転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
夕暮れの丘の上。
悪魔「改めて…これからよろしく、フラメア!」
フラメア「うん!よろしくね!」
フラメアは自分の悪魔とすっかり仲良くなっていた。
ゴーダ「分身とはいえ、すぐ仲良くなったな」
フラメア「死んでいる間のことも、この子の記憶が共有されました。私のためにがんばってくれたの、分かります!」
悪魔「嬉しいこと言ってくれるね!私、これからもゴーダ様の部下でいいのかな!」
ゴーダ「おう、よろしく頼む」
悪魔「うん!」
フラメア「よかったね!」
悪魔「いえい!」
悪魔が右腕でガッツポーズを作ると、フラメアが横に伸ばした左腕を打ちつけ、十時を作りながらタッチする。
ウツロ「フラメアも無事戻ってきたことだし、ほんとよかった」
フォス「ほんとですね!カリオン様もきっと…!」
フラメア「はい!必ず…!」
ゴーダ「まだ問題は山積みか…」
リムル「これからどうしたものかなぁ…」
ランガ/ゴーガ「「むっ…!」」
ゴーダ「どうした?…ん?」
クロとヴィオレが現れた。
フラメア/フォス「「ひゃあっ!?」」
ゴーダ「ん?」
ヴィオレ「あっ、ウサギちゃんにキツネちゃん、久しぶり~!そんな怯えないでよぉ」
コリウス王国でヴィオレと鉢合わせた二人はビビっていた。
悪魔「ヴィオレ様!」
ヴィオレ「うん、ご苦労様♪」
フラメアの悪魔はヴィオレの前に跪く。
ウツロ「げっ、クロ…」
クロ「失礼ですねぇ」
ウツロとクロも久しぶりの再会である。
クロ「お目覚めになられたようでなによりです、我が君」
ヴィオレ「無事に魔王に進化されたこと、お祝いします!」
クロはリムル、ヴィオレはゴーダの前に跪くが…
リムル/ゴーダ「「…誰だっけ?」」
クロ/ヴィオレ「「!?」」ガーン!
ウツロは呆れ、フラメアとフォスはずっこけた。
クロ「こ、これはご冗談を…!」
ヴィオレ「あ、悪魔のボクが、心核(ココロ)にダメージを受けたんだけど…!?」
ランガ「この者達は、主達がファルムスの兵士どもをエサに召喚なされた悪魔です」
リムル「あ〜そうか!まだいたんだ!」
クロ「!?ま、まだ…」ガーン!
リムル「聞いたよ、色々と手伝ってもらったって…助かったよ!」
クロ「あっ…いいえ、とんでもございません。つきましては…」
ゴーダ「長々引き止めて悪かったな。もう帰っていいぞ?」
ヴィオレ「えっ!?か、帰って…!?」ガーン!
リムル「うん!君もいいよ!」
クロ「なぁっ…!」ガーン!
ゴーガ「あの、ゴーダ様、リムル様…この者達、泣きそうです…」(汗)
リムル/ゴーダ「「え、なんで!?」」
クロ「そんなことおっしゃらずに…!先だってお願いしておりました通り、配下の末席に加えて頂きたいのです…!」
ヴィオレ「そうだよ!ボクもボクも!」
リムル「配下に?」
悪魔二人の本性をちょっとは知っているウツロ、フラメア、フォスは戸惑うばかり。
リムル(こいつ、どう見てもグレーターデーモンとかそんなちゃちな存在じゃなくて…もっと上位の存在だよな…)
リムル「報酬とかないけどいいのか?」
クロ「お仕えできるだけで興奮です…!」パアッ
ゴーダ「そっちのお前も?」
ヴィオレ「同じく!お二人のおかげで受肉できたんだし、お仕えできるならこれ以上いらないよ!」
リムル「分かった!」
ゴーダ「そこまで言うなら、まぁいいぞ」
ヴィオレ「ありがとう、我が魔王!」パアッ
クロ「感謝いたします、我が君…!」
ゴーダ「なんだ我が魔王って、ゴーダでいいから」(汗)
ヴィオレ「うん、ゴーダ様!」
リムル「お前も我が君はむずかゆい!リムルでいいよ」
クロ「リムル…甘美な響きです…!それでは今後はリムル様と…!」ウットリ
ヴィオレ(こいつ、元から変人ではあったけど、こんなにキモかったっけ…?)(汗)
ゴーダ「フラメアとフォスは、こいつと知り合いなんだろ?」
フラメア「は、はい」
フォス「そ、そうですね…」
ゴーダ「そういやコリウス王国がどうとか…ん?」
ゴーダはあることに思い当たる。
ゴーダ「グスタフとかカールって、お前の部下?」
ヴィオレ(ギクッ!)
