転生したグリードがスライムと相棒になった件   作:バンドリーマーV

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OP「メグルモノ」寺島拓篤


18 暴風大妖渦

 

ヨウム達がハクロウの鬼特訓を経て、英雄として名を売る旅に出発し、フューズもすっかりテンペストに馴染んだある日。

 

 

『私はドライアドのトライア…トレイニーの妹です』

 

 

光と共に現れた、緑の髪の女性。トレイニーと同じドライアドだ。

 

 

ゴーダ「妹いたのか…なんかオーラが殺気立ってるんだが、どうした?」

 

トライア『緊急事態です。暴風大妖渦(カリュブディス)が復活しました…!』

 

リムル/ゴーダ「「?」」

 

フラメア「か、カリュブディスぅっ!?」

 

ゴーダ「と言うと?」

 

フラメア「魔王に匹敵する厄災…!天空の支配者と呼ばれる、カラミティモンスターです…!暴風竜ヴェルドラ様から漏れ出た魔素から生まれたとか…!」

 

ゴーダ(ヴェルドラのやつ何やってんだ…)

 

リムル(まさか、俺の中にいるヴェルドラに気付いてるのか…?)

 

トライア『我が姉、トレイニー達が足止めしていますが、まるで歯が立ちません…そして、カリュブディスの目的は、この地である模様…!』

 

「「「!?」」」

 

ゴーダ「また厄介なことになったな…」

 

 

至急戦力を整え、カリュブディスを迎え撃つこととなった。

 

 

 

 

 

迫るカリュブディスと、眷属たる空飛ぶ鮫、メガロドンの群れ。

 

 

ゴーダ「《探求者》で探ってみたが、凄まじい怒りと憎しみに支配されてやがる」

 

リムル「何それおっかねぇ…」(汗)

 

 

対するテンペスト側の戦力は、ベニマル達鬼人に、ゴブタ達ゴブリンライダー、ゲルド達ハイオーク、ガビル達ドラゴニュート、加えてガゼル王からの援軍。

 

 

ベニマル「食らえ、ヘルフレア!」

 

ゴブタ「でぇいっ!」

 

ガビル「助太刀いたしますぞ、ゲルド殿!ボルテクスクラッシュ!」

 

ゲルド「感謝する、ガビル殿…!」

 

 

かつては敵対したガビルとゲルドも共闘。

 

 

ランガ「行くぞ、ゴーガよ!」

 

ゴーガ「はい、ランガ様!」

 

 

テンペストウルフのツートップ、ランガとゴーダも空中を走る。

 

 

ウツロ「さぁて、私も暴れ時」

 

《セイウチ!シロクマ!ペンギン!》

 

 

ウツロは胸から飛び出したメダルを掴み、腰に現れたドライバーにセット、ハンドルレバーを回転させる。

 

 

ウツロ「──変身」

 

《ウ・ツ・ロ~・ウツロ・ウ・ツ・ロ~…!》

 

《──ギンシロセイ!》

 

 

変身した仮面ライダーウツロに迫るメガロドン。

 

 

《シロクマアーム!》

 

《シロクマ!コアバースト!》

 

ウツロ「フッ…!」

 

 

右腕に巨大な爪を備えた銀の装甲を装備し、吹雪のようなエネルギーを放ち、メガロドンを凍り付けにし、粉砕する。

 

 

リムル「うお、エグっ…」

 

ゴーダ「よし、俺も行くか」

 

リムル「ん?」

 

 

ゴーダが取り出した3枚のメダルを見て、リムルがツッコむ。

 

 

リムル「サイウナギバッタって、お前テキトーに出しただろ!?」

 

ゴーダ「いいから見てろ。変身!」

 

《サイ!ウナギ!バッタ!》

 

オーズ「フッ!」

 

 

ゴーダはオーズ サウバに変身し、ウナギウィップでメガロドンを捕らえ、電力を流しながら引き寄せる。

 

 

オーズ「オォッ!デヤァッ!」

 

 

バッタレッグで飛び上がった勢いで、サイヘッドの頭突きを叩き込むという流れを繰り返す。

 

 

《スキャニングチャージ!》

 

オーズ「セイヤァアッ!」

 

 

トドメの一撃で、メガロドンは爆散した!

