レクリエーションも終わり、いよいよ本選の対戦カードが発表される。
途中、心操くんのチームに居た尾白くんとB組の庄田くんが辞退を宣言し、二枠空き、B組の鉄哲くんと塩崎さんが本選に出場する事になった。
第一回試合
出久 対 心操
第二回試合
轟 対 瀬呂
第三回試合
上鳴 対 塩崎
第四回試合
飯田 対 発目
第五回試合
芦戸 対 青山
第六回試合
八百万 対 常闇
第七回試合
切島 対 鉄哲
第八回試合
爆豪 対 麗日
うん、原作と変わらねぇや。
強いて変わってるとしたら爆豪くんと轟くんから殺意のような視線向けられてることかな。
…
「ルールはさっき説明した通りよ!相手を降参させるか場外にさせるか、私達審判に続行不可能と判断させることで勝利となるわ!」
マイク『というわけで早速行くぜぇ!準備はいいかイレイザァ!?』
相澤『さっさと始めろ。』
マイク『ヒュー!んじゃあ改めてルール説明だ!ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にする。あとは“まいった”とか言わせても勝ちのガチンコだ!怪我上等!こちとら我らがリカバリーガールが待機してっから、道徳倫理は一旦捨ておけ!だが、もちろん命に関わるようなのは駄目だぜ!アウト!ヒーローはヴィランを捕まえる為に拳を振るうのだ!さぁ、行くぜ!?レディィイ、スタートォ!!』
出久「よし…」スッ
心操「参った、、、か。俺は心の強さを取られる戦い。強く思う将来があるならなりふりかまってちゃ駄目なんだ!」
「あの猿はプライドがどうとか言ってたけど、、、」
「チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」
うん、ごめん尾白くん。やっぱくるものがあるわ。
出久「それは尾白くんが自分で決めた事であって君がとやかく言うことでh…」
その瞬間、意識が現実から遠のく。身体が思うように動かせなくなる。
心操「俺の勝ちだ!」
マイク『おーいおい!どうした!最初の一戦だ!盛り上げてくれよ!!緑谷開始早々完全停止!!!アホヅラで止まっちまったぁぁぁ!!これが心操の個性なのかぁぁぁ!?あいつ目立ってなかったけど結構やべぇ奴だったのかぁ?!』
会場の中でも響めきの声が上がる。
心操「お前は、、恵まれてていいよなぁ緑谷出久。振り向いてそのまま場外に歩いて行け。」
心操がそう言うと緑谷は後ろを振り返って歩き出す。観客席でも戸惑いの声が上がる。尾白君は折角言ったのに!と悔しそうな顔をしていた。そして出久はどんどんと場外に向かっていく。その先にはオールマイトがいた。
オールマイト(緑谷少年!!きちゃ駄目ぇぇ!!!)
出久(あーやっべ、これダメかも。まじで意思では止まってるはずなのに止まらない。並列処理…、もダメだ受け付けない。あーもー!)
だが緑谷の体は動かない。そしてフィールドの端に足がかかったその時!!緑谷の目の前に何人かの光とその影が見えた。それと同時に緑谷の体に異変が起きたのだ!身体中にワンフォーオールが巡り指が動いた。
心操「こんな個性でも夢見ちゃうんだ。だから負けてくれ。」
ドッゴォォォォォォォォン!!!!
だがその時凄まじい突風が吹き荒れる。そしてそれと同時に、、、、
出久「はぁはぁ!!」
マイク「こっこれはぁ!!緑谷止まったぁぁぁ!!!」
そう、出久は指を負傷しながらも体のコントロールを取り返したのだ。
出久(ワンフォーオールの歴代継承者!!助けてくれたのか!!?あるのかそんなこと?!割と原作から外れてんだけどな。)
心操「何をした!!」
心操は全く状況が理解できていなかった。だがそれは出久も同じ確実に理解できているわけではなかった。
出久(それを考えるのは後でいい!今は!)
心操(ネタがバレたか?口を開けさせないと)「何とか言えよ。指動かすだけでそんな威力か、羨ましいよ!」
出久(僕もそれ思ってた!!)
