転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
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第1話で映司まんまみたいな描写を入れてしまいましたが、似てるぐらいですね(ちょっと改稿しています)。
『風都探偵』で翔太郎とフィリップの外見が『似顔絵にはしない』とアレンジされていたのにも近いイメージかも。
ゴーダのメダルのイメージも入れてます。
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OP「Nameless Story」寺島拓篤
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(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)
大賢者:告。前回までの三つの出来事を纏めます。
一つ。個体名:ゴーダは、異世界への転生を果たしました。
二つ。ゴーダは個体名:ヴェルドラと、我がマスターと邂逅しました。
そして三つ。マスターと個体名:ゴーダは、マスターによって名付けられた個体名:ヴェルドラ・テンペストより、リムル・テンペスト、ゴーダ・テンペストの名を授かり、二人で洞窟内の探索を開始しました。
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リムル「そういや、ゴーダはどんな人間だったんだ?」
洞窟を散策する中で、リムルが聞いてきた。
ゴーダ「俺は元々人間じゃない」
リムル「へ?」
ゴーダはリムルに説明する。
800年前の王、その命令で錬金術師が生み出したコアメダル、そこから生まれた欲望の怪物『グリード』。
コアメダルを使って戦う戦士『仮面ライダーオーズ』と変身者『火野映司』、その相棒『アンク』。
映司から生まれた人造グリードが自分であるということ。
ゴーダ「そして俺は、結局力に溺れて暴走して、そのまま破滅したわけだ」
リムル「なんというか…壮絶の一言じゃ済まないな。その映司って人はどうなったんだ?」
ゴーダ「映司は一度死んだ身だ。最早アンクが取り憑いてるだけじゃ、あいつの命は持たない…」
リムル「…そうか」
ゴーダ「あいつもこの世界に転生してたら、何か分かるかもしれないのにな…」
リムル「それで、お前はこれからどうしたいんだ?」
ゴーダ「……」
ゴーダ「俺は映司を知りたい。記憶を全て持ってても、結局理解できなかったあいつのことを理解したい。お前はどことなく映司に似ている。だからお前といれば、その答えに近づけるかもしれない」
リムル「だったら、一緒に来い。俺に何ができるかなんて分かんないけどな」
しばらく洞窟を歩く。その中で、リムルの『大賢者』が、名づけによる魂の繋がりを通して、ゴーダを解析した。
ゴーダ「種族名『ネオグリード』?グリードじゃなくてか」
リムル『大賢者曰く、お前が言ってたセルメダルの代わりに、魔素を媒介に体を構築した、この世界における新しい魔物の一種族として転生してるらしいぞ』
大賢者の声はリムルにしか聞こえないので、リムルが伝えている。なおリムルも口はきけないため、念話である。
リムル「んで、お前が持ってるスキルだが…ユニークスキル《探求者(テヲノバスモノ)》だってよ」
ゴーダ「何だ、その皮肉しかないスキル名は」
『映司の記憶を見ただけで、彼の気持ちを理解したわけではなかった』『もっと映司を知りたい』という願いが作用したのか、ゴーダが獲得したユニークスキル。
接触した相手の感情の色を見るスキルで、『喜び』や『怒り』といった大雑把な感情を読み取ることができるようだ。
ゴーダ「なる程な…だからヴェルドラやお前の怒りや焦りみたいなのが、うっすら伝わったわけだ。しかし、その最初の時以外は、俺が意識しないと発動しないらしい」
リムル「敵意とか感じ取れたら便利だよな」
ゴーダ「探求者、手を伸ばす者…か…」
そして、転生から一週間後。
ゴーダ「ん?」
リムル「!?」
二人の前に、巨大な蛇の魔物『嵐蛇(テンペストサーペント)』が現れた!
リムル「こぇえっ!?」
ゴーダ「落ち着けリムル。ヴェルドラに比べりゃショボいにも程があるだろうが」
リムル「あ、そっか」
ゴーダ「ん?もう一体来たぞ」
リムル「うおっ!?」
嵐蛇は二匹に増え、毒を飛ばし、二人は飛び退いて回避する。
ゴーダ「さて、一体ずつ受け持つか」
リムル「おう!俺には一週間特訓して得た必殺技があるからな!」
ゴーダ「久しぶりに暴れるか…!」
ゴーダはオーズドライバーを装着する。
リムル「それがオーズのベルトか?」
ゴーダ「あぁ。映司と分離した時に複製されたらしい」
ゴーダは暴走した際、アンクの鳥系以外のメダルを取り込んでいたが、そのメダルは殆ど手元になかった。
ゴーダ「三枚…手持ちはこれだけかよ…まぁ無いよりはマシか」
三枚のメダルをドライバーにセットする。
ゴーダ「変身!」
オースキャナーでメダルをスキャンし、力を解放する。
《ライオン!トラ!バッタ!》
ゴーダは仮面ライダーオーズ ラトラバに変身した!
(♪「対決・グリード」)
リムル「おぉ!」
ゴーダ「行くぜ!オラァッ!」
ゴーダは嵐蛇に殴りかかる。
リムル「よっ!」
リムルはぴょこぴょこ飛び回って翻弄する。
《スキャニングチャージ!》
ゴーダ「セイヤァッ!」
リムル「必殺!『水刃』!」
ゴーダはトラクロー、リムルは水の刃で、嵐蛇を一刀両断した!