リムル「そういやグスタフの奴、玉体とか言ってたが…」
ゴーダ「お前、ゼノビア姫を依り代に…」
ヴィオレ「わ~っ!?い、いやね!受肉するために色々手段を探してたらさぁ、ゼノビアちゃんのお父さんがたまたまボクの眷属を召喚してね!わざとじゃないんだよ!」(汗)
フラメア(人が嫌がることをするのが大好きとか言ってたような…)(汗)
ゴーダ「ったく…まぁ、そういうことにしといてやるよ。俺も同じことしたし、やり直しの機会を与えられたわけだしな」
リムル「でも二度とすんなよ」
ヴィオレ「はい!分かってるから!どっちにしろもう受肉したし!」(汗)
クロ「ぷっ…」
ヴィオレ「笑うなノワールッ!」( )
ウツロ(ノワール、ヴィオレ…こいつら、レオンが言ってた『原初の悪魔』なんじゃ…いや、まさかね…)
リムル「で、クロとかノワールとかヴィオレってのは、お前達の名前か?」
ヴィオレ「ボク達に名前はないから、ただのあだ名みたいなものだよ」
クロ「我々など、名も無い悪魔で十分でございます」
リムル「じゃあ、報酬代わりに名前を付けてやろう」
クロ「なんと!それは最大のご褒美でございます!」
ゴーダ「じゃあ、そっちのお前には俺が名付けてやる」
ヴィオレ「ほんとに!?やった~!」
リムルとゴーダは、《思念伝達》で相談する。
リムル(悪魔だから、悪魔っぽい名前が良いな…そういや、そんな名前のスーパーカーが…よし、決めた!)
ゴーダ(じゃあ、俺もスーパーカー繋がりで…)
リムル(それなら…)
ゴーダ(よし…)
リムル「クロ、お前の名前は『ディアブロ』だ!」
クロ「ディアブロ…!」
ゴーダ「ヴィオレ、お前の名前は『ウルティマ』にしよう」
ヴィオレ「ウルティマ…!」
リムル「その名前に相応しく、俺達の役に立ってくれ!…わっ!」
ゴーダ「うおっ…!」
名付けにより魔素が悪魔達に渡る。
ゴーダ(半分ぐらい魔素持ってかれた…!)
リムル(同じくだが…グレーターデーモンのベレッタは三割ぐらいだったし、それを考えれば…)
ラファエル《お二人の魔素量は、進化で大幅に増えています。単純な比較はできません》
リムル(どのぐらい?)
