酷すぎるドラマだがアクアは出るらしい。
プロデュース上良くない作品に出るのはいかがなものかと思ったが有馬かなちゃんに惹かれて出るのかな?
尾行させてるボディガードの連絡にもよると二人っきりでカラオケにも行ったそうな。やっぱりこれはワンチャンあるのかな?
まぁアクアが出たいというのなら良いと思うけどあの二人なにかあるのかな?
ドラマはうまく行って最終回だけ素晴らしい出来になった。最終回だけ。
さすがアクア、さすアクである。
――――メルトとかいうエセ日本人みたいな人も演技できてるし、これもアクアがなにかしたのかな?アクアが殴られているように見えるのは……映像だよな?
しばらくしてアイドルグループ結成の報が来た。瑠美衣ちゃんはアイドルをやりたいらしい。
その中には有馬かなちゃんもいる……。
「苺プロへようこそ、歓迎します」
「頭ではダメってわかってるのに!なんで私はいつもこう!」
「一緒に頑張ろうね先輩」
「まさか本当に引っ張ってくるなんてどんな手を使ったの?」
「別に、ただの人読み。有馬かなは共感力が強くて押しに弱い。性格上、泣き落としやゴリ押しが有効かなと思って試したら案の定だっただけ」
「あんたねぇ……そういうことばかりしてるとそのうち酷い目見るわよ?夜道には気をつけなさい」
これは、ワンチャンあるのか?有馬ちゃんへの理解度もある。信用があるのだ。
瑠美衣ちゃんではなくアクアが落としたということなのだろう。そんなに一緒にいたかったのか?
「アクア、キュン!」
「はぁ?何いってんだ?」
照れたのか、そのままどっかに行ってしまったアクア。照れたのかな?
それにしてもゴリ押しって何をしたんだろうか?後で部下に聞こう。
「まぁ元天才子役っていう今や何の意味もない肩書きが元天才子役のアイドルに変わっただけ、どのみち何かしらのカンフル剤が必要だったし」
「自分を納得させるのに必死だねぇ」
「ここで働けば転生者Bもいて事務所の伸びに期待できそうだし、それにあいつと同じ事務所になれば、一緒に仕事する機会も増えるしなにか盗める技術があると思うのよね……」
「そうなの?」
ミヤコさんへの曲の提供とアプローチに来ただけなのに親しくない人のネガティブは見てられないな。出るタイミングを失った。
彼女は子役からパッとしない芸能人だが、アイドルにはなりたくなかったのだろうか?
大手事務所から始めるアイドルと違って新事業として行うのに参加するのは微妙な部分はあるだろう。超有能美人社長と当代きっての女優がいる事務所ではあるがそれでも事務所の力というのは芸能界において大きなものとなる。
「ねぇ、アクアって次の仕事とか入ってないの?」
「うぅん、あるにはあるよ?」
「どれどれ?僕も気になる」
渋い顔の瑠美衣ちゃん。それは僕も気になる。
有馬ちゃんに差し出されたノートパソコンにはセンターにアクアが……。
「えぇ!?アクアが恋愛ィ?!」
「え”?」
アクアが、有馬ちゃんがいるのに恋愛?読み違えたか?
恋愛リアリティショーに出るのか?恋愛がしたい?ありえない
黒川あかね、鷲見ゆき、MEMちょ、熊野ノブユキ、森本 ケンゴそしてアクアが出ると……全員背後関係チェックしないとな。
「なるほどね。芸能活動をしている高校生達が週末いろんなイベント通じ交流を深め、最終的にくっつくとかくっつかないとか。そういう番組。鏑木Pの番組ってだけあって皆顔はいいわね」
「あ、お兄ちゃん。」
「アクアです。なんかめっちゃ緊張するわぁ。皆!よろしくねっ」
「鏑木P………?」
「「いや誰ぇ!?」」
「お兄ちゃん陰のオーラ発してる闇系じゃない!」
「キャラ作りすぎぃ!」
すぐにスマホで検索する。鏑木P、最近の駄作への出演、そしてあり得ない番組への出演。
「え~かっこい~役者さんってぇ憧れるぅ」
「あーあ、こういうお兄ちゃんぶりっ子タイプには厳しいからなぁ、この子はないなー」
「MEMちょも可愛いね、めっちゃ照れる」
「「は?死ね」」
アクアがアクアらしくしていない。にーさんはキャラを作っているが、これはきっと情報を得るためへの接近だろう。
「チッ」
相談ぐらいしないかな?問い詰めるのは簡単だが。相談しなかったということは知らせないように動きたいのだろう。知らなかったふりをするべきか?
