偽マフティー先生のブルーアーカイブ   作:切嗣

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今回はザクとの戦闘ということで少しシリアスかな。イグルーのbgmを聞きながら書きかました。
では、本編をどうぞ。






ザク・ハンティング

 

ザクⅡF型。型式番号MS-06F。

一年戦争でジオン公国軍が最も多く使用した機体。テレビアニメでは第一話から初登場するMS(モビルスーツ)で、様々な作品に登場する。ガンダム世界ではこれらのMSが登場した結果、戦争は激変した。一年戦争の開戦当初ではMSのない連邦軍を蹴散らしていき、苦しめた。また、様々なバリエーションもあり、高い汎用性を有している。しかし、一年戦争の後半には旧式化が進んでいった。それでも、ZZやUCなどの後の作品でも登場する名機だ。

そのMSが現実に敵として立ち塞がっている。

 

「みんな無事か返事をしてくれ!」

「皆さん、応答をお願いします!」

 

私とアヤネは安否を確かめるために、通信機に叫ぶ。

ザザッと通信機特有のノイズがすると、

 

「…ん、大丈夫」

「はーい☆みんな無事です」

「いや〜びっくりだね。巨大ロボットが出てくるなんて」

「あ~もう最悪、制服が汚れたんだけど。絶対許さないんだから」

 

シロコ、ノノミ、ホシノ、セリカから返答が返ってくる。どうやら全員無事らしい。

彼女たちが無事なことに安堵する。

 

「今の状況を教えてくれ。何が起こったかを」

「あのロボットがマシンガンを発砲してきました。幸い命中はせず、煙のおかげで身を隠すことが出来ました。今は建物裏に隠れています」

「うん、でも敵も慣れてないのかな?わざわざ煙をまきあげて敵を逃がしちゃうなんてさ」

「あ、一瞬だったけど胸にヘルメットのマークが見えたわ。きっとヘルメット団のやつよ」

「あいつら……‼また性懲りもなく!」

 

ノノミが状況を説明し、ホシノが補足で相手の様子を伝える。セリカの発言によれば敵がヘルメット団ということらしい。それを聞いたシロコはまたヘルメット団が攻撃してきたことに腹を立てている。何度も襲撃を受けているので、彼女たちのしつこさに怒り心頭なのだろう。

 

ヘルメット団ということは裏でカイザーが手を引いているのか。カイザーはどこでザクを手に入れたのか。それが気になる。しかし、今は後回しだ。目の前にある問題の方が先だ。

 

「そうか、よくわかった。そこから離脱は可能か?」

「う~ん、可能だと思うよ。ただ、」

「あのロボットが学校に来て校舎を破壊するかも」

 

ホシノの発言の続きをシロコが話す。

 

やっぱりあのザクが問題となる。あのザクを破壊もしくは行動不能にするしかない。

できるだろうか。

 

 

ザクの装備するマシンガン。通称ザクマシンガンは口径120mmの大型機関砲でSA(セミオート)もFA(フルオート)も可能となっている。現代での主力戦車の主砲は同じ120mmで、手動もしくはSA(セミオート)が精一杯なのだ。だがザクマシンガンは戦車の砲弾並みの大きさを持つ弾丸を速射することが可能なのだ。こんな攻撃が当たれば、ひとたまりもない。事実、ガンダリウム合金製のガンダムやガンキャノンを除いて多くのモノを破壊してきた。そして、MSの強みであるMS特有の三次元的機動戦だ。一年戦争の序盤から連邦軍に対し軍事的物量、国力で大きくジオン軍は劣っていた。しかし、初のMS実戦運用となるルウム戦役での艦隊戦では地球連邦軍艦隊にその強みを発揮したことで壊滅的な打撃を与えた。また、IGLOOでも機動力を活かして連邦の戦車や歩兵を一方的に蹂躙していた。

そんなザクに勝つことができるのか。

こちらにはシロコ、ホシノ、ノノミ、セリカ、アヤネの5人しかいない、

アヤネはオペレーターなので、サポートということで直接的な攻撃ができない。そのため、実質的な戦力は4人ということになる。

また、いくら彼女たちが頑丈だからといって大怪我を負わないとは限らないのだ。生身の彼女たちがどこまでザクの攻撃に耐えられるのか。一応、最終編でホシノがビナーのビームの直撃を受けて無傷であったことは知っている。しかし、ヘイローを有している彼女たちでもザクの攻撃を受け続けてしまえば、最悪死亡してしまう可能性も考えられる。

さらに、こちらの武器がザクに通用するのかという問題もある。

シロコたちの所有する武器はアサルトライフル、ドローン、手榴弾、ショットガン、マシンガンとなっている。正直これらの武器でザクの装甲にダメージを与えるのは厳しいと思っている。なので、間接部分やカメラといった部位を攻撃する。一応キヴォトスにも巨大ロボットは登場しており、ゲームでは撃破することが可能であった。このことから、キヴォトスの技術で作成された銃器はガンダム世界より発展していると思われる。なので、カメラくらいなら壊せると思う。そして、万が一MS戦があったときのために用意したロケットランチャーがある。これはエンジニア部に作らせたものだ。これで間接部分を破壊して、ザクを行動不能にさせるつもりだ。

