転生したグリードがスライムと相棒になった件 作:バンドリーマーV
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(♪「オーズ・ザ・ストーリー」)
大賢者:告。前回までの三つの出来事を纏めます。
一つ。個体名:ゴーダは『運命の人』たる個体名:フラメアと交流します。
二つ。マスターの『運命の人』にして、異世界人でもある個体名:シズが、村を訪れました。
そして三つ。ゴーダはシズの中に、未知のコアメダルが存在していることに気付きました。
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(♪「カウント・ザ・メダルズ」)
大賢者《告。カウント・ザ・メダルズ。現在、個体名:ゴーダ・テンペストの使えるメダルを確認します》
ライオン、トラ、チーター
カマキリ、バッタ
ゾウ
フラメア「ゴーダ様、おはようございます!」
ゴーダ「おう」
朝になり、歩いていたゴーダに、フラメアが声をかけた。
ゴーダ「シズ達もだが、お前も出発するんだったか」
フラメア「はい。一度里に戻らないといけないので」
二人で話していると…
「「ッ!?」」
突然、遠くで火柱が上がった。暗雲が空を覆っていく。
フラメア「な、なにっ!?」
ゴーダ「…フラメア、この場から離れろ。あれはヤバい」
フラメア「ゴーダ様は…?」
ゴーダ「リムルも近くにいるみてぇだし、俺も行くさ」
フラメア「お、お気をつけて…!」
ゴーダ「あぁ」
ゴーダは駆け出し、火柱の元に到着した。
ゴーダ「リムル!」
リムル「ゴーダ!」
エレン「シズさんッ!」
シズ「う、うあっ…!」
火柱は、苦しむシズの体から上がっていた。
ゴーダ「どうなってる?」
リムル「俺達も分からん!シズさんが急に苦しみ出して…!」
カバル「シズ…シズエ・イザワ…!?まさか…!」
キド「『爆炎の支配者』かッ!?」
エレン「それって、50年ぐらい前に活躍したギルドの英雄よね!?」
カバル「もう引退したんじゃなかったのか…!?」
浮き上がったシズの姿が炎に飲まれ…炎を纏う異形が現れる。
『『ヌァアアアアアアッ!!』』
カバル「炎の上位精霊、イフリート…!」
ゴーダ(こいつ、空襲の大火傷で死にかけたところを召喚されて、炎の精霊を宿されたことで命を繋いだとか言ってたな…)
ゴーダ「宿してた精霊とやらに、体を乗っ取られたか。こいつはさすがに手強そうだ…リムル、気ぃ抜くなよ」
リムル「分かってる…!お前達、俺とゴーダで戦うから、逃げろ!」
カバル「そうはいかねぇよ!なんであの人が殺意剥き出しなのかは知らないが…!」
キド「俺達の仲間でやんすよ!」
エレン「ほっとけないわ!」
リムル「…いい奴らじゃないか」
ゴーダ「ったく、お人好しどもめ。後悔すんなよ…!変身!」
《ライオン!トラ!バッタ!》
ゴーダが変身し、五人がイフリートと向かい合う。
リムル「──行くぞ!」
リムル「水刃!」
オーズ「ラァッ!」
バッタレッグが光り、跳び上がったオーズとリムルは、水刃とトラクローによる斬擊を繰り出すが、水刃は蒸発し、トラクローは弾かれる。
オーズ「グアッ!」
更にオーズは火炎弾を食らい、地面に叩きつけられた。
リムル「ゴーダ!」
ゴーダ「グッ…!ハッ、アンクと映司の炎の方が凄まじかったっつの…!」
前世での最後の戦いで食らったエタニティブレイザーを回想する。
「「!」」
イフリートが召喚した数体のサラマンダーが飛び回る。
リムル「ランガ!」
ランガ「承知!」
《ライオン!カマキリ!チーター!》
サラマンダーが炎を撒き散らす中、リムルはランガに飛び乗り、オーズはチーターの力で、高速で駆け回る。
リムル「お前は回避に専念しろ、攻撃は俺がする!」
ランガ「心得ました!」
オーズ「だが、こっちの攻撃が通用してねぇぞ…!」
オーズはチーターの力で走りつつ、カマキリソードで火炎弾を弾き、合間に攻撃するが、サラマンダーは怯まない。
エレン「アイシクルランス!」
カバルとキドが剣を構えつつ結界を張り、エレンが魔法で氷の槍を放つ。サラマンダーは怯んだ。
リムル「効いてる!」
オーズ「なるほど、魔法なら効くわけか…!」
リムル「だったら…!エレン、それ俺に向けて撃ってくれ!」
エレン「へっ!?」
オーズ「早くしろ!」
エレン「は、はい!アイシクルランスッ!」
エレンは氷の槍を放つ。
リムル「フッ!」
リムルはスキル《捕食者》でアイシクルランスを吸収、《大賢者》が解析する。
リムル「アイシクルショットッ!」
無数のアイシクルランスで、サラマンダー数体を纏めて倒した!
エレン「すごい…!」
オーズ「おい、危ねぇぞッ!」
「「「!」」」
サラマンダーの生き残りが自爆し、エレン達は吹き飛ばされ、負傷した。
リムル「大丈夫か!」
リムルはランガに、気を失ったエレン達を避難させた。
オーズ「あとはてめぇだけだ、イフリート」
「「!」」
イフリートは数体に分身する。
リムル「アイシクルショットッ!」
《スキャニングチャージ!》
オーズ「セイヤァッ!」
氷の槍とカマキリソードが、分身達を消滅させる。
リムル「いける…!って…!?」
ゴーダ「罠かッ!」
二人の下に浮かんだ魔法陣から火柱が上がり、二人は炎に飲まれた。イフリートのスキル《フレアサークル》だ。
ゴーダ「ぐっ…!」
リムル「ぎゃああッ!クソ、終わりか…あれ?熱くない?焦らしプレイ?」
ゴーダ「お前熱耐性あるだろうが」
リムル「あっ」
大賢者《…告。個体名:リムル・テンペストは《熱変動耐性》を獲得しています》
リムル「なんか呆れてない!?」
ゴーダ「馬鹿言ってないで行くぞ。俺も少々奴を舐めてたようだな」
ゴーダはカマキリメダルをトラメダルに変える。すなわち…
ゴーダ「コンボ、解禁だ…!」
《ライオン!トラ!チーター!》
《ラタラタ~ラトラーター♪》
ゴーダ「──オォオオッ!」
オーズはラトラーターコンボに変身した!
(♪「Ride on Right time」)
リムル「うお眩しッ!?てか何だ、今の歌?」
オーズ「歌は気にするな。って、下らないこと言ってる暇はないな」
リムルとオーズは、フレアサークルから脱出する。
イフリート「!」
リムル「悪いな、俺達に炎は効かないんだ」
オーズ「俺達もお前を舐めてたが、お前も俺達を舐め過ぎだったな…!オォオオッ!」
イフリート「ヌァアアッ…!?」
ラトラーターの眩い光と熱線が、イフリートを苦しめる。そして…
リムル「俺のターンだ…!《捕食者》!」
リムルがイフリートを《捕食》し、暗雲が晴れる。
リムル「シズさん!」
解放され、倒れたシズに向かって、リムルが跳ねていった。
ゴーダ「……」
シズの中を満たしていた炎が消えたことで…コアメダルを保護していた氷が砕けた。全く力を発揮していなかったメダルが、活性化を始めた…。
ED「Another colony」TRUE