このすば勢 IN オーバーロード!   作:ナミカゼ鼠

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予約投稿一日ズレてた!!


あああああああああああああああ!!!!!


はい。という訳で毎日投稿出来ませんでした。
なので今日は20時にもう一話投稿します。


18.HANASIAI

 

 

Side カズマ

 

 

「────という感じで俺達はアクアの魔法でアンデッドを消滅させてようやく今に至るって訳なんですが………」

 

「な、なるほど……。こちら側でも大量のアンデッドが急に発生したのは確認していたがまさかそんな事態になっていたとはな……なんと言うかその………、大変だったんだな………」

「そうなんですよ!いきなり訳の分からない竜に追いかけられるわ、大量のアンデッドは発生するわ、それを見たほとんどの冒険者は逃げ出すわでめちゃくちゃ大変だったんですよ!」

 

出オチ的な雰囲気で巨大なハムスターが去っていった後。

俺たちはモモンを相手に同情的な声音で心配されながら情報交換を行っていた。

情報交換と言ってもそれぞれ簡単な自己紹介をし、これまでの出来事を掻い摘んで話した事ぐらいではあるが。

 

そんなこれまで墓地で起きた出来事をモモン相手に順に話しているうちに、どうやら自分でも結構鬱憤が溜まっていたらしく。

段々とヒートアップしていって最終的になんだかこれまでの愚痴を吐き出す感じになってしまったが。

 

何故だろう。目の前のモモンだがまるできちんとした社会人の大人と言う感じで非常に話しやすい。

普通、冒険者の大人と言うものは粗野で乱暴な物が多いので、相談とかしても真面目に取り合ってくれる方のが少ない。

 

仮に今回の件をアクセルの街の奴らに愚痴ってもどうせまたいつもの事かと流されるだろう。

逆に愚痴に関しては一緒に酒を飲みながら酔って騒いで吐き出せるのだが。

何と言うかそれとは全く違う感じがする。

やはりこれが出来た大人というものなのだろうか。

 

ちなみに今俺たちはモモンと共に冒険者ギルドに話しながら向かって歩いている。

というのも先程モモンから謎の圧力でHANASIAIを迫られたが、

 

「取り敢えずこんな所にずっと居るのもなんですし、冒険者ギルドの方に戻りません?多分、俺たちの仲間の一人が戻ってると思うんですけど………」

 

と、多分本当はもっと挙動不審だったと思うがそんな感じの言い回しで冒険者ギルドに戻ることを提案したのだ。

実際めぐみんも例のニニャ達のパーティーに連れられて冒険者ギルドに戻ってるとここに来る前に言ってたし間違いでは無い。

ただ本当は何時またさっきのように攻撃されるかも分からないからな。

今はもう敵感知に反応はないが用心に越したことはないないだろう。

 

そう言うとモモンは少し悩んだ様子だったが少し間を開けて頷くと、

 

「───そうだな、確かに見に迫った危険は感じられないがここで長話をするのにはあまり向いていないようだ……、幸い私の仲間もギルドに向かっているはずだし丁度いい。…………では戻りながらまず私の方で何があったのか話すとしよう」

 

そう言いながらモモンは俺たちに背を向け街へ歩きながら話し始めた。

どうやらモモンは今回、例のアクアが見た攫われたポーション屋に居た男の救助をその祖母から依頼という事で受けたらしい。

方法は何故か誤魔化していたが、どうにかして相手の居場所が墓地だということを知ったモモンは誰よりも先に墓地の奥へ進んで行ったようだ。

そして俺たちが墓地の門周辺で色々起きていた間、モモンはもう一人の仲間とハムスターで墓地アンデッドどもをバッサバッサと薙ぎ倒していったらしい。

 

そのまま墓地の奥へ奥へと進んで元凶である黒幕のリッチを倒してその孫を救い出した後…………、

 

「そうして戻ろうとした所でいきなり先程以上のアンデッドが墓地に溢れ出したのだ。危ないからその仲間に先にその孫を連れてギルドに戻って貰ったんだが………、先の黒幕は我々が倒したから今回また原因は別にあるとは思うが……?……アレはこの地に別の魔力が支配しているとは言っていたが………」

 

びくっ!

