お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ 原作にちょっと沿ったver 作:狂骨
その後、藍染達の謀反が確定された。
それは多くの死神達の心を抉り戦意を喪失させた。
だが、その程度で廃れるのでは護廷の名が泣く。皆は奮起し、来るべき決戦に向けて準備を進める決意をするのであった。
総隊長は各々の隊長、そして110年前に藍染による策略によって有罪判決を受け現世へと逃れた浦原喜助、夜一とコンタクトを取り、作戦会議を開いた。
それによって藍染の目的も明確となり、彼ら含めた破面の討伐作戦が計画される事となったのだ。
内容は転界結柱と呼ばれる地形そのものを移動させる大規模な柱で、彼の狙いである空座町を尸魂界で用意したレプリカとすり替え、迎撃するというものであった。
レプリカは浦原へ。そして残る柱の製作は、勿論だが技術開発局へと回り、浦原の作戦に乗る様な物の為にマユリは苦言を漏らすのであった。
「全く。なぜ私が浦原喜助と協力しなければならないのかネ」
「口はいいので手を動かしてください腐れ局長」
そう言い千弘は数百人単位で行う外壁の構成をたった一人で次々と進めていく。
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それからしばらく経過し、藍染達の侵攻に備える迎撃準備が整った日のことであった。
千弘はネムと共に瀞霊廷をぶらりぶらりと歩いていた。千弘の手には買ったばかりの商品で引き詰められた買い物袋があり、その中から夕飯の材料が顔を覗かせていた。
「そう言えば聞きましたか?現世で虚が現れた後、織姫っていう人が攫われた件」
「はい。副隊長会議にて松本副隊長から耳にしております」
千弘の問いにネムは頷く。藍染が裏切った日から現世にて、人間の姿をした虚『破面』の出現が幾度となく起こっており、それによって警備態勢を整えるべく日番谷率いる副隊長4名とルキアが現世へと向かわされていたのだ。
だが、その警備も虚しく、数日前の出現の時には井上織姫という人物が連れ去られてしまったのだ。
千弘はその織姫という人物とは面識はないために特に悲しむ様子は見せていない。
「あと、その織姫という方を探しに行くために虚圏へと向かわれた事も議題として挙げられました」
「えぇ!?本当に凄い人達ですね…確か、黒崎一護さんでしたよね!?」
「はい。あの時、瀞霊廷に侵入してきた旅禍の方々も同行したようです」
「驚かされますね…私なんてそんな怖い事出来ませんよ…」
「はぁ…そうですね」
千弘が引き気味に答えるも、ネムは少しため息をつきながらも頷いた。
すると 突然と技術開発局員と千弘専用の通信機に連絡が入った。
『おい、ネムに千弘、すぐに技術開発局に戻り支度をしろ。虚圏に行くヨ』
「「え?」」
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技術開発局に戻り、斬魄刀などの用意を終えた千弘はマユリへと尋ねた。
「局長!!どうして急に虚圏に!?」
「総隊長から頼まれたのダ。朽木白哉、更木剣八、卯ノ花烈を含めた数隊で虚圏へ赴けとね。あとあれを持ってきたまえ」
マユリは千弘へと説明しながら持っていく荷物について次々と指示を出していく。しかも見ればマユリはいつもより機嫌が良く、長い爪が施された指を不規則に動かしながら興奮していた。
「フフフフ…興味深いネ。破面…破面…破面…どのような構造をしているのか…解剖が楽しみだヨ」
「ふぅ…隊長達が来てくれるなら私も安心ですね…」
マユリが唆られている一方で千弘は安堵の息を吐きながら用意を終えた。
「では、行くとするヨ」
「はい…」
「オ〜!!」
その後、向かう寸前に同行する隊長達から妙な目線を向けられたのは言うまでもない。