転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
OP「メグルモノ」寺島拓篤
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(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)
大賢者:告。前回までの三つの出来事を纏めます。
一つ。カラミティモンスター・カリュブディスが復活し、テンペストに襲来しました。
二つ。突如ゴーダを襲撃した魔王アンク。そのの正体は、かつて火野映司達と戦った、もう一人のアンク・ロストでした。
そして三つ。カリュブディスの依り代となったフォビオを救出したマスターは、フォビオの主である魔王カリオンと、不可侵協定を結ぶのでした。
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(♪「カウント・ザ・メダルズ」)
大賢者《告。カウント・ザ・メダルズ。現在、個体名:ゴーダ・テンペストの使えるメダルを確認します》
ライオン、トラ、チーター
クワガタ、カマキリ、バッタ
サイ、ゴリラ、ゾウ
シャチ、ウナギ、タコ
魔王カリオンが治める、獣王国ユーラザニアとの不可侵条約が締結し、互いに使者を送り合い、晴れて国交樹立。
ガゼル王が治める武装国家ドワルゴンにて、正式な友好宣言式典も開催され、ブルムンド王国とも開国決定。魔国連邦は順調に他国との関係を築いていた。そして…
ウツロ「…シズの体もある程度回復したし、これで長旅も大丈夫。私の力も安定してきた。だから、行こう」
リムル「あぁ。式典も済んだことだしな。イングラシア王国に行って、シズさんの教え子達を探す」
シズの願いを叶える時が来た。
ゴーダ「俺も協力する」
ウツロ「ありがとう。私はシズの願いを叶えるために生まれた。何より…私もシズの中から、あの子達を見ていたから。…もう、時間がない」
ゴーダ「…ウツロ」
リムル「メンバーは俺達三人に加えて、ランガとゴーガだ。エレン達と一緒に、俺達もイングラシアに向かうぞ」
ベニマル達に留守を任せ、ゴーダ達はイングラシア王国に旅立つことになった。
出発式の最中。
ソウエイ『リムル様、ゴーダ様』
『『ん?』』
ソウエイからの思念伝達が届く。
ソウエイ『お二人に用があるという者がいましたので、影移動でそちらに送ることをお許しください。幼い子供が一人と、付き添いの警備隊員が一人です』
ゴーダ『ん?おう』
幼いゴブリナの少女と、狐の獣人族が現れた。最近交流が始まった、獣王国ユーラザニアから来たらしい。
「り、リムル様、ゴーダ様!?」
本人達も突然の転移に戸惑っている。
リムル「俺達に用があるんだって?」
「あ…あのっ、リムル様、ゴーダ様!これ、お守り作ったの…!旅が安全でありますようにって…!」
ゴブリナの少女が、二人に手作りのお守りを差し出す。
リムル「おっ、ありがとうな!大事にするよ!」
ゴーダ「サンキュー」
二人はお守りを受け取り、ゴーダは少女の頭をわしわしとなでる。
「……」
獣人族の少女は、その様子を感動したように見ている。
ゴーダ「お前、警備隊の新入りだよな。カリオンのとこから来た」
「は、はい!フォスっていうです!」
狐の獣人族の少女…フォスは、焦りながらもびしっと敬礼する。
ゴーダ「これからも頼むぜ」
リムル「よろしくな!」
フォス「は、はいです!」
そうして出発する一行。
リムル「カリオンからの探りだろうけど、いい奴そうだな」
ゴーダ「だな。ソウエイに思念伝達で聞いたら、無くなったお守り、子供と一緒になって探し回ってたらしいし」
ウツロ「町で見かけたことある。おバカだけどいい子だよ?それなりに強いし…お兄ちゃんも直属増やすって話出てるし、スカウトしちゃえば?」
ゴーダ「そうだな…イングラシアでの用が済んだら、話を進めるよ」
これが切欠で、フォスはゴーダの直属の部下になるのだが、それはまだ未来の話である。
ゴーダ達はイングラシア王国に到着した。
ウツロ「ここには自由組合(ギルド)の本部がある。そしてそのトップ、グランドマスターこそが、シズの教え子の中でも出世頭の一人…ユウキ・カグラサカ」
この世界では初めて見る、ガラスや自動ドアに驚きながらも、自由組合本部に入った三人。そして…
ユウキ「お待たせしました、僕がグランドマスターのユウ…し、シズ先生!」
ウツロ「あぁ違う違う」
シズの教え子である異世界人の青年、ユウキ・カグラサカと対面した。
ユウキ「そうですか…今、シズ先生は眠り、体を癒していると…」
ウツロ「シズが完全回復して目覚めたら、分離するつもりだから」
ユウキ「…分かりました。その時は知らせてください」
その後、リムルとユウキは趣味の話が合ったようで、すっかり打ち解けたのだった。
リムル「いいともは終わっ(ユウキ「マジですか~ッ!お昼休みは何をウキウキwatchingしろとぉッ!?」
ウツロ「仲良くなるのはいいけど本題。早くしないと、シズにベッドの下のエロ本の山見つかった時の話バラすよ」←転スラ日記より
ユウキ「もうバラしてるじゃないですかァッ!?」
ウツロ「内容の傾向から察した性癖までバラす」
ユウキ「マジでやめてッ!?」
リムル「ハハ…」
そして本題。