そうモモンが顎に指を当て不可解そうに言いブツブツと思考に没頭する中で、そのモモンから一歩後ろの見えない場所に居た俺は怯えたように反応する。

 

………モモンが言っている別の原因とはどう考えても俺たちを此処に連れてきた例の魔道具の事だろう。

あの魔道具が変な光を発したあとあのアンデッドの大軍と骨の竜が生まれたようだし。

………もしかして此処に来る前に言っていた例の試練とは今回のことだろうか。

だとするともうモモンが黒幕を倒して解決したのに未だ戻れる気配は無いんだが。

 

…………というか、話している最中に気がついたんだがあのぶん投げたはずの魔道具がいつの間にか俺の鞄の中に入っていた。

たしかアンデッド達の群れの中に埋もれて所在がわからなくなっていたのだがいつの間に戻ってきたのか。

確かに元の世界に帰るためには多分この魔道具が必要だと思うんだが、さっきの惨状を知ると恐怖でしかない。

置いてても捨てても手持ちに戻ってくるとか呪われた装備だろこれ。しかもトラップ付きの。

 

……………話が逸れたが俺たちがこの墓地で何が起きたのか話したあと、モモンは俺たちの事について頻繁に聞いてきた。

 

具体的には、

 

「先程とんでもない魔力の篭った浄化魔法が使われたがあれは何なのか」

とか、

「実は仲間が先程、爆裂《エクスプロージョン》を見た事を伝言《メッセージ》で聞いたのだが第八位階魔法以上のものだったというのだが本当か」

 

と、言っている単語の意味が分からない事もあったが、さっきのアクアの浄化魔法だったり、めぐみんの爆裂魔法についてだとか質問してきた。

 

なんでアクアやめぐみんの魔法について知りたがっているのか疑問にも思ったが………まあ、あの大魔法だ。

知らない奴からすると確かに気になりもする。

 

どうやらこの異世界ではステータスカードといものは無く、剣の腕を身につけるにも魔法を使うにも一からキチンと学ばなくてはいけないらしい。

今思うとあっちの世界ってめちゃくちゃ手軽だったんだな。

こっちの世界の人達からからしたらふざけるなとでも言われそうだが。

その為俺たちが使っているスキルや魔法とは全く違う法則で存在しているので、モモンにとってはそれが珍しいのだろう。

そう納得した俺は深く考えずその質問に対してモモンに、

 

「えーと、それはですね。俺たち実は………」

 

「あーっ!!」

 

別の世界から来たんですよ、と言いかけた所で突如アクアの大きな声に遮られる。

そして先程まで何か考えるような顔をしていたアクアがつっかえの取れた晴れ晴れしい顔をして、

 

「そう言えばあんたポーション屋の前に居た奴じゃない!どっかで見かけたと思ったのよね。カズマから聞いたんだけど私が蘇生した子達はちゃんと無事でいるようだし一応お礼を言っとくわ、ありがとね!」

 

そう言っていきなりモモンに急に喋りかけるアクア。

つい先程から黙っていたのはその為だったのか。

ってきり急に現れた謎の存在に警戒しているのだと思っていたが。というか話を聞いてる最中に気づきそうなものだが。

 

そんなアクアとは反対にダクネスの方はちゃんと警戒しているのか。何時モモンがおかしな動きをしても良いように後ろの方で静かに見張っている。

 

おいそこ、空気とか言うんじゃない。

 

…………というか今さっきは失念していたがいきなり出会ったヤツらに実は俺ら違う世界から来たんですよ笑、とか言っても信じて貰えるわけが無い。

 

危なかった。アクアが遮ってくれなかったら頭おかしいのかコイツ、みたいな目で見られる事は間違いないだろう。

………しょうがない。モモンから何か聞かれても適当に誤魔化すことにしよう。

 

そうこう考えてるといきなりアクアに話しかけられらた事にモモンは面食らった状態だったが、感謝された事に気が付くと。

 

「いや、こちらこそお礼を言いたい。まだあの者たちとは短い付き合いだがそれでもいい関係を築けている。それをこんな直ぐに失ってしまうところであった。……それにその歳で蘇生魔法を使えるとはかなり高名な冒険者だと思うんだが………」

