ルビーやアクアが出演する映画が、撮影を終えた時だった。
アクアと真凛は、それぞれの台本を読んでいた。
通りかかった、有馬かなが…
「どーしたの?ずいぶんと暗い顔だね~?」
「何だろう…変な夢にうなされたのか?僕は?」
「それで、暗い顔?」
「はい」
「あっ、笑顔になれる魔法のお菓子があるんだ!」
「は?」
「魔法?」
「えぇ、死ぬ程、おかしくなっちゃうお菓子なのよ!」
「大丈夫か?」
「確かこの辺に…あった!」
かなは、(寿司酢パウダー)と、(ポテトチップス)
を、用意して、寿司酢パウダーをポテトチップスにかけた。
「有馬といると、楽しくなるよ」
「ま、真凛は!どうなのよ!」
「ぼ、僕は別に…」
「楽しくないの?」
「そうじゃないけどね…」
「ありがとな」
「僕もだ」
と、アクアと真凛が事務所から出た。
「な、何よ…」
と、かなが困惑する。
かなは感じた。
(アクアは実の妹を溺愛して、キスまでする、
超キモヘンタイ色欲魔だし、
真凛に至っては、鈍感で性欲ゼロの野郎で、
女性に興味無さそうだし…
何で、兄と弟とで、こんなに違うの!?)
「アクアといるだけで、楽しいし…厄介だわ。恋って…」
後日、真凛は彰人と話をしていた。
「気持ちワリィな…そのアクアとルビーがキスとか…」
「あぁ、僕もビックリしたよ。
実の兄貴が妹にキスをするなんて…」
「そー言えば、前に言っていたよな。
真凛は、アクアとルビーの弟って」
「うん。芸能界に入ったのも、兄貴たちの影響だ」
「そっか。にしても、オメーの兄貴は、妹にべったりで、
妹自身もべったりで、フツーはありえねーぞ、
ここまで、ベタベタくっつく兄弟姉妹って、
存在しねーぞ?」
「あぁ、僕も衝撃だった。
そこまで、アクアとルビーが愛しているとはな…」
真凛は、アクアとルビーが、ラブラブになっている関係を見て、
(気持ち悪い)の一言だった。
孤児院、オガモの家にて。
「映画撮影、終わったの?」
「あぁ、舞。終わったさ」
「真凛は、どういう役で出るの?」
「チョイ役だ」
「そっかーやっぱり、アクアさんとルビーさん、
有名人だもんね」
「アクアはルビーの事が好きらしい」
「そうなの?」
「ついでに、かなさんやあかねさんの事も好きらしい」
「らしいって、アクアさんって、真凛と同じくらい、
カッコよくって、イケメンだと思うけどな~」
「舞、過小評価しすぎだ」
「そっかー」
「もう寝ろ。中学生は寝る時間だ」
「はーい!」
真凛も布団を敷いて寝た。
そして、真凛は夢の中で、見知らぬ男性と出会った。
(キミが星川真凛クンだね?)
(…!?)
その男性は、兄貴やルビーと同じく、
星状の瞳を宿っている、金髪の美青年。
彼は一体…!?
真凛は、夢の中の彼の存在で、またもや、うなされていた。