転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
ヤミー軍団を薙ぎ倒しながら、仲間達の救援に向かったリムル。ビオーラがベレッタにあっさり解体されているのを見て、唖然としていると…
ヴェルドラ「波動拳!」
リムル「ん?」
ヴェルドラ「波動拳!波動拳!波動拳!」
ヴェルドラが波動拳を連発し、ミリムが弾いていた。
リムル「あ、あの技、どこで覚えたんだ…」
ヴェルドラ「昇~龍拳ッ!か~ら~の、竜巻旋風~脚ッ!」
リムル「はぁ…」(汗)
リムルは頭を抱えた。
リムル「残るは…」
シオン「この程度ですか?魔王を名乗るには弱すぎる」
シオンはクレイマンが操る人形を、込められた魂ごと全滅させていた。
クレイマン「食らえ、デモンマリオネット!」
クレイマンはエネルギーの帯でシオンを拘束するが…
シオン「これは何のつもりです?痛くも痒くも無いが、もう少し待てば良いのですか?」
クレイマン「そ、そんな馬鹿な…!究極の支配の呪法なんだぞ…!」
シオン「──フッ!」
シオンはデモンマリオネットを振り払った。
クレイマン「なァッ…!?」
リムル「これで手詰まりか?奥の手があるならさっさと出せよ。お前の計略は全て潰すって決めてるんでね。それとも、今度こそお前自身が戦うか?魔王クレイマン」
クレイマン「そうか…そうだな、そうだったよ!魔王。私は魔王なのだ。だから戦い方にこだわり、上品に優雅に敵を葬って来た。だが良い、もう良いのだッ!久しく忘れていたよ…!自らの手で敵を捻り潰したいという、高揚感をな!」
クレイマンは上半身の服を脱ぎ捨て、禍禍しいオーラに包まれた。背中から四本の腕が生え、角や外殻が現れ、戦闘形態に変身したクレイマンは、中庸道化連の仮面を付ける。
シオン「リムル様、私が…」
リムルはシオンを制し、前に出る。
リムル「少しはマシになったじゃないか。見直したよ。──テンペスト二大国主が一人、リムル・テンペストだ。決着をつけようぜ」
クレイマン「魔王──いや、《喜狂の道化(クレイジーピエロ)》クレイマンだ。殺してやるぞ、魔王リムルッ!」
リムルとクレイマンが、ついに正面から激突した。
(♪「POWER to TEARER (プトティラ コンボのテーマ)」)
https://m.youtube.com/watch?v=bk4flPX_2AQ&pp=ygUPcG93ZXIgdG8gdGVhcmVy
オーズ「──オォオオッ!」
ロスト「ヌゥウッ…!?」
オーズは《魔王覇気》を解放し、ロストはたじろぐ。
ロスト「グウッ…!ハァッ!」
オーズ「オォッ!」
互いに翼を広げ、激しい空中戦となる。
ロスト「ハァアアアッ!!」
《スキャニングチャージ!》
オーズ「セイヤァアアッ!!」
ロストの炎を纏う両足蹴りと、オーズのライダーキックが激突し…
ロスト「ヌァアアアッ!?」
オーズが押し勝ち、墜落していくロストに、オーズが高速飛行で接近。
オーズ「デァアアアアッ!」
ロスト「ガハァアッ…!」
右腕に錬成したハチアームのハチニードルで、ロストを貫いた!
ユニークスキル《具現化(CLAWs)》は、究極スキル《真願之王(オーズ)》に統合され、権能の一つ《超錬成(コアバースト)》に変化、更に強化されている。
フラメアとヴェネーノのドライバーも、この力と彼女達の力の共鳴で錬成された。
オーズ「オォオオオオッ!!」
ロスト「グァアアアアッ!」
究極スキル《暴風之王(ヴェルドラ)》の権能《暴風系魔法》を発動、《黒き稲妻》をロストに浴びせた!