「あーら、そう?ふふん分かってるじゃない。これでもアクセルの街では多くの冒険者や街の人達までに宴会の女神と呼ばれてるのよ!」

「え、宴会の………?」

 

それは冒険者であることとは別の褒め言葉だと思うし、この世界にアクセルの街は無いんだが。

そんな事はお構いなしとばかりに機嫌の良くなったアクアが困惑しているモモンの背をバンバンと叩いて、

 

「あなた良い奴じゃない!なんだかとんでもないアンデッド臭がして近ずきたくないと思ったけど、話を聞く限り多くのアンデッドと黒幕のリッチを倒した事で臭いが体にこびりついちゃったのね!仕方がないからちゃんと宿に戻ったら体を洗うのひたたたた、いたっ、痛い!」

 

「おい馬鹿!お前助けて貰った恩人になんて事口走ってんだ!」

 

そんな調子に乗って失礼な事を言うアクアの頬を慌てて引っ張る。

なんでコイツは褒められると直ぐに調子に乗って巫山戯た事を抜かすのか!

そしてチラりと恐る恐るモモンの様子を伺うと、

 

「臭う!?……そ、そうか……臭うのかぁー」

 

そうモモン自分の体を見渡してガチでショックを受けた様子だったが。

さっきまでの威風堂々とした感じが無くなり、落ち込んでポツリというその姿はなんか覇気のなくなったサラリーマンの様だ。

あれだろうか。いきなりJKとかの若い年頃の娘に、もう一緒に洗濯しないでって言われる感じだろうか。

 

その様子を見た俺は慌ててアクアの頭を掴んで、

 

「すいませんモモンさん!コイツ頭がパーなんで失礼な事とか言っちゃうんですけど、どうか許してください!」

「ちょっとカズマ今私の事頭がパーって言った!?女神よ!これでも一応私女神なんですけど!?」

「黙れ!お前もうホント黙れ!いや、ホントすいません!!」

 

「女神……?い、いや、大丈夫だ。……………この人自分が宴会の女神だってことに凄い自信持ってるなー……」

 

自分のことを女神だというアクアにモモン困惑した様子で、何か後半ボソボソと言っていたが上手く聞き取れなかった。

するとその様子を見て警戒する気が失せたのか。

これまでずっと蚊帳の外で空気だったダクネスさんがモモンに近寄って慌てて話題を変える様に、

 

「そ、そう言えばモモン殿はレベル……確かこの地では等級と言うのだったか、それは一体どのくらいのものなのだ?今までの闘いぶりを聞くにそちらこそかなり高名な冒険者だと思うのだが………ああいや、答えたく無いのなら言わなくてもいいが」

 

そうだ確かに気になる。一体モモンはこの世界でどれくらいの強者なのだろうか。

あっちの世界ではベルディアぐらい簡単に屠れそうな気がするが。

 

なんせこれだけ強そうな冒険者だ。

冒険者ギルドのお姉さんが言っていた一番上のオリハルコンは分からないにしても、その次ぐらいは余裕で有り得るはずだ。

そう考えているといつの間にショックから立ち直り、モモンはまた余裕のある姿に戻っていた。

 

 

そして少し逡巡した様子だったが。

 

「───いや、別に構わない。………だがなんせつい最近この街を訪れて登録したものでな…………」

 

そう言って鎧の下からプレートをこちらに見えるように掌に乗せて取り出すモモン。

 

だが俺たちのそんな思いとは反対に。

ミスリルやアダマンタイトといった有名なものはなく。

三人でモモンの掌に乗ったプレートを見ると。

 

そこにはただただありふれた銅製の物しか無かった。

 

「まだ銅《カッパー》のプレートな物でね………勿論、本来の実力は更に上だとは確信しているが」

 

その掌を覗いて驚いている俺たちを前に、モモンは自信ありげににそう言うのだった。

 

 





読んで頂きありがとうございます。


感想もらってまだ返信できてませんが全部読みながら一人でニマニマしてます。


後もうちょいなんでそれまで突っ走りたいと思います。
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