 

 

リムル「サイウナギバッタって、テキトーじゃなかった…!」

 

オーズ「当たり前だ。おっと…」

 

 

更なるメガロドンがやって来る。

 

 

オーズ「ゲルドにゴリラメダル貰ったことだし、使わせてもらうか…!」

 

《サイ!ゴリラ!ゾウ!》

 

《サ・ゴーゾ…!サ・ゴーゾォッ!》

 

 

 

 

 

(♪「Sun goes up」)

 

 

オーズ「オォオオッ!!」

 

 

オーズはサゴーゾコンボとなり、ドラミングと共に重力を操作し、メガロドンの動きを鈍らせる。

 

 

リムル「銀のコンボか…!」

 

大賢者《告。周囲の重力を操っています》

 

 

メガロドンの強みである、空中での機動力やパワーに対抗するには最適である。

 

 

オーズ「オォオッ!」

 

 

ゴリラアームのゴリバゴーンを発射し、メガロドンにぶつける。

 

 

リムル「ロケットパンチ!?ゴリラ関係あんの!?」

 

オーズ「気にするな」

 

 

ライダーにはよくあること。

 

 

《スキャニングチャージ!》

 

オーズ「ヌンッ!オォオオッ…!セイヤァッ!!」

 

 

ゾウレッグを地面に叩きつけ、白いリング型の重力波を放ち、引き寄せたメガロドンを、サイヘッドの頭突きとゴリラアームの両拳による一斉攻撃で粉砕した…!

 

 

リムル「コンボヤバいな…ん?何か来るぞ!」

 

 

カリュブディスが全身から鱗を飛ばし、絶え間のない攻撃で、次々とダメージを受ける戦士達。

 

 

リムル「たまには俺を頼れよ。喰らい尽くせ、《暴食者(グラトニー)》!」

 

 

リムルはオークディザスターの捕食により、ユニークスキル《捕食者》が進化した《暴食者》を発動。鱗を一気に食い尽くし、仲間達を守る。

 

 

リムル「俺が行く…!」

 

 

リムルはコウモリの翼を広げ、カリュブディスに攻撃を開始した。

 

 

 

 

 

その時。

 

 

「「──ッ!?」」

 

 

ゴーダとウツロが、ハッと顔を上げる。

 

 

ウツロ「…メダルの気配」

 

ゴーダ「しかも、こいつは…悪いリムル、ここは任せた!」

 

リムル「分かった、気をつけろ…!」

 

 

リムルが《黒炎》や《黒稲妻》でカリュブディスを攻撃する中、ゴーダとウツロは前線を離れる。

 

 

リムル「メダルの気配、か…まさか、動くのか…?魔王アンクが…」

 

ミリム「むう!アンクの奴、魔王五人の協定を破るつもりか!」

 

 

ゴーダとウツロは森を走る。

 

 

「「…!」」

 

 

立ち止まった二人の視線の先には、赤いチェックの服を来た少年がいた。近くの木から、赤い布が広がっている。

 

 

「やぁ。会いたかったよ、新たなオーズ」

 

ゴーダ「…てめぇは」

 

「フフ…」

 

 

赤い光と共に、セルメダルが裏返るように、少年は真の姿を現す。

 

 

ウツロ「…!」

 

ゴーダ「…まさかとは思ってたが、やっぱり魔王アンクってのはてめぇか」

 

「へぇ…僕のこと知ってるんだ?」

 

ゴーダ「映司の記憶にいた…もう一人のアンク」

 

 

アンクの怪人態そのものだが、顔の一部と右腕だけが不完全な姿。かつて鴻上の介入によって誕生した、アンク・ロストがそこにいた。

 

 

 

 

 

ゴーダ「てめぇもこの世界に転生してたってわけか」

 

ウツロ「でもこいつ、私達と違ってネオグリードじゃない。元のグリードのまま」

 

ロスト「オーズにメダルを割られたはずの僕は、気付いたらこの世界にいた。割れたはずのメダルは復元され、もう一人の僕が持ってるはずのメダルまで、9枚揃った状態でね。もう数十年前のことだ」

