11月になり、真凛は相変わらず、奇妙な夢でうなされたいた。
(また、会えたね)
「アンタは…ツクヨミ!
それに…アンタは…!」
(真凛がずっと会いたがっていた人だよ?)
「何者だ!?」
(カミキヒカル。正真正銘、星川真凛の父親だよ?)
カミキヒカル。
それが、俺の探し求めていた、俺の父親にして、
芸能界で彼を探すのが、俺の使命だった。
ロッカーの奴も、薄々気が付いていて、
情報屋も言っていたが、コイツは…!ゴミ以下の存在で間違いはない!
「どうして、俺の夢がこんな悪夢にうなされる。
それに、アクアの内情も、心の声も聞こえつつある…!」
(それが、真凛。君の能力だよ?
君には前世が無い代わりに、アクアとルビーの内情を、
肌で感じ取り、内面や内情を微かながら、知ることが出来る、
そんな力があるんだよ?)
「俺にそんな力があったなんて…」
(真凛は、ボクを探すために、アクアとルビーを背中を追いかけて、
芸能界入りを果たした。違うかい?)
「…はい」
(なら、話は簡単さ。現実で会おう)
「おい!」
午前4時。孤児院、オガモの家にて。
(俺の父親は、カミキヒカル。
それも、ロッカーから聞いた話と情報で、
推測も含めてだが、間違いない。
俺と兄貴の復讐の相手だ!)
と、真凛の瞳はドス黒く、青から漆黒に染まっていた。
だが、瞳に星が宿っていないのは、転生が無いからか?
神山高校にて。
ロッカーからのメールで、アクアがオガモの家に来ているから、
学校から早く帰宅しろ。という、メッセージが届いた。
「兄貴」
「気が付いたようだな。真凛。
自分が俺とルビーの心の内情と内面が読めるって」
「夢の中は、本当だったんだ。
俺は母親の愛情をロクに受けず、育っていったが、
兄貴と姉貴は違う。確かに愛情を受けていた。
だが、そんな母親を殺した親父は、許せない。
本当は…こんなはずじゃなかったのかよ!」
「やるしかないんだ」
「…!」
「これは、フィクションじゃない。
15年前から続いている、復讐なんだよ」
と、アクアが落ち着いた口調で俺に語りかける。
「だからって…こんなことねぇだろ…」
と、真凛は涙を思わず流していた。
(これから、俺はどうしろって、言うんだよ…)
アクアは、真凛から立ち去ったが、
真凛は気が付いていた。
コイツ、何が何でも本気で、親父を…ヒトゴロシの親父を!
殺すつもりだ。
だが、俺はそれを止めるべきなのか?
止めない方が良いのか?
だが、止めても、止めなくても…
先の未来は、同じように見えてしまう…
真凛は、絶望の淵に立たされていた。
これから、どうしろって、言うのだ!?
と、言わんばかりには。