ラファエル《以前の十倍以上です》
「「!?」」
進化したディアブロとウルティマ。
ディアブロ「ディアブロ…それが私の名。感激で胸が一杯ですよ、リムル様…!今日この日より、誠心誠意お仕えさせていただきます…!」
リムル「うむ、頼むぞ!」
ウルティマ「ゴーダ様のお側で、ボクの力を振るわせてもらうよ…!」
ゴーダ「おう、頼む。そういや…お前にも名前をつけないとな」
悪魔「え、私も!?」
フラメアの悪魔は驚く。
ゴーダ(スーパーカー…そういやわりと最近の奴に…)
ゴーダ「お前の名前は、『ヴェネーノ』だ」
名付けにより、ヴェネーノも進化する。
ヴェネーノ「うひょ~!やった!ありがとう!」
フラメア「よかったね、ヴェネーノ…!ゴーダ様、ありがとうございます!」
ゴーダ様「おう」
ディアブロ「それで、何か思い悩んでいたようですが…」
リムル「問題が重なりすぎているんだ。魔王クレイマンと魔王アンクの件。ファルムス王国の後始末。西方聖教会への対応…」
ゴーダ「西方聖教会には、シズの教え子であるヒナタ…そして、ルウがいる」
ウツロ「ヒナタか…それに、ルウってのは、火野映司の…」
ゴーダ「あぁ」
ラファエル《西方聖教会については心配不要かと》
リムル「ん?」
ラファエル《個体名ヴェルドラを封じる、《無限牢獄》の解析が、間もなく完了します》
リムル/ゴーダ((マジで!?))
ラファエル《マジです》
進化の影響で大幅に早まったらしい。ヴェルドラを解放すれば、これ以上ない牽制だ。
リムル「よし!なんとかなりそうだ!」
ディアブロ「おぉ!何か名案が閃きましたか?」
ゴーダ「俺達は名実ともに、魔王になるよ」
ウルティマ「さすがゴーダ様とリムル様!」
ディアブロ「クフフ…!このディアブロ、永遠なる忠誠を貴方様達に!」
リムルとゴーダは、封印の洞窟の中…互いとヴェルドラ、三人が初めて出会った場所にやって来た。
ゴーダ「ここでお前とヴェルドラと出会って、もう2年になるのか…」
リムル「あぁ、懐かしいな…ようやく約束を果たせる」
《無限牢獄》の解析が終わり、リムルはヴェルドラの依り代とするため、《強化分身》を作り出す。ゴーダも力を注いだ。
リムル「よし…!」
ヴェルドラを解放し、その魂を分身体に宿す。
ラファエル《マスターと個体名ゴーダ、個体名ヴェルドラの三者の間に、《魂の回廊》の確立を確認しました》
そして、金髪の人間態として実体化したヴェルドラが、光を放つ。
ヴェルドラ「フハハハハッ!我、暴風竜ヴェルドラ・テンペスト!完・全・復・活!逆らう者は、皆殺しだァッ!」
リムル「おいオッサン、何でそのセリフを知ってるんだよ?」
ヴェルドラ「実はな、退屈だったんで、お前の記憶を解析して、漫画とやらを読み込んでおったのだ!更に、将棋の腕前は最早名人級…いや暴風竜だけに、竜王級である!」
ゴーダ「胃袋生活満喫してたわけだな」
イフリートと遊んではいたが、アルティメットスキルも獲得している。
ラファエル《ヴェルドラの残滓を解析したことで、マスターと個体名ゴーダは、アルティメットスキル《暴風之王(ヴェルドラ)》を獲得しました》
((マジで!?))
ヴェルドラ「思ったよりずっと早く復活できたな…!礼を言うぞ、リムル!ゴーダ!我がズッ友よ!」
リムル「アハハ!何がズッ友だ!ネタが古いんだよ!」
ゴーダ「相変わらずだな、お前」
三人は笑い合い、初めて会った時のように、拳を合わせた。
ED「STORYSEEKER」 STEREO DIVE FOUNDATION
【キャラクター紹介】
・ヴェネーノ
フラメアの悪魔。ヴィオレ/ウルティマの眷属で特殊個体。
フラメアの精神を反映して生まれたため、性格は悪魔としては善良。
モチーフはバイス。劇中でフラメアとタッチしてた時のポーズは完全にリバイスのアレ。
名前は『ランボルギーニ・ヴェネーノ』から。
ランボルギーニが創業50周年を記念して製造、販売したスーパーカーであり、仮面ライダー50周年記念作品であるリバイスをモチーフとしていることから。