出久は心操に近寄っていく。
心操「俺はこんな個性でスタート遅れちまったよ!!恵まれた人間にはわからないだろ!!」
出久(わかるよ!でもそうだ僕は恵まれた!転生して神様から力も貰って!)
歩みを進めていく。
心操「おあつらえむきな個性で生まれて!!望む場所に行ける奴はよぉ!!」
出久(人に恵まれた!!だからこそ!!)
そして心操に掴みかかる。そのまま力で心操を場外の方へ押していく。
心操「何か言えよ!!」
心操は即時に右のフックを緑谷に向けて放つ。
出久(僕だって!!負けられない!!)
心操(押し出すきか!!)
心操は緑谷の負傷した指を殴る。緑谷はよろめき逆に場外に追い詰められた。
心操「お前が出ろよぉ!!」
緑谷は心操の袖と胸ぐらを掴む。そして
出久(負けられないんだぁぁぁ!!!!)
ドォォォン!!!!!
ミッドナイト「心操君場外!!緑谷君二回戦進出!!」
出久「ふぅ、久しぶりに危なかった…」
指を見る。
出久(原作ほどの怪我では無いけど、痛いな。リカバリーガールの治癒で完治できるかな…)
そう思いながら場外に出た心操の元へ歩く。
心操「…何だよ。」
出久「僕もね?皆よりも遅れてるんだ。もしかしたら君よりも。最初は指とか腕ぶっ壊したりしてね。」
心操「…」
出久「でも、例え壊しても努力して努力して、今の僕があるんだ。」
心操「…でも、俺はお前みたいにはなれないよ。」
出久「そうでもないよ?周りを見てごらん。」
「いい試合だったぞー!」
「普通科もすげぇな!」
「なんであの子がヒーロー科じゃないのかしら…」
心操「…!」
出久「僕は君の個性はたくさん使い道があると思う。たとえば説得の時とか尋問の時とかも。君がいることによって利益は十二分にある。」
「絶望しないで、前を向こう?君の未来は明るいよ。」
そう言って出久は去る。
第二試合
勝者 轟
瀬呂が最初テープを繰り出したが、轟の大氷壁によって無に帰す。そのまま戦闘不能となる。
第三試合
勝者 塩崎
最初から最大火力の上鳴だったが、簡単に防がれ場外。
第四試合
勝者 飯田
サポートアイテムのプレゼンテーションとテスターに使われた飯田。満足した発目が自分から場外に行き試合終了。
第五試合
勝者 芦戸
青山のベルトが溶かされ、芦戸の顎アッパーが決まりKO。
第六試合
勝者 常闇
常闇の速攻に八百万が対応しきれずそのまま場外。
第七試合
引き分け
クロスカウンターにより同時に気絶。後々勝者を決める。
第八試合
勝者 爆豪
麗日が爆発で浮いた大小様々な石を爆豪に一気にぶつけるも、爆豪の本気の爆発で一掃。麗日がそのまま気絶し試合終了。
第七試合
勝者決定戦
勝者 切島
鉄哲の鉄分不足で力が弱まり、そのまま切島が押し切り勝利。
第八試合
爆豪VS麗日
こちらも原作通りに進んでいく。
飯田「緑谷くん。この試合をどう見る?」
出久「そうだねぇ、触れれば勝ちの麗日さんと範囲攻撃の爆豪くん。麗日さんとしては相性は悪いけど、そこを切り抜けれれば麗日さんにも勝機はある。」
そして試合が始まる。
しかし、やはり麗日が爆豪に何度も爆破される絵が続く。
ブーイングも止まらない。
「それでもヒーロー志望かよ!そんだけ実力差があんならさっさと外に出せよ!」
「女の子をいたぶって遊んでんじゃねぇよ!」
こうなる事は分かってた。分かってるから耐えようと思ってたけど…
流石に出来ないかも…
と思ってたら僕より先に相澤先生が動いた。
