転生したグリードがスライムと相棒になった件   作:バンドリーマーV

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OP「Storyteller」TRUE


7 解き放たれし者

 

夕暮れの丘の上。

 

【挿絵表示】

 

悪魔「改めて…これからよろしく、フラメア!」

 

フラメア「うん!よろしくね!」

 

 

フラメアは自分の悪魔とすっかり仲良くなっていた。

 

 

ゴーダ「分身とはいえ、すぐ仲良くなったな」

 

フラメア「死んでいる間のことも、この子の記憶が共有されました。私のためにがんばってくれたの、分かります!」

 

悪魔「嬉しいこと言ってくれるね!私、これからもゴーダ様の部下でいいのかな!」

 

ゴーダ「おう、よろしく頼む」

 

悪魔「うん!」

 

フラメア「よかったね!」

 

悪魔「いえい!」

 

 

悪魔が右腕でガッツポーズを作ると、フラメアが横に伸ばした左腕を打ちつけ、十時を作りながらタッチする。

 

 

ウツロ「フラメアも無事戻ってきたことだし、ほんとよかった」

 

フォス「ほんとですね!カリオン様もきっと…!」

 

フラメア「はい!必ず…!」

 

ゴーダ「まだ問題は山積みか…」

 

リムル「これからどうしたものかなぁ…」

 

 

 

 

 

ランガ/ゴーガ「「むっ…!」」

 

ゴーダ「どうした?…ん?」

 

 

クロとヴィオレが現れた。

 

 

フラメア/フォス「「ひゃあっ!?」」

 

ゴーダ「ん?」

 

ヴィオレ「あっ、ウサギちゃんにキツネちゃん、久しぶり~!そんな怯えないでよぉ」

 

 

コリウス王国でヴィオレと鉢合わせた二人はビビっていた。

 

 

悪魔「ヴィオレ様!」

 

ヴィオレ「うん、ご苦労様♪」

 

 

フラメアの悪魔はヴィオレの前に跪く。

 

 

ウツロ「げっ、クロ…」

 

クロ「失礼ですねぇ」

 

 

ウツロとクロも久しぶりの再会である。

 

 

クロ「お目覚めになられたようでなによりです、我が君」

 

ヴィオレ「無事に魔王に進化されたこと、お祝いします!」

 

 

クロはリムル、ヴィオレはゴーダの前に跪くが…

 

 

リムル/ゴーダ「「…誰だっけ?」」

 

クロ/ヴィオレ「「!?」」ガーン!

 

 

ウツロは呆れ、フラメアとフォスはずっこけた。

 

 

クロ「こ、これはご冗談を…!」

 

ヴィオレ「あ、悪魔のボクが、心核(ココロ)にダメージを受けたんだけど…!?」

 

ランガ「この者達は、主達がファルムスの兵士どもをエサに召喚なされた悪魔です」

 

リムル「あ〜そうか!まだいたんだ!」

 

クロ「!?ま、まだ…」ガーン!

 

リムル「聞いたよ、色々と手伝ってもらったって…助かったよ!」

 

クロ「あっ…いいえ、とんでもございません。つきましては…」

 

ゴーダ「長々引き止めて悪かったな。もう帰っていいぞ?」

 

ヴィオレ「えっ!?か、帰って…!?」ガーン!

 

リムル「うん!君もいいよ!」

 

クロ「なぁっ…!」ガーン!

 

ゴーガ「あの、ゴーダ様、リムル様…この者達、泣きそうです…」(汗)

 

リムル/ゴーダ「「え、なんで!?」」

 

クロ「そんなことおっしゃらずに…!先だってお願いしておりました通り、配下の末席に加えて頂きたいのです…!」

 

ヴィオレ「そうだよ!ボクもボクも!」

 

リムル「配下に?」

 

 

悪魔二人の本性をちょっとは知っているウツロ、フラメア、フォスは戸惑うばかり。

 

 

リムル(こいつ、どう見てもグレーターデーモンとかそんなちゃちな存在じゃなくて…もっと上位の存在だよな…)

 

リムル「報酬とかないけどいいのか?」

 

クロ「お仕えできるだけで興奮です…!」パアッ

 

ゴーダ「そっちのお前も?」

 

ヴィオレ「同じく!お二人のおかげで受肉できたんだし、お仕えできるならこれ以上いらないよ!」

 

リムル「分かった!」

 