オーズ「これで決める…!」
《ガブッ!ゴックン!》
オーズはメダガブリューにセルメダルを投入し、バズーカモードに変形させ、再び翼を広げて飛び出す。
ロスト「グウッ…!ウォオオオオッ!」
ロストは火炎弾を連射するが、オーズは高速飛行で接近する。
《プ・ト・ティラーノ・ヒッサ~ツ!》
ロスト「──ッ!」
オーズ「──フッ!オォオオッ!!」
銃口をロストの胸に押し当て、引き金を引く。
ロスト「グァアアアアアアッ!?」
ゼロ距離のストレインドゥームで、ロストは大爆発と共に吹き飛ばされ、床に激突した。
ロスト「がっ…はっ…」
ロストは完全に動けなくなった。
クレイマン「ヌォオオッ!」
リムル「フッ…!」
リムルはスライム形態と人間態を自在に切り替え、クレイマンの多彩な魔法に対応する。
リムル「──フッ!」
六本の腕で振るわれる武器も、クロベエ特製の剣で弾き、クレイマンの腕を次々と斬り飛ばしていく。
リムル「なぁクレイマン。『あの方』ってのは誰のことだ?」
クレイマン「…ッ!ウォオオオオッ!!」
クレイマンは強化されたデモンマリオネットを束ね、リムルを包み込む。
クレイマン「クハハハハハッ!その繭が解けた時、貴様は私の命令に従うことしか出来ぬ操り人形になるのだ!」
次の瞬間…
クレイマン「ガハァアッ!?」
繭を破ったリムルの拳が、クレイマンの顔面に直撃し、クレイマンは倒れた。
クレイマン「ぐぁあっ…!な…何故…」
リムル「さぁな、お前が弱かっただけだろ」
オーズ「そっちも決着らしいな」
リムル「あぁ、もう終わる」
クレイマン「み、ミリムは何をして…!」
凄まじい爆発と共に、ヴェルドラとミリムが激闘を繰り広げていた。
クレイマン「な、何者だ…何なのだ、あの桁外れの強さは…!」
リムル「俺達の友達だ。ヴェルドラだよ」
クレイマン「…!」
ヴェルドラ「鉄山靠ッ!」
ミリムを吹き飛ばしたヴェルドラは、エネルギーを集束させる。
ヴェルドラ「か~め~は~め~ぇ…!波ァアアアアアッ!!」
ヴェルドラのかめはめ波が、ミリムに直撃した!
リムル「おいコラ、波を撃つな波を」
ゴーダ「何やってんだあいつ」
リムル「遊んでんだろ。さっきも波動拳だの昇龍拳だの竜巻旋風脚だの…」
ゴーダ「アホか」
クレイマン「ふ、フレイ!何をしているのです!さっさと私に手を貸しなさい!」
フレイ「あら、悪いわねクレイマン。この結界はギィが認めないと通れないのよ。本当に残念だわ」
クレイマン「ミリム…!私の命令に従い、《狂化暴走(スタンピート)》しなさい!この場にいる者全員を殺し尽くすのです!」
ミリム「──何でそんなことをする必要があるのだ?」
『『!?』』
ミリム「リムルやゴーダ達は友達なのだぞ」
リムル「ミリム!?お前、操られていたんじゃ…!?」
ミリム「わ~っはっはっは!見事に騙されてくれたようだな!」
ゴーダ「おいおい、最初から支配されていなかったのか…」
ミリム「うむ!奴らが何か企んでいると思ったのでな。探っていたのだ」
クレイマン「なぁっ…!?あの方より授かった支配の宝珠で、私の支配下にあった筈…!」
ミリム「成功したように見せねば、用心深いお前は信用しないだろう?だからわざと受けたのだ。だが私を支配するのは無理だったな!」
ミリムは支配の宝珠を投げ捨てる。
クレイマン「…!貴女は私を欺く為だけに、カリオンを殺したというのですか!?」
「おいおい、誰が死んだって?」
ライオン覆面が覆面を外すと、正体はカリオンだった。
リムル「ぶ、無事だったんだな!」
カリオン「無事…とは言えないかな。俺の部下達が世話になった」
クレイマン「そ、そんな…では、本当に…?だが、フレイの報告では…」
フレイ「あら、いつから私が貴方の味方になったと勘違いしていたの?」
クレイマン「き、貴様ぁっ!」
リムル「見苦しいぞ」
クレイマン「がはぁっ!」
リムルの一撃で、クレイマンは血溜まりの中に倒れた。
ギィ「フッ…」
ギィが結界を解除する。
シズ「やったね」
リムル「あぁ。そして…やっとまた会えた」
シズ「うん、悟さん」
リムル「ハハ…過去を捨てる気はないけど、そう呼ばれると照れくさいな。今はリムルだよ」
シズ「じゃあ、リムルさんね」
リムル「あぁ、シズさん」
リムルとシズは握手する。
フレイ「貴女なら操られないと信じていたけど、ヒヤヒヤしたわよ。でも、私との約束を守ってくれたわね。感謝するわ」
ミリム「友達だからな!当然なのだ!それよりもあれ、ちゃんと大切に持ってきてくれているんだろうな?」
フレイ「はいはい、これでしょ」
ミリムはリムルからのプレゼント、ドラゴンナックルを受け取る。
ミリム「リムル、ゴーダ!私の為に怒っているのが分かって嬉しかったのだ!」
リムル「お前なぁ…」
ゴーダ「まぁ、よかったけどよ」
カリオン「なぁミリム」
ミリム「ん?」
