ARC-Vに転生したが   作:火壁

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コメント見るの辛いよー!低評価大分来てんじゃん赤だったのに一気に黄色だーテンション下がるわー

「「「手札断殺は捨てる効果じゃないで」」」

デュエリストのアンチコメより先にルール指摘が来るの涙がで……出ますよ。


エンタメの姿か……これが……?

 前回黒咲を倒した俺は、外野がとやかく言う前に黒咲とユートを外に押し出してLDSに向かおうとしたら赤マフラーが邪魔してきやがった。

 

「少し待ってほしい」

 

「嫌です。俺が勝ったんだからお前らの計画には口出しをさせてもらう」

 

「敦人……計画って何の事だ?」

 

 修造さんが置いてけぼりを喰らったように口を開く。

 

「修造さん……悪いがこれはまだ言えない」

 

「言えないってなんだ……敦人……お前はいったい何を知っているんだ!!」

 

 修造さんが俺を見る目が変わる。その目はまるで得体の知れない何かを見る目となり、俺の周りには黒い影でも映っているのだろう。

 

「……今は話せない」

 

「なんでだ!俺では力不足なのは分かるが、お前が苦しんでいるのも分かる。何かあったのなら話してくれ!!」

 

「敦人にぃ……それはもしかして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 父さんに関するものなのか?」

 

「!!」

 

 主人公なのになんでこんな勘がいいんだ。不意を突かれた核心に、俺が言葉を発さずとも察したようだ。

 

「敦人にぃ、父さんの事知ってたのか?なんで教えてくれなかったんだ?答えてくれよ敦人にぃ!!」

 

「……言ってどうなる」

 

「っ!」

 

「遊勝さんに起きた事……いや、あの人が行った場所は、リアリティが無さすぎる。そんな話をして、帰ってくる言葉は『何を馬鹿な事を言っているんだ』だよ。そんな事を、いったい誰が信じる?」

 

「それは……」

 

 俺の言葉に遊矢は言葉を詰まらせる。自分の父親の失踪でそんな与太話を出せばキレて殴りかかるだろうと分かっているんだろう。

 

「話しても構わん」

 

「っ!あんた本気で言ってんのか!」

 

 この赤マフラー余計な事しか言わねえ自分がノーダメとでも思ってんのか?全部終わったらこいつの会社の株暴落させてやるからな(鉄の意志)

 

「榊遊矢は元々話すつもりだった。柊柚子はどうするか悩んでいたが、この際構わん。しかし、他の人は出て行ってもらおう」

 

「ふざけるな!!友の親の手がかりがあるというのに、黙って立ち去るなどできるものか!!」

 

「俺も同じです。しかもこれには敦人も関わっている。遊勝塾の関係者として彼の安全は確保しなければなりません」

 

 権現坂も修造さんも留まる事を選んだ。正直これ話しても大丈夫なのか?俺としては原作とは違う手段を使って対策した方がいいと思うんだが……

 

「敦人にぃ!」

 

「敦人殿!」

 

「敦人!!」

 

 柚子だけ何も言わないのは、言葉が出ないからなのか、どちらにせよこうなったら仕方ないと言えばいいのか

 

「……分かったよ。話すよ。

 

 

 

 

 

 三年前、何が起こったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【三年前】

 

 

 チャンピオン決定戦の前夜、俺の父さんの仕事が遅くなって夜が更けた頃、俺も遊勝塾で待っていた時、それを偶然聞いた。

 

「………………勝!」

 

「分かっ…………しかしこ…………だ」

 

 事務室で話されていた内容はよく聞き取れず、扉に近づく。話していた声は父さんと遊勝さんだった。

 

「零王は、融合次元で何かをやろうとしている。それを俺は止めなきゃいけない。分かってくれ」

 

「今すぐお前が行ってどうにかなる話かよ!しかも他の次元があるって……頭こんがらがっちまうよ!」

 

 父さんが遊勝さんに叩きつけるように叫ぶ。遊勝さんは赤馬零王が何かしそうで、それを止めようとしている。しかもチャンピオン決定戦の前日である今。

 

