転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
ベニマル率いるテンペスト、ユーラザニアの連合軍が、リムルの転送魔法で出撃する。
フォス「行ってくるですっ!」
ゴーダ「あぁ、勝ってこい!」
シュナ、ソウエイ、ハクロウが、クレイマンの城に潜入。
テンペストを守るのは、シオン配下の新部隊、死から蘇生した者達から成る『紫克衆(ヨミガエリ)』である。その中には…
ゴーダ「お前も防衛任務に当たるのか…」
フラメア「はい!私だって、守られるだけじゃありませんから…!」
ヴェネーノ「フラメアも進化して滅茶苦茶強くなったし、私もいるからね!」
フラメアは、カイジン特製のブーメランを背負って頷いた。隣にはヴェネーノが並んでいる。
蘇生者は全員、エクストラスキル『完全記憶』及び『自己再生』を獲得しているため、仮に頭を吹き飛ばされても復活できる。
更にフラメアは、ゴーダ、リムルの魔王進化のギフトで進化、桁違いに強くなっていた。
ゴーダの力、リムルの力、映司に託されたメダルの力、ウルティマが送った悪魔の力、名付けと共に宿っていたルミナスの力…多様な魔力を、《魂の回廊》を通してラファエルが統合&魔改造。
進化した新たな種族名は《聖魔兎(カオスラビット)》。
更に新たなユニークスキル《悪魔合一(リヴ・デヴィル)》を獲得し、自身の分身であるヴェネーノと魔力やスキルを共有し、悪魔の力を使うこともできるのだ。
ヴェネーノもゴーダの名付けでアークデーモンに進化しているため、鬼に金棒である。
フラメア「今度は、私が守ります…!」
ゴーダ「…お前の覚悟は分かった。頼んだぞ」
フラメア「はい…!ゴーダ様も、お気をつけて」
ゴーダ「おう。それから…この件が終わったら、話がある」
フラメア「え?は、はい…!」
そして、ついにリムルとゴーダにも、出発の時が来る。
ウツロ「時間みたいだね」
魔王としての新たな衣装を身に纏ったリムル達の前に、巨大な門が現れる。
ミザリー「──お迎えに参りました」
緑の髪のメイド…実はディアブロやウルティマと同じ原初の悪魔…が迎えに来た。
リムル/ゴーダ「「行くぞ…!」」
リムル、ゴーダ、シオン、ランガ、ウツロ、ゴーガは、ワルプルギス会場に到着した。
最古にして最強の魔王、ギィ・クリムゾンを中心に、魔王達が次々と現れる。
その中に、ヴァンパイアの魔王ロイ・ヴァレンタインがいたのだが…
リムル(従者のメイドの方が魔素量が多いぞ?メイドの方が真の魔王なんじゃ…)
ゴーダ(そういや、フラメアが…)
──回想──
フラメア「…!ま、魔王、バレンタイン…」
ゴーダ「…会ったことあるのか?魔王ヴァレンタイン」
フラメア「…っ!ルミっ…あの方は…こんなことをする人じゃ、ないです」
──────
ゴーダ(あいつが、フラメアと関わりのある魔王…?)
ゴーダ「…ん?」
フォス「あれ…?」
目に入ったのは、魔王フレイの従者の一人。ライオンを模した覆面を被っている。
ゴーダ(…あれ?もしかしてあいつ…)
その時。
ウツロ「ッ!」
ゴーダ「ウツロ?」
フードで顔を隠していたウツロが、ビクリと反応する。
レオン「お前達が、リムルとゴーダか」
魔王レオン・クロムウェルが現れた。
リムル「…お前がレオンか。何か用か?」
レオン「その顔を見て、懐かしく思ってね」
レオンはシズが元となったリムルの姿を見る。
リムル「…シズさんがどうなったか、知っているのか」
レオン「…ふむ。死んだとは聞いたが、お前達の様子からして、真相は異なるのではないか?」
ゴーダ「まぁな」
ウツロ「……」
ウツロをフードを外す。
レオン「…お前は」
ウツロ「私はウツロ。シズの分身。シズの体に宿って、傷を癒していた」
レオン「…成る程」
ウツロ「シズから頼まれたわけじゃないけどさぁ…とりあえず一発殴らせてくんない?」
レオン「殴られる筋合いはないな。私はシズに、自分の生を選択する機会を与えたのだ」
ウツロ「…あんたにシズを認めさせるために、私が生まれた」
レオン「…そうか。お前達には興味があったし、招待してやる。文句があるなら来ればいい」
そして、ミリム、クレイマン、人間態の魔王アンクロストも現れたのだが…
クレイマン「さっさと歩け、このウスノロ!」
ロスト「フン…」
『『『!』』』
クレイマンとロストが、揃ってミリムを殴ったのだ。
リムル(俺達の友達を殴った報い、きっちり支払わせてやる…!)
