星川真凛が眠りについている間、
また、不思議な少女に出会った。
これは、予知夢…!?
(やぁ、また会ったね)
「お前…!」
神様はきっと優しいよね。
真の意味で母を得られなかった二人と、
魂の無い子を導いてあげた。
もしかしたら、それ以上の意味があるのかもだけど?」
「どういうことだ!」
「お兄ちゃんが、知りたい事を知ってるよ?
昔ね、有名なアイドルが、
とある場所で、極秘出産して、
死んじゃった、お医者さんって、その子の担当医だったんだって。
お医者さんは長らく失踪してたんだけど、その音信不通になった日ってのが、
アイドルが子どもを産んだ日だったんだ。
病院の周りにさ、ずっと不審な男が居たらしいんだ。
当時、大学生位の男と、中学生位の男の子」
「何を言っているのか、全然、わからない、けど」
真凛は、思い出す。
その有名なアイドルが、誰なのかを、既に察していた。
星野アイだと。
「何を考えているの?
兄や姉の事?自分の事をすいてる子の事?
それとも、母親の事?
星野アイは、自分たちと同じように生まれ変わって、
どこかで幸せに暮らしてるって?
違うよ、星野アイの物語は、完全に確実に終わったの。
もう、二度と再形成されることはない。
もう、星野アイは何も思わないし、
何も考えない。二度と笑うこともない」
「だったら、何なんだ!」
と、思わず、声を荒げた。
「感情的になっても、落ち着いても、
何をしても、意味はないよ?星野アイの転生はない」
「…!?」
「でも、それは悪手だよ。
これは、君の考えの甘さが招いた明確な失敗だ。
君からしたら、嫌われてた方が楽だった筈なのに」
「何が言いたい」
「キミの兄と姉は、キミとは違って、
前世が存在する。そして、星の瞳がついている」
真凛は思った。
俺は兄のアクアと姉のルビーと違い、
瞳に星がついておらず、
さらには、金髪ではなく、俺だけ青髪である。
さらに言うと、俺は兄のアクアと同じ瞳の色だ。
「じゃあ、キミだけに教えちゃうね。
星野アクアは、雨宮ゴローの生まれ変わり、
星野ルビーは、天童寺さりなの生まれ変わり、
そして、星川真凛…いや、星野真凛は、
誰の生まれ変わりでもない」
「…!」
「キミに出来ることは、二つ。
彼と彼女、どちらの味方に付くか。
それで、キミが納得できる答えを導き出せれば、
キミは、確実に幸せになれるよ?」
「…言いたいことは、それだけ?」
その不思議な少女は、忘却の彼方へと消え去った。
一体、何なんだ!あの子は?
そして、フラッシュバックされる、
身に覚えのない、出来事の数々…これは一体…!?