転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
OP「Nameless Story」寺島拓篤
オークディザスターとなったゲルドは、圧倒的だった鬼人達やランガの攻撃も、圧倒的な回復力でものともしなかった。
「王よ、この身を御身と共に…」
ゲルド「…うむ」
なんと、自ら望んだとはいえ、ゲルドは同じオークすら食らい、パワーアップした。
ゲルド「足りぬ!もっと、喰わせろッ!」
更に、異変な起こる。
オーズ「何ッ!?」
ゲルドが部下を食らった次の瞬間、巨大白ヤミーが脱皮する。
『『クワセロォッ!!』』
巨大白ヤミーは、巨大オウムヤミーに進化した!
ウツロ「宿主の欲望の動きに反応した…!?」
オーズ「また鳥のヤミー…!どうなってやがる!」
リムル「出番だぞ、大賢者!」
大賢者《了。オートバトルモードに移行します》
大賢者に体の主導権を移行し、リムルはゲルドと激闘を繰り広げている。
《シロクマ・コアバースト!》
ウツロ「フッ!」
ゴーガ「オォッ!」
ウツロとゴーガの同時攻撃が、巨大オウムヤミーの足元を崩し…
《スキャニングチャージ!》
オーズ「「「セイヤァアッ!」」」
オーズのガタキリバキックが炸裂するが…
『『クワセロォオオッ!!』』
オーズ「グァアアアッ!」
巨大過ぎる欲望による防御力は凄まじく、オーズは火球で吹き飛ばされ、変身が解けた。
ウツロ「お兄ちゃんッ!」
ゴーガ「ゴーダ様!」
ゴーダ「ぐっ…!」
ガビル「ゴーダ殿!」
ガビルがゴーダに駆け寄る。
ガビル「ゴーダ殿、これを!」
ゴーダ「!これは…!」
ガビルが差し出したのは、シャチ、ウナギ、タコのコアメダルだった。
ガビル「リザードマンの支配領域で発見されたものです!お役に立てるなら…!」
ゴーダ「最高だッ!サンキューガビル!」
ゴーダはメダルを受け取る。
ゴーダ「変身ッ!」
《シャチ!ウナギ!タコ!》
《シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!》
ゴーダはオーズシャウタコンボに変身した!
(♪「Shout out」)
オーズ「フッ!オォオオッ!」
オーズはウナギウィップでヤミーを拘束、それを起点にジャンプすると、分裂したタコレッグによる連続キックを浴びせる。
オーズ「リムルのスキルを元に…!水刃ッ!」
《スキル《水刃》を獲得しました》
シャチヘッドからの水流を応用し、リムル同様の水の刃を放ち、ヤミーの羽を斬り飛ばした!
オーズ「喰らえッ!水刃乱れ雨ッ!」
オーズは無数の水刃をヤミーに降り注がせた!
ゴーガ「おぉ、凄まじい…!」
ウツロ「まさに水を得た魚だね」
水属性のシャウタコンボは、水が豊富なこの戦場では更に力を増し、その上火属性の鳥系ヤミーに対して有利、この戦いにおいて最も力を発揮できる姿なのだ。
ゲルド「捕らえたぞ、今度こそお前を食ってやる!」
リムル「お前に食われる前に、俺がお前を食ってやるよ!」
ゲルドの腕に捕まったかに見えたリムルだったが、スライムに戻り、ゲルドの全身に纏わり付いていく。
リムル「お前が俺を食うのが先か、俺がお前を食うのが先か。相手を食い尽くした方が勝ちだ!」
ゲルド「ヌォオオッ!」
互いに食い合い、再生を繰り返すが、リムルが有利だ。
ウツロ「負けてらんない…!」
《セイウチレッグ!》
《セイウチ・コアバースト!》
ウツロは足に、巨大な牙が備わった装甲を装備する。
オーズ「決めるぞ…!」
《スキャニングチャージ!》
オーズはオクトバニッシュを発動する。
オーズ「セイヤァアアアッ!」
ウツロ「ハァアアアアッ!」
ゴーガ「オォオオンッ!」
オーズとウツロのダブルライダーキック、ゴーガの体当たりが同時に直撃し、ヤミーは爆散した!
ゲルド「ヌォオオッ!」
同時にリムルが、完全にゲルドを包み込んだ。
リムル『…!ゴーダ!』
ゴーダ『リムル?ここは…?』
気が付くと、リムルとゴーダは、荒れ果てた荒野の真ん中にいた。痩せ細ったオークの子供達が泣いていた。
ゲルド『腹が減ったのか。少し待ちなさい』
ゲルドが自らの片腕を引きちぎり、食料として子供達に与えている。
ゲルド『しっかり食べて、大きくなるのだぞ』
リムル『これは…ゲルドの記憶、か?』
ゴーダ『俺もヤミーを通して、ゲルドの欲望に触れたからな。お前との繋がりもあって、ここに導かれたのか…』
側近『王よ、これ以上お体を削るのはおやめください…!大飢饉の中、あなたまで失えば、我々には絶望しか…!』
ゲルド『…一昨日生まれた子が、今朝飢えで死んだ。昨日生まれた子は虫の息だ。この身はいくら引きちぎろうと再生するのに…これが既に絶望でなくて、何だと言うのだ…?』
ゲルドは歩き出す。
ゲルド『森で食料を探す』
側近『し、しかし、ジュラの森は暴風竜の…!』
ゲルド『暴風竜は封印されて久しい。少しばかりの恵みを…』
ゲルドは子供達のため、食料を探す旅の中で行き倒れたところを、ゲルミュッドに発見された。
『『『……』』』
ゴーダ、リムル、ゲルドは、精神世界の荒野で、背中合わせに立つ。
ゲルド『あの方は教えてくれた。オークロードとなった俺が喰えば、仲間は死なない。飢える仲間を救える。邪悪な企みの駒にされたようだが、懸けるしかなかった。だから俺は喰わなければならない』
ゲルド『俺は他の魔物を食い荒らした。ゲルミュッド様を喰った。同胞すら食らった。俺がここで倒れれば、同胞が罪を背負う。俺は罪深くともよい。皆が飢えることがないよう、全ての飢えを俺が引き受けるのだ…!』
ゴーダ『…それが、お前の本当の欲望か』
リムル『それでも、お前は負ける。だが安心しろ。俺がお前の罪も全て食ってやるから』
ゴーダ『俺達で食う、な』
ゲルド『俺の罪を…食う…?』
リムル『あぁ。お前だけじゃなく、同胞全ての罪もな』
ゲルド『同胞の罪も…お前達は、欲張りだ』
リムル『そうだな…俺は欲張りだよ』
ゴーダ『俺なんか、欲望の化身だぜ?いくらでも食ってやるさ』
精神世界は、荒野から豊かな花畑に変わる。
ゲルド『…うぅ…』
ゲルドは元の姿に戻り、涙を流す。
ゲルド『強欲なる者達よ…俺の罪を食らう者達よ…!感謝する…俺の飢えは今…満たされた…』
ゲルドは消えていった…。
「「……」」
ゲルドが消え、《捕食》を終えたリムルが着地し、ゴーダはゲルドから生まれたセルメダルを吸収する。
ゴーダ「……」
──────
『一筋縄じゃいかねぇぞ?あいつの欲望、バカみたいにでけぇからな』
『火野は自分の命を投げ出しても誰かを救おうとした。お前にそれができるのか?』
──────
ゴーダ「…お前はよくやった。安心して眠れ。ゲルド」
側近「…王よ…やっと、解放されたのですね…」
ED「Another colony」TRUE