転生したグリードがスライムと相棒になった件   作:バンドリーマーV

35 / 35
大っ変遅くなりました…。


9 魔王達の宴

 

ベニマル率いるテンペスト、ユーラザニアの連合軍が、リムルの転送魔法で出撃する。

 

 

フォス「行ってくるですっ!」

 

ゴーダ「あぁ、勝ってこい!」

 

 

シュナ、ソウエイ、ハクロウが、クレイマンの城に潜入。

 

テンペストを守るのは、シオン配下の新部隊、死から蘇生した者達から成る『紫克衆(ヨミガエリ)』である。その中には…

 

 

ゴーダ「お前も防衛任務に当たるのか…」

 

フラメア「はい!私だって、守られるだけじゃありませんから…!」

 

ヴェネーノ「フラメアも進化して滅茶苦茶強くなったし、私もいるからね!」

 

 

フラメアは、カイジン特製のブーメランを背負って頷いた。隣にはヴェネーノが並んでいる。

 

蘇生者は全員、エクストラスキル『完全記憶』及び『自己再生』を獲得しているため、仮に頭を吹き飛ばされても復活できる。

 

更にフラメアは、ゴーダ、リムルの魔王進化のギフトで進化、桁違いに強くなっていた。

 

ゴーダの力、リムルの力、映司に託されたメダルの力、ウルティマが送った悪魔の力、名付けと共に宿っていたルミナスの力…多様な魔力を、《魂の回廊》を通してラファエルが統合&魔改造。

 

進化した新たな種族名は《聖魔兎(カオスラビット)》。

 

更に新たなユニークスキル《悪魔合一(リヴ・デヴィル)》を獲得し、自身の分身であるヴェネーノと魔力やスキルを共有し、悪魔の力を使うこともできるのだ。

 

ヴェネーノもゴーダの名付けでアークデーモンに進化しているため、鬼に金棒である。

 

 

フラメア「今度は、私が守ります…!」

 

ゴーダ「…お前の覚悟は分かった。頼んだぞ」

 

フラメア「はい…!ゴーダ様も、お気をつけて」

 

ゴーダ「おう。それから…この件が終わったら、話がある」

 

フラメア「え?は、はい…!」

 

 

そして、ついにリムルとゴーダにも、出発の時が来る。

 

 

ウツロ「時間みたいだね」

 

 

魔王としての新たな衣装を身に纏ったリムル達の前に、巨大な門が現れる。

 

 

ミザリー「──お迎えに参りました」

 

 

緑の髪のメイド…実はディアブロやウルティマと同じ原初の悪魔…が迎えに来た。

 

 

リムル/ゴーダ「「行くぞ…!」」

 

 

 

 

 

リムル、ゴーダ、シオン、ランガ、ウツロ、ゴーガは、ワルプルギス会場に到着した。

 

最古にして最強の魔王、ギィ・クリムゾンを中心に、魔王達が次々と現れる。

 

その中に、ヴァンパイアの魔王ロイ・ヴァレンタインがいたのだが…

 

 

リムル(従者のメイドの方が魔素量が多いぞ?メイドの方が真の魔王なんじゃ…)

 

ゴーダ(そういや、フラメアが…)

 

 

──回想──

 

 

フラメア「…!ま、魔王、バレンタイン…」

 

ゴーダ「…会ったことあるのか?魔王ヴァレンタイン」

 

フラメア「…っ!ルミっ…あの方は…こんなことをする人じゃ、ないです」

 

 

──────

 

 

ゴーダ(あいつが、フラメアと関わりのある魔王…?)

