本郷敦人が見事に先攻でロック戦術を果たし、会場が静まり返る中、我々は彼のデュエルに息を呑んでいた。
「まさか……本当にロックを決めるとは」
「ああ……現在でこそ手段は少なくないが、戦術としては相当地味だ。それにやっている相手からも嫌われるものだ。使用者も多くないが」
「これは通常、ビートダウンがメインのようだ。ロックはサブプランか、いつでも狙えるのか」
しかし、やはり彼のタクティクスは目を見張る。1ターンで多くのカードを回すのは、いまだ多くのデュエリストが出来る行為ではない。チャンピオンのストロング石島でさえ、手札のみで完結する戦略だったのが、彼のそれはデッキを手札と勘違いしているかの如くデッキのカードを使用している。
「さあ本郷敦人、君の実力、更に見せてもらおう」
ランサーズの実力の底上げにも役立ってもらおう。やる事はまだ山積みだ。
なんか変な事押し付けられる未来が見えたけど私は元気です。ロックをキメた後はちょっとテンションが変になるけど、テンションを元に戻す。講義はまだ終わっていない。
「さあ、後は制圧とワンキルだ。誰が何を受ける?」
「……私が制圧を受けるわ」
融合コースの光津真澄。彼女はもう少し本編でも活躍すると思っていた時期が俺にもありました。まあ活躍無い方が幸せなんだけどね。
「オーケー!時に光津真澄よ、君は先攻制圧への対応策は何だと思う?」
「策?そうね……さっきの冥王結界波もそうだけど、『原始生命態ニビル』や『灰流うらら』なんかはいい例なんじゃないかしら」
チョイスは中々典型的。しかしそれらをデッキに入れる奴はほぼいない。展開はほぼ素通しで攻撃されたら回避奇跡とふざけた事ばっかやってるデッキを信じろ!!
「ならば灰流うららを貸してやろう。初手に引けることを祈れ」
「さっきもだけど、これはあっても問題じゃないって事?」
「さてな。場合によっちゃあ一発入れられただけで終わっちまう事もあるから、そこはお祈りゲーだよ」
「……さっきのデュエルを見た後だと皮肉にしか感じないわね」
志島北斗が吐血したような音が聞こえたが気のせいだろう。見えてないから気のせいだって。
「さあ始めようか」
「そうね」
「「デュエル!!」」
本郷敦人
VS
光津真澄
LP4000
「先攻は俺だ。俺は永続魔法『煉獄の災天』を発動。そのまま効果も起動だ。手札の『インフェルニティ・コンジュラー』を墓地へ送り、デッキから悪魔族モンスター『インフェルニティ・デーモン』を墓地へ送る。更に永続魔法『インフェルニティ・ガン』を発動。手札の『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地へ送る。『インフェルニティ・ビートル』を召喚。リリースして効果発動。手札0の場合、デッキからこいつと同名モンスター2体を特殊召喚できる。2体を守備表示で特殊召喚。インフェルニティ・ガンの効果発動このカードを墓地へ送り、墓地の『インフェルニティ』モンスター、デーモンとネクロマンサーを特殊召喚する。デーモンの効果。手札0で特殊召喚された場合、デッキから『インフェルニティ』カードを手札に加える」
真澄に動きはない。
「デッキから2枚目のガンを加え発動。そしてネクロマンサーの効果。手札0の場合、墓地の『インフェルニティ』を蘇生させる。コンジュラーを蘇生。レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーとインフェルニティ・コンジュラーにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!!
光と闇交わる果て 根源たるカオスの導きに 深淵に至る答えを見出す! シンクロ召喚!『混沌魔龍 カオス・ルーラー』!!」
混沌魔龍 カオス・ルーラー ☆8
ATK3000/DEF2500
「カオス・ルーラーの効果発動。デッキトップ5枚を捲り、その中から光か闇属性のモンスターを1枚手札に加える。さーて何が出るかな」
「くっ!」
妨害引けなかったようだな。トップは
インフェルニティ・ジェネラル
魔サイの戦士
インフェルニティ・ミラージュ
インフェルニティ・デーモン
「サロニールを手札に加える。そして魔サイの戦士の効果、デッキの悪魔族モンスター『インフェルニティ・リベンジャー』を墓地へ送る。墓地の闇属性であるビートルを除外し、サロニールを特殊召喚する。レベル6のサロニールにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!
漆黒の帳降りる時 冥府の瞳は開かれる 舞い降りろ闇よ! シンクロ召喚!『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』!!
墓地のジェネラルの効果。このカードを除外し、墓地のレベル3以下の『インフェルニティ』を2体蘇生させる。ビートル2体を特殊召喚。レベル8の混沌魔龍 カオス・ルーラーにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!」
「シンクロモンスターで更にシンクロだって!?」
「おいおいあいつやるじゃねえか!!」
「革命の時は来たれり 高貴なる白百合よ咲き誇れ! シンクロ召喚!!『フルール・ド・バロネス』!!」
フルール・ド・バロネス ☆10
ATK3000/DEF2400
「まだ行くぜ。レベル4のインフェルニティ・デーモンにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!!