ゴーダ(楽に死ねると思うなよ…!)
青髪のメイド…原初の悪魔…レインが前に出る。
レイン「それでは、出席者をご紹介いたします。
悪魔族(デーモン)《暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)》ギィ・クリムゾン様。
妖精族(ピクシー)《迷宮妖精(ラビリンス)》ラミリス様。
竜魔人(ドラゴノイド)《破壊の暴君(デストロイ)》ミリム・ナーヴァ様。
巨人族(ジャイアント)《大地の怒り(アースクエイク)》ダグリュール様。
吸血鬼族(ヴァンパイア)《鮮血の覇王(ブラッディロード)》ロイ・ヴァレンタイン様。
堕天族(フォールン)《眠る支配者(スリーピング・ルーラー)》ディーノ様。
有翼族(ハーピィ)《天空女王(スカイクイーン)》フレイ様。
妖死族(デスマン)《人形傀儡師(マリオネットマスター)》クレイマン様。
人魔族(デモンノイド)《白金の剣王(プラチナムセイバー)》レオン・クロムウェル様。
グリード《強欲の鳥王(グリーディロード)》アンク様。
デモンスライム、ジュラ・テンペスト連邦国盟主、リムル・テンペスト様。
デモングリード、ジュラ・テンペスト連邦国盟主、ゴーダ・テンペスト様。
以上でございます」
ワルプルギスが開幕した。
クレイマンは、リムル、ゴーダ、カリオンを貶める法螺話を演説した。
リムル「お前達、嘘吐きだな。ぶっちゃけ、魔王なんてどうでもいいんだよ」
ゴーダ「カリオンはまどろっこしい策立てる柄じゃねぇし、ファルムスは勝手に欲かいて攻めてきた。ミュウランは俺達の保護下にある。何ならここに呼んでやろうか?」
クレイマン「ハッ、そこまで卑劣な真似をするか。ミュウランの死体に悪霊でも取り憑かせたか」
ゴーダ「心臓を人質にする奴が言うか?(俺が言うのもなんだが)さて…フォスから映像が届いたな」
再生されたのは、ユーラザニア防衛戦の映像。
ベニマル率いるテンペスト、ユーラザニアの連合軍が、魔王クレイマン、魔王アンク配下の連合軍を一方的に圧倒。
クレイマンの配下がカリュブディスに変貌し、ベニマルに倒された。
クレイマン、ロストの軍勢は壊滅し、フットマンとティアが撤退する様子まで。
シュナ、ソウエイ、ハクロウは、クレイマンの城を制圧し、呪いで縛られ城を守っていた死霊達は、自分達を解放してくれたシュナの軍門に下った。
クレイマン「ば、馬鹿な…!」
ロスト「へぇ…」
動揺するクレイマンに対して、ロストは逆に面白そうだ。
リムル「お前達の軍は潰したぞ?次はお前達の番なんだよ」
クレイマン「み、皆さん、騙されてはいけませんよ!」
ダグリュール「カリオンとその二人がファルムスを焚き付けたと言ったな。ヴェルドラの復活が事実として、何故そんなまわりくどい真似をする必要があるのだ」
魔王ダグリュールは鋭い目で睨む。
クレイマン「そ、それはですね…!幸運にも魔王の種を得たこいつらは戦争を起こし、大虐殺を行った!」
ゴーダ「だったら、願望じゃなくて証拠を出せよ三下が」
クレイマン「さんしっ…何だとッ!」
ゴーダ「三獣士のフォビオは、映像に映ってたお前んとこの道化二人に唆されて、カリュブディスの封印を解いた」
リムル「そして、お前の部下がカリュブディスに変貌した。これが証拠ってもんだよ。ハッタリと思うならそれでいいさ。そう思ったまま…死ね」
リムルは《暴食之王》でテーブルを捕食して消し、場を作った。
クレイマン「み、皆さん!魔王に対する侮辱、全員で制裁を…」
ゴーダ「ハッ、御大層な演説しといて人頼みか?」
リムル「おまけに演説しながら精神支配まで仕掛けてきやがって。俺達にそんなもの通用しないんだよ」
クレイマン「クッ…!」
リムル「魔王なんかどうでもいい。俺達は楽しく暮らせる国を作りたいだけ。人間の協力が不可欠だから、人間を守ると決めた」
ゴーダ「それを邪魔する者は、人も魔王も聖教会も、全て等しく敵だ」
ギィ「クレイマン。お前も魔王なら、自分自身の力でもって倒してみせろ。そしてお前達、魔王を名乗るつもりはあるか?」
リムル「あぁ。既にジュラの大森林の盟主を引き受けているし、人からすれば魔王だからな」
ゴーダ「もう覚悟は決めている。こいつらを叩き潰した上で、魔王を名乗るさ」