ゴーダ「そこまで言うなら、まぁいいぞ」

 

ヴィオレ「ありがとう、我が魔王!」パアッ

 

クロ「感謝いたします、我が君…!」

 

ゴーダ「なんだ我が魔王って、ゴーダでいいから」(汗)

 

ヴィオレ「うん、ゴーダ様!」

 

リムル「お前も我が君はむずかゆい!リムルでいいよ」

 

クロ「リムル…甘美な響きです…!それでは今後はリムル様と…!」ウットリ

 

ヴィオレ(こいつ、元から変人ではあったけど、こんなにキモかったっけ…?)(汗)

 

 

 

 

 

ゴーダ「フラメアとフォスは、こいつと知り合いなんだろ?」

 

フラメア「は、はい」

 

フォス「そ、そうですね…」

 

ゴーダ「そういやコリウス王国がどうとか…ん?」

 

 

ゴーダはあることに思い当たる。

 

 

ゴーダ「グスタフとかカールって、お前の部下?」

 

ヴィオレ(ギクッ!)

 

リムル「そういやグスタフの奴、玉体とか言ってたが…」

 

ゴーダ「お前、ゼノビア姫を依り代に…」

 

ヴィオレ「わ~っ!?い、いやね!受肉するために色々手段を探してたらさぁ、ゼノビアちゃんのお父さんがたまたまボクの眷属を召喚してね!わざとじゃないんだよ!」(汗)

 

フラメア(人が嫌がることをするのが大好きとか言ってたような…)(汗)

 

ゴーダ「ったく…まぁ、そういうことにしといてやるよ。俺も同じことしたし、やり直しの機会を与えられたわけだしな」

 

リムル「でも二度とすんなよ」

 

ヴィオレ「はい!分かってるから!どっちにしろもう受肉したし!」(汗)

 

クロ「ぷっ…」

 

ヴィオレ「笑うなノワールッ!」( )

 

ウツロ(ノワール、ヴィオレ…こいつら、レオンが言ってた『原初の悪魔』なんじゃ…いや、まさかね…)

 

 

 

 

 

リムル「で、クロとかノワールとかヴィオレってのは、お前達の名前か?」

 

ヴィオレ「ボク達に名前はないから、ただのあだ名みたいなものだよ」

 

クロ「我々など、名も無い悪魔で十分でございます」

 

リムル「じゃあ、報酬代わりに名前を付けてやろう」

 

クロ「なんと!それは最大のご褒美でございます!」

 

ゴーダ「じゃあ、そっちのお前には俺が名付けてやる」

 

ヴィオレ「ほんとに!?やった~!」

 

 

リムルとゴーダは、《思念伝達》で相談する。

 

 

リムル(悪魔だから、悪魔っぽい名前が良いな…そういや、そんな名前のスーパーカーが…よし、決めた!)

 

ゴーダ(じゃあ、俺もスーパーカー繋がりで…)

 

リムル(それなら…)

 

ゴーダ(よし…)

 

 

 

リムル「クロ、お前の名前は『ディアブロ』だ!」

 

クロ「ディアブロ…!」

 

ゴーダ「ヴィオレ、お前の名前は『ウルティマ』にしよう」

 

ヴィオレ「ウルティマ…!」

 

リムル「その名前に相応しく、俺達の役に立ってくれ!…わっ!」

 

ゴーダ「うおっ…!」

 

 

名付けにより魔素が悪魔達に渡る。

 

 

ゴーダ(半分ぐらい魔素持ってかれた…!)

 

リムル(同じくだが…グレーターデーモンのベレッタは三割ぐらいだったし、それを考えれば…)

 

ラファエル《お二人の魔素量は、進化で大幅に増えています。単純な比較はできません》

 

リムル(どのぐらい?)

