お腹が空いたのでお金を稼ぎたいです。剣術極めた死神の無自覚ライフ 原作にちょっと沿ったver   作:狂骨

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最強は隊長と共に虚圏へ赴く。

 

『虚圏』それは虚が住まう世界である。だが、現在では藍染達によって制圧され彼らのアジトと化している。

 

 

そんな中で、攫われた井上織姫を救うべく、一護達一行は護廷隊の静止を振り切り虚圏へと乗り込んだのだ。

 

だが、やはり内部は複雑な構造をしており、幾つもの仕掛けや強敵との邂逅によって皆は離れ離れとなってしまい、それぞれ鉢合わせた虚と対戦する事態へと陥ってしまう。

 

その中でも、現代において、最後の滅却師となる石田雨竜と6番隊副隊長である阿部頼恋次は破面の中でも特に異様な雰囲気を出すザエルアポロに追い詰められていた。

 

「ガハァ…!!」

 

周囲に多くの瓦礫が散らばる中、その一つの上で蹲っていた石田は更に口元から吐血する。

 

 

「おやおや。もうお終いかな?」

 

そんな姿を嘲笑うかのように見下ろす影があった。

 

まるでドレスのような丈の長いローブに身を包み、更に背中からは無数の袋が連なった不気味な翼を生やす奇怪な姿。

 

彼こそがザエル・アポロである。彼の帰刃『邪淫妃(フォルニカラス)』という人形を作り出し、人形に与えたダメージが本人に反映されるという異質な力の前に石田は勿論だが、恋次でさえも抵抗することができず、追い詰められていたのだ。

 

「どうしたどうした?もっと抵抗してくれたまえよ。滅却師というのはこの程度なのかね?」

 

「ぐぅ…!!」

 

ザエルアポロの挑発に石田は額に筋を浮かび上がらせながらゆっくりと立ちあがろうとする。

 

「おい石田!無理すんな!」

 

恋次が止める声が聞こえてくるものの、滅却師としての誇りを人一倍持つ彼にとって、先程の発言は許し難いものであった。

 

何としてでもザエルアポロに一撃でも当てる為に石田は力を振り絞り立ち上がる。

 

 

 

 

その時であった。

 

 

「あ、破面いましたよ局長」

 

「「「!?」」」

その場に第三者の声が響き渡った。

 

突如として聞こえて来たその声に3人は驚くと、すぐさまその声が聞こえた方向へと目を向けると、目を大きく開かせる。

 

 

そこには 石田と会敵した十二番隊隊長である涅マユリと、彼の娘である副隊長のネムが立っていた。

 

だが、それだけではない。見ればネムの胸元には、抱えられている小柄な少年の影があったのだ。

その影は石田を見つけると驚きの声を上げる。

 

「あ!貴方は前の旅禍の滅却師!!久しぶりですね!」

 

「き…君は!!」

 

その姿を見た石田はかつて、瀞霊廷に侵入した時の事を思い出した。その少年に壁に叩きつけられ失神した事を___。

 

「な…なぜ君がここに…!?」

 

恐る恐る尋ねるとその少年はため息をつきながら答えた。

 

「いや何か局長について来いって言われたので」

 

「それだけでこんなとこに来たのか!?」

 

石田が呆れている一方で、ザエルアポロは突如として現れた侵入者に驚くこともなく目を向けた。

 

「誰だい?君は」

 

「ンフフフ私が誰か…?」

ザエルアポロの問いかけにマユリは黒化粧した顔で、金色の歯を剥き出しにする程の恐ろしい笑みを浮かべた。

 

 

「その質問に答える必要はな____」

 

「十二番隊隊長 涅マユリと此方が副隊長の涅ネムさん、それで私が雑用の園原千弘です。どうぞよろしく」

 

「貴様ァあああ!!!私のセリフを遮るとはどういう事かネぇえ!!??」

 

「ブハハハハ!!すいません!あまりにも面白すぎてつい邪魔したく……「私が誰か?その質問に答える必要はない…」…だ〜ハッハッハッハ!!!」

 

「笑うなぁああああ!!!!」

 

千弘にセリフを遮られたマユリは敵前であるにも関わらずキャラにもない怒号をあげるのであった。

 

 

 

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