ギィ「ならば良し。丁度ここには見届け人が揃っている。俺達の前でクレイマンとアンクに勝てたら、お前達が魔王を名乗る事を許そう」
クレイマン「チィッ…アンク、ミリム」
ロスト「やれやれ…」
ミリム「……」
ロストはともかく、ミリムまで立ち上がったため、他の魔王の中の数人は反応する。
リムル「…まぁいい。元からミリムを助けるつもりだったしな」
クレイマン「ほざけ、貴様は絶望して死ぬんだ!」
リムル「死ぬのはお前達だ。俺達が出たんじゃ弱い者いじめになるからな。俺達の部下くらいがちょうど良い」
クレイマン「何だと…グぎァアアアッ!?ぐへぁっ!?」
シオンの連続パンチを食らい、不様に吹っ飛ぶクレイマン。
シオン「よろしいのですか!」
リムル「普通、殴る前に聞くよね」(汗)
ギィが張った結界の中で、リムル、ゴーダ、クレイマン、ロスト、配下達が向かい合った。
クレイマン配下は魔人形のビオーラに加えて、狐の魔獣、ナインヘッドが二体の魔獣を召喚。
ランガも対抗し、《星将狼(スターリーダー)》という指揮官級二体を召喚する。
ロストの両隣には、従者として来ていた、金色のワシヤミー、黒いカラスヤミー、更に無数の屑ヤミーが生み出される。
屑ヤミーを除いても8対9と不利だ。
リムル「ッ!」
リムルとミリムの戦いが始まる中、ゴーダはロストと向かい合った。
ゴーダ「ようやく1対1で話せるな」
ロスト「フフ…」
ゴーダ「…ルウに俺の情報を流したのはお前か?」
ロスト「あぁ、商人を通してね。あっさり乗せられてくれたよ」
ゴーダ「…てめぇ」
ゴーダはロストを睨む。
ゴーダ「…もう一つ聞かせろ。お前がクレイマンに味方する目的は何だ?」
ロスト「別にクレイマンに味方してるわけじゃない。『あの方』の元に集う者同士だから、共闘しているだけさ」
ゴーダ「『あの方』だと?」
ロスト「それが誰か、君が知る必要はないね。でも経緯ぐらいは教えてあげよう。
この世界に来て、僕は出会った。僕らがいた世界の、あらゆる人間の欲望を束ねても敵わない、あまりに強大な欲望の持ち主を」
──回想──
ユウキ「僕達で世界を手に入れよう。そして、面白おかしく暮らそうぜ!」
──────
ロスト「僕はその欲望の大きさと悍ましさに圧倒され、その行く末を見届けたいという欲望が生まれた…!
欠けたもう一人の僕を追い求めるだけだった、かつての僕はもういない。僕自身の欲望を得たんだ…!
だからこそ僕は魔王になった!僕の欲望を満たすために!」
ゴーダ「…そうかよ」
ロスト「さぁ、決着をつけるとしようか…!」
ゴーダは複雑な表情を浮かべる。
ロスト「どうかしたかい?」
ゴーダ「…いや、皮肉なもんだと思ってな。アンクから生まれたお前と、映司から生まれた俺が、こうして殺し合うことになるとは…」
ロスト「ハッ、そんな下らない感傷で、戦いたくないとでも言うつもりかい?」
ゴーダ「まさか。魔王になる時覚悟は決めた。お前をぶっ潰して、その先に行くだけだ」
ロスト「そうこなくっちゃねぇ…!始めようか…!」
ロストはグリード態に姿を変える。
ゴーダ「──力を借りるぞ、映司…!」
恐竜メダルをドライバーにセットし、そして…
ゴーダ「──変身ッ!」
《プテラ!トリケラ!ティラノ!》
《プ・ト・ティラ~ノ、ザウル~ス!》
オーズ「──ウォオオオオオオオッ!!」
ゴーダはオーズ・プトティラコンボに変身し、雄叫びを上げた…!
(♪「プトティラコンボ」)
ロスト「その姿は…ッ!」
オーズ「もう一度コアを叩き割ってやる…!」
ロスト「やれるものならやってみればいいッ!ハァッ!」
オーズ「オォッ!」
ロストが放った炎と、オーズの冷気がぶつかり合い、大爆発が起こる。
オーズ「ヌンッ!デァアッ!」
ロスト「ハァッ!」
冷気と炎が飛び交う中、オーズとロストが殴り合う。
ロスト「デァアッ!」
オーズ「ガハッ…!」
ロストの炎を宿すパンチがヒットし、オーズがよろめくが…
オーズ「オオッ!デェリャアアッ!」
ロスト「グァアッ…!」
その勢いで床を砕き、掴み取ったメダガブリューでロストを斬りつけ、ダメージを与える。
「「…ッ!」」
再び睨み合い、互いに向かって駆け出す。
ロスト「ハァアアアアアアッ!!」
オーズ「オォオオオオオオッ!!」
《続く》