 

ラファエル《以前の十倍以上です》

 

「「!?」」

 

 

進化したディアブロとウルティマ。

 

 

ディアブロ「ディアブロ…それが私の名。感激で胸が一杯ですよ、リムル様…!今日この日より、誠心誠意お仕えさせていただきます…!」

 

リムル「うむ、頼むぞ!」

 

ウルティマ「ゴーダ様のお側で、ボクの力を振るわせてもらうよ…!」

 

ゴーダ「おう、頼む。そういや…お前にも名前をつけないとな」

 

悪魔「え、私も!?」

 

 

フラメアの悪魔は驚く。

 

 

ゴーダ(スーパーカー…そういやわりと最近の奴に…)

 

ゴーダ「お前の名前は、『ヴェネーノ』だ」

 

 

名付けにより、ヴェネーノも進化する。

 

 

ヴェネーノ「うひょ~!やった!ありがとう!」

 

フラメア「よかったね、ヴェネーノ…!ゴーダ様、ありがとうございます!」

 

ゴーダ様「おう」

 

 

 

 

 

ディアブロ「それで、何か思い悩んでいたようですが…」

 

リムル「問題が重なりすぎているんだ。魔王クレイマンと魔王アンクの件。ファルムス王国の後始末。西方聖教会への対応…」

 

ゴーダ「西方聖教会には、シズの教え子であるヒナタ…そして、ルウがいる」

 

ウツロ「ヒナタか…それに、ルウってのは、火野映司の…」

 

ゴーダ「あぁ」

 

ラファエル《西方聖教会については心配不要かと》

 

リムル「ん?」

 

ラファエル《個体名ヴェルドラを封じる、《無限牢獄》の解析が、間もなく完了します》

 

リムル/ゴーダ((マジで!?))

 

ラファエル《マジです》

 

 

進化の影響で大幅に早まったらしい。ヴェルドラを解放すれば、これ以上ない牽制だ。

 

 

リムル「よし!なんとかなりそうだ!」

 

ディアブロ「おぉ!何か名案が閃きましたか?」

 

ゴーダ「俺達は名実ともに、魔王になるよ」

 

ウルティマ「さすがゴーダ様とリムル様!」

 

ディアブロ「クフフ…!このディアブロ、永遠なる忠誠を貴方様達に!」

 

 

 

 

 

リムルとゴーダは、封印の洞窟の中…互いとヴェルドラ、三人が初めて出会った場所にやって来た。

 

 

ゴーダ「ここでお前とヴェルドラと出会って、もう2年になるのか…」

 

リムル「あぁ、懐かしいな…ようやく約束を果たせる」

 

 

《無限牢獄》の解析が終わり、リムルはヴェルドラの依り代とするため、《強化分身》を作り出す。ゴーダも力を注いだ。

 

 

リムル「よし…!」

 

 

ヴェルドラを解放し、その魂を分身体に宿す。

 

 

ラファエル《マスターと個体名ゴーダ、個体名ヴェルドラの三者の間に、《魂の回廊》の確立を確認しました》

 

 

そして、金髪の人間態として実体化したヴェルドラが、光を放つ。

 

 

ヴェルドラ「フハハハハッ!我、暴風竜ヴェルドラ・テンペスト!完・全・復・活!逆らう者は、皆殺しだァッ!」

 

リムル「おいオッサン、何でそのセリフを知ってるんだよ?」

 

ヴェルドラ「実はな、退屈だったんで、お前の記憶を解析して、漫画とやらを読み込んでおったのだ!更に、将棋の腕前は最早名人級…いや暴風竜だけに、竜王級である!」

 

ゴーダ「胃袋生活満喫してたわけだな」

 

 

イフリートと遊んではいたが、アルティメットスキルも獲得している。

 

 

ラファエル《ヴェルドラの残滓を解析したことで、マスターと個体名ゴーダは、アルティメットスキル《暴風之王(ヴェルドラ)》を獲得しました》

 

((マジで!?))

 

ヴェルドラ「思ったよりずっと早く復活できたな…!礼を言うぞ、リムル!ゴーダ!我がズッ友よ!」

 

リムル「アハハ!何がズッ友だ!ネタが古いんだよ!」

 

ゴーダ「相変わらずだな、お前」

 

 

三人は笑い合い、初めて会った時のように、拳を合わせた。

 

 





ED「STORYSEEKER」 STEREO DIVE FOUNDATION


【キャラクター紹介】

・ヴェネーノ

フラメアの悪魔。ヴィオレ/ウルティマの眷属で特殊個体。

フラメアの精神を反映して生まれたため、性格は悪魔としては善良。

モチーフはバイス。劇中でフラメアとタッチしてた時のポーズは完全にリバイスのアレ。

名前は『ランボルギーニ・ヴェネーノ』から。

ランボルギーニが創業50周年を記念して製造、販売したスーパーカーであり、仮面ライダー50周年記念作品であるリバイスをモチーフとしていることから。


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