相澤『おい、今遊んでるって言ったの誰だ?プロか?巫山戯てんのかてめぇら……何年やってんだ?素で言ってんならもう見る意味ねぇからとっとと帰って転職サイトや求人サイトでも見てろ……アイツは、爆豪はここまで勝ち上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろ……本気で勝とうとしてるから手加減も油断も出来ねぇんだろうが!』
「「「……」」」
出久(ナイス相澤先生)
少し立ち上がりかけてた。
そのまま原作通り進んでいき麗日の秘策が発動する。しかしやはり爆豪。一撃で全て消し飛ばす。
爆豪「やってくれんなぁ……正直に言うと危なかったぜ…麗日……そんな秘策があったなんてなぁ。油断しなくてよかったぜ……認めてやるよ。さぁ、来い!麗日ァ!!」
そして麗日が攻撃しようと走り出したその時、力尽きる。麗日さんは、容量重量キャパをとっくに超えて戦っていたんだ。
「麗日さん……行動不能。二回戦進出、爆豪くん!」
まだ立とうとしている麗日さんに、様子を見ていたミッドナイト先生は難しそうな顔をしながらも、ゆっくりと爆豪の勝利を告げた。
爆豪は一息吐いて、リカバリーガールの元へ運ばれる麗日を見送ると何かを呟いてステージを後にした。
出久(『惜しかったな、麗日』、か…)
麗日さんが運ばれた数分後…
出久「…スタスタ」
蛙吹「緑谷ちゃん?まだ時間には早いと思うけど…」
出久「…野暮用だよ。」
控え室前に行くと、微かだが麗日さんの嗚咽が聞こえた。
やべぇ、罪悪感しかないなこれ聞いてるの。
だって、原作見てたけどあのままにするの納得いかないもん。
でも、このまま突っ込んだら色々ダメなので、あくまでも偶然を装いましょう。
出久「ふ〜…(ガチャッ)」
麗日「え…?」
出久「あ…」
「ご、ごめん。出番だから控え行こうとしてて…」
麗日「そ、そっか!」グジッ
出久「…大丈夫?」
麗日「う、うん!大丈夫!流石に爆豪くん強かったしな〜。」
出久「でも麗日さんのあの攻撃、すごく良かったよ。爆豪くんも本気で焦ってたと思うし。」
麗日「そ、そうかな。」
出久「うん、だから…」
ポン
麗日さんの頭の上に手を置く。
出久「麗日さんの想いも背負って、僕は戦うよ。」
麗日「っ!」
出久「頑張ったね、麗日さん。」
麗日「…っ!」ジワッ
出久「つまづいたっていいんだ。その後に立ち上がればいいんだから。その敗北は、君をもっと強くする。」
麗日「…な、泣いてないから!」
出久「何を今更。さっき入る前に聞こえてましたから。」
麗日「なっ///」
出久「今は僕しかいないし聞いてない。泣きたいなら思いっきり泣きな?そんな麗日さんの顔は見たくないからさ?」
麗日「〜!」
麗日さんに胸を貸してあげた。なんとしても守ってあげたいな。でも、もう守られるだけじゃないんだよね。
でも、もう少し僕をカッコつけさせて欲しいな〜…
数分後…
麗日「…ウッ、ヒック…」
出久「落ち着いた?」
麗日「うん…」
出久「あっ」
麗日「ど、どうしたの?」
出久「これ傍から見たら僕が麗日さん泣かせたみたいになる?」
麗日「違うよ!?」
出久「冗談だよ。」
麗日「も〜…」
出久「うん、やっぱりそれがいい。」
麗日「え?」
出久「麗日さんは笑顔が1番輝いて見える。」
麗日「…っ!」
出久「さてと、そろそろ2回戦だ。戻らないと心配されるから戻りなさい?」
麗日「うん、デクくん頑張ってね!」
出久「まぁ、君の分まで頑張るって言ったからには勝ちますよ。」
麗日「それじゃ!」バタン
よし、2回戦は轟くんか。原作ではここで負けたからな〜。
あの範囲攻撃をどうするかがポイントかな。
まぁ、最悪『アレ』があるからどうにか出来る。
麗日さんの想いを背負って優勝しますか!