伝説のアイドルの子   作:アッシュクフォルダー

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第三十一話 迫る悪夢

11月になり、真凛は相変わらず、奇妙な夢でうなされたいた。

 

(また、会えたね)

 

「アンタは…ツクヨミ!

それに…アンタは…!」

 

(真凛がずっと会いたがっていた人だよ?)

 

「何者だ!?」

 

(カミキヒカル。正真正銘、星川真凛の父親だよ?)

 

カミキヒカル。

 

それが、俺の探し求めていた、俺の父親にして、

芸能界で彼を探すのが、俺の使命だった。

 

ロッカーの奴も、薄々気が付いていて、

情報屋も言っていたが、コイツは…!ゴミ以下の存在で間違いはない!

 

「どうして、俺の夢がこんな悪夢にうなされる。

それに、アクアの内情も、心の声も聞こえつつある…!」

 

(それが、真凛。君の能力だよ?

君には前世が無い代わりに、アクアとルビーの内情を、

肌で感じ取り、内面や内情を微かながら、知ることが出来る、

そんな力があるんだよ?)

 

「俺にそんな力があったなんて…」

 

(真凛は、ボクを探すために、アクアとルビーを背中を追いかけて、

芸能界入りを果たした。違うかい?)

 

「…はい」

 

(なら、話は簡単さ。現実で会おう)

 

「おい!」

 

午前4時。孤児院、オガモの家にて。

 

(俺の父親は、カミキヒカル。

それも、ロッカーから聞いた話と情報で、

推測も含めてだが、間違いない。

 

俺と兄貴の復讐の相手だ!)

 

と、真凛の瞳はドス黒く、青から漆黒に染まっていた。

 

だが、瞳に星が宿っていないのは、転生が無いからか?

 

 

神山高校にて。

ロッカーからのメールで、アクアがオガモの家に来ているから、

学校から早く帰宅しろ。という、メッセージが届いた。

 

「兄貴」

 

「気が付いたようだな。真凛。

自分が俺とルビーの心の内情と内面が読めるって」

 

「夢の中は、本当だったんだ。

俺は母親の愛情をロクに受けず、育っていったが、

兄貴と姉貴は違う。確かに愛情を受けていた。

 

だが、そんな母親を殺した親父は、許せない。

 

本当は…こんなはずじゃなかったのかよ!」

 

「やるしかないんだ」

 

「…!」

 

「これは、フィクションじゃない。

15年前から続いている、復讐なんだよ」

 

と、アクアが落ち着いた口調で俺に語りかける。

 

「だからって…こんなことねぇだろ…」

 

と、真凛は涙を思わず流していた。

 

(これから、俺はどうしろって、言うんだよ…)

 

アクアは、真凛から立ち去ったが、

真凛は気が付いていた。

 

コイツ、何が何でも本気で、親父を…ヒトゴロシの親父を!

 

殺すつもりだ。

 

だが、俺はそれを止めるべきなのか?

止めない方が良いのか?

 

だが、止めても、止めなくても…

先の未来は、同じように見えてしまう…

 

真凛は、絶望の淵に立たされていた。

これから、どうしろって、言うのだ!?

 

と、言わんばかりには。

 

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