転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
OP「ヒカリハナツ」寺島拓篤
ゼノビアを連れたサトル、エイジが、ベニマル達と合流した。
アスラン「ゼノビア!貴様ら、ゼノビアに何をした!?」
リムルがゼノビアの呪いを解除する。
ゼノビア「流石はおじさま達ですわね。まさかこんな簡単に目覚めさせていただけるとは」
サトル「お、おじさまじゃなくて、サトルでお願いします」
ゼノビア「そうでしたね。大怪盗サトル様とエイジ様」
フラメア「大怪盗?」
ゼノビア「はい!サトル様とエイジ様がそう名乗られたのです!私を城から攫う手筈も、見事でしたもの!まさに大怪盗と称されるのも相応しい方々です!」
サトル「あ、あはは…」(汗)
ゴーダ(俺は名乗ってないんだが…)
アスラン「貴様ら!俺達にも分かるように説明せよ!」
リムル「サウザー王太子はヴァンパイアなんかじゃない。だから陽光の下でも平気だし、ゼノビア姫から精気を吸い取る必要もないんだ」
アスラン「何!?それでは何故妹が苦しむ必要があったのだ!?」
ゼノビア「大兄様はアスラン兄様と同じく、私を案じてくれていたのですわ!」
アスラン「それでは誰がお前が倒れるように仕向けたのだ!?」
エイジ「グスタフ侍医長ですよ」
「それはまことか?」
『『『!』』』
サウザー王太子が、部下を連れて現れた。
リムル(タイミングばっちり。ソウエイから報告が来てたんだよね)
サウザー「その反応、演技ではないな。では、本当にグスタフめが黒幕だと?」
アスラン「兄上こそ!俺はずっと、兄上がグスタフの手に落ちたとばかり…」
サウザー「みくびるでないわ。だが、グスタフがゼノビアを手をかけていたのだとすれば、私も偉そうな事は言えぬがな」
ゼノビア「サトル様とエイジ様は、お兄様方の仲を取り持ってくださろうとしているのです!私を苛むものは、グスタフなのですわ!」
サウザー「…そうだな。私も直接お前の口から聞くべきだったやもしれぬ。カールめにアスランに叛意ありと聞かされて…」
アスラン「カールですと!?我が友が兄上に…俺もカールから、兄上がザインブラッドを服用したと聞かされて…!」
サウザー「フッ、笑えんな。兄弟揃ってあの男に踊らされていたとは…」
アスラン「クッ…!カールはどこだ!?」
バラク「探せ!探し出して奴の身柄を捕らえよ!」
『フハハハハッ!』
『『!?』』
見上げると、カールがいた。
カール「残念残念。もう少しで愚かな者共による最高の争いが楽しめたものを」
アスラン「カール!」
サウザー「抜け抜けと姿を現しおって!」
アスラン「もしや、ルベリオスから来たというあの男も、お前の差し金か!」
カール「御名答。用も済んだんで、さっさと消えてもらったがな」
サウザー「おのれ…!無事で済むと思うな!」
カール「雑魚どもが。私の舞台で踊るだけの価値しかない癖に、大言壮語を吐くものだ!」
サウザー「貴様!ハァアアッ!」
サウザーが凄まじい威力のパンチを叩き込むが、カールの傷は一瞬で回復した。
サウザー「なっ…!?」
サトル「こいつはヤバい相手かも」
カール「グスタァフッ!こいつを殺すが、計画に支障はあるか!?」
カールが叫ぶと、グスタフが現れた。
グスタフ「やれやれ。御方は目立たぬようにとの仰せなのじゃぞ。それをこともあろうに、我ら自身が動かねばならぬとはのう。さっさと終わらせて、証拠を隠滅するとしようぞ」
サウザー「グスタフ…!やはり貴様も!」
グスタフ「わしの手駒として優秀だったが、その力、返してもらうぞ」
サウザー「ぬぁああっ!?」
グスタフはサウザーからエネルギーを吸収する。
リムル(2人とも、同種族と見て間違いなさそうだな)
大賢者《是。該当する種族を確認。上位魔将(アークデーモン)と推測されます。受肉していることからも、驚異度はオークディザスターを上回ります》
サトル「アークデーモン?」
エイジ「そんな奴らが二体同時に…」
「アークデーモンだと!?」
「逃げろぉっ!」
集まっていた部下や冒険者達が逃げていく。
ゼノビア「サトル様、エイジ様…」
サトル「大丈夫だ。約束は守るさ」
カール「皆殺しだ…!この力も試すとしよう!」
エイジ「!それは…」
サトル「セルメダルか?」
カールはセルメダルを取り出した。
エイジ「こっちに転移したメダルを、悪魔も手に入れていたのか…!」
カール「全員纏めて始末してやる…!我が欲望を喰らうがいい!」
カールはいくつものセルメダルを、自分の額に現れたスロットに次々と取り込み、何体もの白ヤミーを生み出す。更に…
『『グルァアアッ!』』
白ヤミーは成体ヤミーに進化したが、その姿は下位悪魔(レッサーデーモン)そのものだった。
エイジ「無茶苦茶なことを…!」
グスタフ「要となる大切な玉体を傷つけられては敵わぬ故、わしが戦いの場を用意するとしよう」
エイジ「玉体…?何っ!?」
アスラン「ゼノビア!」
ゼノビアが転移してきたグスタフに捕らわれ、サトル達は結界に閉じ込められた。
大賢者《告。物理世界への影響を遮断する隔絶結界です。ユニークスキル《暴食者(グラトニー)》で破壊可能ですが、実行しますか?》
