転生したグリードがスライムと相棒になった件   作:バンドリーマーV

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OP「Nameless Story」寺島拓篤
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(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)

大賢者:告。前回までの三つの出来事を纏めます。

一つ。個体名ゴーダ・テンペストは、マスターに自身のルーツを語りました。

二つ。洞窟を出た二人は、ゴブリン達と邂逅しました。

そして三つ。二人は牙狼族の襲撃から、ゴブリン達を守ることとなり、彼らの忠誠、新たなコアメダルを得ました。

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(♪「カウント・ザ・メダルズ」)

大賢者《告。カウント・ザ・メダルズ。現在、個体名:ゴーダ・テンペストの使えるメダルを確認します》

ライオン、トラ

カマキリ、バッタ

ゾウ



3 ゴブリン村での戦い

 

族長「あのゴブリンの村を滅ぼし、ジュラの大森林への足がかりを作る。行くぞ!」

 

 

牙狼族がゴブリン達の近くまでやって来た。

 

 

「親父殿」

 

族長「む…?スライムと、人間?」

 

 

新たな柵で囲われたゴブリン村の前には、ゴブリンの戦士達が並び、その先頭にリムルとゴーダがいた。

 

 

ゴーダ「てめぇらが牙狼族か」

 

リムル「このまま引き返すなら何もしない。さっさと立ち去るがいい!」

 

族長「スライム風情が生意気な…!行けッ!」

 

 

牙狼族が突撃するが…

 

 

『『ギャンッ!?』』

 

 

何かに阻まれ、血を噴き出して倒れた。

 

 

族長「何ッ!?…!糸!?」

 

リムル「スキル《鋼糸》だ」

 

 

リムルが洞窟のブラックスパイダーから奪ったスキルで、糸の罠が張り巡らされていた。

 

 

ゴーダ「さぁて、俺も行くか…変身!」

 

《ライオン!カマキリ!ゾウ!》

 

ゴーダ「オォッ!」

 

 

オーズラキリゾに変身したゴーダは、ライオンヘッドの発光により、牙狼族の目を眩ませる。

 

 

村長「なんと、変身なされた…!」

 

ゴーダ「オラァッ!セイヤァッ!」

 

 

ゾウレッグで地面を踏みつけ、振動を起こして牙狼族を浮き上がらせ、カマキリソードで切り裂く。

 

ゴーダの攻撃や鋼糸を避けても、ゴブリン達の矢が迫り、柵まで辿り着いてもゴブリン達が鈍器で攻撃する。

 

 

族長「おのれ…!捻りつぶすッ!」

 

「親父殿ッ!」

 

 

族長は罠を噛みちぎり、攻撃をかいくぐり、リムルに飛び掛かるが…

 

 

牙狼「ッ!?」

 

リムル「《粘糸》さ」

 

 

リムルの糸で動きを封じられた。

 

 

リムル「《水刃》ッ!」

 

 

リムルは牙狼族族長の首をはね飛ばした…!

 

 

 

 

 

「「「…!」」」

 

リムル「牙狼族よ!お前達のボスは死んだ!選べ!服従か、死か!」

 

リムル(…やべぇ、逃げてもらったほうがよかった)

 

 

牙狼族は動かない。

 

 

リムル(なら…)

 

 

リムルは族長の遺体を捕食し、巨大な牙狼に擬態した!

 

 

リムル「今回だけは見逃してやろう。我に従えないというのなら、特別に立ち去ることを許そう…!アオーンッ!!」

 

 

スキル《威圧》を乗せた咆哮が、辺りを揺るがす。

 

 

ゴーダ「うおっ…!?」

 

 

そして、牙狼族達は…

 

 

「「「我ら一同、貴方様に従います!」」」

 

 

平伏を選んだ。

 

 

リムル(え、逃げてくれてよかったのにな)

 

ゴーダ「お前が面倒見ろよ」

 

 

 

 

 

翌日、リムルはゴブリン達と牙狼族を集めた。リムルの両隣には、ゴーダと村長がいる。

 

 

リムル「これからペアになって過ごしてもらいます!」

 

 

大体数が同じだったため、リムルはゴブリンと牙狼を一体ずつ組ませた。

 

 

リムル「昨日の敵は今日の友!互いに力を合わせて、仲良くするんだぞ!」

 

「「「はい!」」」

 

リムル「そういえば…お前達、名前は?」

 

村長「普通魔物は名前を持ちません」

 

リムル「そうか。でもないと不便だし…お前達に名前をつけるがいいか?」

 

