伝説のアイドルの子   作:アッシュクフォルダー

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第二十七話 夢から覚めた朝

星川真凛が目を覚ますと、朝の四時五十分と、時計の針が示していた。

 

(僕は…それに、あの人は一体…?

でも、この人、この男の人、何か疎外感を感じる。何でだろう…)

 

夢の中に出てきた、美男は金髪に、兄貴や姉貴のように、

瞳に星を宿していた。どこかで、ドス黒い感じがしていた。

 

彼は…それに、ツクヨミって女の子も、

初めて出会った時は夢の中でだったな…

 

その日は、ラジオの収録、パーソナリティとして、

桐谷遥と星川真凛が、招かれていた。

 

「今日はよろしくね。星川くん」

 

「うん。よろしくね。遥ちゃん」

 

向こうで、高田舞ちゃんと、

クラスメイトの、小岩井よつばちゃんが見学している。

ちなみに二人は初対面で、出会ってから、仲良くなっていた。

 

収録終了後。

 

「お疲れ様!真凛!」

 

「真凛!すごかったぞ!」

 

「そんなことないよ。よつばちゃん、舞ちゃん」

 

「あっ、星川くん、ちょっと話がある」

 

桐谷遥から、そう言われた。

 

「ひょっとして、告白とか~?」

 

「違うと思うな」

 

給湯室。そこにいるのは、僕と桐谷遥ちゃんだけだった。

 

「えっと…話って…」

 

「信じて貰えないと思うけど、私、B小町のアイの人格が、

体内に宿っていて…」

 

「えっ?」

 

すると、遥が目を閉じて、開いた。

遥の瞳に星状のマークが両目に付いていた。

 

遥の様子が、何かおかしいと感じた。

 

今、見た目は桐谷遥でも、中身はアイという状態だった。

 

「初めましてかな?久しぶりかな?

私はアイ。アクアにルビー、それに、マリンの実の母親です」

 

「やっぱり、そうだったのか…」

 

今まで夢で見てきた、あの妙な夢の数々。

これは、現実に起きた夢だったんだ!

 

「アクアとルビーを助けて欲しい」

 

「わかっています」

 

「それでね、芸能界のどこかにいる、誰かを助けて欲しい」

 

「だ、誰かって…」

 

「それは、きっといずれ出会うはず」

 

身体は桐谷遥さん。でも、心と中身がアイだから、

実際に話している相手は、実の母である、アイだ。

 

「わかりました」

 

真凛は、この場を後にした。

 

元の場所にやって来ると、よつばが…

 

「なーなー遥ちゃんに告白されたのか?」

 

「遥ちゃんにメロメロ?」

 

「これこれ、滅多なことを言うんじゃない。

それに舞もだ!」

 

「はーい」

 

それにしても、誰かを助けて欲しいって、ひょっとして、

今朝方、夢の中で出会った、あの見知らぬ美男の人か…?

 

にしても、アクアとルビーに似ているな…その人…

 

誰なんだ?

 

金髪、星状の瞳、整った顔立ち。

 

全て、俺の兄貴と姉貴にそっくりな人。

 

それに、苺プロダクションに入ってから、妙な夢ばかり見ている。

僕は…どうなっているんだ?

 

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