「何だあいつ!私には可愛いなんて勧誘のときにしか言わなかったくせにぃ!!」
「女に囲まれて浮かれてんな。帰ったら説教だわ」
芸能界は広く、どこに犯人がいるのかはわからない。それでも兄弟にぐらい相談しろよな。
「結局お兄ちゃんも雄なんだね」
「ちょろそうなメス見つけたらすぐこれだよ」
「ふたりともこれメディア用だから落ち着いて、そうしないと番組が成り立たないでしょ?身近な男が女にデレデレしてるところを見ると腹たつのはわかるけどね。アクアも役者、そういう男を演じる気持ちでそこにいるんじゃないかしら」
「演技……」
「わかってるけど、これ、最後本当に告白して恋人になったりするんですよね?」
「そうね、形式だけでもそこの筋は通すことになるでしょうね」
ブラコン妹と彼女候補の有馬ちゃんのいらだちは本物に見える。これはこれで見ていたいがイライラするな。
有馬ちゃんが体育座りで凹んでいる。いや、苛立っているのか?もうこれアクアへのガチ恋じゃないか。
「告白成功したらキスとかするんでしょ?」
「まぁ定番ね」
「こんな番組、なんで受けたんだろ」
「貴方だって女優を続けるなら、いずれキスシーンとかも求められる。ここを割り切るのも仕事のうち。この業界でガチガチの貞操観念持ったままだと後々辛いわよ」
「―――ミヤコさん?」
その一言は聴き逃がせなかった。
「なんですか星太郎さん?」
「デート行きませんか?そのままホテルなんてどうです?」
「まぁ、からかわないでください」
「本気ですが?」
「もうっ」
何を言われるかはわかっていたのだろう。澄ませた顔でサラリと断られる。
高校生の前だしわかってはいたが照れてるミヤコさんは可愛い。
「うっわ、このストーカーまじか……」
「聞こえてるよ有馬ちゃん」
アクアへの怒りはちょっとマシになった。いつの間にか鏑木Pに接近していたことには驚いたが頭脳明晰な兄さんっぽくもある。
敵が誰か。何人かは目星は付いているが確定ではない。
ホシ(犯人)は完全に壱護だとも思ったが多分やつも消された。
何もしなくても尻尾を出してくれるとマークしている人間を泳がせているがそろそろ動く必要もあるのかも知れないな。
かと言ってにーさんの死に間接的に関与した壱護と違って容疑者であって確定ではない。
アイさんのライブ前に家に押し入ったようなリスキーな方法は取れない。あの時は余裕もなかったし、全部終わったら刑務所に入っても良い覚悟があった。
でも、他の容疑者相手にそこまではやれない。アクアがいるし、ミヤコさんもいる。
ミヤコさんは今でこそ腹芸もできるが当時はもっと若くて、殺人の話で焦りまくっていた。
星野アイ。彼女が真犯人だった場合はどうだろうか?自分には彼女の不可解な、人間味の薄い部分が部分を理解出来ない。それは嘘を隠すためかも知れない。
でもどう見てもアクアと瑠美衣を愛しているし、動機がない。しかもあれから何年も監視をつけているがおかしな部分はない。
一度揺さぶってみるべきかな?
「まぁそれはそれにしてミヤコさんミヤコさん」
「なんです?またセクハラですか?」
「いえ、有馬ちゃんに歌ってもらいたい曲あるんだけど、どう?契約しない?」
アクアとの恋愛がうまくいくかはわからない。それでも微妙そうにしている彼女をアクアの近くにいさせようとするのは……ありだろう、面白いそうだ。
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