 

ゴーダ「…ん?」

 

フォス「あれ…?」

 

 

目に入ったのは、魔王フレイの従者の一人。ライオンを模した覆面を被っている。

 

 

ゴーダ(…あれ?もしかしてあいつ…)

 

 

 

 

 

その時。

 

 

ウツロ「ッ!」

 

ゴーダ「ウツロ?」

 

 

フードで顔を隠していたウツロが、ビクリと反応する。

 

 

レオン「お前達が、リムルとゴーダか」

 

 

魔王レオン・クロムウェルが現れた。

 

 

リムル「…お前がレオンか。何か用か?」

 

レオン「その顔を見て、懐かしく思ってね」

 

 

レオンはシズが元となったリムルの姿を見る。

 

 

リムル「…シズさんがどうなったか、知っているのか」

 

レオン「…ふむ。死んだとは聞いたが、お前達の様子からして、真相は異なるのではないか?」

 

ゴーダ「まぁな」

 

ウツロ「……」

 

 

ウツロをフードを外す。

 

 

レオン「…お前は」

 

ウツロ「私はウツロ。シズの分身。シズの体に宿って、傷を癒していた」

 

レオン「…成る程」

 

ウツロ「シズから頼まれたわけじゃないけどさぁ…とりあえず一発殴らせてくんない?」

 

レオン「殴られる筋合いはないな。私はシズに、自分の生を選択する機会を与えたのだ」

 

ウツロ「…あんたにシズを認めさせるために、私が生まれた」

 

レオン「…そうか。お前達には興味があったし、招待してやる。文句があるなら来ればいい」

 

 

 

 

 

そして、ミリム、クレイマン、人間態の魔王アンクロストも現れたのだが…

 

 

クレイマン「さっさと歩け、このウスノロ!」

 

ロスト「フン…」

 

『『『!』』』

 

 

クレイマンとロストが、揃ってミリムを殴ったのだ。

 

 

リムル(俺達の友達を殴った報い、きっちり支払わせてやる…!)

 

ゴーダ(楽に死ねると思うなよ…!)

 

 

青髪のメイド…原初の悪魔…レインが前に出る。

 

 

レイン「それでは、出席者をご紹介いたします。

 

悪魔族(デーモン)《暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス)》ギィ・クリムゾン様。

 

妖精族(ピクシー)《迷宮妖精(ラビリンス)》ラミリス様。

 

竜魔人(ドラゴノイド)《破壊の暴君(デストロイ)》ミリム・ナーヴァ様。

 

巨人族(ジャイアント)《大地の怒り(アースクエイク)》ダグリュール様。

 

吸血鬼族(ヴァンパイア)《鮮血の覇王(ブラッディロード)》ロイ・ヴァレンタイン様。

 

堕天族(フォールン)《眠る支配者(スリーピング・ルーラー)》ディーノ様。

 

有翼族(ハーピィ)《天空女王(スカイクイーン)》フレイ様。

 

妖死族(デスマン)《人形傀儡師(マリオネットマスター)》クレイマン様。

 

人魔族(デモンノイド)《白金の剣王(プラチナムセイバー)》レオン・クロムウェル様。

 

グリード《強欲の鳥王(グリーディロード)》アンク様。

 

デモンスライム、ジュラ・テンペスト連邦国盟主、リムル・テンペスト様。

 

デモングリード、ジュラ・テンペスト連邦国盟主、ゴーダ・テンペスト様。

 

以上でございます」

 

 

ワルプルギスが開幕した。

 

 

 

 

 

クレイマンは、リムル、ゴーダ、カリオンを貶める法螺話を演説した。

 

 

リムル「お前達、嘘吐きだな。ぶっちゃけ、魔王なんてどうでもいいんだよ」

 

ゴーダ「カリオンはまどろっこしい策立てる柄じゃねぇし、ファルムスは勝手に欲かいて攻めてきた。ミュウランは俺達の保護下にある。何ならここに呼んでやろうか?」

 

クレイマン「ハッ、そこまで卑劣な真似をするか。ミュウランの死体に悪霊でも取り憑かせたか」

 

ゴーダ「心臓を人質にする奴が言うか?(俺が言うのもなんだが)さて…フォスから映像が届いたな」

 

 

再生されたのは、ユーラザニア防衛戦の映像。

 

ベニマル率いるテンペスト、ユーラザニアの連合軍が、魔王クレイマン、魔王アンク配下の連合軍を一方的に圧倒。

 

クレイマンの配下がカリュブディスに変貌し、ベニマルに倒された。

 

