転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
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(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)
大賢者:告。前回までの三つの出来事を纏めます。
一つ。鳥のヤミーの出現に驚愕するゴーダですが、見事撃破し、負傷した牙狼に『ゴーガ』の名を与えることで、回復させました。
二つ。リザードマンの首領側近と邂逅したマスターとゴーダは、彼女の願いを聞き入れ、共闘を決めました。
そして三つ。オーク軍に挑むガビルは、オークロードの真の恐ろしさを知ることになります。
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(♪「カウント・ザ・メダルズ」)
大賢者《告。カウント・ザ・メダルズ。現在、個体名:ゴーダ・テンペストの使えるメダルを確認します》
ライオン、トラ、チーター
クワガタ、カマキリ、バッタ
サイ、ゾウ
ゴーダ「ただのお調子者かと思いきや…」
リムル「なかなか根性あるじゃないか」
ゴーダとリムルは、上空からガビルの戦いを見ていた。ガビルは仲間の身を案じながら、圧倒的に格上のオークジェネラル相手に粘っている。
リムルは蝙蝠の翼、ゴーダは蝙蝠の翼を広げているが、どういう経緯かと言うと、少し前に遡る。
ゴーダ「それ便利そうだな」
リムル「あぁ、捕食した蝙蝠の部分的な擬態だよ」
出陣前、リムルの翼を見たゴーダが…
ゴーダ「そうだ、俺だってハチのメダルが入ってんだから、羽根ぐらい出せるんじゃね?」
試しに意識を集中させ、背中に魔素を集めるようにイメージする。
《告。ユニークスキル《具現化(CLAWs)》を獲得しました》
ゴーダ/リムル「「ん?」」
リムル「今の声《大賢者》か?」
大賢者《否。《世界の言葉》です》
ゴーダ「おわっ!?」
ゴーダの背中に、巨大なハチのハネが現れた。
ゴーダ「新しいスキルか…?おぉ、飛べた。成功だな」
リムル「んなあっさり!?」
ゴーダ「お前もけっこうあっさりスキル獲得してたろうが」
というわけである。そして現在。
ゴーダ「そろそろガビルがヤバいな。助太刀してやるか」
リムル「あぁ。みんな、出番だ!」
ゴブタ「──ハァッ!」
ガビル「そなたは…!」
ゴブタが《影移動》でガビルを救出、更にランガとゴーガが並んだ。
ランガ「我が名はランガ。リムル様の命により、助太刀に来た」
ゴーガ「私はゴーガ。ゴーダ様より命を受けた。加勢しよう」
更に…
『『『グァアアアッ!?』』』
ベニマルが放った黒い炎で、オーク達が次々と焼き尽くされる。
『な、何者だ…!』
ベニマル「覚えてないか。酷いなぁ、里を食い散らかしてくれたじゃないか」
『!そのツノ、まさかオーガか!?』
ベニマル「どうかな?今は少し違うかもしれないな」
ハクロウ「いよいよじゃな」
シオン「この機会を与えてくださった、リムル様とゴーダ様に感謝を…!」
鬼人達により、オーク達が次々と蹴散らされる。
ランガ「オォオオオオオオンッ!」
テンペストスターウルフに進化したランガが、天候すら操る《黒雷嵐(デスストーム)》を発動、嵐と雷で、オークジェネラルと多くの敵兵を薙ぎ払う。
ゴーガ「私もランガ様に続くぞ!オォオオオオオオンッ!」
ゴーガも《疾走(アクセル)》のタイヤで加速し、オーク達を次々とはね飛ばした。
リムル「え~…何これ…」
ゴーダ「俺もそろそろ行くか…変身!」
《ライオン!トラ!バッタ!》
ゴーダは変身し、地上に降りていった。同じ頃、リザードマンの本拠地では、ソウエイがリザードマンの首領達を救出していた。
(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)
オーズ「フッ!オラォッ!」
ライオンヘッドの光で敵兵の目を眩ませ、メダジャリバーで敵兵を斬り裂いていたオーズは、メダルを交換する。
《クワガタ!トラ!バッタ!》
オーズ「デアッ!」
クワガタヘッドから電撃を放ち、数体纏めて吹き飛ばす。
《クワガタ!トラ!チーター!》
オーズ「フッ!オラッ!セイヤァッ!」
チーターレッグで加速し、トラクローで次々とオーク達を蹴散らしていくが、敵兵が多過ぎる。
オーズ「キリがねぇな…だったら、解禁といくか…!」
《クワガタ!カマキリ!バッタ!》
《ガ~タガタガタ・キリッバ・ガタキリバッ!♪》
オーズはガタキリバコンボに変身した!
(♪「Got to keep it real」)
オーズ「フッ…!」
オーズは次々と分身していく…!
リムル「へっ!?」
『な、何ぃっ!?』
オーズ「「「オォオオオオッ!」」」
無数のオーズ達が、カマキリソードを構えて飛び出し、次々と敵兵を蹴散らす。
オーズ「「「セイヤァアアアアッ!!」」」
無数の分身体によるガタキリバキックで、オーク達は次々と大爆発に飲まれた…!
