星川真凛が芸能活動をして、数か月が経とうとしていた。
下積みから始まり、裏方仕事も、こなしていた。
何だったら、雑用まで、やっていた。
なかなか、日の目を見る事もなく、
何だったら、アクアとルビーに会う事すら、無理な状況だった。
学校では…彰人と話をしていた。
「なぁ、真凛。オメェ、芸能界に入ったらしいな」
「あぁ」
「歌はどうするつもりだ?」
「芸能界に入っても、俺は歌い続けるつもりだ」
「ま、それこそ、俺のライバルだな」
「あぁ」
「頑張れよ」
「あぁ」
「にしても、急に、なんで、芸能界に?」
「歌い続ける為だ。環境が変わっただけだ」
「そっか」
そんな、ある日だった。
星川真凛の初テレビ出演。それは…
「今からガチ恋…?」
困惑していたが、引き受けることになった。
出演者の中には、アクアとルビーの名前があった。
だが、いきなり、あーこー言うのも、ダメだ。
何をされるか、わからない。
芸能活動している高校生たちが、
週末にイベントを通じて交流を深める恋愛リアリティショー。
通称「今ガチ」。
初テレビ出演は、この番組に出演することだった。
アクアとルビーと、初めて生で会うべく、
出演するのだった。
「芸能界、これが…」
「何浮かれているの?新人?」
「星川真凛だ」
「有馬かな」
「10秒で泣く、天才子役」
「知っているみたいだね」
「はい」
「ふーん。キミ、何となくだけど、アクアと似ているわ」
「…どこがですか?」
「強いて言えば、顔立ちとか、髪型かな?」
「そうですか」
「でも、雰囲気は似ているけど、
アクアには、到底、及ばないね」
「そうですね」
「貴方が、星川真凛さん?」
「黒川あかね。エース的な子役だった女優」
「見た感じ、アクアくんに雰囲気似ているね」
「でも、アクアには、及ばなさそうね」
「…他の共演者との、挨拶にに行ってきます」
「性格は…ちょっと違う?」
「確かに」
共演者。
アクアとルビー。
さっき出会った、有馬かな、黒川あかね。
MEMちょ、鷲見ゆき、熊野ノブユキ、森本ケンゴ…
スペシャルゲストとして、早川ななみの、計10人。
今回は、男子4人と女子6人が、恋をする内容だが…
しかも、舞台は、プールだった!
つまり、プールデートらしい。
舞に、アクアとルビーのサインを、おねだりされているが…
どうしようか…?
向かった先は、都内のプールだった。
各共演者は、水着に着替え、どうするのかと、考えていた。
男性陣は、パーカーと海パンが支給され、
番組のプロデューサーと、ディレクターが、
そうしろと、言っていた。
そんな、状況で、こうして、撮影が始まった。