クレイマン、ロストの軍勢は壊滅し、フットマンとティアが撤退する様子まで。

 

シュナ、ソウエイ、ハクロウは、クレイマンの城を制圧し、呪いで縛られ城を守っていた死霊達は、自分達を解放してくれたシュナの軍門に下った。

 

 

クレイマン「ば、馬鹿な…!」

 

ロスト「へぇ…」

 

 

動揺するクレイマンに対して、ロストは逆に面白そうだ。

 

 

リムル「お前達の軍は潰したぞ?次はお前達の番なんだよ」

 

クレイマン「み、皆さん、騙されてはいけませんよ!」

 

ダグリュール「カリオンとその二人がファルムスを焚き付けたと言ったな。ヴェルドラの復活が事実として、何故そんなまわりくどい真似をする必要があるのだ」

 

 

魔王ダグリュールは鋭い目で睨む。

 

 

クレイマン「そ、それはですね…!幸運にも魔王の種を得たこいつらは戦争を起こし、大虐殺を行った!」

 

ゴーダ「だったら、願望じゃなくて証拠を出せよ三下が」

 

クレイマン「さんしっ…何だとッ!」

 

ゴーダ「三獣士のフォビオは、映像に映ってたお前んとこの道化二人に唆されて、カリュブディスの封印を解いた」

 

リムル「そして、お前の部下がカリュブディスに変貌した。これが証拠ってもんだよ。ハッタリと思うならそれでいいさ。そう思ったまま…死ね」

 

 

リムルは《暴食之王》でテーブルを捕食して消し、場を作った。

 

 

クレイマン「み、皆さん!魔王に対する侮辱、全員で制裁を…」

 

ゴーダ「ハッ、御大層な演説しといて人頼みか?」

 

リムル「おまけに演説しながら精神支配まで仕掛けてきやがって。俺達にそんなもの通用しないんだよ」

 

クレイマン「クッ…!」

 

リムル「魔王なんかどうでもいい。俺達は楽しく暮らせる国を作りたいだけ。人間の協力が不可欠だから、人間を守ると決めた」

 

ゴーダ「それを邪魔する者は、人も魔王も聖教会も、全て等しく敵だ」

 

ギィ「クレイマン。お前も魔王なら、自分自身の力でもって倒してみせろ。そしてお前達、魔王を名乗るつもりはあるか?」

 

リムル「あぁ。既にジュラの大森林の盟主を引き受けているし、人からすれば魔王だからな」

 

ゴーダ「もう覚悟は決めている。こいつらを叩き潰した上で、魔王を名乗るさ」

 

ギィ「ならば良し。丁度ここには見届け人が揃っている。俺達の前でクレイマンとアンクに勝てたら、お前達が魔王を名乗る事を許そう」

 

 

 

 

 

クレイマン「チィッ…アンク、ミリム」

 

ロスト「やれやれ…」

 

ミリム「……」

 

 

ロストはともかく、ミリムまで立ち上がったため、他の魔王の中の数人は反応する。

 

 

リムル「…まぁいい。元からミリムを助けるつもりだったしな」

 

クレイマン「ほざけ、貴様は絶望して死ぬんだ!」

 

リムル「死ぬのはお前達だ。俺達が出たんじゃ弱い者いじめになるからな。俺達の部下くらいがちょうど良い」

 

クレイマン「何だと…グぎァアアアッ!?ぐへぁっ!?」

 

 

シオンの連続パンチを食らい、不様に吹っ飛ぶクレイマン。

 

 

シオン「よろしいのですか!」

 

リムル「普通、殴る前に聞くよね」(汗)

 

 

ギィが張った結界の中で、リムル、ゴーダ、クレイマン、ロスト、配下達が向かい合った。

 

クレイマン配下は魔人形のビオーラに加えて、狐の魔獣、ナインヘッドが二体の魔獣を召喚。

 

ランガも対抗し、《星将狼(スターリーダー)》という指揮官級二体を召喚する。

 

ロストの両隣には、従者として来ていた、金色のワシヤミー、黒いカラスヤミー、更に無数の屑ヤミーが生み出される。

 

