ある日の事だった。
久しぶりに、ストリートで歌を歌っていた。
「やるじゃねぇか、真凛。
芸能界に入っていたとはいえ、
むしろ、実力が上がってきている」
「歌を歌う機会…案外、あったからね…
あれっ?この子達は?」
「白石と小豆沢だ」
「初めましてかな?
学校で、見たことあるけど、
自己紹介とか、出会うのは初めてだね?
あたしは、白石杏!
こっちが、あたしの相棒で恋人の、こはね!」
「小豆沢こはねです…
宮益坂女子学園の高等部に通っています」
「星川真凛だ。彰人のクラスメイトです」
「よろしくね、星川くん」
「うん、よろしく」
「真凛って、芸能人だよ?だって、あの有名な、
アクアさんにルビーさんに出会っているんだよ?」
「数回しか、共演したこと無いけど、
でも、アクアとルビーは、僕にとっては先輩だからな…
舞にサインをおねだりされて、大変ですよ…」
「そうだったんだ…」
「あっ!真凛!」
「舞!」
「この子が、舞ちゃん?」
「うん、僕と同じ孤児院にいる、高野舞って言うんだ」
「初めまして!高野舞です!中学三年生!JCだよ~!」
「ねぇねぇ、舞ちゃん。
あたし達の歌、どうだった?」
「最高!とっても、よかった!」
「ありがと~!これからも、あたし達の歌、
聴きに行ってくれたら、嬉しいな!」
「うん!また、観に行くね!
あっ、でも、門限があるからな」
「それは、施設の人が夜遊び厳禁って言うからな」
「門限厳しいんだ…」
「でも、また、こうやって、観に行きたい!」
「そこは、どうにか、こうにか、って感じだな」
「真凛」
「どうした?青柳」
「芸能界に入って、何か変わったことはあったか?」
「心配しているの~?」
「いや、白石…その…気になっただけだ」
「仕事は少ないけど…
テレビや動画に、稀に出演するくらいだ」
「真凛は、立派な芸能人!」
「舞、茶化すなよ…
でも、この前の、モアモアジャンプの動画出演、
疲れたな…」
「この前の動画、面白かったよね!」
「うん、真凛くんって、物知りなんだね」
「アクアの方が、圧倒的に博識なだけだ」
「あっ、そろそろ、帰らないと!門限!」
「舞、わかった。それじゃあ、帰りますか」
オガモの家の、裏庭にて…
ロッカーと俺は、ある話をするのだった。
「アクアとルビー、それに、俺の父親が生きている?」
「芸能界に潜んでいるかもしれない」
「何だと?」
「憶測だが…情報屋によると、この男が怪しいんじゃないか?
と、言われている」
「この男の名は…?」
「わからない、情報屋すら、
アクアとルビー、それに、真凛の両親が何者かは、
わからないんだ…」
「そうか。父親は、まだ生きているのか…?」
疑問が深まる中、部屋に戻り、ベッドで寝た。