リムル(…ノーで。グスタフは玉体って言っていた。理由は分からないが、ゼノビア姫を傷つけはしないだろう。これでカール一人を相手にできる)
サウザー「おのれ、グスタフ…!」
カール「死ねぇッ!」
アスラン「兄上ぇっ!!」
カールの魔力弾からサウザーを庇い、アスランが大爆発と共に吹き飛ばされた。
アスラン「ぐぁあっ…!?」
サウザー「アスランッ!」
エイジ「…!」
その光景を見たゴーダの脳裏に、ある記憶がフラッシュバックした。
──────
映司『…!やめろぉおッ!』
古代王オーズの攻撃から、身を盾にして少女を守る、火野映司。
映司『…大丈夫だよ…っ!』
──────
エイジ「…ッ!」
サウザー「なぜだ!?なぜ私を庇った!?」
アスラン「ぐっ…俺は…貴方を守る盾であり…貴方の敵を討つ、剣でありたいと、幼き頃より、願っていた…」
サウザー「あぁ、アスラン…!私はお前を…!」
エイジ「──バカ野郎ッ!」
ゴーダは二人に駆け寄り、サウザーを退かせると、アスランにフルポーションを振りかけ、怪我を完治させた。
『『!?』』
カール「き、貴様、なんなんだ!そのふざけた効能の回復薬は!?」
エイジ「…ほら、これでも飲んでろ」
エイジはサウザーにアピトの蜂蜜瓶を渡し、サトル、ベニマル、ソウエイと並ぶ。
エイジ「こいつは俺達が倒す!」
サトル「お前らは邪魔にならない様、避難しててくれ!」
その時。
世界の言葉《──魂の変化を確認。ユニークスキル《探求者》の根幹、『火野映司を理解する』という願いの前進が、今回の変化により、進化の域に至ったことを確認しました》
エイジ「何…?」
世界の言葉《これにより、ユニークスキル《探求者》の権能を限定解放。使用不可能となっていた、個体名ゴーダ・テンペントのコアメダルの力の一部が使用可能となりました》
エイジ「ッ!」
エイジの胸からコアメダルが飛び出す。ムカデ、ハチ、アリのメダルだが、ゴーダメダルの金の縁取りはない。
エイジ「…間違いなく俺のメダルだ」
サトル「《世界の言葉》か…お前の成長を、世界が認めたってことだな」
エイジ「さぁな…」
フラメア「ゴーダ様…」
フラメアは笑みを浮かべる。
エイジ「だが話は後だ。行くぞ…!」
サトル「おう!」
エイジ/ゴーダ「──変身ッ!」
《ムカデ!ハチ!アリ!》
《チチチチ チッーチッチ…》
《ムカチリー!チリッチリッ!ムカチリー!チリッチリッ!》
ゴーダはオーズ ムカチリコンボに変身した!
オーズ「ここで決着をつける…!」
カール「小賢しい!」
カールは次々と魔力弾を放つが、四人は全て回避する。
一方、まだ誤解が解ける前、足止めのために来たソウエイに挑んだせいでダウンしていたパウロに、フラメアとフォスが駆け寄った。
フラメア「パウロさん!大丈夫ですか!」
フォス「あぁ、ゼノビア様が…!」
パウロとフォスは考える。
パウロ(気づいてたよ…あの人達は、俺なんかが逆立ちしたって勝てない実力者だって…
あの棍棒だってきっとユニーク武器に違いない。そんな貴重なものを、俺を信用して渡してくれたんだよな…
今は不当に逮捕されて城にいるって話だが…あの人達なら、悪魔を倒すことだって…)
フォス(ゴーダ様は、こんな私を見込んで、直属にって言ってくれたです…カリオン様は尊敬する王、でも、ゴーダ様の力になりたいのも本当です…!
私を信頼してくれたのは、力だけの話じゃないです…!誰かのために必死にって、そう言ってました…!
誰かのために頑張れる…私はそんな人でありたい!尊敬する人達に、胸を張れるように!)
パウロ「やってやるぜ…!俺は、俺ができることをする!結果が失敗に終わろうとも、胸を張って生きれるようにな…!」
フォス「ゴーダ様が、私を信じて託してくれた役目…!私が守るですっ!」
フラメア「フォス、パウロさん…!」
(♪「Over Again」)
オーズ「デリャアッ!」
サトル「ハッ!」
オーズとサトルは、カールを追い詰めていた。
ソウエイ「ヌンッ…!」
ベニマル「フッ!」
レッサーデーモン達は、ベニマルとソウエイが次々と蹴散らしていく。
オーズ「デェイッ!」
カール「ヌオッ…!?」
オーズが地面に手を置くと、地面から緑の毒液がマグマのように次々と噴き上がり、カールは必死に回避している。
カール「おのれぇッ!」
カールは魔力弾を次々と放つが、サトルは《暴食者(グラトニー)》で捕食し、オーズは左腕のハチシールドで防いだ。
グスタフ(バカな、カールの魔法を打ち消しただと!?)
オーズ「フッ!」
オーズは頭部の触角、センターセンチピードを伸ばしてカールを縛り上げ、魔力弾を避け、アリレッグの力で結界の壁を走って接近。
オーズ「オォオオッ!」
飛び降りた勢いで、右腕の巨大な針、ハチニードルを突き出した!
カール「グァアアッ!?」
カールは直撃を受け、毒に苦しむ。
カール「馬鹿な…アークデーモンである俺に効く毒など…!」
オーズ「終わりだ…!」
《スキャニングチャージ!》
オーズは跳び上がる。
オーズ「セイヤァアアアアアッ!!」
センターセンチピードを体に巻きつけるように渦巻かせ、緑の毒ガスと共に放つライダーキック『ヒートアリキック』を、カールに叩き込んだ!
カール「グァアアアアッ!?」
カールは大爆発と共に吹き飛ばされていった…!
ED「ココロトラベル」岡咲美保