ヒーロー名:リスペクター 作:リスペクター
___これはとある男がヒーローが当たり前にいる世界へと迷い込む話。
人という枠組みにある者でありながら、怪物であると考え。
天国への道を考えず、自身の地獄行きを謳い。
主人公ではないと、脇役を自称し。
悪意を抱えつつも、正義へと進み続けた。
そんな1人の物書きの話。
___初めて、ここが。この世界が僕のヒーローアカデミアの世界(以下ヒロアカ世界)だと理解したのはいつだったのかを答えよ。
そう聞かれれば、すぐその問いにこう答えるだろう。
___今から██年前の████年の5月6日18時。10歳の時。温泉旅行へと████県の████市に行った時だ。
無論、行っただけではすぐにここがヒロアカ世界とはわからなかっただろう。
なんせ幼い頃であるし、よく似た世界の知らぬ街故にここがそうであると言われなければ、気づくことなどない。
そもそも記憶もその時まで思い出してなかった。
故にきっかけがあった。
それも最悪にして最大のものが。
できれば思い出したくないがそのきっかけとやらを具体的に詳しく言おう。
俺はオール・フォー・ワンとの戦いに巻き込まれ、先代の志村奈々と出会ったのだ。
それも、妹弟と共に親の血を浴び、濡れた状態で。
…あぁ、こうして話していると考えてしまう。だが、一方で正直、それは叶わぬ無理な考えだとも思う。しかし。
もう少し早く、自身の個性とは何か?それに気がつけていれば。
あの時、妹と弟の願いを聞き入れてなかったら。
何か少しは変わったのだろうか?とは思う。
だが。無理だ。
過去は変えられない。
その良い例が俺なのだ。なんせ、例え兄弟喧嘩の、子供であるが故の暴言を今もトラウマとして、刻み続けているのだから。例え言われた本人がそれに対して何も覚えていなくとも、自身が刻みつけたその記憶は。その過去は。転生してもなお、消えて無くならなかったのだから。
…話がずれた。
とにかく、それを契機に俺は個性に目覚めてることに気がつき、この世界がなんなのかも知った。
最悪さ。望むことをできぬくらいには手遅れになった後でなんせ文字通り『怪物』になり得る存在になったんだからな。
『怪物』になれるならばもっと早くなりなかった。
けれどそれは叶わず仕舞いである。
不運であったと言えるのだろう。
しかし…ある意味では幸運であったとも言える。
…なんせ、この世界においては、使い方次第では文字通り、災害となり得る『個性』を手に入れたのだから。
その
脳内に見たことのある能力や物体…それらをイメージとして顕現化させる能力。
…最初、この
なんせ以下の条件を守れば、どんな能力や武器であろうと、出力できるのだ。
その条件とは
・イメージの対象とするものを20文字以上、話すか、文字にする。
・対象となるものは直近の記憶にはなく、だがしっかりと記憶にあり、尚且つ、イメージできるもののみ。
・上記をする際、少しでも誤った認識をしてはダメ。
・対象を出力する時、イメージを鮮明に強く持たなければならない。
・当たり前だがイメージできないものや全く知らないものは出力できない。
・代償があるものは必ず払わなければならない
・最近知ったものは出力できない。
・出力できる数は二つまで
というものだ。
…あぁ、そうだ。この条件だと前世で見た創作物の能力や物が使えるのだ。それもかなり強力なものを。
…なんせ、俺の記憶の中にあるのは、世界を滅ぼすことなど容易い力ばかりなのだ。
ざっと思いつくだけでもこれだけある。
故に俺は能力を封じ込めた。
だが、ここまでしても…どうしても使わなければならない時は出てくるという物だ。
例えば。
「___やぁ……助けてぇ…」
「GAHAHAHA!野郎ども、この街を潰して快楽の限りを潰すぞ!幸い、平和の象徴はアメリカに行って、ここにはこねぇ!」
目の前が悪党共の
しかも運悪く、ヒーロー達はいない。
「___ったく、こんなの、オレが見逃せるわけないじゃんか!!
んで、
オレの前で、人1人死なさせやしない___!!」
___これは『怪物』を自称する俺が誰の助けになろうとする物語だ。