「第一、明日の決定戦はどうするんだ?お前は自分の立場を自覚しろ!チャンピオンがいなくなったら観客はどう思う?そんなのお前の望むもんじゃねえだろ!!」

 

「ああ、本当に申し訳なく思う。だがいつかきっと戻ってきて、再び笑顔を取り戻してみせる。だから、それまでは頼んだ」

 

「遊勝!!」

 

 父さんの制止を聞かずに、遊勝さんは裏口から出て行った。それを見計らって事務室に入ると、父さんは俺を見て俺を抱き寄せた。

 

「敦人……敦人ぉ……」

 

「父さん……」

 

「俺は……俺はどうすればよかったんだ……」

 

 泣きじゃくる父さんに俺は何も言えなかった。俺は父さんの手をほどき、遊勝塾を後にした。

 

 

 

 

 

 

「こんな夜更けにどうしたのかな?早く帰らないとお父さんが心配するぞ」

 

「その親父を泣かせてるのはどこの誰だよ。それに夜更けに出歩いてるのはお互い様だぜ」

 

 何とか間に合った俺は、LDSの前で遊勝さんと対峙している。遊勝さんも察していたのか、デュエルの準備は万端だった。

 

「そこをどいてほしい。私にはいかなければいけない場所があってね」

 

「融合次元に行っても、赤馬零王はあんたの言い分なんか聞きやしない」

 

「……聞いていたのか」

 

「子供はあんたらが思ってるより行動を見てるし聞いてるんだ。明日のチャンピオン決定戦、不参加なんて通ると思うか?遊矢たちが受けるであろう誹りは考えているのか?少しは周りも考えろよ」

 

「辛辣だな。だが聞いているなら話は早い。こうしている間にも、赤馬零王はこの次元に侵略してくるかもしれない。彼が何故故郷にそんな事をしようとしているのか分からないが、私が行けば「止まるわけねえだろ」!?」

 

「あの男が何を目的で動いてるのか、それは問題じゃない。あんたが今動くのは間違いなく駄目だ」

 

「……駄目でも、私が行かなければ!」

 

「結局これしかないか……勿論の事俺が勝ったら明日のチャンピオン決定戦には出てもらう」

 

「分かったよ」

 

「「デュエル!!」」

 

    榊遊勝

       VS

        本郷敦人

 

    LP4000

 

「私の先攻で行かせてもらう。私は『EM(エンタメイト)レビュー・ダンサー』を召喚。このカードは『EM』モンスターのアドバンス召喚の際、1体で2体分の生贄となる」

 

「しかしあんたはたった今召喚権を行使した。そんな中でその説明って事は」

 

「ああ、私は手札から魔法カード『二重召喚(デュアルサモン)』を発動。これで新たなモンスターを召喚できる。レビュー・ダンサーをリリースし、アドバンス召喚!『EMスカイ・マジシャン』!!」

 

 EMスカイ・マジシャン ☆7

 ATK2500/DEF2000

 

「そして私は永続魔法『魔術師の右手』を発動。これがある限り、1ターンに1度、相手の発動した魔法カードを無効にし、破壊する。これで私はターンエンド」

 

 妨害は1か……()()()()()は発動条件を満たしていないし勝てるが、あの遊勝だしな。

 

「俺のターン!速攻魔法『サイクロン』発動!魔術師の右手を破壊する!」

 

「当然無効だ。魔術師の右手の効果。そして処理後、スカイ・マジシャンの効果を発動する。魔術師の右手を手札に戻し、『魔術師』永続魔法である魔術師の右手を再び発動する」

 

「通さない。手札から罠カード『無限抱影』発動。相手モンスターの効果を無効にする」

 

「何!?手札からトラップだと!!」

 

 この世界だと珍しい扱いなんだよな手札から罠。OCG次元だとまあまあの頻度で飛んでくるからおっかない。

 

「これで妨害はない。手札の『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』を相手に公開する事で特殊召喚できる。『青眼(ブルーアイズ・)の亜(オルタナティブ・ホワ)白龍(イト・ドラゴン)』!!」

