偽マフティー先生のブルーアーカイブ   作:切嗣

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別に小説書いているんですけど、この小説1話しか投稿してないのにお気に入り数上回ったんですよ。ブルアカとガンダムのコンテンツ人気は凄いですね。


挿話
不良生徒救出命令


 ―ブラックマーケット 裏路地―

 

「連邦生徒会についてどう思う?」

「ケッ……あいつらはいてもいなくても同じだよ。何もしちゃくれない」

「なるほど……学校に行ったことはないのか?」

「うちには学もないし、身分もない。うちみたいな人間にはここにしか居場所がない。ここまでいえばわかるでしょ、かぼちゃさん」

 

 不良少女はそう吐き捨てる。

 

「そうか、学校に通えるなら通いたいか?」

「は!?」

 

 予想外の言葉だったのだろう。不良少女は驚愕するが、

 

「そんなことできるわけねえよ!!」

 

 かぼちゃに対して食って掛かる。

 今まで日陰者として生きてきたのだ。略奪、暴力が飛び交う世界の住人が今更、表の世界で生きてけるわけがない。

 

「私はシャーレの先生だ。だから、君を学校に通えるようにすることが可能だ」

「あんたが先生!?」

「その通りだ、私がマフティー・ナビーユ・エリーン。生徒からはマフティー先生と呼ばれている」

 

 不良少女は戸惑う。もし、彼が先生なら……学校に通えるかもしれない。そんな希望を抱いてしまう。だが、不良少女は素直になれなかった。今まで騙し騙されで生きてきたのだ。プライドが邪魔をし、嫌味をぶつけてしまう。

 

「……暇なんだね、シャーレの先生ってのは……」

「暇か……今のところは、な……これから忙しくなる予定だ(メインストーリー)」

「へー、そうかい。そりゃ、どうも」

 

 嫌味に対して動じないかぼちゃ。その態度が気に障って、口をとがらせる。

 

「君の苦しみや辛さを軽々しく分かるとは言えない。君が傷ついてきたのは大人たちの怠慢だ。今更と言われるかもしれないが、一人の大人として謝らせてほしい」

「なっ!?」

 

 かぼちゃは頭を深く下げる。初めてみる種類の大人だ。今まで自分たちのことを見て見ぬ振りをしてきたのが不良少女の知る大人だった。それがどうだ、目の前にいる大人は頭を自分に下げている。今までの人生で衝撃的だった。

 かぼちゃは頭を下げたまま動かない。生徒の反応を待っているのだ。

 

「お、おい」

「なんだ?」

「もう、頭を上げていい」

 

 かぼちゃは頭を上げて、少女を見つめる。

 

「……ほ、本当に学校に通えるのか?」

「ああ、約束する。衣食住も保証する」

「もう、コンクリートや地面で寝る必要はないの?」

「もちろんだ」

「ご飯も毎日食べれるの?」

「食べれる。とびきりのをご馳走する」

「寝るときに、銃弾に怯えなくていいの?」

「もう怯えなくていい」

 

 少女は崩れ落ちて、地面に座り込む。

 かぼちゃはしゃがんで、少女の目線に合わせる。そして、右手を少女に差し出す。

 

「シャーレにようこそ」

「よ、よろしく……お願……いしま……す!」

 

 少女は涙を流しながら、その手を握りかえした。

 

 

 

 やあ、諸君。私だ、偽マフティーだ。現在私はブラックマーケットにきている。

 ブラックマーケットは合法非合法を問わず様々なモノが流通している場所だ。

 何故ここにいるのか、理由は3つある。そこにMS(モビルスーツ)やガンダム関連のものがないか調査することが1つ目。2つ目が生徒のスカウト。この世界には裏社会でしか生きていくこのできない生徒がいるのだ。できれば助けてあげたい。それに、彼女たちをシャーレに所属させることで戦力強化にもつながる。3つ目がそこで、とある重要生徒と接触したかったからだ。今日はその生徒にブラックマーケットでの護衛を担当してもらうことになっている。