ゴーダ「それなりの力だったが、あぁも動きが鈍けりゃな」
その後、リムルは嵐蛇を《捕食者》で取り込み、嵐蛇のスキルと、嵐蛇に化ける擬態能力を得た。
更にエビルムカデ、ブラックスパイダー、アーマーザウルス…襲い来る魔物達。
ラトラバにしかなれないとはいえオーズもいるし、リムルもそれなりに強かったため、二人はあっという間に撃破していった。
撃破する度、捕食によってリムルはスキルを獲得。
リムル「ワレワレハウチュウジンデアル!」
ゴーダ「んだそりゃあ」
続けて、蝙蝠を捕食したことで、超音波を発生させる器官を利用し、リムルは喋れるようになったのだった。
洞窟を調査しに来た、ちょっと抜けた人間の冒険者三人組とすれ違ったりしたが、ゴーダとリムルは洞窟の外に出た。
リムル「森の中か…」
ゴーダ「森にも魔物はいそうだな」
そして、歩くこと数日。
ゴーダ「!」
リムル「ゴーダ、どうした?」
ゴーダ「意識もしてねぇのに、《探求者》が勝手に発動した。誰かが助けを求めてるような…元が映司を知りたいって願いだからか、助けを求める感情には敏感なのか…?」
「「…ん?」」
二人の前に、30人程のゴブリンが現れた。
ゴーダ「こいつらだな、俺のスキルに反応したのは」
リムル「ゴブリン?てかゴブリンとかいるんだな」
ゴーダ「そりゃあ、スライムだのドラゴンだのがいる世界だぞ。ゴブリンぐらいいるだろ」
リムル「そりゃそうか」
リムル(しかし、貧弱そうだし、ボロボロ…)
「つ、強き者達よ。この先に用事がおありですか?」
ゴブリン達の怯えようから、リムルが妖気(オーラ)を垂れ流しにしていたことが判明。
リムル(うわ、オーラダダ漏れ!?大通りを社会の窓全開で歩いてたみたいだ!これはアカン!)
ゴーダ(例えが庶民的だな)
リムル(ぐっ、うるさいよ!)
なんとかオーラを抑え、二人は話の流れで、ゴブリン達の村に立ち寄ることになった。
ヴェルドラの鼻息で吹き飛びそうなボロボロの村の中で、一番マシな家に案内された二人。
ゴーダ「!あれは…!」
リムル「おい、あれってもしかして…」
ゴーダ「あぁ、コアメダルだ」
祭壇らしきものに、コアメダルが置かれていた。
村長「大したおもてなしもできず申し訳ない。私はこの村の村長です」
年老いたゴブリンがやって来た。最初に声をかけてきたゴブリンもおり、村長の息子らしい。
村長「どうか、我々の願いを聞き届けては貰えませんでしょうか」
村長の話によれば、竜の神(ヴェルドラ)の消失により、縄張りを求める近隣の魔物が動き出した。
ゴブリン達は牙狼族という狼の魔物に襲われ、多くの犠牲者が出ている。
牙狼一体にゴブリン10人がかりでも苦戦するのに、向こうが100、こっちで戦えるのは60程度という絶望的な戦力差。
リムル「牙狼族が100ってのは確かか?」
息子「はい。リグルが命懸けで手に入れた情報です」
リムル「リグル?」
息子「リグルは私の兄です。村一番の戦士でした…」
ゴーダ「その口ぶりからして、リグルとやらはもういないのか」
村長「…自慢の息子でした。息子の誇りにかけて、我らは生き残らなければなりません」
リムル「…村長。俺達がお前達を助けるなら、お前達は見返りとして、何を差し出せる?」
リムル(本当は見返りなんていらないけど、体裁は整えないとな)
村長「強き者達よ…我らの忠誠を捧げます…!」
ゴーダ「…だったらもう一つ。そこに飾ってあるメダルを寄こせ。あれは、俺が戦うための力になるものだ」
村長「は、はい…!あれは少し前に拾ったもので、強大な力を持っていましたが、我々では扱えずにいましたので…」
その時、遠吠えが聞こえた。
「が、牙狼族だぁあっ!」
ゴブリン達はパニックに陥るが…
リムル「ビビる必要はない。これから倒す相手だ」
村長「で、では…!」
リムル「お前達の願い…暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル・テンペストと、ゴーダ・テンペストが聞き届けよう!」
ゴーダ「しょうがねぇ、付き合ってやるよ」
「「「…!」」」
ゴブリン達は二人に平伏する。
村長「我らに守護をお与えください…!我らはお二人の忠実な僕でございます…!」
村長はコアメダルをゴーダに差し出す。
ゴーダ「カマキリに、ゾウか…」
ゴーダはメダルを握りながらも、リムルを見ていた。
リムルら洞窟で手に入れた薬草で作った回復薬で、怪我人を治療し、更に柵を作るように指示を出した。
ゴーダ「お前もお人好しだな。ほんとは見返りなんていらなかったんだろ?あくまで体裁整えるために言っただけでな」
リムル「お、分かっちゃう?俺、前世から何だかんだ言って、頼まれごとに弱かったし」
ゴーダ「見ず知らずのゴブリンどもに、よくそこまでできるもんだ」
リムル「分かるけどさ…助けを求められて、助けられる力があって…何もしないなんて、一生後悔すると思うから」
ゴーダ「……」
映司『手が届くのに手を伸ばさなかったら、死ぬ程後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ』
ゴーダ「手を伸ばさなかったら、死ぬ程後悔する…それが嫌だから、手を伸ばす…か…」
リムル「ゴーダ?」
ゴーダ「…いや、なんでもねぇよ。ほらさっさと準備すんぞ!」
リムル「おうよ!」
こうして、ゴーダとリムルは、ゴブリン達の主、守護者になったのだった。
ED「Another colony」TRUE
鳥系が無いので、実質ラトラバが基本形態です。