カリオン「お前さぁ、操られて無かったんだよな?ということは、ノリノリで俺をいたぶってくれたのかなぁ?」ニッコリ
ミリム「あ…」(汗)
カリオン「いやいやいいんだよ?俺が弱いってだけの話だから。だがよ、俺達の国を吹き飛ばしたのも、貴女の意思ってことですよねぇ…?」
ミリム「ぐぅ…!そんな小さなことはどうでも良かろう!」
カリオン「小さなことじゃねぇよ!下手したら俺様も死ぬとこだったんだぞ!」
ミリム「えぇいうるさいのだ!あれは演技に熱中…じゃなくて、クレイマンを騙す為に頑張っただけなのだぞ!なので悪いのはクレイマンなのだ!」
カリオン「おいおいクレイマンのせいかよ…って、もう良いや」(涙目)
リムル「三獣士や国の皆さんも無事だし、カリオンさんの復讐戦ってことで頑張ってたんだしさ」
カリオン「おぉ、リムル…すまんな、慰めてくれて…」
リムル「だから気にするなって。街ならまた作れば良いさ」
ゴーダ「そのためにクレイマン配下の魔人達を、労働力として捕えさせたんだし」
カリオン「おいおいマジかよ…!」
リムル「俺達も手伝う。前より立派で快適な国に作ろうぜ!」
カリオン「助かる…!リムル、ゴーダ……いや、リムルさん、ゴーダさん!今後、獣王国はあんた達の国を永世友好国として、協力を惜しまないと誓うぜ!」
三人は握手する。
ミリム「わ~っはっはっはっ!よかったなカリオン!これも全て私のおかげなのだぞ?」
ウツロ「あんたはもうちょっと反省しなさい」
カリオン「その通りだ!」
ギィ「労働力とはな。魔人どもを生かすなんて、甘い野郎どもだと思ったが、中々面白い考え方をする奴らだぜ。黒と紫が懐いたのも頷ける話だ」
魔王達が集まってくる。
ルミナス「……」
フラメア「!!?」ビクッ
フラメアはルミナスに気づいてビビっていた。
シズ「……」
シズはレオンをチラリと見るが、レオンはプイッと顔を逸らした。
シズ「……。…?」
ふと、倒れている魔王アンクが眼に入る。
──────
『青い鳥を探してるの。トリさんは何色?』
?『俺は…赤い』
──────
シズ「うっ…」
シズは頭を抑える。
リムル「シズさん?」
シズ「あ…何でもないよ」
シズ(…今のは?)
フレイ「ねぇクレイマン、アンク。ミリムが我慢していたから邪魔はしなかったけど、少し怒っていたのよ、私も」
カリオン「弱肉強食がルールとはいえ、お前達はやりすぎた。俺達としても、国を荒らされた恨みは晴らさせてもらうぜ」
クレイマン(…あぁラプラス。君の言う通りだったよ)
──回想──
『やぁ、君がクレイマンだろう?』
クレイマン『馴れ馴れしく私を呼ぶとは、死にたいのでしょうか?』
ユウキ『おいおい、そう警戒するなよ。こっちは紹介されて来てるんだからさ。君の親、魔王カザリームからね』
──────
そして、ロストもまた…
────
オーズ「違う…!お前のメダルじゃない…!アイツのだッ!」
ロスト「僕の、コアが…!僕のッ!うぁアアアアアアッ!!」
────
ロスト(あの時とは違う…僕は自分の欲望を得たんだ。それを叶えるまでは死ねない…!)
そして二人は、ユウキの言葉を回想する。
──回想──
ユウキ『僕達で世界を手に入れよう。そして、面白おかしく暮らそうぜ!』
──────
クレイマン(カザリーム様は復活したというのに、私の迂闊さで…私はまだ死ねない…!真なる魔王に覚醒などしなくても良い。寄こせ…この私に力を…!)
ロスト(僕の欲望を叶える、圧倒的な力を…!)
「「寄こせぇええッ!!」」
世界の言葉《──確認しました。魂をエネルギーに転換。肉体を分解、再構築します》
『『!』』
クレイマンとロストが、禍禍しいオーラに包まれる。
ゴーダ「始まったか…」
シズ「一体何が…!?」
リムル「奴らが覚醒したんだ。予定通りだよ」
クレイマンとロストが今まで殺した人々の、魂の残滓が溢れ出している。それを解放するため、覚醒を促したのだ。
カリオン「覚醒だと…!ここは俺様も…!」
リムル「いや、カリオンさん。こいつらとは俺達が戦う。魔王を名乗った訳だし、自分の席は自分で用意したい」
ゴーダ「俺も元いた世界から繋がった、魔王アンクとの因縁に、決着を付けるよ」
カリオン「フッ…負けるんじゃねえぞ」
ミリム「リムル、ゴーダ、がんばるのだ!」
ラミリス「しっかりやりなさいよ!」
シズ「リムルさん…勝ってね」
リムル「もちろんだ…!」
フラメア「ゴーダ様…」
ゴーダ「心配するな。ケリをつけてくる」
フラメア「はい…!信じています!」
リムル「さぁクレイマン、決着をつけようじゃないか!」
ゴーダ「終わらせるぞ、魔王アンク!」
クレイマン「この私を散々コケにした者どもよ…!必ず報いを受けさせてやる!フハハハハッ!」
ロスト「僕の欲望を満たすために、お前達には消えてもらうッ!」
最終決戦が始まった。