煉獄の咎 ゼロにて紡がれし時 辺獄の悪魔が裁きを下す シンクロ召喚!!『インフェルニティ・ヘル・デーモン』!!
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果!墓地のインフェルニティ・ミラージュを除外し、その名前と効果をコピーする。その効果は、自身をリリースする事で墓地の『インフェルニティ』を2体復活させる効果!ネクロマンサーとデーモンを復活!そしてデーモンの効果で『インフェルニティ・バリア』をデッキから手に入れてそのまま伏せる!ネクロマンサーの効果で墓地のビートルを復活!レベル4のインフェルニティ・デーモンとレベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!!
破壊神より放たれし聖なる槍よ 今こそ魔の都を貫け! シンクロ召喚!!『氷結界の龍 トリシューラ』!!」
「トリシューラ……うっ!!」
「隼!?」
どこかで鳥類が落ちた音が聞こえるが見えないから気のせいだろ(すっとぼけ)。
「トリシューラの効果!相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚までゲームから除外する!尤も、今カードがある場所は手札しかないけどな。一番右!」
「そ、そんな!?」
除外されたのは『ジェムナイト・フュージョン』。いいカードを葬った。
「インフェルニティ・ガンの効果発動。墓地のビートルとデーモンを攻撃表示で蘇生させ、デーモンの効果でインフェルニティ・バリアを手札に加え伏せる。レベル6のインフェルニティ・ヘル・デーモンにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!!
地獄と天国の間 煉獄よりその姿を現せ! シンクロ召喚!!『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』!!」
煉獄龍 オーガドラグーン ☆8
ATK3000/DEF3000
「これで俺はターンエンド。……もう少し稼ぎたかったな」
「こ、これでまだ全力じゃないの……?」
「これエクシーズ混成がデフォルトだから。今回はシンクロのみで組んだけど、まあこんなもんでしょ?」
真澄は信じられないものを見るような目で見てくる。あ^~女の子の絶望顔たまんね~。
「私の……ターン!」
それでも彼女は向かってくる。引いたカードを見て少し表情が和らいだのはいいカードを引いたからかな?可愛いね(ネットリ)
「私は『ジェムレシス』を召喚!召喚成功時、デッキから『ジェムナイト』モンスター、『ジェムナイト・オブシディア』を手札に加える。そして魔法カード『
「カウンター罠インフェルニティ・バリアは、俺の手札が0でフィールドに『インフェルニティ』モンスターが攻撃表示でいる場合、相手の魔法・罠・モンスター効果が発動した時、それを無効にして破壊する」
「っ!さっきジェムレシスを無効にしなかったのは?」
「そこは通していいかなって」
「な!」
舐められていると感じたのか、怒りをにじませる。そして次の手を打ってきた。
「なら今度はこっちよ!魔法カード『融合』を発動!手札・フィールドから「オーガ・ドラグーンの効果発動」また!?」
「手札0で相手が魔法・罠カードを発動した時、その発動を無効にして破壊する。よって融合はできない」
「なんなのよもう!だったらこれよ!永続魔法『スキャッター・フュージョン』!相手フィールドにモンスターが存在する場合、デッキから岩石族以外の『ジェムナイト』融合モンスターの融合素材を墓地へ送り、融合召喚を行う!」
「インフェルニティ・バリアで無効にして破壊」
「~~~~~~!!カードを1枚伏せてターンエンド!」
叩きつけるように叫ぶ。まあジェムナイトは融合罠多いしそういう事やろな。
「俺のターン!『インフェルニティ・ワイルドキャット』召喚。ワイルドキャットの効果で墓地のビートルを除外し、レベルを1上げる。レベル4のインフェルニティ・デーモンにレベル4となったインフェルニティ・ワイルドキャットをチューニング!
王者の決断 今赤く滾る炎を宿す 真紅の刃となる! 熱き波濤を超え現れよ!シンクロ召喚!炎の鬼神『クリムゾン・ブレーダー』!!」
クリムゾン・ブレーダー ☆8
ATK2800/DEF2600
「フルール・ド・バロネスの効果発動!フィールドのカード1枚を対象に、破壊する。その伏せカードを破壊!」
「リバースカードオープン!『
「こいつが表側表示で存在する場合に1度、相手の魔法・罠・モンスター効果の1つを無効にして破壊する。輝石融合は無効だ!」
「そ、そんな……」
流石に気力が折れたようだ。もう残りの手札では返す手段も無いのだろう。ひと思いに終わらせるか。
「バトル!クリムゾン・ブレーダーでジェムレシスを攻撃!破壊した事で相手は次のターン、レベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック!!
「きゃあああああああ!!」
LP4000→2900→0
因みにバロネスの効果は初手で発動しても良かったし無効はオーガ・ドラグーンで良かったけど、どうせ汎用カードなんて入ってないだろうし相手もスタンバイフェイズに発動すればよかったから誤差だぞ。
「さぁて、次で最後だぜ」
「面白れぇ……俺が手前を止めてやるぜ!!」
クリムゾン・ブレーダー検索掛けたらクリムゾン先生のFANZAエ〇ゲがサジェストに出てきてフフッてなったぞ。