真正面からザクと戦うつもりはない。待ち伏せでザクを仕留める。ロケットランチャーで行動不能にして、カメラやコクピット、周辺を一斉攻撃。そして、パイロットがパニックになって降りてくれるかそのまま銃で撃たれて気絶してもらうことを狙う作戦だ。簡単な作戦だが、今はこれしか思いつかない。相手の操縦が下手なことを祈りたい。

 

 

思わずため息が出る。

まさか本当にMSが出てくるなんて思わなかった。

メインストーリーにはないイレギュラーな展開に不安になる。

仮にザクを倒しても、もっと強いMSやMAが待ち構えているのではないか。

敵のMSの数はどれくらいいるのか。

もしかしたら、アトミックバズーカやバグといった兵器などがあるかもしれない。

どうも悪い展開ばかり考えついてしまう。

 

 

「…い、先生?先生!」

 

アヤネの声により現実に戻らされる。

考え込んでいたことでアヤネが呼んでいたことに気づかなかった。

アヤネに謝罪し、指示をする。

 

「アヤネ、ドローンに武器の入ったコンテナを降ろしてくれ」

「は、はい。分かりました」

「これからあのロボットと作戦について教える。みんな、よく聞いてくれ」

 

私は自分の有するザクに関する知識とそれを倒すための作戦を伝えた。彼女たちはザクの性能に目を丸くしつつも、興味津々と言った様子で話を聞いてくれた。

 

「なるほどね。そのザクっていうのを倒すには関節やランドセルを狙えばいいんだね?」

「ああ、そのロケットランチャーならばザクの関節部分、ランドセルを破壊することが可能だ。……おそらくは

 

ホシノの質問に答える。

しまった。うっかりして、おそらく、と言ってしまった。

それがいけなかった。

 

「おそらくって…大丈夫なの?あのザクってのを本当に倒せるの?」

 

セリカは自信のなさそうな私の態度に不安になったのか、訊ねてくる。

自分たちの指揮官が敵を前にして自信なさげにしているのだ。

 

「まあまあ、落ち着いてよ。セリカちゃん」

「でも、ホシノ先輩。」

「先生だって、MSと戦うのは初めてだから不安になるのも仕方ないよ。」

「それはそうだけど…」

「ん、今までもあいつらを返り討ちにしてきた。だから大丈夫」

「うへへ。シロコちゃんの言うとおりだよ」

「はい☆、あんなロボットみんなでやっけちゃいましょう!」

「私も皆さんをサポートします!」

 

以外なことにホシノが助け船を出してくれた。

 

これは少しだけ信頼されたと思って良いのか。あるいは後輩を落ち着かせるためにしたのか。

おそらく後者だろう。

彼女の信頼を勝ち取れるのはだいぶ先になりそうだ。何しろ彼女には過去が原因で大人のことが信用出来ないのだ。

そうなると、さっきの行動はナンセンスだ。大人として反省しなくては。まだ敵はたくさんいる。ブライトのような指揮官としての振る舞い、そしてシャアのように自信に満ちあふれた態度をみせなくては。

 

 

 

「先生、ザクを待ちかまえる場所(ポイント)にたどり着きました」

 

アヤネが目標の座標にたどり着いたことを知らせる。それと同時に各々が配置につき、ザクを待ち構える。

ザクの駆動音が徐々に大きくなっていくことから、近づいてくることが分かる。

 

「各自射撃用意!」

 

ドローンから送られている映像を見て、距離を確認する。

ザクは首を回しながら、ゆっくりと歩いてくる。

索敵をしているのだろう。

この一つ目には悪いが、おとなしくやられてもらう。

アヤネがザクとの距離を知らせる。

まだだ。まだ駄目だ。

確実に仕留めるためにできる限り近い距離で攻撃をする。

 

「ザク、目標に入りました!」

「了解、これよりカウント開始!」

「10,9,8」

 

ザクが目標地点に入ったため、カウントを開始する。

 

「7,6」

「ん、ロックオンOK」

 

シロコが最初に準備が整ったことを知らせる。

 

「ロックオンOKだよー」

 

次にホシノ。

 

「2,1」

「ロックオン完了でーす☆」

「ロックオンよし」

 

最後にノノミとセリカが。

 

0!