村長「よ、よろしいのですかっ!?」

 

リムル「お、おう」

 

 

魔物達は大歓声を上げて大喜びしている。

 

 

ゴーダ(な、なんだこの喜びようは)

 

リムル「村長。亡くなった戦士の息子の名前は、リグルだったな」

 

村長「はい」

 

リムル「なら父親の村長は…リグルドだ」

 

リグルド「おぉ…!」

 

リムル「弟のお前は兄の名を継げ。リグルだ」

 

リグル「は、はい!」

 

 

その後もリムルは名をつけていく。

 

 

リムル「お前はゴブタ!」

 

ゴブタ「は、はい!」

 

リムル「ゴブチ、ゴブツ、ゴブテ、ゴブト…お前はゴブゾウな」

 

ゴーダ(だんだんテキトーになってんぞ)

 

リムル「お前はハルナ!」

 

 

ゴブリン全員に名付け終わり、今後は牙狼族。

 

 

リムル「牙狼族のボスの息子か…嵐の牙で『ランガ』だ!」

 

 

その時。

 

 

リムル「うっ…!?力が…!」

 

ゴーダ「何だっ!?」

 

 

リムルは突然脱力した。どうやら、魔物に名付けすると魔素を消費する、というのは魔物の常識だったらしく、魔素を使いすぎたリムルは、数日間スリープモードになってしまった…。

 

 

 

 

 

リムル「ふっか~つ!」

 

ゴーダ「よぉ、起きたかリムル…」

 

リムル「何だよゴーダ、疲れた顔して」

 

ゴーダ「お前のせいだよッ!」

 

リムル「は?」

 

「まぁリムル様!お目覚めになられたのですね!」

 

 

スタイル抜群のゴブリンの美少女がいた。

 

 

「リグルド村長を呼んで参ります!」

 

リムル「…今の誰?あんな美少女いた?」

 

ゴーダ「ハルナだよ!お前が名付けしたんだろうがッ!」

 

リムル「は!?幼女って感じだったろ!?」

 

リグルド「リムル様!」

 

リムル「誰ッ!?」

 

ゴーダ「リグルドだよッ!」

 

リムル「爺さんだったろ!?なんで若返った上に筋肉ムッキムキなんだよッ!?」

 

ゴーダ「俺が知るかぁッ!」

 

リグルド「魔物は名前を得ることで強大な力を得て、進化するのです!」

 

ランガ「我が主よッ!ご回復おめでとうございます!」

 

リムル「ランガもでかくなってるッ!?」

 

ゴーダ「…俺が疲れてたわけ、分かったろ」

 

リムル「あぁ、よ~く分かった…驚き過ぎでな…」

 

 

雄のゴブリンはホブゴブリン、雌のゴブリンはゴブリナに、全にして一の牙狼族は、ランガの名付けによって、種族全体がテンペストウルフに進化していた。

 

 

 

 

 

リムルは全員を集めた。

 

 

リムル「はい、みんなが静かになるのに5分かかりました」

 

「「「?」」」

 

リムル「校長先生ネタが通じない!?」

 

ゴーダ「ゴブリンにも牙狼にも校長なんていねぇよ、つかなんだそのヒゲ」

 

リムル「う、うるさいやい!」

 

 

つけヒゲを外したリムルは、トラブルを避けるためにルールを決めた。

 

・仲間内で争わない

 

・強くなったからといって他種族を見下さない

 

・人間を襲わない

 

 

リグル「何故人間を襲ってはいけないのですか?」

 

リムル「俺が人間が好きだからだ」

 

リグル「なるほど、分かりました!」

 

リムル「納得早!?そ、それに人間は集団で生活してるし、報復に数で攻められたら敵わないだろ?」

 

「「「なるほど!」」」

 

 

というわけでルールが決まり、次は衣食住の整備となったが、家作りは上手くいかない。

 

 

リムル「俺はゼネコン勤務だったから良し悪しは分かるが、自分で作れるわけじゃないし…ゴーダ、なんか知らない?」

 

ゴーダ「その日暮らしの映司の記憶に、建築の知識なんてねぇよ」

 

リムル「いやその日暮らして」

 

ゴーダ「ちょっとの金と明日のパンツがあれば大丈夫なんだとよ」

 

リムル「パンツ…パンツ?」

 

 

とにかく、リムル達は技術者を求めて、ドワルゴンというドワーフの国に向かうことになった。

 

 

ED「Another colony」TRUE

 

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