 

 青眼の亜白龍 ☆8

 ATK3000/DEF2500

 

「このカードは攻撃権を放棄することで、相手モンスターを破壊する。失せろエセ魔術師!!」

 

 亜白龍の光弾がスカイ・マジシャンに直撃する。煙が晴れた時、スカイ・マジシャンは跡形もなく消滅した。

 

「更に永続魔法『青き眼の幻出』手札の青眼の白龍を相手に見せることで発動!こうすることで手札からモンスターを特殊召喚できる。そのまま来い、ブルーアイズ!!」

 

「で、伝説のブルーアイズ!?いつの間にそんなカードを……」

 

「関係あるか?ないよなあ!!青き眼の幻出の効果発動。1ターンに1度、俺のフィールドのモンスターを手札に戻す。戻したモンスターが『青眼の白龍』の場合、手札のモンスターを特殊召喚できるが、今回戻すのは亜白龍。元々の名前が青眼の白龍でなければ、手札から出せるのは『ブルーアイズ』モンスターに限定される」

 

「青眼の亜白龍を戻したということは……」

 

「俺は手札からもう1体の青眼の白龍を特殊召喚する!これでキルラインは整った!バトルだ!!」

 

 ブルーアイズ達が今にも攻撃せんとエネルギーを溜める。後は攻撃を宣言するだけ……!いけ……!

 

「ブルーアイズでダイレクトアタック!!!滅びのバーストストリーム!!!」

 

 LP4000→0

 

 遊勝さんのライフは当然の如く消し飛ぶ。あの人のデッキに今から打てる保険はあのカード以外無かった。子供だからと舐めたのか、兎に角勝てた。

 

「さあ、おとなしく今日は帰って……っ!」

 

 煙が晴れた後、そこには()()()()()()()。上下左右と見回しても誰もいない。後ろを振り返ると、そこに彼はいた。

 

「すまないな!どうしても行かなければいけないんだ」

 

「何度言えば分かる!あんたはまだ動くときじゃない!!ここにいるという事は赤馬零児絡みだろう。なら彼の指示があるまで待てばいいじゃないか!早まる必要なんてないじゃないか!!」

 

「そうかもしれない。しかし、私から言えば彼も立ち止まってくれるかもしれない。そのために私は行く!」

 

「格好つけて主人公気取りしてんじゃねえ!!俺の勝ちだろうが!約束を守らないのがエンタメデュエリストなのか!?そんなもんに遊矢をならせたいのか!!」

 

「敦人くん、遊矢にはすまないと言っておいてくれ。理由はいつか話すからと」

 

「待てええええええええええええええええええ!!!!!!榊遊勝おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

 俺の叫びは届く事なく、自己の正義に酔った彼は、今どの次元にいるのか分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そしてその翌日、皆知るところの失踪事件と相成ったわけだ。質問あるやつ、いるか?いないな」

 

 まず質問できるようなテンションじゃない。皆お通夜みたいになってるし遊矢に限っては目が先攻9妨害と魔法禁止になった時の俺みたいになってる。

 

「いやある。なぜ君は榊遊勝がLDSに行くと思ったんだ?」

 

「何かあったら原因はLDS。ここらへんじゃ常識だぜ?」

 

「……そんな事はないと思うが」

 

 いやそんな事あるが?お前一昨年やった事覚えてるか?裏デュエル場荒らしまくってLDSの経営めっちゃ潤ってたの知ってるからな?証拠揃ってんだから糾弾したら勝てるんだからなあ!!

 

「兎に角!あのバカは今頃融合次元にいるか余所でエンタメ教団作ってんだから何とかしないといけないのは赤馬零王だけじゃなくなってる!情報のすり合わせが必要だ。特にユート!黒咲!!」

 

「んおっ!?」

 

「お、おう」

 

「何をするつもりだ?」

 

「決まってんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前の計画を乗っ取る」




 舞網チャンピオンシップはやります。その代わりセキュリティを上げます。
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