 

ゴーダ「俺とお前の転生は、10年ぐらいしか空いてないと思ってたんだがな」

 

ウツロ「私も転移直後に時間を越えた。元の世界の時間なんて、当てにならない」

 

ゴーダ「確かにな…で?お前は何しに来た?」

 

 

ゴーダはロストを睨む。

 

 

ゴーダ「魔王なんかになり、オークディザスターからヤミーを生み出し…何が狙いだ?カリュブディスはお前の差し金か?」

 

ロスト「どうだろうねぇ。とりあえず今日は、君と戦ってみたかったのさ。オーズの欲望から生まれたグリード、ゴーダ」

 

ゴーダ「俺のことを知ってるのか」

 

ロスト「恐らくは君が転生した時、時空が繋がった影響か、もう一人の僕の記憶が共有されたのさ。君がオーズから生まれたことも…そのオーズの最期もね」

 

ゴーダ「…ッ…」

 

ロスト「さぁ、見せてよ。新しいオーズの力を…!」

 

ゴーダ「…ウツロ、ここは俺が…」

 

ウツロ「また悪い癖。私も戦う」

 

ゴーダ「…分かった」

 

 

二人はメダルを取り出す。

 

 

「「──変身!」」

 

《シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!》

 

《ウ・ツ・ロ~・ウツロ・ウ・ツ・ロ~…!》

 

《──ギンシロセイ!》

 

 

 

 

 

 

(♪「鳥グリードの攻撃」)

 

 

「「オォッ!」」

 

 

オーズとウツロが、アンクロストに向かっていく。

 

 

ロスト「フハハ…!」

 

「「ッ!」」

 

 

オーズのウナギウィップや、ウツロのメダジャリバーを、ロストは軽々と回避し、火球を浴びせる。

 

 

オーズ「喰らえッ!水刃乱れ雨ッ!」

 

 

オーズは無数の水刃をロストに降り注がせるが、ロストは飛び上がって回避する。

 

 

《ペンギンキャノン!》

 

 

ウツロの胸部に、ペンギンの意匠を持つバズーカ砲が装備される。

 

 

《ペンギン・コアバースト!》

 

ウツロ「──シュートッ!」

 

 

放たれた冷凍光線も、ロストには通用せず、高速飛行で後ろに回られる。

 

 

ロスト「フッ…!」

 

ウツロ「うあっ!?」

 

オーズ「ウツロ!」

 

 

炎の光線を浴びせ、続けて赤い光の翼をぶつけ、ウツロを叩き飛ばす。

 

 

ウツロ「うっ…!」

 

 

ウツロは変身を解除される。

 

 

オーズ「クッ…!」

 

《スキャニングチャージ!》

 

オーズ「セイヤァアアアッ!」

 

ロスト「ハァアアッ…!」

 

 

オーズのオクトバニッシュと、ロストの炎を纏う跳び蹴りが正面衝突し、大爆発が起こる。

 

 

オーズ「がはっ…!」

 

 

オーズは墜落するが、ロストは爆発の中から現れた。

 

 

ロスト「なかなか骨のある攻撃だったよ。これからが楽しみだ。それじゃ、また会おうね。ミリムやカリオンにもよろしく」

 

オーズ「待て…!」

 

 

ロストは飛び去った。

 

 

オーズ「クソッ…!」

 

 

その時。

 

 

ミリム「ドラゴ・バスターァアアアッ!!」

 

オーズ「なんだぁっ!?」

 

ウツロ「えぇ…」(汗)

 

 

ミリムの光線で、カリュブディスが消し飛んだ。

 

 

 

 

 

自国の問題で、魔王であるミリムに頼るわけにはいかないということで、戦いたがるミリムを抑えつつ戦っていたリムルだが…

 

カリュブディス復活の依り代にされていたのは、先日ミリムにぶっ飛ばされたフォビオだったことが判明。

 

『じゃあミリムに頼っていいんじゃね?』ということで、ミリムが魔王の圧倒的パワーで瞬殺し、リムルがフォビオを救出したわけだ。

 

 