屑ヤミーを除いても8対9と不利だ。

 

 

リムル「ッ!」

 

 

リムルとミリムの戦いが始まる中、ゴーダはロストと向かい合った。

 

 

 

 

 

ゴーダ「ようやく1対1で話せるな」

 

ロスト「フフ…」

 

ゴーダ「…ルウに俺の情報を流したのはお前か?」

 

ロスト「あぁ、商人を通してね。あっさり乗せられてくれたよ」

 

ゴーダ「…てめぇ」

 

 

ゴーダはロストを睨む。

 

 

ゴーダ「…もう一つ聞かせろ。お前がクレイマンに味方する目的は何だ?」

 

ロスト「別にクレイマンに味方してるわけじゃない。『あの方』の元に集う者同士だから、共闘しているだけさ」

 

ゴーダ「『あの方』だと?」

 

ロスト「それが誰か、君が知る必要はないね。でも経緯ぐらいは教えてあげよう。

 

この世界に来て、僕は出会った。僕らがいた世界の、あらゆる人間の欲望を束ねても敵わない、あまりに強大な欲望の持ち主を」

 

 

──回想──

 

 

ユウキ「僕達で世界を手に入れよう。そして、面白おかしく暮らそうぜ!」

 

 

──────

 

 

ロスト「僕はその欲望の大きさと悍ましさに圧倒され、その行く末を見届けたいという欲望が生まれた…!

 

欠けたもう一人の僕を追い求めるだけだった、かつての僕はもういない。僕自身の欲望を得たんだ…!

 

だからこそ僕は魔王になった!僕の欲望を満たすために!」

 

ゴーダ「…そうかよ」

 

ロスト「さぁ、決着をつけるとしようか…!」

 

 

ゴーダは複雑な表情を浮かべる。

 

 

ロスト「どうかしたかい?」

 

ゴーダ「…いや、皮肉なもんだと思ってな。アンクから生まれたお前と、映司から生まれた俺が、こうして殺し合うことになるとは…」

 

ロスト「ハッ、そんな下らない感傷で、戦いたくないとでも言うつもりかい?」

 

ゴーダ「まさか。魔王になる時覚悟は決めた。お前をぶっ潰して、その先に行くだけだ」

 

ロスト「そうこなくっちゃねぇ…!始めようか…!」

 

 

ロストはグリード態に姿を変える。

 

 

ゴーダ「──力を借りるぞ、映司…!」

 

 

恐竜メダルをドライバーにセットし、そして…

 

 

ゴーダ「──変身ッ!」

 

《プテラ!トリケラ!ティラノ!》

 

《プ・ト・ティラ~ノ、ザウル~ス!》

 

オーズ「──ウォオオオオオオオッ!!」

 

 

ゴーダはオーズ・プトティラコンボに変身し、雄叫びを上げた…!

 

 

 

 

 

(♪「プトティラコンボ」)

 

 

ロスト「その姿は…ッ!」

 

オーズ「もう一度コアを叩き割ってやる…!」

 

ロスト「やれるものならやってみればいいッ!ハァッ!」

 

オーズ「オォッ!」

 

 

ロストが放った炎と、オーズの冷気がぶつかり合い、大爆発が起こる。

 

 

オーズ「ヌンッ!デァアッ!」

 

ロスト「ハァッ!」

 

 

冷気と炎が飛び交う中、オーズとロストが殴り合う。

 

 

ロスト「デァアッ!」

 

オーズ「ガハッ…!」

 

 

ロストの炎を宿すパンチがヒットし、オーズがよろめくが…

 

 

オーズ「オオッ!デェリャアアッ!」

 

ロスト「グァアッ…!」

 

 

その勢いで床を砕き、掴み取ったメダガブリューでロストを斬りつけ、ダメージを与える。

 

 

「「…ッ!」」

 

 

再び睨み合い、互いに向かって駆け出す。

 

 

ロスト「ハァアアアアアアッ!!」

 

オーズ「オォオオオオオオッ!!」

 

 

《続く》

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。