 

「先生!」

「来たか。今日もよろしく頼む」

「はい、先生」

 

 少女は笑みを浮かべ、元気よく返事をする。そう、重要生徒とは阿慈谷ヒフミのことだ。

 彼女は序盤と後半のメインストーリーで活躍するからだ。そのため、ストーリーが始まる前に接触を図った。

 ヒフミはモモフレンズのペロロというキャラクターの大ファンだ。そのため、彼女はペロログッズを集めるためにブラックマーケットでグッズを探していた(メインストーリー)。原作知識があったので、接触するのは簡単だ。

 トリニティの生徒がブラックマーケットにいるなんて……これが知られたらまずいのでは。ああ、先生と一緒にいたら言い訳が一応できるんだけど、といった内容の脅迫もとい説得をしたことでシャーレ所属になった。

 

「ヒフミ、ゲンキカ、ゲンキカ」

「ハロちゃんも元気そうで良かったです」

「ハロゲンキ、ハロゲンキ」

 

 見つけてしまったのだ。ガンダム関連のものが。緑色のボールのようなロボット。ガンダムのマスコットの代名詞であるハロを。

 

 ハロを見つけたのはミレニア厶自治区の廃墟だった。ボロボロになった状態で放置されていたのを拾って、ミレニアムのエンジニア部に修理してもらった。ハロの存在があるので、MSもいるのではないかと睨んでいる。

 

「それにしても、先生は凄いですね」

「ん、何がだ?」

「さっきのことです」

「ああ、別にたいしたことはしてないよ」

「そんなことないですよ!」

 

 ヒフミは私が謙遜しているとでも思ったのかそんなことはないと褒めてくる。ハロも飛び跳ねながら、スゴイ、スゴイと褒めてくる。

 本当にたいしたことはしてない。彼女たちのような生徒を助けることができたのは貰い物の権力があったからだ。私に力があったわけではない。

 だが、褒めてくれるヒフミたちに悪いと思い礼を言うことにした。

 

「ありがとう、ヒフミ、ハロ。でも、私だって赴任当初は書類関係でミスをたくさんしてしまったこともあるんだよ」

「えっ、そうなんですか!? 以外です、先生仕事できそうなのに」

「ははっ、買い被りすぎだよ」

 

 実際に書類関係で大苦戦したのは本当だ。この世界にくる前は学生だったのだ。社会人経験がないので、書類に対する常識とかを知らず苦労した。最初はリンやユウカにはお世話になりっぱなしだった。最近はその甲斐あって、仕事が円滑に進めるようになったと思う。

 

「あっ、先生。ナギサ様が先生にまたお茶会に来てほしいと……」

「分かった。喜んで参加させてもらうと伝えてくれ」

「はい、分かりました。ナギサ様に伝えておきますね」

 

 桐藤ナギサ。ティーパーティーのホストを務めている。要はトリニティ総合学園のお偉いさんの一人だと思ってくれていい。ヒフミと接触したことで、彼女とコネクションを作ることに成功した。後のエデン条約に関わってくるので、今のうちに信頼関係をできれば築きたいと思っている。まあ、今の彼女はピリピリしているが。

 

「はぁ……」

 

 思わずため息が出てしまう。やることが多すぎる。

 

「先生、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ、これから忙しくなると思うと、気が滅入ってね」

「あはは……お仕事大変そうですよね」

「まあ、なんとでもなるさ」

 

 心配するヒフミに何でもない、と告げる。

 

「長く付き合わせてしまったな。アイスでも奢るよ」

「えっ、そんな悪いですよ。先生の探しているMS(モビルスーツ)? も見つかっていませんし」

「いいんだ、生徒はスカウトできているからね。ヒフミの行きたいところに行こう」

「なら、お言葉に甘えさせてもらいます。モモフレンズのカフェに限定アイスがあるんです! いきましょう、先生!!」

 