ユウキ「なるほど…シズ先生の願い、自由学園の子供達のことですか。それが先生の願いなら、僕も貴方達に託してみましょう」
数日後、ユウキの計らいにより、リムルは教師となり、ゴーダも補佐に回ることとなった。
ユウキ「お二人とも、ヒナタ・サカグチと
を知っていますか?」
「「?」」
ユウキ「かつて、シズ先生の教え子でした」
リムル「あぁ…シズさんの元を去ったっていう生徒か」
ウツロは見つかると面倒なため、影からこっそり見守ることとなり、ユウキはリムルとゴーダを案内していた。
ユウキ「ウツロさんから、ある程度は聞いたそうですね。僕やヒナタのように、自然に世界を渡った異世界人と、貴方達が担任となる五人の生徒達…召喚者の違いを…」
ゴーダ(召喚者…ヴェルドラの奴は、強力な兵器扱いで、逆らえないように、魂に呪いが刻まれる、と言っていた…そして、ウツロが言うには…)
ユウキ「異世界人は、世界を渡る際に大量のエネルギーを取り込み、それがスキルとなるのですが…召喚の時、子供が呼ばれてしまうことがあります。
成長途上の肉体に、大量のエネルギーが取り込まれると…やがてその身は、行き場のないエネルギーにより、焼き尽くされる。五人の子供達は、各国が勇者召喚で失敗した者達です」
リムル「…子供達も、召喚者。そして…」
ユウキ「…5年。10歳未満で召喚された子は、ほぼ例外なく、5年以内に死に至るのです。おかげでどの国も、素直に子供を引き渡してくれるんですけどね」
ゴーダ「…道具として呼び出して、役に立たなきゃ放り出す、か」
リムル「…シズさんがこの世界を嫌ってるわけだ。ウツロも…」
ゴーダ「…子供達の命があと数年かもしれない、とは聞いた。詳しいことは言い辛そうにしてたが…」
ユウキ「無理もありませんね…ヒナタが団長を務める、聖騎士団の副団長のように、偶発的な転移なら、子供でも時間をかけて魔力を馴染ませ、生きながらえることが可能なようですが…突発的に召喚されては、そうも行きません」
リムル「──放り出したなら、俺達がどうしようと問題ないな。ゴーダ、俺達で…」
ゴーダ「そうだな。それがシズとウツロの願いで、俺達の成すべきことだ」
ユウキ「お願いします…!」
ユウキが頭を下げた。
物陰では…
ウツロ「…私達に任せて、シズ」
ウツロも胸に手を当て、呟いていると、ゴーダがやって来た。
ゴーダ「よう、やっぱりいたか」
ウツロ「お兄ちゃん、私からも…あの子達をお願い」
ゴーダ「あぁ、分かってるさ」
一方、残ったリムルとユウキ。
リムル「さっき言った聖騎士団の副団長とやらは、幼い異世界人ながら生き延びたんだよな。やっぱり、偶発的な転移と召喚では違うのか」
ユウキ「詳しいことは分かりませんが、スキルを獲得し、今は成人しています。ルウ・サカグチという子です」
リムル「サカグチ?ヒナタってやつの親戚か?」
ユウキ「いえ、彼女は転移してきた時、偶然出会ったヒナタに保護されたんです。アフリカの方出身なんですが、あのあたりは苗字がないことも多いそうで…こっちの人間社会では珍しいので、ヒナタの苗字を借りてるんですよ。義理の姉妹みたいなものです」
リムル「へぇ…」
着任当日、教室の前に立つリムルとゴーダ。
リムル「いよいよか」
ゴーダ「だな。ウツロの奴、俺達が五人に認められたら顔出すとか言ってたが…」
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ウツロ『大変だよ~?あのクソガキどもに認められるなんてさ』ニヤニヤ
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ゴーダ「あのニヤけ顔…嫌な予感しかしないんだが」
リムル「う、う~ん…まぁ、なるようになるさ!」
リムルがドアを開けると…
リムル「ぎゃああっ!?」
ゴーダ「おわぁっ!?」
いきなり炎の斬擊波が飛んできて、二人が回避した先で爆発した。ツンツン頭の少年がニヤニヤしている。
リョウタ「ケンちゃんかっけぇ!」
黒髪の少年、リョウタ・セキグチ。10歳。
ゲイル「それ必殺技だろ、ついに完成したか!」
茶髪の少年、ゲイル・ギブスン。11歳。
アリス「でも詰めが甘いわね、避けられてるじゃないの!」
金髪の少女、アリス・ロンド。9歳。
ケンヤ「うっせ!次は当てるぜ!」
炎を飛ばしてきた少年、ケンヤ・ミサキ。10歳。
リムル(あきまへんあきまへんこりゃあきまへんわ!)
ゴーダ(完全に学級崩壊じゃねぇか!ウツロの奴、あのムカつくニヤけ顔の理由はこれか!)
クロエ「……」
最後の一人、黒髪の少女、クロエ・オベール。10歳。クロエは二人をじ~っと見ていた。
リムル「…ん?」
クロエと目を合わせたリムルは、何かを感じた。
リムル「…何か反応したような」
ゴーダ「今のは…ヴェルドラが反応したのか?」
リムル「よく分からん。しっかし…大丈夫かこいつら」
ゴーダ「なるようになるってお前が言ったろ」
リムル「だな。腹くくるか…」
ED「リトルソルジャー」田所あずさ
【キャラクター紹介】
・フォス
転スラスピンオフ『魔国暮らしのトリニティ』の主人公。
獣王国ユーラザニアからやってきた、狐の獣人族の少女。
おバカキャラだがやる時はやる。結構強い。
ミリムを崇める『竜を祀る民』のステラ、魔王フレイを頂点とする『有翼族(ハーピィ)』のネムという、親友三人組で行動することが多い。
ここからがハイライトだ!(違う)