リムル「いや無茶苦茶過ぎるだろぉッ!?」
オーズ「お前に言われたくねぇわ最強スライム」
(♪「バース バトル」)
ウツロ「お兄ちゃんも暴れてるねぇ。じゃ、私も暴れちゃおっかな」
ウツロは剣を構える。オーク達が襲いかかるが…
ウツロ「遅い」
『『『グァアアアッ!?』』』
ウツロはシズ譲りの剣技で、次々と斬り伏せる。
ウツロ「しかし数だけはいるね…一気に片付ける」
ウツロは胸から飛び出したメダルを掴み、腰に現れたドライバーにセットする。
ウツロ「──変身」
《セイウチ!シロクマ!ペンギン!》
メダルを装填し、ハンドルレバーを回転させる。
《ウ・ツ・ロ~・ウツロ・ウ・ツ・ロ~…!》
《──ギンシロセイ!》
ウツロ「──フッ!」
変身したウツロは、メダジャリバーで敵を切り裂く。
ウツロ「……」
メダルの順番を入れ替え、レバーを回す。
《ペンギンキャノン!》
ウツロの胸部に、ペンギンの意匠を持つバズーカ砲が装備される。
《ペンギン・コアバースト!》
ウツロ「──シュートッ!」
放たれた冷凍光線で、オーク達は凍り付き、砕け散った。
オーズ「あいつも大概だな…」
リムル『いたぞ、オークロードだ』
オーズ「ついにお出ましか」
上空のリムルが、オークロードを発見した。
オークロード『腹が減った…何でもいい…食いたい…!』
その時。
リムル「うおっ!」
何者かが、猛スピードでオークロードの前に着地した。
「貴様ら!このゲルミュッド様の計画を滅茶苦茶にしやがって!」
ゴーダ「何だこの小物臭い野郎…ん、ゲルミュッド?」
ウツロ「何度も聞いた名前」
ゲルミュッド「もう少しで俺の手足となる新しい魔王が誕生したというのに!」
ベニマル「魔王…!?」
ゲルミュッド「だから名付けをしまくった!種を育てるためにな!」
シオン「そのために我らの村にも来たというのか…ッ!」
ガビル「げ、ゲルミュッド様、どうしてここに…!」
ゲルミュッド「役立たずが!貴様もオークロードの糧となれ!俺とあのお方のために!」
リムル「あのお方…?」
ゲルミュッド「死ねぇッ!」
「「「うわぁああっ!」」」
ゲルミュッドの攻撃から、部下達がガビルを庇った。
ガビル「お前達ッ!?」
「ガビル様が、無事で…」
「よかった…」
ガビル「…!うわぁああッ!」
ガビルが悲痛な叫びを上げる。
ゲルミュッド「デスマーチダンスッ!」
ゲルミュッドが魔法で無数のエネルギー弾を放つが…
リムル「フッ!」
オーズ「ヌンッ!」
リムルは《捕食者》でエネルギー弾を食らい、オーズはクワガタヘッドの電撃でエネルギー弾を撃ち落とした。
リムル「回復薬だ。部下達に使ってやれ」
ガビル「!かたじけない…!お前達、しっかりしろ…!吾輩のために、こんな!」
ガビルはリムルから貰った回復薬で、部下達を治療する。
リムル(気に入ったよ、ガビル)
ウツロ「ほい」
ゲルミュッド「ぎゃあっ!?お、俺は上位魔人だぞぐへぇっ!?」
ゲルミュッドはウツロの氷で拘束され、蹴り飛ばされた。
ゲルミュッド「ひぃいいっ!?俺を助けろオークロード!いや『ゲルド』よ!」
『む…』
『名』を呼ばれたオークロードが反応する。
ゲルミュッド「ノロマが、ようやく動いたか…!フハハ!こいつの強さを──」
ゲルドはゲルミュッドの首をはねた。
ゴーダ「…おいおい、食ってやがる」
ゲルドはゲルミュッドの死体を食らい、禍禍しいオーラに包まれる。
大賢者《個体名ゲルドの魔素量が増大。魔王種への進化を開始します》
リムル/ゴーダ「「魔王…!?」」
大賢者《個体名ゲルドは、豚頭魔王(オークディザスター)に進化完了しました》
ゲルド『俺はオークディザスター、ゲルドッ!この世の全てを食らう者!食わせろぉおおッ!!』
──その様子を、遥か上空から、何者かが見下ろしていた。
『その欲望…解放しなよ』
何者かは、1枚のセルメダルを、ゲルドに向かって投げつけた。
ゴーダ「ん…?…!」
ウツロ「今の気配…あっ!」
ゲルドにセルメダルが投入される。
ゲルド『!ヌォオオオオッ!』
スキル《ウエルモノ》によるあまりに強大な欲望に反応し、ゲルドから大量のセルメダルが放出され、卵を形成する。
『『クワセロォオオッ!』』
卵から、巨人のような白ヤミーが生まれた!
リムル「何だぁっ!?」
ゴーダ「ヤミーだと!?やっぱり、俺以外のグリードがいるッ!しかも、卵から生まれたってことは…!」
『『クワセロ…クワセロォッ!!』』
巨大白ヤミーは、リムル側の戦力を滅茶苦茶に攻撃する。
オーズ「チィッ…!ウツロ!ゴーガ!奴は俺達で相手するぞッ!」
ウツロ「分かった」
ゴーガ「承知!」
ベニマル「オークディザスターは俺達が!」
ゴーダ達は、それぞれの敵に立ち向かった。
ED「Another colony」TRUE