに出来ることは、二つ。

彼と彼女、どちらの味方に付くか。

それで、キミが納得できる答えを導き出せれば、

キミは、確実に幸せになれるよ?」

 

「…言いたいことは、それだけ?」

 

その不思議な少女は、忘却の彼方へと消え去った。

 

一体、何なんだ!あの子は?

 

そして、フラッシュバックされる、

身に覚えのない、出来事の数々…これは一体…!?

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