フォビオ「す、すみませんでした!ミリム様に、皆さんにもとんでもないご迷惑を…!」

 

 

フォビオはリムル達に土下座した。根は素直らしい。

 

 

トレイニー「何故カリュブディスの封印の場所を知っていたのですか?」

 

フォビオ「そ、それは…」

 

 

仮面の道化…ティアとフットマンという二人組に封印の場所を知らされ、そそのかされた結果、カリュブディスに取り込まれてしまったらしい。

 

 

トレイニー「仮面の道化…こんな仮面でしたか?」

 

 

トレイニーはラプラスの似顔絵を描いてみせる。

 

 

フォビオ「いや…涙目の仮面の少女と、怒り顔の仮面の太った男でした」

 

ベニマル「!」

 

 

フットマンの容姿は、オーガの里を襲った魔人と一致した。更にガビルが、ラプラスの似顔絵に反応する。

 

 

ガビル「ラプラス殿は、ゲルミュッドの遣いとして吾輩の前に現れました。それに、『中庸道化連』という何でも屋の副会長だと名乗っておりましたな」

 

ゴーダ「色々繋がってきたな…魔王アンクも関係してるのか…?」

 

ミリム「ゲルミュッドではなく、クレイマンとアンクのやつが何か企んでるのかもしれんな。アンクは今回直接乗り込んできたし、クレイマンとアンクは昔から仲良いみたいだし…」

 

ゴーダ「仲良いって、あいつと?」

 

リムル「クレイマン?」

 

ミリム「奴は昔からそういう企みが好きなのだ!」

 

フォビオ「…乗せられたと言えど、今回の一件は、俺の責任だ…カリオン様は関係ない、だから俺の命一つで…!」

 

リムル「次からはもっと用心して、騙されないようにしろよ。じゃ、帰っていいぞ」

 

フォビオ「は…?し、しかし俺は許されないだろ…!」

 

リムル「別にお前の命はいらないよ。なぁミリム」

 

ミリム「そうなのだ!私も大人になったのだ…!カリオンもそれでいいだろ」

 

「「「!?」」」

 

フォビオ「カリオン様…!?」

 

 

魔王カリオンが現れた。

 

 

カリオン「気付いてたのか、ミリム」

 

ミリム「当然なのだ!」

 

カリオン「よぉ、フォビオを殺さずに助けてくれたこと、礼を言うぜ。お前達がゲルミュッドを倒した魔人達か」

 

ゴーダ「そうなるが、仕返しにでも来たか?」

 

カリオン「いいや?立てフォビオ」

 

フォビオ「は、はい…がはぁっ!?」

 

 

フォビオはカリオンのお仕置きパンチを食らった。

 

 

カリオン「悪かったな、部下が暴走したようだ。俺の監督不行き届きってことで、許してやって欲しい」

 

リムル「あ、あぁ」

 

カリオン「今回の件、借りにしておく。何かあれば俺様を頼ってくれていい」

 

リムル「それなら、俺達の国と不可侵協定を結んでくれると嬉しいんだが」

 

カリオン「そんなことでいいのか?良かろう。魔王の…獣王国ユーラザニア、ビーストマスターカリオンの名にかけて、貴様達に刃を向けないと誓ってやる」

 

リムル「あぁ」

 

カリオン「よし…ではまた会おう、リムル、ゴーダ」

 

 

カリオン達はフォビオを担ぎ上げ、帰っていった。

 

 

リムル「終わったな…だが魔王アンクは、魔王カリオンと違って、話が通じなそうだな」

 

ゴーダ「そうだな…まさかこの世界で戦うとは思わなかったが、クレイマンとやらと組んで何企んでんだか…警戒を続けよう」

 

リムル「あぁ。とにかく、俺達も今日は帰ろう」

 

ゴーダ「おう」

 

 




ED「リトルソルジャー」田所あずさ

・魔王アンク

その正体は、異世界転生したアンクロスト。

クレイマンと連んで何か企んでいるらしい。

子供っぽい性格だったが、異世界で数百年過ごし、魔王にまでなったため、悪い意味で成長している。

イメージはウルトラマントレギア。
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