伝説のアイドルの子   作:アッシュクフォルダー

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第二十四話 遥の憧れ

花里みのりは、桐谷遥にこんな質問を投げ掛ける。

 

「そう言えば、遥ちゃんは、

アイドルになった、きっかけは?」

 

「そうだね…B小町のアイの存在が大きいし、

実際、小さい時に出会ったことがある」

 

「あっ、あの、アイ様と!?

それに、小さい時の遥ちゃんは、あのアイ様と出会ったことがある!?

つまり、推し同士で、共演したことがある!?」

 

「アイのステージを、小さい時に見た時、

心を奪われたことがあったな」

 

「そうだよね!アイ様のステージって、

いつも、私の魂と心を、常に奪い続けているから、

何度、死んでいたとやら…尊死!」

 

遥は3歳の時から、芸能界に身を置いていた。

その時、アイは20歳だった。

 

遥は小さい時を回想する、アイとのたった一つの、思い出を。

 

「へぇ~この子が桐谷遥ちゃん!」

 

と、アイは、自分の子どもである、

アクアとルビーと重ねて、遥は才能と魅力を感じると、

アイは確信していた。

 

(この子は、アクアやルビーみたいに、

スターになれる素質が十分になる。

遥ちゃんが大きくなったら、一緒に共演したいな!)

 

アイは3歳の遥をナデナデしていた。

3歳の遥はニコッと笑った。

 

「カワイイ~!きゃわたん!」

 

と、アイが興奮して、遥の頬をスリスリした、

そして、あろうことか、遥の頬にアイがキスをする。

 

と、遥はアイとの唯一の共演のことを、みのりに話した。

 

「って、思い出があった」

 

「はははは、遥ちゃんとアイ様がキスで、

一緒に共演!?グフフ…!もう、アイ様と遥ちゃんの、

アイドルユニットだったら、歌もダンスも、

何億回聞いても、見ても、飽きないよ!」

 

「うん、だから、私はね、最初はB小町のアイに憧れて、

アイドルになった。そして、トップになるために、どんなことだってした。

嫌な事だって…辛い事だって、全て受け止めた」

 

「遥ちゃん…」

 

「アイドルの道は、険しいこと自体、みのりは、わかっているよね?」

 

「はい!心得ています!」

 

 

その夜。みのりは、妙な夢を見ていた。

 

みのりの前には、煌びやかなステージ、

そのステージの上には、桐谷遥と星野アイが、

一緒のステージに立っていた!

 

アイドルの頂点に立っている、二人のステージ、

アイ自体は、亡くなっているはずだが、

何故か、遥と一緒に、みのりの前で、歌って踊っていた。

 

すると、アイが、みのりに声を掛けた!

 

(キミが、遥ちゃんが言っていた、みのりちゃんかな?)

 

「ひゅぁっ!は、はいっ…!?って、アイ様…?」

 

「さぁ~アイのドッペルゲンガーかもしれないよ?」

 

「ドドドドド、ドッペルゲンガー!?

そっくりさん?それとも…?」

 

「もう、みのり。この人は、B小町のアイさんだよ?」

 

「ほほほほ、ホントにアイ様!?」

 

(うんっ!そーだよ?今日は遥ちゃんとわたしがね、

みのりちゃんの為に、ライブをしていたの!)

 

「わわわ、私なんかの為に!?」

 

(私は亡くなっているから、みのりちゃんと、

こうやって、出会うしか出来ないけど、

でも、また、きっと夢の中で、ライブが出来るからね!)

 

この時のアイは、モアモアジャンプのような衣装を着ていた。

そして、手と足に、妙に霧がかかっていた。

だが、顔はハッキリと、B小町のアイである。

 

「夢の中!?そうだったとしても、アイ様と遥ちゃんの、

ユニットは、日本…ううん、世界、いや、宇宙一!

うん!銀河に輝く、スーパートップアイドルだよ!」

 

(褒めて貰って、光栄、光栄)

 

と、アイが言いだす。

 

「うぅ…アイ様と遥ちゃんのユニットライブ!

眩しすぎて、溶けて、死んじゃいそう…グフフ…!」

 

と、みのりが目を覚めると、当たり前だが、みのりの部屋だった。

 

「あれっ…?まぁ、そうだよね。夢だもんね。

あーアイ様と遥ちゃんのライブ、また観たいな…」

 

(観れるかもね…?)

 

「…?今、声がしたような…でも、わたしの周りには、誰もいないはず…?」

 

(キミ以外、居たりして…?)

 

「だだだ、誰!?」

 

そこには、死んだはずの、アイが、みのりの目の前に!?

 

「夢じゃない!?」

 

(フッフッフッ、おはよう。みのりちゃん)

 

「おはようございます!って、アイ様!?

わたし、幽霊が見えるの!?幻覚!?」

 

(さぁ、どうかな~?)

 

「アイ様が…今、わたしの目の前にいる…!?」

 

みのり自体は、アイは、映像でしか観たことが無く、

もちろん、生前のアイが、みのりに出会ったことは無い。

 

だが、みのりの前に現れたのは、アイの幽霊だった。

どうも、みのりの夢が原因で、現世に現れたらしいが…?

 

言うからには、アイの魂は天国に昇ったはずだったが…

 

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