 

カウントが終了するとともに弾が発射される。

発射された弾はザクに向かって誘導する。ザクの膝、ランドセル、モノアイに向かって。

 

 

カメラで弾を捉えたのだろう。ザクは立ち止まって、右往左往する。慌てて回避をしようとするがもう遅い。

誘導された弾はザクの頭に、膝に、ランドセルに直撃して爆発を起こす。

煙をまきあげながら、ザクは後ろに大きな音をたてて倒れた。

モノアイから光は消え、ザクはそのまま沈黙する。

そのまま数分時間がたってもザクは微動だにしない。

その時、コクピットが急に開いて、ヘルメットを被った少女が出てきた。この少女がザクのパイロットだったのだろう。少女は慌ててザクから飛び降りて、逃げ出した。

その様子を見て、大怪我は負っていないと分かった。パイロットが無事だったことに安堵する。

 

「ザク、沈黙。標的の撃破を確認。並びにパイロットの逃走も確認。私たちの勝利です!」

 

アヤネがザクの撃破を確認し、勝利を宣言する。

その宣言を聞いて、歓声がわく。

 

「や、やったわ!案外たいしたことなかったわね、ザクっての」

「バンザイ~☆やりましたー」

「一時はどうなるかと思いましたが、みんな無事で良かったです」

 

セリカはザクがあっさり倒せたことに喜んでガッツポーズをし、ノノミは万歳をしている。アヤネは無事に作戦が終了したことに安堵している。

 

「これで少しは大人しくなるはず」

「よーし、作戦終了。みんな、お疲れー。」

 

シロコはヘルメット団に大打撃を与えたことで、これ以上は攻撃してこないと考えているのだろう。ホシノは連戦続きの後輩たちに労いの言葉をかける。

 

「…先生も頑張ったね。ありがとう」

「あ、ああ。ホシノ達もお疲れ様」

 

自分にもお礼を言ってくれたので、少し驚きつつも返答をする。

ホシノの笑顔を見て思う。ホシノの心の壁は分厚さを。

彼女の信頼を得ていくためにも、さっきのような無様を曝してはいけない。

私はキヴォトスに来た時にした決意を思いかえした。

 

 

こうしてキヴォトスでのMSとの初戦闘は幕を閉じた。

 




今回はコメディ控えめだったかもしれません。そして、初めての戦闘シーンです。皆でザクをあっさりと倒しちゃいました。ザクの活躍を期待していた人、ジオン軍人の人ごめんなさい。まだ序盤だからってことで許してください。一応、ジオン機を後でたくさん出しますから。さて、マフティー先生は初めてのMS戦闘でボロが出ちゃいましたね。これは大人としてはまずいですね。まあ彼は普通の大学生だったので、テンパるのも仕方ないかもしれませんね。MSに乗っての戦闘が待ち遠しいですね。
マフティー先生はホシノからの信頼を得ることができるのか。次回も目が離せない!

おまけ

シロコ「先生、ちょっと時間もらうね」
先生 「えっ、」
シロコ「ん、ありがと」

時間もらうの確定なんだ。拒否権とかないんだね。
まあいいけどさ。

シロコ「先生に聞きたいことがあるの」
先生 「ああ、構わないが」

聞きたい事?シロコは私に何を聞きたいのだろう。

シロコ「私と初めて会った時、何で踊っていたの?」
先生 「あ、」

よみがえる記憶。なんで踊っていたのか。迷子になって、テンションがおかしくなって踊っていました。これを馬鹿正直に言えばどうなる。いくら銀号強盗が趣味のシロコでも、ドン引きかもしれない。そうしたらどうなる。シロコ経由で対策委員会の皆に知られて、好感度がダウン。そっからの、なんやかんやで対策委員会が全滅。そして、シロコテラー化。
マズイ。これはマズイ。
何とか言い訳をしなくては。

先生 「そ、それはだな」
シロコ「うんうん」

先生 「宗教的な儀式みたいなものだよ」
シロコ「宗教?」

宗教的なやつ作戦でごまかすことにした。

先生 「ああ。あのダンスには意味がある。あれは人類にメビウスの輪から抜け出すようにと促しているのさ」
シロコ「メビウスの輪?どういうこと?」

ごまかすために、それっぽいことをいう。大人の常套句だ。


先生 「メビウスの輪は過ちを意味するんだ。そして、あのダンスは反省を促すダンスといって、現人類の持つ問題を自省させるためのものだ。そして、何も変わらない人たちにを自身と向き合わせることで過去の過ちを反省し、より良い方向へと導いていくんだ。」

勢いで変なことを言ってしまった。こんなのヤバいやつ確定じゃないか。

シロコはそれを聞いて俯く。そして、震えだす。
ダメだったか。

シロコ「す、凄い。私もこれからは反省を促すダンスを踊る!あっ、皆にも教えなくちゃ」
先生 「え⁉」

シロコは顔をあげると、そう言ってシロコは駆け出す。
これがホシノにバレたらマズイ。
こんなダンス教えたってバレたらホシノ大佐にぶっ殺されても文句は言えない。

先生「シロコ、待ってくれー‼」

この後、私がホシノ大佐の尋問を受けたのは言うまでもない。

小説のストーリーはどう進めていくか(参考にするため協力お願いします)

  • 原作の流れに沿う
  • 原作はある程度カットしてもOK
  • 原作部分ダイジェストしてオリ要素追加
  • できればオリ要素モリモリがいい
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