 ヒフミは満面の笑みを浮かべて、私の手を取って走り出す。

 

「ちょっ、ヒフミ! 待ってくれ! キヴォトス人の脚力についてくのは無理だから!」

 少女は大好きなモモフレンズのカフェに行けるのが楽しみなのだろう。私の話が聞こえてないようだ。むしろ、スピードをもっと上げている。握られた手、腕軋み始める。

 

「と、止まってくれーヒフミ!!」

 

 その日、かぼちゃの叫び声がキヴォトス中に響き渡った。

 

 ―シャーレの執務室―

「た、ただいま」

「お帰りなさい、先生」

「ただいま、ユウカ」

 

 出迎えてくれたのは当番のユウカだ。

 

「では、先生。背中に隠し持っているものを見してくれます?」

「何のことだ?」

「惚けるつもりですか!」

 

 ユウカは青筋をたてながら、私を詰問する。

 

「ごめんなさい。またガンプラを買いました」

「や、やっぱり!!」

「先生これ以上プラモデルを買って、どうするんですか! 執務室で模型屋さんでも初めるんですか!」

 

 ユウカの見幕に

 ユウカはまくしたてる。

 

「でも、貴重なやつだし(プレ○ンや旧HGなど)。それに仕事が忙しくてね」

「そ、それは……」

 

 ユウカは私がブラックマーケットから不良生徒たちをスカウトして学校に通えるようにしているのを知っている。そのため、強く言えないのだろう。

 

「今回は見逃してあげます。今回だけですからね!」

「ありがとう、ユウカ。君は良い奥さんになれるかもな」

「おっ、奥さん!? からかうのは止めてください!」

「そうか? からかったつもりはないのだが」

 

 顔を赤面させるユウカ。ゲームをプレイしていた時から思っていたが、彼女がとても可愛らしい少女だと再認識させられる。

 

 ユウカは可愛いな。こんなにも可愛い子が嫁になってくれたら人生バラ色だろうな。

 

 突如、顔からボンッと音をたてて倒れるユウカ。

 

「は!? おい、ユウカ大丈夫か」

 

 慌ててユウカを介抱する。顔がさっきよりすごく真っ赤になっている。呼びかけても反応がない。具合が悪かったのか、それともユウカに仕事を手伝いさせすぎたのかもしれない。生徒のことに気づけない自分に苛立ってしまう。これでは、先生失格だな。

 

 ユウカを別室のベッドに寝かせる。

 

「今日の仕事は明日にまわすしかないな」

 

 その日、気絶したユウカを一晩中介護することにした。

 翌日の朝、目が覚めたユウカは仕事を手伝えなかったことを謝罪してきた。

 気にしなくてもいいのに。

 

「そういえば、ユウカは何で倒れたんだ?」

「えっ⁉」

 

 言葉を濁すユウカ。

 

 

「そ、そんなことより、昨日の仕事を終わらせましょう‼」

 

 ユウカはそう言うと、テキパキと仕事に取り掛かる。

 

「あっ、おい」

「はい、終わりました! それでは、お疲れ様です!」

 

 ユウカは走って、ミレニアムへと帰ってしまった。

 机を確認すると、本当に仕事は終わっていた。量が少なかったとはいえ、驚きだ。

 

 いったいどうしたんだろうか? ユウカは。

 




色々ガンダムネタを仕込みました。皆気づいてくれるかな。
作者はハサウェイや他のガンダム小説を読みなおします(ネタ探し)。
ブルアカもメンテ明けが楽しみです。
リアルも忙しいので更新が遅れるかもしれません。
では、また。


この小説の面白いと感じるところは何ですか?

  • ガンダムネタ
  • ブルアカ生徒のキャラクター性
  • 偽マフティーの心情
  • あとがきのおまけなど
  • その他(感想で教えてくれると幸いです)
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